農を考える ( Seeについて )
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2014/09/05(Fri)
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今さらだが、仕事は厳しいものである。農に限った話ではない。
仕事の進め方は、その基本を会社人の時に学んだ(つもりだ)。 「Plan、Do、See(本当はCheckのC)、Act」 しかし、教科書通りに実行している先輩を見かけたことはなかった。 計画を立てたり、それを実行することまでは、大抵の人ができるが、 それを振り返った上で、問題点を白日の下にさらし次に進んでいる人は少ない。 会社組織の企画部門から、5カ年計画やら中期計画が出ては消える。 言いっ放し、やりっ放しは当たり前のように横行する。 なぜなら、計画通りにできなかった理由や実行後の効果を検証する作業は、 とても重いからである。 今年2月に北関東を襲った雪害に対し、国から農家に補助金が支給されることとなった。 大変有難い施策である。 しかし、それだけに気になることが多い。 「パイプハウスの資材価格が、軒並み1.5倍になっているらしい」 「人足が全く足らない。集まっても人件費が高騰しているらしい」 「農家の希望の施工? 聞いている暇はないって言われるらしい」 いずれもオリンピック需要の影響で仕方ない、と片付けられそうな勢いだから 不安を感じる。 再建費用の上昇は、そのまま補助金(税金)の負担を増やすことになる。 簡単に、「あ、そうですか」というわけにはいかなくなる。 ここは、行政に期待したいところなのだ。 彼らに価格と質の両面で“See”を行ってもらえば、大方の心配事は解消される。 まず、竣工後、数年に渡って農家に経過報告をさせる。 補助金をいただいているので当然の責任である。 「建てたハウスの状態はどうか、手抜き工事はないか」 「機械の状態はどうか、メンテナンスサービスは充実しているか」 さらに、行政はそのネットワークを生かして地域間の資材コストや人件費を 比較してみてはどうか。 “入札”を実施すれば、全てが効率的に運営されると信じたいが、 現実が理想通りに必ずしもいかないことは、歴史が示している通りである。 農協改革ばかりが、農政のテーマではない。 業界に不真面目な輩がいるならば、必ず淘汰される仕組みも必要である。 ( 行政には”See“の達人であってほしい by 農園主 ) |
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