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自家苗への挑戦 (かなみひめの危機から)
2018/08/16(Thu)
~その3 学術的に次のピンチ

 親苗を自家栽培している熟練の農家で、
タンソ病の問題なく、育ててている方が
おられることは事実である。
それは偶然なのか、技術力なのか。
「自分で作る苗が、一番信用できる」
そう断言する生産者もおられる。

【写真】千葉県暖地園芸研究所の施設風景

 千葉県館山市にある
「暖地園芸研究所」を訪ねた。
県の機関で、イチゴの病気について
大変詳しい方がおられる。
数年前に県内でタンソ病が蔓延した時に
勉強会の講師をしていただいた経緯があり、
とても信頼している方だ。

“かなみひめ”の今般のあらましを説明し、
自家苗の栽培をする上で、
注意すべき問題点を相談した。

「ポレポレ農園さんの育苗ハウスは、
風通しや架台設備などの環境面は、
問題ないと思います。」

「また、定植後の健全な株のランナーから、
挿し苗をしていくのであれば、
(菌は体内から伝染することはないので)
タンソ病の問題はクリアできると思います。」

― 本当ですか。それは嬉しい話です。

「しかし、ですね。。。」

― しかし、ですか?

「はい、今後、毎年親苗をご自分で
栽培していくとなると、
ウィルス(植物性)による
病気のリスクが出てきます。
国内では、ウィルスによる発病の事例は
ほとんど聞かれなくなっているのですが、
アブラムシなどを媒介して
植物性のウィルスに感染すると、
枯れるまでにいたらなくても
年々、株に生気がなくなっていきますので、
注意が必要です。」

― そうでしたか。。。それは盲点でした。

 ちなみに菌とウィルスは異なるそうだ。
前者は細胞を持つ生き物だが、
後者は寄生しないと繁殖できない。
形がないだけに退治が難しいとも言える。

( つづく by 農園主 )

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