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アランとポール(ハッケヨイ編)
2023/06/30(Fri)
 午後の散歩から帰ってくると、
ポールは上機嫌でアランに遊ぼうと
しつこく付きまとう。
アランは面倒くさがって相手にしない。
それでは、とポールの目の前で、
映画“酔拳”(すいけん)のポーズで、
カンフーのように?ちょっかいを出すと、
案の定、超乗り気になって挑んでくる。

【写真】農園主との押し相撲に前脚を高くあげて挑むポール

何度も何度も繰り返すうちに、
お互いに“立ち合い”の間合いは
ピッタリ合うようになった。
アランは、「いつまでやるの?」
そばで草を食べながらも、
チラチラと気にしているので、
やる?と誘ってみると、
後ろでポールが、
早く次の一番とせかしてくる。

【写真】アランに押し相撲を挑む農園主とその後ろで順番待ちをするポール


(相撲部屋か? by 農園主)

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孜々(しし)として
2023/06/29(Thu)
 君津市立図書館(結構な蔵書数)で、
珍しく植物学者の特設コーナーがあり、
1冊借りて帰った。
朝の連続ドラマのモデルに
なっている人の自伝だったことは、
しばらく読んでから気が付いた。
普段、テレビはニュース以外は
見ないが、それにしても
我ながら勘の鈍さに呆れた。

「 学位や地位などには私は、
 何の執着をも感じておらぬ。
 ただ孜々(しし)として、
 天性好きな植物の研究をするのが、
 唯一の楽しみであり、
 またそれが生涯の目的でもある。」
( 「好きを生きる」 牧野富太郎 著 )

 小学校を中退した後、
独学で植物の観察に熱中し
「日本の植物学の父」となった。
多くの植物の命名を行い
「雑草という草は無い」
という言葉を残した人物。
(昭和天皇の言葉かと思っていたが)

 植物との関係は、
確かに休むことはできず、
まさに孜々とした態度が求められる。
なにせ相手は言葉を発しないのだから。
そういう意味では農業も栽培面では、
学位は役に立たないかも知れない。
でも、学者との違いは、
我々はそれを販売して初めて仕事が
成り立つことなので、
「マーケティング」や「営業力」や
「会計学」も勉強が要る。

(そういう意味でも百姓である by 農園主)


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風とチョコ
2023/06/28(Wed)
【写真】風に揺れる田んぼの風景

 全国的に天候が荒れ、
激しい雷雨が見られている。
幸い君津では午後になって
湿った重い風が出てきたが、
それでもまだ穏やかな風だ。

 天候不順は世界的なもので、
そのニュースは日々、
聞き飽きるくらいであるが、
カカオが46年振りの高値に
なっているそうだ。
チョコの原材料であり、
ロッテは値上げを早々に公表した。

 理由は最大の生産国(3割を占める)、
コートジボアールの天候不順である。
すでに昨年から不作は続いていて、
さらに近時の大雨の影響で洪水が発生、
農園が浸水しているという。

 チョコの値上げもショックだが、
コートジボアールでは、
国民の5割は農家で、
カカオ、コーヒーを栽培している。
さぞかし、がっかりしていると思う。
我々ができることは、
値上げでも買うことしかないか。

(太るの覚悟で by 農園主)

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“かなみひめ”の今
2023/06/27(Tue)
【写真】かなみひめの育苗ハウスの様子

 天気がすぐれない。
梅雨なので仕方がないのだが、
日照不足のため、葉の厚みが出てこない。
一方で、気温はまだ高くないので、
ランナーの出現は順調である。
暑くなってくると、急に止まったり、
ランナーの先が、
枯れたりしてくることがある。

 この品種は、例年、他の品種よりも
揃いのペースが遅い。
でも、最終的にはビリから先頭集団を
一気に抜き去る“追い込み”型である。
かつての“ディープインパクト”のように。

(ランナーはとても太い by 農園主)


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アランとポ―ル(元気な証し編)
2023/06/26(Mon)
【写真】アランとポールが向かい合って草を食べているところ

 午後5時過ぎ、そろそろ散歩から
小屋に帰ろうかというところである。
アラン(右)の冬毛がようやく、
夏用の毛に全て生え変わり、
地肌が見えるようになって涼しそうだ。
それでも剛毛、長髪なので、
昼間の日光浴も平気である。
ポール(左)は、薄毛、短髪なので、
陽射しに弱く、日中は
もっぱら日陰で過ごす。

 2頭ともに3時過ぎからが本番。
1時間ほど散歩をするのだが、
その間にたっぷりと腹に
草を詰め込んでおく。
まん丸のお腹が元気な証拠だ。

【写真】草を食べ続けるアランと振り返ってこちらを見るポール

(気ままに生きよ by 農園主)



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海パンの季節
2023/06/25(Sun)
 「そろそろスカート洗いの時期でしょ?」
ご近所の方もよくご存知である。
この時期はハウスのサイドのフィルムを
巻き上げていて、中は丸見えになっている。
車越しにあるいは散歩しながら、
我々の仕事の様子を気にしてくれる。

 特に“スカート洗い”の仕事は、
オレンジ色の海パンに着替えているので、
ちょっと目立つかも。
高圧洗浄機で水洗いした後、
洗車用のブラシで拭き掃除していく。
ちなみに総計2,400mの裏表である。
“こんなこと”は多分、うちしかやっていない。
みんながそう言うのでそうなのだと思う。
値上がりを続ける資材を
長持ちさせたいだけではない。
これは来シーズンの最初に使うもので、
その時にはキレイな気持ちでスタートしたい。
そういう変なこだわりである。
乾かしてから折りたたんで収納するので、
結構、先の長い話である。

【写真】青い空と白い入道雲と白いクラブハウス

(入道雲が出てきた by 農園主)



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作る人、食べる人
2023/06/24(Sat)
 イチゴの出荷高が全国1位の
栃木県では、今年の販売額が
過去最高を更新したそうだ。
牽引になったのは、
新品種の「とちあいか」の売上が
伸びた(2.6倍)ことにある。
確かにスーパーでもよく見かけた。
栃木県では生産の8割を占める
“とちおとめ”に代わる品種に
育てていく目論見だそうだ。

「“とちおとめ”よりも収量が3割増し」
「病気に強い」
「実が固いのでパック詰め、輸送に有利」
ということで期待の品種とされている。

 個人的には食する機会がなかったので、
味覚の違いは知らない。
しかし、農業界にありがちな
生産者の自己都合に陥ってないか
心配になってしまう。

 作る理由は、
「消費者が望むから」に他ならない。
それが、
収量が少なかろうと(おいCベリー)、
病気に弱かろうと(かなみひめ)、
実が軟らかろうと(紅ほっぺ)。
皆さんの喜ぶ顔を見たいがためである。
これは決して綺麗ごとではなく、
農家の生命線である。

(楽な仕事はないでしょ by 農園主)

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年1回のお約束
2023/06/23(Fri)
 今年も人間ドックに嫁さんと出かけた。
(というか連れて行かれた?)
君津で同じクリニックに通って
11年目の検査になる。
胃カメラも看護士さんの
優しい励ましで、
迷惑をかけずにクリア。
無事に帰って来られた。
病院は幾つになっても苦手である。

 検査結果によれば、
毎晩の晩酌でも肝臓は元気らしく、
これは両親に感謝している。
もちろん、年齢相応に細かいところは
(悪玉コレステロールとか)
色々あるが、いずれも大袈裟なものでは
ないということである。
嫁さんともども。
また1年しっかり働いていいという
お墨付きをドクターからいただいた。
元気に働けることは幸せに他ならない。

(ブラックであろうとも by 農園主)


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再訪 『ランチの王様』 (食事処池田 編)
2023/06/22(Thu)
 久し振りに鴨川市まで足を延ばした。
開店が昔よりも30分早まって、
11時になったことからも、
人気の高まりが伺える。
すでに開店前から何組も待っていたが、
なんとか第一陣で滑り込んで、
お目当ての“金目鯛の煮付け”定食を
いただいた。

【写真】鴨川・食事処池田の“金目鯛煮付け定食”

 注文を受けてから煮付け始めるので、
身はプリプリ。煮付けが浅いのがいい。
煮汁が濃い目なので、身をほぐして、
汁を付けながら食べ進むと
幸せが待っていて、
大きくて贅沢な一尾を軽く平らげる。
でも最近はご飯は“少なめ”にする。
付け合わせの“きくらげ”(山椒味)が、
隠れた名脇役で、必ず土産に買って帰るほど。

 帰り道には何度も「美味しかったね」と
嫁さんと頷いていた。
2,100円は高いけど、でも安いと思う。

(並んででも食べたい一品 by 農園主)

※ 【ランチの王様】のブログ記事は、コチラ

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本圃ハウスの大掃除
2023/06/21(Wed)
【写真】本圃ハウスの大掃除の様子

 株抜きをした時に古葉や土が
散らかっただけでなく、
シーズン中にサボっていた
こともあって、古い花びらが
ベッドの下に溜まっている。
それらを掃き掃除する。
シーズンが終わってからなので、
まさに、“年末の大掃除”
という気分である。

 子どものころは学校で、
できるだけ掃除をサボるように
していたから? ここにきて、
つけが回ってきたのかな。
世の中は帳尻がきっちりと
合うようになっていると思う。

(ほうきマメができた by 農園主)

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知る喜び
2023/06/20(Tue)
【写真】農園主が小学2年生の子供たちに向かって本圃ハウス内の設備について説明をしている様子

 今年も近所の貞元小学校2年生50人が
「学区探検」(社会科見学)で、
農園にやって来た。
もちろん、ちゃんと予習をしてきて
いるので、事前に質問も考えてある。
こういうことって、
大人でも意外にできない。
会議の資料も読まずに参加したり、
勉強会でも何も発言せずに帰るとか。

 朝の9時から農園では「ハイ」「ハイ」と
元気のいい声とともに全員の手が挙がる。
質問がしたくて仕方がないのである。
当然、こちらも気合が入る。
でも、まずは恒例のこちらからの質問。
「 最初に、みんなに聞きますね。
 ポレポレ農園の苺を食べたことが
 ある人はいますか?」
「はーい」 という声はまばらで、
2割くらいだったかな。
ちょっと寂しい? いやいや、
まだそれだけのポテンシャルが
あるということでもあり、
頑張り甲斐があるというものだ。

 気を取り直して、みんなの質問を聞いていく。

「苺は1日にどれくらいできますか?」
― 毎朝、それぞれの株から2粒ずつくらい
   収穫するので、全体では24,000個になりますね。
「へぇー」

「苺はいつが美味しいですか?」
― 冬は甘味が強く、
   春は甘酸っぱい味に変わります。
「へぇー」

「練乳をつけた苺とつけないのと
どっちが美味しいですか?」
― 最初はつけないで食べて、
  それからつけてみて。
   どっちが美味しいかわかると思います。
「へぇー」

 大人はいつからこういう素直な気持ちを
なくしてしまうのかと思いながら、
最後の質問は、「農園はいつできたのか」
と聞かれ、2012年だと答えると、
ちょっとざわつく。
2015年生まれのみんなは、
まだ生まれていなかったからである。

(こっちが「へぇー」である by 農園主)

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あの時の後片付け
2023/06/19(Mon)
 2019年9月の房総台風で
ハウスが全壊する被害にあった。
皆さまの応援で何とか仕事は順調に
続けることができていることもあって、
ちょっと昔のような気持ちになっている。
こうして災害の記憶は、
風化していくのかとも思う。

 でも、その時の仕事の残骸が、
実はまだ残っていて、今日の午後、
「あのころを思い出すね」
と言いながら嫁さんと片付けた。
当時、農園の北側の駐車場の一部に
防草シートを10m×5mほどの範囲で敷いた。
高設ベッドの一部は、壊れて傾いたが、
その中の“土”はどうしても使いたくて、
袋に詰めて、そこに並べて置くことにした。
友人家族が手伝いに来てくれたなぁ。

 新設した高設ベッドにその“土”を再び
運び入れるのも大変な作業だったが、
星野兄弟がよく働いてくれたっけ。
今は全てが懐かしい思い出である。

(まだ残っている仕事あるけど by 農園主)


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もういいかい?
2023/06/18(Sun)
 コロナ禍で“密”の象徴ともなった
クルーズ船の運航が再開されている。
海外ではすでに9割まで運行水準が
回復していて、国内でも同様に
賑わいを見せているそうだ。
(日経新聞)

 しかし、「 5月に5類に移行したが、
感染対策はコロナ禍前には戻せない」
というのが各社の一致した見解。
ダンスパーティーは、客同士の
“密”を避けるため、開催せず、
音楽鑑賞やストレッチ教室などの
代替イベントを開くなどしている。

 何となく気が緩み始めて、
このままなし崩し的になって
いきそうな風潮であるが、
厳しい目にさらされてきたからこその
船会社の姿勢は、
多分、真っ当なのだと感じる。

 コロナはなくなったわけではなく、
基礎疾患のある方にとっての怖さは
5類になっても何ら変わらない。
健康な人も感染後に後遺症に
悩む人も身近で聞かれる。
せっかく身に着いた一定の行動変容を
もう少し続けたいと思った。

(多少面倒であっても by 農園主)



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スカッと青空
2023/06/17(Sat)
 突然暑くなったが、それでも、
雨より晴れたほうがいいかな。
梅雨空が続く中、草が伸び放題に
なっていたので、気になっていた
草刈りをようやくできる。

【写真】青空の下、草刈り途中の自走式草刈機“ハンマーモア”とアランとポール

 アランとポールにも加勢してもらい、
(写真、奥の方にいる)
総出での草刈りである。
嫁さんは、隣の育苗ハウスで、
防草シートに落ちた土を
掃除している。
こうした農園全体の施設管理の
仕事は、とても地味で、
もちろんイチモンにもならない。
でも、栽培や販売と同じくらい
大事な仕事の柱だと思っている。

 ご褒美にアランとポールはニンジン。
我々は、風呂上がりにバニラアイスに
まゆみさんの自家製梅ジャムをのせて
いただく。

(飴も大事 by 農園主)


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再訪 『ランチの王様』 (清見台カフェ編)
2023/06/16(Fri)
 ランチタイムに、
女性客でいっぱいなら、
その店の味は間違いない。
これは揺るぎない法則だと
思っている。

 久し振りに訪れた当店は、
相変わらず女性ばかりで
賑わっていて、
おっさんは自分だけだ。
定番は、“フルーツトマトパスタ”と
“キッシュ”とデザートと飲み物の
ランチセット(1,500円)。

【写真】木更津・清見台カフェの“フルーツトマトパスタ”

 パスタの一口目に、
トマトの爽やかな酸味を
強く感じた後、やがて食べ進むうちに
濃厚なトマトの甘味が来る。
アルデンテの麺とちょうどよく絡み、
完食後は、うっとり。
食後のコーヒーゼリー&アイスも
楽しみのひとつである。

(帰り道が“美味しい”かも by 農園主)

※ 【ランチの王様】のブログ記事は、コチラ 

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雨天いつでも決行
2023/06/15(Thu)
 気が付けば、6月ももう半ばである。
本圃ハウスの片付けは何とか進んでいて、
本日、最後のハウス(かなみひめ)の
株抜きが終わり、ひと山超えた。

 一番苦労したのは、今年も“おいCベリー”。
クラウンは脇芽もあって、とても大きく、
根も太いので、鎌で切り取るのに難儀する。
それに比べると、“紅ほっぺ”は、
根が細いので、サクッと切り取れ、
すいすいと仕事が進む。
この時ばかりは、
「来年は全部“紅ほっぺ”を植えようかな」
と思うほどである。

(水面浮上までもう少し by 農園主)


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アランとポール(人懐っこさ編)
2023/06/14(Wed)
 2頭の性格はそれぞれで、
アランはとても人懐っこく、
ポールは引っ込み思案である。
当園に来た子ヤギの時から
それは変わらない。
しかし、ポールには変化があって、
ずいぶんと人が好きになった
ように感じる。 
これまでは、他人に体を
触られることを嫌がって
しれっと逃げていたが、
最近はぐいぐいと前に
出てくるようになった。
多分、アランが人を怖がらずに
近づいていくことに影響されていて、
それはアランと対等の関係になって、
より強まっているように感じる。

【写真】嫁さんの太ももに頭を擦り付けるポールとそれを眺めるアラン

 最近では、我々のお尻や太ももに
「ゴシゴシ」と自分の頭を擦り付けて、
懐いてくることが増えた。
(アランのお腹にも同じことをする。)
とても愛らしいのだが、
これが結構なチカラで、
いつまでも擦ってくるので、
少々、痛い時もある。
彼なりに精一杯のサービスと
嬉しい気持ちを込めているのだろうけど。

(うん、もうそろそろいいよ by 農園主)


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ツヤツヤの赤いヤツ
2023/06/13(Tue)
【写真】山形県産のさくらんぼ“佐藤錦”

 父の田舎が山形県なので、
毎年取り寄せてくれる。
地元のさくらんぼ(佐藤錦)が
我が家にも届く。

 今年の作柄は、春先の高温で
生育は、平年より10日ほど
早まったそうだが、
3月に霜害があり、
収量が減っていると聞いた。
低温や霜は受粉の妨げになる。
3月の開花受粉の大事な時期に
6回ほど霜がおり、
雌しべが枯死する被害が
あったそうだ。
そのご苦労たるや、、、。
それでも、こうしていただけて
いるのは、とても有難く、
いつも以上に美味である。

(プロの手腕 by 農園主)

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“ランナー留め”を開始
2023/06/12(Mon)
【写真】ランナー留め作業の様子

 親苗からランナー(ツル状)が
出ている。
4,5本ずつ太いのが出ていて、
その先に子苗(太郎苗)ができ、
さらにその先には次郎苗ができ、
三郎苗、四郎苗。。。ができていく。
最終的には、各親苗から10本ほど
ランナーが出て、
30~40苗を増殖させる。
それらをひとつひとつポットに
留めていくのが、“ランナー留め”の
作業である。

 8月中には、市松模様に配置した
ポットの全てを子苗で埋め尽くす。
今後、出てくる新しいランナーや
子苗のことをイメージしながら、
ポットを埋めて行くのは、
さしずめ囲碁か将棋か、
少々、想像力を働かせる必要がある。
道を開けておく、
という感じであろうか。

 嫁さんは、絡まった電気コードを
ほどくのが得意なので、
複数のランナーをキレイに
並べて行く作業も好きなようである。

(自分も嫌いではない by 農園主)


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2023/06/11(Sun)
 野球の話が続く。
ダルビッシュ投手が
メジャー100勝を挙げた。
怪我もあったので、
彼本来の才能からすれば、
遅すぎる通過点かも知れない。
しかし、野茂投手(123勝)以来の
快挙であることは間違いなく、
まだ、36歳。
日米通算200勝まであと7つである。

「 運ですね。
 強い気持ちを持ち続けることは
 大事だが、自分でコントロール
 できないこともたくさんある。」

 彼のインタビューを聞いて響いた。

 巷の起業家や著名な経営者の
指南本を読むと、大抵は、自身の
独創性や統率力、マーケティング力
と言ったテーマに偏りがちだ。
しかし、世の中の経営者(農家も)は、
誰しもがみんな一生懸命に
考えて努力している。
脳みそがよじれるくらいに。多分。
プロのアスリートは、極限の練習を
日々、積み重ねているに違いない。
そこで、差が生まれるとすれば、
それは、ダルビッシュ投手の
言う通りなのかも。

 もし、自分の会社や農園が
“自身の努力や才能”で、順調に
運営されていると思っているなら、
それは、まだまだ全ての手を
打ち尽くしていないということで、
極限まで詰め切れていない
ということになる。

(まだまだ、よじれていない by 農園主)

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アクション
2023/06/10(Sat)
 野球日本日本代表“侍ジャパン”の
WBC優勝の余韻は
まだ残っているようで、
(本当に楽しい時間だった)
栗山監督の特集番組や記事、本を
目にする機会は多い。

 オオタニサンが言うように、
「 プロ野球の監督っぽくない
 ような雰囲気を持った人 」
らしく、“誠心誠意”という言葉が
ぴったりのようだ。
選手との接し方、仕事の仕方から
伺える。

「 迷うシーンがいっぱいあるが、
 迷うなら先に手を打て。
 最終的に打てる手は
 打ち切ろうと思った。」

 こうした姿勢に触れ、
チームスタッフは、
「まぁいいか、がない人」と証言する。
(日経新聞)

 相場では、「買う」か「売る」か
「何もしない」かの三択の連続に
なるのだが、最後の選択肢は、
曲者で、状況の変化への様子見は
大事だが、でも傍観してはいけない。
方向性は「何もしていなくても」、
アクションは必要で、先物なり
オプションなり(派生商品という)を
使うとか、違う手応えを確認しにいく。
( そういうことを怠って
 手痛いめにばかりあっていた。)

 栗山監督の「まぁいいか」がない姿勢は、
傍観しないという点で、どんな仕事、
イチゴ作りでもとても共感できること。
でも、難問は、ついつい後回しに
したくなるもので、これって、
結構、難しいことでもある。

(まず、手を打つべし by 農園主)


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不得手なこと
2023/06/09(Fri)
 育苗ハウスから本圃ハウスに戻って、
片付けの仕事を再開している。
朝からの大雨でハウス内は
雨粒の音がやかましいくらいに響く。
時々、雨漏りの水滴が背中に落ち、
冷たっという時も。

 さて、先日、地上部の株は片付けたが、
地表にクラウンが残っている。
これは、夏場の熱消毒でも
溶けることなく、硬いまま残るので、
鎌でひとつひとつ切り取るように、
取り除いていく。

【写真】鎌を使って株(クラウン)を刈り取っている本圃ハウスの様子

 数が多いので、鎌を上手に
使えないと、結構、手が痺れてくる。
数日は続く仕事なので、
毎年、苦労しているのだが、
嫁さんはスイスイと進んでいく。
チカラを使わないコツがあるらしい。

(もう手が。。。 by 農園主)


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市松模様
2023/06/08(Thu)
【写真】子苗用ポットが市松模様に並んだ育苗ハウスの様子

 13,000個のポットに土入れを終えた。
ポットはいつも通り、格子に並べる。
8月中には、子苗で埋め尽くされるので、
その時に、この空間は“密”を防ぎ、
風通りを確保することができる。
苗にとって気持ちのいい環境になる。

 いよいよ梅雨入り。
ジメジメと蒸し暑くなっていく。
灌水後の苗は乾きにくく、
病気(タンソ病等)に
なりやすい季節である。
日々の観察が大切になる。

(ここはサボらないところ by 農園主)

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アランとポール(どっちもどっち編)
2023/06/07(Wed)
 草が増えたので、
日中はアランフィールドの柵内の
草を摘まんでいて、
夕方から柵の外に出て、散歩する。
1時間も食べると2頭ともに
お腹はたっぷりと膨れる。
後ろ姿は、子ブタのようだ。

【写真】散歩から帰ってもまだ食べたいポールとその様子を眺めるアラン

 若いポールは、柵内に戻ってきても、
まだ食べたくて食べたくて。
高齢のアランは、「よく食べるね~」
という感じで見ているが、
日中は陽射しを避けて、
小屋の中で寝ているポールに対し、
アランはせっせと草を摘まんでいるのを
我々は知っているけどね。

(どっちも食いしん坊で健康 by 農園主)

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土入れ2日目
2023/06/06(Tue)
【写真】子苗用ポットの土入れ作業の様子

 隣の育苗ハウスに移った。
東西2棟のハウスに6,000苗ずつを
毎年採苗している。

 土入れの仕事は、50ℓの土袋を
「よっこいしょ」と持ち上げて、
48個のポットに土を一気にいれる
作業が、自分の担当。
それらをマップ(毎年更新する)に
沿って、並べて行くのは
嫁さんの担当。
同じく「よっこいしょ」と
ポットの入ったトレーを
抱えて運んでいく。

 経験の積み重ねで、少しずつ
仕事のペースは早くなっている
部分もあるが、そうは言っても、
体力は低減傾向に、ひたすら
向かっているのは間違いなく、
先日の先輩の言葉を思い返して、
2人でコルセットを腰にしっかりと巻いて、
仕事をしている。

(ホント“大違いだよ” by 農園主)


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1週間遅れ
2023/06/05(Mon)
【写真】子苗用ポットの土入れ作業の様子

 本圃ハウスの片付けを中断して、
育苗ポットに土入れを始めた。
例年よりも“遅らせている”のは、
気候の変化にある。
暑さが前倒しでやってくる傾向が
強まっているので、採苗の仕事を
急ぐべきではないと感じている。
従来は、適期と言われていた
タイミングが、イチゴの生育に
合わなくなっている。
近年そういう実感があり、
それを微調整していきたいと
考えている。
ただ、相手は生き物なので、
激変は好まない。
どこが心地いいところなのか、
毎年、少しずつ探っていこうと
思っている。

(1年に1回しか試せないジレンマ by 農園主)

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走ること、休むこと
2023/06/04(Sun)
 「はぁ~、つかれたね~」
毎日、帰宅して靴を脱ぎながら
同じことを嫁さんと言っている。

 「でも、仕事ができるって、
  本当に有難いことだよ」

 足の痛みで、先月手術をされ、
リハビリのために今シーズンの
イチゴ作りを休むという
苦渋の決断をされた先輩の言葉である。
40年以上続けてきた仕事を中断するのは、
さぞかし悔しく残念なことと思う。

 我々は2019年の台風の被害で、
1年間休園したことがある。
再建に当時は必死だったが、
振り返れば、先行きへの不安など、
精神的に負担はあったように思い出される。
でも、再建した暁には、
ハウスはパワーアップしたものにしたい。
そして、“あっ”と驚く苺を作ってみたい。
その一念であったと思う。

 彼の言葉通り、
「仕事があり、それができることの幸せ」
それをあらためて感じる。

(必ず復帰できることを信じて by 農園主)


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経済活動の再開
2023/06/03(Sat)
 午前中は大雨が続いていたが、
育苗ハウスで普通に仕事をしていた。
午後になって、ようやく大雨が
止んだので、被害が出ていないか
一通り確認を始める。
ハウスの上にも上がってチェック。
おかげ様で大きなトラブルはなく、
ひと安心。

【写真】最南端の育苗ハウスの屋根上から北側を眺めた風景


 この時を待ちわびたかのように
上空では、羽田に向かう飛行機が
次々と丸の内線並みに
列をなしている。(ホント)
農園周辺では、それぞれの田んぼを
確認しに行くのだろう。
軽トラが走り回る。
そして、いつもは朝に散歩する人、
愛犬を散歩させる人、
自転車で鳥を追いかけている人たちが、
一気に集合したような時間となった。

(お天道様は偉大である by 農園主)

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おもてなしの値段
2023/06/02(Fri)
 入場チケットが値上げになるそうだ。
ユニバーサル・スタジオ(USJ)は、
8月の繁忙期が1万円を超える。
ディズニーランドよりも
数百円高くなるそうだが、
どちらも高額には違いない。
でも、米国(フロリダ)の
ディズニーランドの入場料は
1.5万円程度するそうなので、
世界水準に近づいているに
過ぎないとも言える。

 コアなファンからすれば、
「高品質なサービス」への
対価として当然という評価で、
なんともない?値段かも知れない。
そこには“おもてなし”というか、
手厚い“ホスピタリティ”に感謝した
心付け(チップ)という
要素もありそうだ。

 「お客さまは神様です」
という言葉があるが、逆に、
サービスを受ける(お客さま)が、
提供する側に「神対応」として
感謝する。そういうことは、
USJやディズニーランドに限らず、
どんなお店、レストランであっても
自分のお気に入りは大切にしたい
と思うもの。
どこかにその境地に達する
ホスピタリティの品質の水準が
必ずあるということである。

(相当高いものだろうけれど by 農園主)


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土手の草
2023/06/01(Thu)
【写真】クラブハウス前の土手で草を食むアランとポール

 明日から2日間は大雨の予報が出ている。
仕事の段取りも考えなくてはいけないが、
アランとポールのこともそうである。
今日の夕方は、草の多い土手に行って、
時間を長めに食べさせた。(写真の両端)
胃袋が4つあるので多少はストックが
できるかと思うのだが、
そうは言っても草なので、
すぐにお腹は空くようである。

 彼らを見ていると、満腹になれば、
幸せそうに昼寝をし、
空腹になれば、また活動を始める。
食べること自体が仕事の全てである。
生きるってそういうものかなとも思う。
我々ヒトは、人生観とか、人生哲学とか、
難しいことを考えることができる
唯一の動物だが、それは、煩悩というか、
功罪両面あるのかも知れない。
もっと、純粋に「生きるために生きる」
そういうことを2頭から感じる。
幸せはそういうところにあるような気もする。

(今日は風が気持ちいい by 農園主)



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