新しいもの、古いもの
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2020/11/30(Mon)
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オートバイにもハイブリッドの波がある。 しかし、本来この乗り物の魅力は、 ガソリンエンジンの音と振動があってのもの。 エコの流れを否定するつもりはないが、 少々、寂しいと同時に、 考えさせられるところもある。 すでに車は、世界的に電気自動車へと 舵は切られ、温暖化対策として 当然に向かうべき方向とされている。 しかし、新しいものを創造するということは、 それ自体が、多大なエネルギーの消費でもある。 そういう意味では、本当のエコは、 今あるもので間に合わせることで、 古いものをいつまでも大事に使い続けること という側面もあるのではないかと。  (昔のバイクを持ち続ける言い訳 by 農園主)
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散った後の楽しみ
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2020/11/29(Sun)
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 通路に白い花びらがたくさん散っている。 結実が進んでいるからである。 その青い実がこれからどんどん大きくなり、 やがて赤くなっていく。 12月下旬ころになるであろうか。 花びらを見ながらワクワクしている。 本来なら、通路に散った花びらを そろそろ掃除しなければいけないのだが、 2年振りの光景にもう少し見ていたい、 と思っている。 (言い訳ではなく by 農園主)
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何時から朝採り?
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2020/11/28(Sat)
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千葉県柏市の「そのべ農園」を訪問。 君津イチゴ部会での視察研修会で 仲間とともにお邪魔させていただいた。
20年の積み重ねで、店先の直売には、 毎日、いちごを買い求める人で 大行列ができる農園である。 最近は、さらにいちご狩り(今年は休園)や ソフトクリームの加工品にも挑戦し、 相乗効果を狙っておられると。 戦略的な生産者である。
経営から栽培までたくさんのことを お話いただいた中で、印象的なのは、 朝2時から息子さんとヘッドライトを 装着して収穫をしているという話。 「できるだけ早く目途をつけて おきたいからです」 仕事って、全てはそこに 集約されるものと思う。 段取り、とも言い換えられるであろうか。
しかし、帰り道の車中で知ったのだが、 君津の仲間には、 「0時から始める時もあるよ」 そういう農園もある。さすが。 ヘッドライトは当たり前、必需品である。
(しかも高価なやつ by 農園主)
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「ロマンス」を聴いて
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2020/11/27(Fri)
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宮本浩次(ひろじ)のカバーアルバムが リリースされた。 昭和を中心にした女性のラブソング集。 彼は決して特別に歌が上手いわけでも、 美声でもない。 それでも、気が付けば彼のアルバムが 手元に増えている。 多分、魂から絞り出すような楽曲に 魅かれるからなのだと思う。  タイトル曲の「ロマンス」(岩崎宏美)は、 “ロックです、この曲は” との本人の解説通り、 新しい世界に引き込まれる。 「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)は、 “いいえ、あなた♪ という歌詞、 女性の優しくて強い感じが素晴らしい” というコメント通り、 情感こめて歌い上げる。 ぶっとんだ男ではなく、 丁寧で誠実な姿勢。 そのソウルに心が振動する。 (だから歌詞が沁みる by 農園主)
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豆ガラの山
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2020/11/26(Thu)
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「今年は小山だけど、畑にあるからね」 のぶ子さんが声をかけてくれた。 “小糸在来”は枝豆として人気が高いが、 その後は大豆としての需要も多い。 豆腐やみそなどに使われる。  大豆を収穫した後には 豆ガラが残るのだが、 それが我々には貴重なタカラの山。 アランとポールの好物で、 冬の食糧として、保存が効くからである。 軽トラの荷台に袋いっぱい詰め込んで、 農園に戻ってきたら、 アランがすかさず「メエ~」と呼ぶ。 (目ざとい by 農園主)
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どこに住みたい?
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2020/11/25(Wed)
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つい先日、房総を地盤とする 不動産屋さんと話をする機会があった。 最近では、中古戸建ての売買成約数のうち、 3割は東京と神奈川の方の購入だそうだ。 コロナ前との比較では倍増しているという。
リモート勤務が普通になり、 週に何日も出社しない人が増えている中で、 通勤がいらない生活になり、 東京に住む意味って?ということであろうか。 自分自身も君津に移住する前は 新宿・四ッ谷に住んでいた。 通勤、買い物、食べ歩き(呑み歩き?)、 何をするにも便利で、快適だったが、 しかし、一生住むことにしなかったのは、 何かが足りなかったからだと思う。
価値観は千差万別であり、 また年齢と共に変化するものだから、 答えや正解はない。
そういう意味では、君津市は とても静かな田舎町でありながら、 東京駅までは高速バスで1時間の距離。 確かに、書籍やファッションの店はないので、 見て選べる余地はほぼないが、 今やネットで充分に代替できる時代。 まさにリモートで対応できる。 自慢できるのは、「青空」と「白い雲」、 生活面では「混雑知らず」。 「何もない」ということ?なのだが、 それがいいと感じている。 おっと、いちご農園があるところも。
(ネオン好きには寂しい街 by 農園主)
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今頃?
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2020/11/24(Tue)
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10月に台風接近の予報が 何度かあったので、その時に 避難として育苗ハウス2棟の天井の ビニールを全て巻き上げておいた。 今年はおかげ様で無事故の年になり、 やれやれである。 来年の3月まではこのハウスを 使うことはないので、そういう意味では そのままにしておいてもいいのだが、 そうもいかない。 毎年3月はいちごの収量が増え、 てんてこ舞いになる。 そういう時に、ビニールを 張り直している暇はないと思うので、 今、終わらせることにした。  これまで本圃ハウスも含めて、 剥がしたり、張り直したりと、 初めての作業ながら、何度もこなしたので、 下手なりにも仕事の流れは随分と判ってきた。 来年は、もう少し腕を上げられそうな 気がしている。 (嫁さんもテキパキ by 農園主)
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勤労感謝の日
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2020/11/23(Mon)
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働けること、仕事があること、 それだけで幸せなことである。 綺麗ごとではなく、泥くさい話だが、 台風被害の後片付けと再建のため、 1年間の休園を経験したので、 それを実感している。
コロナ禍で、職場の苦しい環境が 続いている。 仕事が減ったり、リモート勤務で これまでとはやり方が変わったりと、 ストレスを感じている人も多いと聞く。
当園は、いちご狩りを今シーズンも 当面は休園し、「販売オンリー」という 新しい試みに挑戦する。 今までとは違う仕事の進め方になるので、 不安はあるが期待感も強い。 多分、台風の後、嫁さんともども、 精神的にタフになれたところがあり、 「コロナ? で?」そういう捉え方。 自分たちのやれることを 形を変えてやるだけ。
(仕事が好きなもので by 農園主)
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強力な援軍
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2020/11/22(Sun)
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アブラムシにも、手を焼いている。 定植後、10月のハウスは フルオープンだったので、 虫たちの王国?になったようだ。 葉や茎に寄生し養分を吸汁加害する。 それが進行するとおしっこ(甘露という)で 葉や茎が“ベッタベタ”になる。 “アブラ”ムシの名の由来通り、 やっかいなことになる。 そうなる前に手を打たないといけない。  薬剤を使うことなく、心強い天敵がいる。 アブラムシを探索し、寄生して退治する “アブラバチ”である。 2年前に初めて頼った時の働きぶりは、 目を見張るものがあって、 見事に一掃してくれたので、 今回も早々に投入した。 マミーという蛹(カップ底の黒い点)から 少しずつ孵化して、 成虫(カップの縁にいる黒い点)として 飛び立っていく。 (ゆけ~ by 農園主)
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農園の新しい象徴
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2020/11/21(Sat)
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 白いクラブハウスがついに完成した。 先月にほぼ仕上がった、と思っていたら、 親方はその後も日曜日の休みごとに、 何度も顔を出しては、細かい仕事をしていく。 職人の魂を自らの作品に注入するような その仕事ぶりはとても勉強になった。 おかげ様で、期待をはるかに上回る 素晴しいものが出来上がり、 これからの仕事へ向けて増々やる気になる。 本来なら、いちご狩りに来園された 皆さまをここでお迎えしたい。 どんなにか、盛り上がるだろうか。。。 それは当面は叶わないが、 でも、そういう楽しみをもう少し先に とっておいてもいいと思うようにしている。 (やせ我慢だけど by 農園主)
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愛らしい理由
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2020/11/20(Fri)
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「 妖精“イチゴちゃん”を探せ」、 いちご狩りの時に何度か企画したイベント。 ハウスの中にいる“イチゴちゃん”を みんなでいちご狩りをしながら見つける。 楽しそうだった。 「妖精、いたよ~」 ゲットした女の子の興奮気味の笑顔が 忘れられない。  “ Kanadeco” の世界から 飛び出した“イチゴちゃん”が, 今回は「ポレマフ」とともに登場。 ポレポレ農園をいつも応援してくれている。 (いちご愛から by 農園主) ※ ポレマフの購入は コチラ から。
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0.5㎜の攻防
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2020/11/19(Thu)
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 イチゴの葉にとっての厄介者は、 養分を吸い取る「ハダニ」。 毎年、悩まされてきた。 今年はハウスをフルオープンにしたので、 雨ざらしになり、例年よりも抑えられている。 水には弱いという弱点のためである。 しかし、ハウス内に厄介ものが 全くいなくなることはなく、 かつ、生き残ればその繁殖力は半端ないので、 退治のために「天敵」を導入する。 ハダニを捕食するチリカブリダニ。 殺虫剤などの農薬を使用しないので、 減農薬であることは間違いない。 でも、それは農家として当たり前のこと。 同時に、その効果が絶大なので、 毎回とても頼りにしている。 (かろうじて見える協力者 by 農園主)
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2年振りのミツバチたち(続き)
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2020/11/18(Wed)
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ミツバチたちは、とても神経質で、 周囲の環境が気にいらないと 巣箱から出てこなくなる。 それだけでなく、寒かったり、 天気が悪い時もそうだ。 働きバチとは名前だけ? と思うこともしばしばである。 そういう彼女たちに(働きバチは全てメス) 機嫌よく働いてもらうために、 今朝は、巣箱の前に砂糖水を置いた。 昨晩、嫁さんが準備したものである。 ちなみに、手前の割り箸は、 ミツバチたちが溺れないように 砂糖水の上に浮かべた橋。  早速、巣箱から次々と仲間が出てきて、 一列に並んで持ち帰る。 (健気なのである by 農園主)
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2年振りのミツバチたち
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2020/11/17(Tue)
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 イチゴの花が咲く前からミツバチの巣箱を ハウスの出入り口の近くに置いていた。 外界とハウス内の両方を 自由に行き来できるように配慮して。 閉め切ったハウス内にいきなり巣箱を 搬入すると環境に慣れずにハウスの天井に ぶつかって死んでしまうことがある。 飛び方、飛ぶ高さに 上手く適応してほしいのだが、 少しずつ慣れてもらうしかない。 (大事な相棒なので by 農園主)
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あおぞらの白いひげ
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2020/11/16(Mon)
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 あまりにも季節外れの ぽかぽか陽気だったので、 「アランとポールと昼寝しよっと」 イチゴの手入れが一段落したこともあって、 昼休みにアランフィールドの中に シートを敷いて彼らのそばで横になった。 こういうことは、めったにないので、 「どうしたの、どうしたの?」 ポールは、嬉しそうに頭上から覗き込む。 散々、体の周りをぐるぐる回り、 でも踏まないようにするところが、可愛い。 そして、最後に座る場所は、アランの隣。 (指定席 by 農園主)
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優先順位
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2020/11/15(Sun)
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 花が咲いた後に最優先されるのは、 順調な開花の進展と結実であり、 イチゴの生育のなかで、 もっともエネルギーが使われる過程である。 余計なところに養分を配分する暇はなく、 この時期の葉の剪定や 脇芽を取り除く作業には、 そういう意味がある。 確かに葉の数が多い方が、 葉面積は広くなるので、 光合成効率がいいように感じるが、 葉にも年齢があって、 古い葉は、ある時期から生成よりも 消費する方が多くなる。 どこかで引導を渡すことになる というわけだ。 (厳しい by 農園主)
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アランとポール(小春日和編)
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2020/11/14(Sat)
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晩秋の温かな日になった。 うたたね日和とも言う。 「ポレポレ」(スワヒリ語で「のんびりゆっくり」) と言いながら、毎日、とっても忙しくしているが、 彼らは、ちゃーんと満喫している。  アランがぐっすりと昼寝をしている隙に ポールはアランのお腹を枕にして嬉しそう。 そして、すぐにうたた寝。 (和む by 農園主)
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今シーズンの「いちご狩り」について
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2020/11/13(Fri)
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結論から申し上げると、 「当面お休み」させていただくことにした。 新生ポレポレ農園に皆さまを お迎えしたい気持ちはやまやまなのだが、 皆さまと我々の感染リスクを排除できないこと、 そして、ハウス内の保温のために 冬季の換気が難しいことを考慮した。 苦渋の決断である。 しかし、いずれ「いちご狩り」が 開園できる日がくるものと信じているので、 その時は、 ポレマフ を持った皆さまと 気兼ねなく大きな声で、笑い合いたい。 それまでは、「新しい試み」になるが、 全力で販売に注力していく。 宅配、 ふるさと納税の返礼品参加、 そして、JA直売所「味楽囲」貞元店での 販売を予定しているので、 ご購入いただければ、幸甚の至りである。 (是非とも by 農園主)
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開花宣言
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2020/11/12(Thu)
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 「やっと、咲いたね」 嫁さんと2年ぶりに白い花を眺めている。 先月の低温で思ったより生育は ゆっくりとなっているが、 結実へ近づいていることは確か。 収穫は12月下旬から末ごろになりそうだ。 気がせいてしまうが、ここからは、 イチゴ任せ。 じっくり構えていきたい。 こういう時の果実は、また一段と 充実したものになるはずだから。 (お楽しみに by 農園主)
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ちょうどいい、ところ
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2020/11/11(Wed)
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 「培地加温」のボイラーを始動させた。 床暖房みたいな設備で、 土中に温湯管を這わせて 根の周辺を温める。 イチゴは寒いと休眠して、 活動を休止するので、そうさせないために、 春に近い環境を作るという仕掛けである。 明日から夜温がぐっと下がる予報なので、 その前にスイッチオン。 業界の常識では、 地中温度は15℃以上を保つのが 望ましいとされる。 しかし、それは千葉県の 4月の平均気温であり、 少々高すぎるようにも感じる。 甘やかし過ぎは、かえって逆効果で 生き物には適応力があり、 ぬくぬくした環境に慣れてしまうと (適応すると)、 ちょっとした寒さにもとても弱くなる。 農業の「データ化、IT化」の盲点である。 しかし、効果を検証することは必要で、 大谷さん(ジャット)は、 温度測定器を持参。 温度変化を観測することで、 今後の生育判断の大事な情報源となる。 こういう積み重ねが生産者間相互に 共有することができれば、 尚、素晴しいことだと思う。 (最適を探すために by 農園主)
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長くて
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2020/11/10(Tue)
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 朝6時から嫁さんと“マルチ”を張っている。 いちごの植わっている土を保温するために 白色と黒色のシートを張る作業である。 光を反射させる効果も期待しての白色だが、 ハウス内がとても明るく、清潔な感じになり、 仕上がるといい景色になる。 地味な仕事ながら、小さなノウハウがある。 朝露に濡れた時間帯は、マルチがくっ付いてしまう。 風の通る箇所は、風でマルチがめくれてしまう。 長さの組み合わせを計算しないと、無駄になる。 そして、できればキレイに仕上げたい。 でも、時間に制約もあるし、性格もある? だから、難易度の高いところは、 もっぱら嫁さん担当である。 (全長2,400m by 農園主)
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皮ごと食べられるイチジク
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2020/11/09(Mon)
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マルチ張りを始めたので、結構忙しいが、 それでも出かけたいところがあって、 昼休みに高速に乗って車を走らせる。 そろそろシーズンも終盤のイチジク農園。 千葉県館山市の「館山パイオニアファーム」 に出かけた。 夏のイチジクももちろん美味しいが、 この時期は一段と濃厚となる。 それをパフェでいただくって、 どんだけ贅沢なのだろう。(最近甘いもの好き)  「昨年の台風で “メンタルが鍛えられた”ので、 コロナなどたいした問題ではないですよ。」 当園と同じようにハウスには 大きな被害があった。 その上、ご予約のお客さまには ご迷惑をかけたという経験もされている。 だから、それに比べればもうどんな困難も 乗り越えられるという自信ができた。 コロナ対策は大変だったものの、 新しい発見をしながら、乗り越えられたと。 実が足りないくらいに、たくさんの方々が 来園されたそうである。 (タフネス by 農園主)
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これ、いいね (レンコン)
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2020/11/08(Sun)
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 レンコンって、本当に旨いと思う。 この時期は毎日でも食べたいので、 嫁さんにリクエストしている。 我が家では、「レンコンの塩オリーブ焼き」。 素材を生かすには、塩。 ホクホク感とシャキシャキ感を 同時に楽しむには、焼きがいい。 そして、七味唐辛子を少々。 とてもシンプルだが、それがいい。 お酒にもおかずにも。 全国シェア5割の茨城県霞ヶ浦で、 新規就農をした脱サラの方に話を 伺ったことがある。 沼の中に入って、ホースの水圧で レンコンを掘り出して収穫していく作業は、 体力的に相当キツイと言っていた。 それでも、自分の時間がつくれることが とても魅力だと。 (いただきます by 農園主)
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景気のいい話
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2020/11/07(Sat)
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なんと日本株が29年ぶりの高値である。 低金利による“カネ余り”が要因 と言ってしまえば、その通りなのだが、 欧米ではコロナが再拡大し始め、 米大統領選も泥試合の様相の中である。 それらの不安材料以上に、 先行きの景気回復への期待感が大きい。 そう素直に受け止めたい。 確かに、飲食業、観光業などの サービス分野への影響は長期化しているが、 どんな社長も商人もぼんやりと 手をこまねいているのではなく、 文字通り必死で考えた手を打っている。 株価は、そういう姿勢への 期待感なのだと思う。
ポレポレ農園では、今シーズンから すぐ近くのJA直売所である 「味楽囲(みらい)」貞元店に、 いちごを初めて出荷する予定である。 当園と同時期に開店したこの直売所は、 当初こそ、来店者数が伸び悩んでいたが、 今や駐車場が常に満車で、 朝から開店を待つ人の列ができるほど、 地元では品質への評価が高い店に成長した。 「ポレポレいちご」も地元の農園として、 存在感を是非アピールしていきたいと思う。
余談だが、「蛇の目ミシン」の利益が 6倍になったそうだ。 マスクを手作りする人が増えたからである。 では、市販のマスクが出回り始めたのだから、 売上も落ち着いていくものと思いきや、 依然と好調を維持しているそうだ。 外出機会の減少で、家でミシンを使う人が 増え続けている。 休日の過ごし方、楽しみ方の行動変容に 農家もついていかなければいけない。
(望まれていることを by 農園主)
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スカート張り
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2020/11/06(Fri)
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 保温のために、イチゴが植わっている 高設ベッドの裾にスカートと 呼ばれるシートを張り巡らしている。 昨年は休んだ作業なので、 2年振りの仕事になるが、 とても懐かしく感じる。 本来の「いちご農園」の姿に 戻っていく実感。 そういう意味では、 葉にやっかいなアブラムシがいたり、 ヨトウムシにかじられたり、 寒さで生育が遅くなったりと 悩みは絶えないのだが、 それでも、イチゴと共に生活しているのは、 間違いなく、これ以上、今何を求めるのか。 そういう気持ちで日々過ごしている。 (花芽が見えた by 農園主)
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アランとポール(自己主張編)
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2020/11/05(Thu)
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午後3時を過ぎると、 アランが我々を見かける度に 「メェ~」と野太く呼ぶ。 「そろそろ外に出る時間ですけど~」 という呼びかけだ。 ポールも多分、隣で「ェェ~」と 言っているはずなのだが、 いかんせん声が小さい。 そういう性格である。 2頭の小屋があるアランフィールドは それなりに広いと思うのだが、 それでもやっぱり自分のテリトリーの 外に出かけたいようだ。 我々人間も同じ。 その気分はわかるので、 できるだけそうしてあげるのだが、 それでも3時ごろが忙しい時もあって、 「早めに外に出ようか」と アランを誘うこともあるが、 そういう時は、 頑として、行・か・な・い。 そういう気分ではないと。 ポールは、それを見ながら 本当は出かけたいのに、 「アランおじさんに一任します」 という顔をして、 大人しく見守っている。 それぞれに意思表示があり、 それをわかってあげたいと思いながら、 日々、彼らと暮らしている。  (夕焼けよりも晩御飯でしょ by 農園主)
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大掃除のはなし
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2020/11/04(Wed)
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「手強いね。今回の掃除は。」 嫁さんとそう言いながら、 丸二日かかっている。 ブル・ベアハウス両方ともに 地面には新しいシートを張ったが、 ハウスが再建されるまでの9カ月間、 残された高設ベッドは雨ざらしだったので、 パイプの足下の隙間には 土が溜まってしまった。  昨年の暮れに解体作業をしながら、 土まみれの様子を見て、 「再建した後の掃除は大変だろうな」 と思ったことが蘇る。 本圃ハウスは2,000㎡の広さなので、 結構広い。 予想通り、手にはマメができ、へとへと。 でも、新ハウスの“仕上げ”作業に 着手できているという嬉しさもある。 あの悲惨な光景から14カ月が経ち、 ようやくスタートラインに立っている 実感がわく。 (掃除は苦手だが by 農園主)
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いい年の記憶
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2020/11/03(Tue)
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台風の上陸がゼロ回だったのは、 12年振りのことだそうだ。 夏には海面水温が異常に高いと騒がれ、 どんな恐ろしいことが起きるのやらと ヤキモキした。 確かに9月の超大型10号や 10月に接近した台風の時は ヒヤヒヤしたが、大きな被害はなく、 平穏にやり過ごせた年になった。 しかし、 「上陸がなかったのは偶然が重なった結果」 というのが気象庁の見立て。 多分、そうなのだろう。 大被害が起きた年のことは、 皆覚えているが、 何もない年(本当は最高のシアワセ) のことは、当たり前として、 すぐに忘れてしまう。
今後の台風シーズンに、 「準備をしたが何事もなくて、拍子抜け」 そういう年が続くといい。 その準備は決して無駄ではなく、 ハウスの上でビニールを 剥いだり、張ったりして、 徐々に知識が付いていくのだから。
(ただでは終わらない by 農園主)
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秋の運動会
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2020/11/02(Mon)
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土曜日に近所の子供たちが 登校していたので、 「おはよう、今日は学校なの?」 声をかけると 「運動会です。」 「いい天気で良かったね、頑張って」 「は~い。」
と挨拶を交わした後、 ハウス内でシート張りの仕事をしていたら、 昼前には子供たちが下校している。 「早かったね。どうだった?」 「楽しかった~。」 と声を揃える男子たち。 でも、女子の中には、 「いつもより短くてちょっと残念。 “新型コロナウィルス”だから」と。 無邪気な男子と思慮深い女子の構図は、 今も昔も同じようだ。
「コロナごときに負けない」 と勇ましく叫ぶのは、容易いが、 この闘いは、決して個人戦ではない。 自分が負けて、自己責任で 済むものではなく、家族や周囲の人達に 迷惑をかけるかも知れない。 だから、“責任”と“思いやり”を もって行動する。 彼女は、今年の運動会で それを感じたのだと思う。
(団体戦の意義を by 農園主)
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これ、いいね(土佐のワイン)
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2020/11/01(Sun)
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ワインは今や国産がいいと思うくらい とても美味なものが各地にある。 先日、高知県のワインが従妹から届いた。 葡萄の品種は「富士の夢」という メルロー種を親に国内で育種されたもので、 南国市稲生(いなぶ)で作られたもの。 それが、 「TOSA」 。  グラスに注ぐと、まずその色に驚く。 「葡萄ジュース?ウェルチ?」 というくらいの鮮やかな紫色。 ちなみに、銀行に勤めていたころ、 ディーリングルームでの朝ごはんに ウェルチが気に入っていた時があった。 ある時、フタを開けるときに 引っ張りすぎたのか、 中身が空中に飛んで、 自慢の純白のワイシャツが 紫色に染まったことがあった。 「どうしたの?」 「葡萄の香りのワイシャツ、だよ」 終日、この会話を続けていた。 “ウェルチ”の思い出話が 長くなってしまったが、 色から想像するに、さぞかし、 甘いワインだろうと、恐る恐るグラスを 口にすると、まず、濃厚な香り。 そして、酸味と苦みもある ガッツリしたインパクト。 こう来たか。 この意外感はとても魅力的である。 (やっぱり、カツオとね by 農園主)
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