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自助と共助と
2020/05/07(Thu)
 2050年の未来へ向けて
どう備えていくべきか、
提言する本を読んでいたら、
コロナを想定したものではないのだが、
興味深い話がある。

「 未知との遭遇が常識となる時代には
 自分の過去の経験ばかりか
 全人類の過去の経験も、
 手引きとしては以前ほど頼りにできない。
 超知能を持つ機械、人工的に作られた体、
 人の情動を操作できるアルゴリズムなど、
 かつて誰も出合ったためしのない
 事物や事態に個々の人間も人類全体も
 対処せざるをえない場合が増えていく。」

 AIや生物学的技術などの進展が、
全く新しい世界を生み出し、
そういう変化の中で存続する仕事は、
10年単位で変わり続けるという。
職種を変え続ける覚悟が
求められるという厳しい提言である。

 未来は誰にもわからないが、
それでもその心構えは、
偶然にも足元の環境の変化への
対応として示唆に富んでいる。

「 そのような世界で生き延び、
 栄えるには、精神的柔軟性と
 情緒的なバランスがたっぷり必要だ。 
 自分がもっともよく知っているものの
 一部を捨て去ることを繰り返さざるをえず、
 未知のものにも平然と対応できなくては
 ならないだろう。」
 (「21レッスンズ」Y.N.ハラリ著)

 コロナ後の世界を考えて、
今の自分を“自己否定”する大作業は、
相当なストレスを伴うことは明らかで、
「共生する」という後ろ盾なくしては、
とても乗り越えられないものと思う。

(利己と利他と by 農園主)


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