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名文は書けない農園主の文章講座
2012/02/24(Fri)
昨日のサンケイ新聞に掲載された記事をご紹介。(こちらが原文)
作者は、高校時代の同級生。
現在は、自分のエッセイ教室を開く彼女の文書力、構成力は流石です。
ポレポレ農園のHPでは指導を仰いでいるので、
我家では、マーコ先生 と呼ばれています。


「グッドタイミング」

 東日本大震災のあった夕方、「車で都内に迎えにきて」と夫がメールをしてきた。
一人ならば歩いてでも帰るはずだが、一緒の上司が足を痛め歩けなくなったとのこと。
十四階の我が家はひどく揺れ、部屋の中はまだ散乱状態。
たびたび揺れるなか、父と息子を置いての外出は勇気が必要だった。
結局大渋滞にはまり、往復一時間のはずが九時間の長丁場。
帰りついたときには、時計は午前三時を指していた。
 震災以来、自転車通勤が増えているらしい。
会社に置くことをずっと提案しているが、夫はノラリクラリ。
結局対策を練らないままじきに一年がたつ。
 そんな我が家に年賀はがきのくじが当たった。
二等六桁の番号がピッタリと合い、何度も見比べた。郵便局のパンフレットには、
空気清浄器、デジタルカメラ、ゲーム機、旅行とあり、最後になんと、
折りたたみ自転車が!
出番がないことを願うが、「四年以内に七十%の確率」というニュースが
頭から離れない日々である。


弟子なりに解説しますと(マーコ先生には10年早いと言われるでしょうが)
この文書では、くじが当たった!という彼女の「特殊」な経験が、
震災に対する混乱と備えという「普遍」的テーマに広がることで、
我々読者の共感を呼び、ぐいぐい惹きつけています。
カメラのズームが動くような感覚ですね。

ちなみに、彼女は話も上手く、つい、引き込まれます。
我家に、やずやのにんにく卵黄があるのはそのため。
彼女にかかれば、にんにく卵黄の「普遍化」も、たやすいのでした。


(ポレポレ農園もお願いしたい by 農園主)



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