fc2ブログ
“これっぽっち”の行動
2023/05/31(Wed)
【写真】“紅ほっぺ”の育苗ハウスの様子

 “紅ほっぺ”の親苗の様子である。
クラウンが太り、葉が伸長し、
ランナーも太い。 いい調子だと思う。
子苗の出来が果実の出来に直結するので、
元をたどれば、親苗の出来も
気にかけなければいけない。

 でも、秘策など持ち合わせていないので、
気になることを少しずつやるしかなく、
「半歩」でも進むことかと思っている。
「ゼロ歩」はいつまでたっても永遠にゼロだが、
半歩は何日か積み重ねれば、数歩になる。
この差は最終的には追いつかないくらい
歴然となる。
「これっぽっち」の仕事であっても、
サボる前に、2か月後を想像してからに
するようにしている。

(零点はダメだと思う by 農園主)


この記事のURL | いちごのこと(育苗編) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヒント
2023/05/30(Tue)
 茨城県潮来市の名人宅を訪れた。
何度も押しかけて、教えをいただいている。
76歳のご主人と奥さま2人で、
当園よりも広い面積を栽培され、
全て直売所で販売している(完売している)。
一度その仕事ぶりを直に拝見したいと
常々思っていたので、お電話したら、
「そろそろ終わりだけど、まだ収穫している」
と言うので、無理を言ってお邪魔した。
ご主人は少々体調がよくないということで、
栽培の相談をした後、
奥さまがパック詰めをしている現場に
案内いただいた。

 「。。。やっぱり凄い、な」
我々との決定的な差は、
苺個体の品質と大きさを識別するスピード。
収穫箱から苺をひとつ手にすると同時に
「行き先は決まっている」。
だから、5~6種類もの異なるパックを
同時並行で“次々と”仕上げていくことができる。

 ちなみに、我々はと言うと、
1パックずつを順番に仕上げていくので、
それに適した苺の粒(サイズ・品質)を
“探して”選んでから詰める。決定的な時間差。

 「 粒をパックに置くときは、
  次の粒を見ていなきゃだめ」

 なのだそうだ。

(まだまだ未熟 by 農園主)


この記事のURL | 仲間たち | CM(1) | TB(0) | ▲ top
無機質な空間へ
2023/05/29(Mon)
【写真】いちごの株を刈り取った後の本圃ハウスの様子

 本圃ハウスに植わっていた
イチゴの株を片付けている。
まずは茎から上部を刈り取り、
ハウスの外へ搬出する。

 イチゴは多年草なので、お客さまは、
「もったいない」とおっしゃるが、
シーズンを通して全力投球したので、
来季も剛速球を投げるのはちょっと無理。
そこまで、頑張ってくれたと思う。
そういうわけで、毎年新しい苗を仕立てて、
9月~10月に定植する手順になる。

 刈り取った株の7~8割くらいは
搬出が終わったであろうか。
でも、クラウンは地表に残っているので、
これは後日、鎌で切り取っていく。

(次の大仕事だ by 農園主)

この記事のURL | 本圃ハウス(片付編) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
“かなみひめ”の今 (リザーブの役割編)
2023/05/28(Sun)
【写真】“かなみひめ”の親苗プランター(右側)と親苗予備ポット(手前)

 自家苗から選抜して親苗にしたものが、
後方のプランターに植わっている。
手前は選抜されなかった控え
(リザーブ)の苗たちである。
どちらもハツラツとしている。

 みんな同じように育てているが、
「プランター」と「9センチのポット」では、
土の量が違うので、
根張り、葉の伸長は、2ヶ月間で
断然違ってくることは否めない。

 それでも、どちらにも大事な役割がある。
絶滅危惧種の存続のためには、
リザーブの存在があって、
安心して親苗の生育が進められる。
何かあった時には、
すぐに次の出番があることは、
とても心強い。

(いつでも備えを by 農園主))

この記事のURL | “かなみひめ”の今 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
Siffon
2023/05/27(Sat)
【写真】とみこさんに差し入れていただいた恒例の“シフォンケーキ”

 とみこさんの“シフォンケーキ”。
「お疲れさま」といつもシーズン終わりに
差し入れてくださるので、
我が家では特別なものになっている。
新しいシーズンの幕開けの象徴でもあり、
お正月のお節のようなものかも。

 ふわふわで、しっとりとして、
甘過ぎず優しい甘さなので、
ついつい「もう一切れ」となる。

 我が家では、
とみこさんへの感謝と尊敬の気持ちを込めて、
“シフォン”のF の発音は、
ちゃ~んと「上の前歯を下唇に当てて」
発音することになっている。

(いつもごちそうさま by 農園主)

この記事のURL | ご褒美 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
節目のご挨拶
2023/05/26(Fri)
 シーズンが終わったので、
師匠宅を訪れた。
家族総出で、もう株抜きをしていた。
なんでもやることが早い。

「 どうだったの?」 と聞かれ、
― いいところ、ダメだったところ両方で。
  でも、いつも通りです。
「 それならいいじゃない。
 みんな、毎年1年生だから。」

 早く進級したいものだが、
1歩進んで2歩下がる、
みたいなところも確かにある。
でも、その悔しさをバネに
次こそは乗り越えたいとも思う。

 ただ、こうして共通の言葉を持ち、
悩みを相談できるご家族がいることは、
かけがえのない財産だ。
ハイハイをしていたお孫さんは
もう中学生。
君津の実家のように感じる。

(勝手ながら by 農園主)


この記事のURL | 師匠の言葉 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
土手の草
2023/05/25(Thu)
【写真】農園内の土手で草を食べるアランとポール

 アランとポールは、
ブルハウスとベアハウスの間の
土手で食事を楽しんでいる。

「今日はあそこ、行く?」
指の方向へまっしぐらの2頭。
草が増えたので、帰りは、
お腹がたっぷりと膨らんでいる。

 我々はというと、本圃ハウスの中で、
片付けを始めた。
販売が終わったので、
「これから暇でしょ?のんびりするの?」
皆さまによく聞かれるのだが、
昨年10月から11月にかけて、シーズン前の
準備をしたことを逆回転させていくので、
結構、いろんな仕事が待っていて忙しい。

 しかも、準備と違って、
片付けはどんなことでも気が重い。。。
チャッチャッとやって、
“来季の苗作り”に早く集中することを
モチベーションにしている。
潜水して、ぷはーっと水面から
顔を早く出したい、そういう感じである。

(背泳ぎがしたい by 農園主)


この記事のURL | いちご農家の日常 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
苺と帆立とモツと
2023/05/24(Wed)
【写真】農園前の田んぼ風景

 カラッとした晴天に
農園前の景色を眺めている。
少し気持ちに余裕ができたようである。
そうは言っても、
苺の実はまだ生っているので、
朝の収穫は続けている。
「凍りいちご」にするためである。

 もうしばらく“味楽囲さだもと店”の
冷凍コーナーで販売を続けられるものと思う。
なぜか、お隣には「帆立」と「モツ」が
売っているところである。
冷凍庫を広くしてくれればいいのにと、
お願いしているのだが。。。

(のぞいて見て、笑えるから by 農園主)

この記事のURL | 凍りいちご | CM(0) | TB(0) | ▲ top
クロちゃんです(雨の日編)
2023/05/23(Tue)
 鬱陶しい雨。
誰しもがそう思っている中で、
気持ちよさそうにスイス―イと
たらいの中を泳いでいる。
世の中で唯一楽しそうなのが
クロだけに見えて、
レインウェアがびしょ濡れな自分と
比べて可笑しくなる。

 そう言えば、、、
クロは、これまでエサを食べる姿を
見られるのを警戒する様子だったが、
嫁さんにはエサをねだるように顔を出し、
そして、パクッパクッと
食いつくようになった。

【写真】カメのクロちゃんが水面に浮かんだエサを見つけたところ

【写真】カメのクロちゃんが水面に浮かんだエサを飲み込むところ

(調子がいいようだ by 農園主)

この記事のURL | クロちゃんです | CM(0) | TB(0) | ▲ top
育苗ハウスの様子
2023/05/22(Mon)
【写真】親苗プランターが並んだ育苗ハウスの様子

 いよいよ育苗がメインの仕事になるので、
親苗のプランター位置を決めて、
採苗に備える。

 採苗のやり方として、
親苗から出てくるランナーの順番で、
子苗のポットをどんどん並べていくという
方法が一般的なのだが、
そうなると、どうしても密集ができてしまう。
風通しの良さが生育には不可欠なので、
子苗ポットの空間は確保したい。
そのために、最終的に必要な子苗数と
育苗ハウスの面積を勘案して、
最適化した配置があるものと思って
毎年、あれこれ悩むことになる。

 9月になった時に、
育苗ハウスの中に約12,000苗が
理想的な姿で並んでいる様子を
イメージする。
苗作りが苺作りでもある。

(苗八作 by 農園主)


この記事のURL | いちごのこと(育苗編) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
御礼
2023/05/21(Sun)
【写真】仕事終わりの農園風景(クラブハウスと本圃ハウス)

 本日で今季の苺の販売を終了した。
昨年末より1日も休むことなく、
毎朝(毎夜?)収穫し、
販売を続けられたことは、
嫁さんともども体調管理がしっかり
できたということで、
これは頑張ったと思う。
そして、何よりも、
購入し続けてくださった
皆さま方あってのこと。
ご贔屓くださり、
心より御礼申し上げます。

 明日からはすぐに片付けに入るのだが、
これが1ヶ月くらいかかる。
でも、さすがに暗いうちから始めることは
なくなるので、睡眠時間は長くとれそうだ。

(至極幸せ by 農園主)


この記事のURL | いちごの実の状況 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
明日、千秋楽なり
2023/05/20(Sat)
【写真】今シーズン最終日に収穫予定のポレポレ苺

 2022―23年シーズンの苺の販売は、
明日で終了となる。
無事にゴールを迎えることができて、
安堵というか、ホッとしている。

 例年通り、“満点”にはほど遠いシーズンだが、
それは新しい課題が見つけられたということで、
それも加点要因とすることにしている。
自分には甘い?

(明日も早起きして準備 by 農園主)


この記事のURL | いちごの実の状況 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
キジとカラスのバトル
2023/05/19(Fri)
 先日、クラブハウスのすぐ脇で
キジの巣に卵が数個あるのを
草刈りの時に見つけたのだが、
巣が丸見えになってしまい、案の定、
カラスに見つけられてしまったようだ。
(申し訳ない。)

【写真】カラスから卵を守ろうと懸命に闘う雄キジ

 そのツガイと同じかも知れないが、
今日の隣の畑での光景である。
「何もしないオス」と揶揄されるが、
なんのなんの、夫婦でチカラを
合わせて卵を懸命に守ろうと闘っていた。

 しかし、飛ぶのが苦手なキジに対し、
カラスはひらりひらりと攻撃をかわす。
卵をひとつ加えては飛び立ち、
そして、もうひとつと。
時間の問題であろうか。

 “弱きにみえる”キジに
加勢したい気持ちになるが、
自然の摂理に介入するほど、
傲慢にはなれず、
それに多分キジも驚いて
両方逃げ出すことになろうか。
卵は5~6個あると思うので、
それがもし全部無事に
ヒナがかえっていくとすれば、
自然界のバランスにとってどうなのか。

(じっと現実を見るしかない by 農園主)

この記事のURL | 農園周辺の出来事 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
青い果実
2023/05/18(Thu)
 残り3日となる中で、
“紅ほっぺ”が頑張っている。
まだまだ青い実があるので、
最後まで旬なタイミングで、
ご提供したいと思う。

 今季の“紅ほっぺ”は、嬉しいことに
長いお付き合いの方々からお褒め頂いた。
まゆみさんは、
「特に”紅ほっぺ”が美味しくて美味しくて。
今年は味楽囲さんアピタさんと時間で
狙い撃ちした為、購入率があがり、
おかげで3月には三種食べ比べも行えて、
いつになく美味しく楽しく頂けました。
もうしばらくポレポレさんに
お会いできないのが残念でなりません。」と。

 2歳から10年来ポレポレ苺を
好きでいてくれるハヤト君は、今季は、
「紅ほっぺが旨い」と言っている。
ちなみに、母親ののんちゃんは、
「今年は“おいCベリー”です」らしいけど。

 毎年、あるいは、シーズン中にも、
お好みの品種ができたり変わったりする。
それは風味の違いがわかるということで、
とても、楽しいこと。
のんちゃんがそう言ってくれた。
全く同感で、それこそが、
私たちが望む(いや望外の)喜びかと。

(そのために働いている by 農園主)


この記事のURL | お客様の話(いちご直売) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
上空の風は心地いいけれど
2023/05/17(Wed)
【写真】育苗ハウスの上から見る北方向の風景

 今日、明日の両日は、
夏日になると言う。
確かに朝から暑い。
湿度が低いのでまだ過ごしやすいが、
気温の激変は、我々が
体調を崩しやすいだけでなく、
それは苗にとっても同じこと。

 育苗ハウスの上に登って、
遮光シートを準備し、
ハウス中では循環扇を稼働させる。
まさに夏仕様。
親苗は、だいぶ体力がついてきているが、
それでも、まだまだ筋力は増強中であり、
ショックは和らげてあげたい。

(今は過保護なくらいで丁度いい by 農園主)


この記事のURL | いちごのこと(育苗編) | CM(0) | TB(0) | ▲ top
三日月
2023/05/16(Tue)
【写真】農園前の田んぼの水面に映る三日月

 風もなく静かな夜明けに
農園前の田んぼの水面に映る月。
眼の検査みたいだが、
拡大すると、2つの明かりは三日月。
今朝4時頃、収穫が一段落し、
「さぁ、朝食」という時間帯の光景である。

 収穫量は減っているので、
仕事の開始時間を遅らせても間に合うが、
習慣と言うか、仕事は早く済ませるのが、
鉄則と思っているところもあり、
相変わらず夜中からハウスに入っている。

 この水面のように、
毎日穏やかに準備を進めたい。
苺の販売は21日(日)までの予定。

(あと何日もない by 農園主)

この記事のURL | 農園周辺の出来事 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
メガ盛り
2023/05/15(Mon)
【写真】メガ盛りチキンで作ったタンドリーチキン

「 これ、グラム単価は
 とってもお得なんです。
 でも、ちょっと量が多すぎるかも
 知れないので、何日かに分けて
 お使いいただければ。
 でも、、、
 無理して買わないでくださいね、、」

 先日、スーパーの精肉売り場でのこと。
鶏肉売り場を見ていたら、
女性スタッフの方が、
声をかけてくださった。
「おすすめは、
買うことにしていますので、
ひとついただきますね。」
と言ったものの、ずっしりと相当な重さ。
その晩は、肉厚のタンドリーチキン、
翌日は、チキンたっぷりのグリーンカレー。
充分堪能させてもらった。

 その時ちょっと感心したのは、
スーパーで女性スタッフさんが
積極的とまでは言わないが、
営業を「自分なりに」されていたことである。
男性の社員の方がマイクなどで店内で
宣伝している姿は見かけるが、
珍しいと思った。
でも、だからこそ効果もあろうかと。
女性目線で、いいと思ったモノを
伝えてくれるのは、説得力がある。
もちろん、言わされているかどうかは、
消費者は瞬時に見分けるので、
その場合は逆効果にもなり得る。
本気で思って、言っているのかどうか。

生産者の立場で語れるのは、
我々の大きな強みである。

(毎日、味見をしているのだから by 農園主)

この記事のURL | 仕事の流儀 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
“かなみひめ”の今
2023/05/14(Sun)
【写真】真っ赤に色づいた“かなみひめ”

 今季の“かなみひめ”は、
収穫に切れ目なく、最後まで
安定して頑張ってくれたと思う。
そして、「味楽囲さだもと店」だけでなく、
「アピタパワー君津店」でも
“指名買い”をしてくださる方が増えた。
この品種は、苗作りに少々、手がかかるので、
他よりもお値段がする。(申し訳ない)
初見の方は手に取りにくいものと
思っていたので、ちょっと驚いている。
皆さまに仕事を評価してもらったようで、
ちょっと浮かれてしまいそうだ。

 でも、それも束の間、育苗ハウスでは、
来季の苗作りが本格化する。
越冬した親苗たちはしっかりとした
佇まいになってきた。

【写真】育苗ハウスに並んだ“かなみひめ”の親苗プランター


(今季と来季が同時進行中 by 農園主)

この記事のURL | “かなみひめ”の今 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
母の日のカーネーション
2023/05/13(Sat)
 毎年、いちごの販売時期は、
「母の日」まで続けたいと思っている。
今季は、それが実現出来て嬉しい。
本来は、「ポレポレ苺を
母の日のプレゼントにどうぞ」と
大きな声で宣伝したいところなのだが、
収穫量が細っているので、
控えめにしている。

【写真】ポレポレ苺の売り場前に設置された特設花売り場

 「アピタパワー君津店」では、
ポレポレ苺の前に、特設の花売り場が
設けられて、とても華やか。
今年は、従来の「カーネーション」よりも、
「アジサイ」が多く並べられている。
気温が高かったため、
国産のカーネーションは開花が早く、
この時期は品薄で、
値が高くなってしまった影響かと。
この際、母親に直接聞いて、
好きな花をプレゼントする習慣に
変えてもいいのかも知れない。
ちなみに、
実母は「花より団子」を公言している。

(そういうのもありだと思う by 農園主)

この記事のURL | アピタ君津店 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
アピタ、明後日が最終日
2023/05/12(Fri)
【写真】赤く熟したポレポレ苺

 いよいよ千秋楽が近づいている。
今週末の日曜日(14日)をもって、
「アピタパワー君津店」での販売を終了する。
来週は「味楽囲さだもと店」だけでの販売となり、
21日までを予定している。

 3年目になったアピタでの販売では、
おかげ様でお客さまの当園への認知度が
少し進んだように思う。なんたって、
今や、「ポレポレ苺」はいちご売り場にはなく、
「地元の野菜コーナー」に並べてある。

 陳列場所は、当園が選べるわけではなく、
アピタの指示に従っていて、
かつては、「いちご売り場」に並べていた。
他産地の様々な苺と競合する場所。
超格安もあり、それは大変なことだったが、
単純に品質が問われる世界であることを知って、
とても勉強になった。
逆に、いちごを買いたいお客さまが、
集まる場所でもあるので、
知ってもらえるチャンスも大きかった。

 一方で、今の「地元野菜コーナー」では、
苺を買おうと思ってくる所ではなく、
そもそも人通りの多いコーナーでもないので、
ポレポレ苺が目に触れる機会は極端に減った。
ファンの方に頼りっぱなしの場所である。
なかなかの難所だが、ファンを増やそうと
スタッフの方々とともに努力してきた。
きっと、来期以降の飛躍につながるものと
信じている。

(手応えは少し感じている by 農園主)

この記事のURL | アピタ君津店 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
地震のご報告
2023/05/11(Thu)
 房総で地震があった。
友人やお客さまから
電話やメールをいただいている。
(ご心配いただき、ありがとうございます。)

 おかげ様で、当園の施設と
我々(含むアラン&ポール、クロ)は、
何ともなかったので、ご安心を。

 地震があった4時過ぎは、
農園で仕事をしていた。
地響きのような揺れがあった瞬間は、
嫁さんと顔を見合わせたが、
その後の揺れは短かったので、
恐怖はさほではなかったと思う。
携帯から発信される
「大地震です、大地震です」と
いう緊急警報の音の方が
怖かったかも知れない。

 クラブハウスから出て、
山羊小屋を見たら、
2頭ともに小屋の中で寝ている様子。
我々が心配そうに見ているのに気が付いて、
「何かあったの?」
小屋から出てきて並んでトイレタイム。
そういう呑気な2頭であった。
(なんか、野生の勘とかないの?)

 しかし、夕刻にいつもの酒屋さんに伺うと、
「 たいした量ではないけど、
 ワインが割れました」と。
それでも、いつも通りの品揃えがあり、
一升瓶2本を車まで丁寧に運んでくれた。

(普段通りに by 農園主)

この記事のURL | 地元の話 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
クロちゃんです(覚醒編)
2023/05/10(Wed)
 冬眠明けから、引きこもりっきりだった。
具合でも悪いのかな、と心配するくらい
ブロックの穴の中から出てこなかった。

 それが、先日、えみちゃんとみのりくんが
遊びに来て、大好きなクロちゃんと遊びたい
というので、外に出してみた。
2人はクロの周りで、
ぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいる。
クロはびっくりして、そそくさと、
風子さんの陰に隠れていた。

 そんなことがあってから、
急に食欲が出て、こちらの顔を見上げては、
エサをねだるようになった。
そうなると途端に活動的になって、
大雨の日には、増えた水嵩を楽しむように
スイスイと泳いでみたり、
晴れの日には、甲羅干しをしながら、
ダラ~リと手足を伸ばしていたりと、
いつものクロに戻ったようである。

【写真】カメのクロちゃんが甲羅干しをしているところ

(2人のおかげだね by 農園主)

この記事のURL | クロちゃんです | CM(0) | TB(0) | ▲ top
アランとポール(帰宅編)
2023/05/09(Tue)
 2頭ともにアランフィールドの柵の外へ出て、
新しい草を食べるのが大好きである。
だから、出かける時のチェーン(大型犬用)を
見せると喜んで首輪を近づけてくる。

 入り口を開けると、
まずはアランから飛び出し、
続いてポールがアランの後について出ていく。
この順序は今も変わらない。

 出かける場所は、
日々変えてあげないといけない。
同じところに向かおうとすると、
アランが「そっちはもういい」と
前脚を踏ん張って動こうとしない。
そうなるとポールも後ろで待機である。

 大抵は、30分くらい散策すると満足で、
そろそろ帰りたいモードになり、
食べ飽きて座っていたりする。

 「じゃー、帰ろう」
声を掛けて、チェーンを放すと、
全力疾走で小屋までまっしぐら。
時には2頭で競争になることもある。
もちろん、若いポールには、
後方からのスタートというハンディがある。

【写真】遠くからアランとポールが走って帰って来るところ

【写真】アランとポールが全速力で走り抜けるところ

(家が好き by 農園主)


この記事のURL | アランとポール | CM(0) | TB(0) | ▲ top
農家のつぶやき
2023/05/08(Mon)
 ひどい雨だった。
「おらぁ、雨の日が好きだぁ」
近所の先輩農家はそう言う。
畑仕事は、土がぬかって入れないので、
休まざるを得ない。
「仕方がない」から休むのが、
気持ちいい理由なのである。

 しかし、我々の施設栽培は、
天候に関係なく仕事が進められる。
(幸いにも?)
今朝も夜中の2時前から
収穫を普段通りに始め、
8時前には商品に仕立てた。
でも、さすがにどしゃ降りの中、
アピタと味楽囲へ苺の配達をしたので、
レインウェアはびしょびしょだ。
(苺たちは、ちゃんとカバーして
 あるので、大丈夫)

【写真】クラブハウスの軒下で雨宿りをするツバメ(四羽)

 ツバメたちも雨宿りをするほどである。
クラブハウスの軒に4羽が並んでいた。
アランとポールは小屋の中から、
時々、顔を出して様子を見ている。
濡れない程度に。

 そういう悪天候の中でも、
ポレポレ苺をお買い求めいただき、
誠にありがとうございました。

(おらぁ、晴れが好きだなぁ by 農園主)



この記事のURL | いちご農家の日常 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コロナ前よ、さようなら
2023/05/07(Sun)
 先日、「テーマパークが変わった」という
新聞記事(日経)を目にした。
6月に新規開業する「ハリー・ポッター」と
昨年オープンの「ジブリパーク」が特集され、

「 ハリポタもジブリも事前予約制になり、
 以前は、“大混雑でも入場したい”
 という人が多かったが、
 今は、ゆっくり、ゆったり
 楽しめる空間が魅力を高めている」 と。

「 コロナ禍で人々の価値観が
 変わった影響がある。
 ソーシャルディスタンスを
 保つ生活様式で、空間の大切さを
 実感した人も多い」 とある。

 君津の田舎にいても
理解できる行動変容の定着で、
人と接せる時の距離感は
もはや元には戻らない。
近すぎることへの違和感すら
生まれたのだと思う。

 我々、サービス業にとって、
今は、“大転換期”を迎えている。
ゆとりある空間と時間を提供できなければ、
存在意義はないのかも知れない。
それは、「直売と宅配」を
専業にするとしても同じことである。

(考えて、考える by 農園主)


この記事のURL | 時事放談 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
当たりとハズレ
2023/05/06(Sat)
 「味楽囲さだもと店」では、
ポレポレ苺の隣に
“旬の野菜”売り場がある。
つい先日までは、タケノコの山だったが、
最近は、“新じゃがいも”が主役である。

 柔らかくて、みずみずしくて、
煮物にするといくつでも食べてしまう。

 先日、生産者の方と、開店前に、
お互いの出荷品を並べながら、
話をしたところ、
「今年は当たり年なのよ」と
ご高齢の女性は言う。

― どういうことですか?

「 大きなじゃがいもが多くて、
 その代わりに脇の小粒は少ないの。」

― そうなんですか。
  でも、小さいのが、旨いですよね。
  煮物には最高です。

「 そういう人もいるから、ほら、
 袋に小さいものも入れてあるのよ。」

 生産者には理想の大粒ができることが
「当たり」かも知れない。
でも、自分にとっては、
小さいのも「当たり」である。

【写真】JA直売所・味楽囲の店頭に並んだ“新じゃがいも”

 今朝の売り場を見たら、あれ?
小さいものばかりの袋が加わっていた。

(嬉しいご配慮である by 農園主)


この記事のURL | JA直売所 “味楽囲” | CM(0) | TB(0) | ▲ top
「苺はいつまでありますか?」
2023/05/05(Fri)
 ご質問をいただくことが増えた。
「味楽囲さだもと店」でも店長が
対応に四苦八苦しているとお聞きした。
最近は、開店前の納品だけなので、
自分自身でお客さまと
直接お話する機会がなく、
申し訳なく思う。

 さて、いつまで?
正直、イチゴ次第なのでわからない。。。
高温が続けば果肉が柔らかくなってしまう。
外からムシ(アブラムシとか)が
飛び込んできて、
果実に悪さをすることもある。
そういう事態(不測とは言わないが)
になると、早仕舞いせざるを得なくなる。

 勇気を持って?申し上げるなら、
最終出荷日の目途は、
14日~21日ころかと考えている。

【写真】紅ほっぺの様子

(いよいよラストスパート by 農園主)

この記事のURL | いちごの実の状況 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
“超高速”時代の厳しさとやりがい
2023/05/04(Thu)
 金融で会社勤めをしていたころは、
あまりGW期間は好きではなかった。
市場が休みの間に、国内外でなにかが
起きるというトラウマのせいだと思う。
案の定、今年も米銀が続けて
破綻しているニュースを聞いた。

 リーマン・ショックの時は、
低所得層への住宅ローン(サブプライム)が
焦げ付き、それを組成した証券化商品を
保有する金融機関が連鎖的に
大きな損失を被った。
もう15年も経つが、
胃の痛みはよ~く覚えている。

 一方で、今回破綻した銀行は、
富裕層(スーパープライム)を
基盤に置くそうだ。
破綻の原因の発端は、金利リスクの
ずさんな管理にあるようだが、
同時に情報の“スピード感”にある。
富裕層は独自に情報網を持っているので、
銀行の経営不安には特に敏感に反応する。
「危ない」と思った“瞬間”に
資金を引き揚げる。
預金は数兆円規模で消えていったので、
あっと言う間に資金は
ショート(資金不足)となった。

 この恐怖は、実は、
金融に限ったことではなく、
どの世界でも情報に
翻弄されるのは同じである。
評価の良しあしが、瞬く間に駆け巡る。
農園やイチゴの評価は、一夜にして
「良くも悪くも」変化するものと
覚悟しなければいけない。

(そういう時代に生きている by 農園主)

この記事のURL | 時事放談 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ゴールデンな時間
2023/05/03(Wed)
 ここ最近の苺の出荷は、
朝の1回キリになっているので、
お客さまには申し訳ないのだが、
その後の仕事の時間は作れている。
ジャングルになりそうな本圃の株を
暑いハウスの中で、手入れをする。
もはや、日焼けモードである。

 アランとポールの世話も、
これまで放ったらかしだったが、
ブラッシングをしてあげられようになった。
毛が生え変わり、痒いようなので、
時間をかけてブラシをかけた後でも、
何度も顔を見上げては
「もっと」とねだる。
仕舞いには、手に持っている
ブラシを噛んで、
「これでお願いします」と。

 多分、風呂に入った後のような
気分なのだろう。
とても上機嫌になって、
「ありがとう」と言いに来る。
体をこすりつけてきたり、
顔を寄せてきたり。

【写真】ブラッシングを終えたアランとポールの様子

(さて、昼寝しようか by 農園主)


この記事のURL | いちご農家の日常 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
旬を大事にする
2023/05/02(Tue)
 数日前に、テレビのニュースで
イチゴ農家のインタビューが流れ、
「暖かい日が続き、前倒しで苺が
熟したことで、肝心のGWに実が少ない」と
嘆く報道があったそうだ。
(最近はテレビをみていないのだが)
確かに、いちご狩りの来園者数は、
3月の春休みまでは多く、
4月にはめっきり減る傾向にあり、
GWに最後のヤマが来る。
生産者の嘆きの理由はよくわかる。

 でも、それは自己都合であり、
イチゴからすれば知ったことではない。
お客さまも「生り物の宿命」を
よくご存知であるからこそ、
「旬」を楽しむのだと思う。

 さて、生産者の立場に戻ると、
「収穫量」の平準化が難しいなら、
「販売量」の平準化を図れば
いいのではないかと思っている。
つまり、苺ができている時に(旬なときに)
お客さまに買っていただけるようにする。
あるいは、いつでも来園して
いただけるようにすることが解決策かと。
とても高いハードルであることは
間違いないが、その努力が、
我々の「仕事」とも言える。
「まだあるなら買いたいな」とか、
「開園して空いているならチャンス」とか、
お客さまにそう思っていただけるために
何をしたらいいのか。

(考え続けたい by 農園主)


この記事のURL | 仕事の流儀 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン | 次のページ>>