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プロジェクト M
2019/11/30(Sat)
【写真】ラグビー日本代表のタオルマフラー

 ポレポレ農園の「マフラータオル」
を作ろうと考えている。
嫁さんのアイディアである。
ラグビー観戦の時に観客同士の
連帯感をとても感じたからだ。
しかも農園に来園された時には、
お子さんの前掛けにもなるし、
もちろんタオルとしても使える。
その上、お客様同士の
高揚感を演出できるなら、
こんなに素敵なものはない。
かつ、正直に申し上げると、
売り上げの一部を再建のための費用に
充てさせていただきたいとも考えている。

 過去にポレポレTシャツを
1度作ったことがあり、
「もう一度ポレTを作って」いう
リクエストをたくさんいただいている。
これもいずれは実現したいと思っているが、
Tシャツは当園に着て来園できる期間が
短いのが残念。
春のいちご狩りの時に限定されてしまう。
(コアなお客様は、冬の間も
 アウターの下にこっそりと
ポレTを着てご来園いただいているが。)
でも、「ポレマフラー」なら、
オールシーズンで使っていただけるはず。
デザインも“ポレポレ”らしいものにしたい。

(嫁さん奮闘中 by 農園主)

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新しいハウスの考え方 その3
2019/11/29(Fri)
 これから凄い台風が
向かってくるとしよう。
さて、ハウスはどう構えるのか。
台風との真っ向勝負には、残念ながら
もはや勝ち目はないと考えている。
では、その時の最終手段には、
なにがあるのか。

「ハウスのビニール(フィルム)を
 剥がすか、切ること」  である。

 つまり、風の抵抗から「逃げる」という
選択肢をとるということである。

 これは、昔からある単純な手段。
しかし、強風(例えば沖縄の80m級とか)
に立ち向かうことはもはや、
無策と同義であり、風の抵抗の大きい
ビニール(フィルム)の外壁をなくして、
骨組(パイプ)だけにする選択肢を
持つことが、大事な備えではないか。
そのような最終手段が選択できる仕様を
ハウスに併せ持つ。
今後の農業用の施設には
欠かせないことかと思っている。

(つづく by 農園主)


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いらいら?
2019/11/28(Thu)
 思う通りに物事は進まない。
当たり前のことである。
再建のために準備をしていると
様々な方々との関わりがある。
ハウス業者、地域の方々、行政
お互いに仕事をたくさん抱えており、
忙しい。それが世の中である。

 リーマンショックの時、
証券会社でその渦中の真っ只中にいた。
後始末は、目を覆いたくなるような
損益管理だけでなく、
膨大な事務作業も待っていた。
世界中の金融機関と複合的に絡み合った
無数の取引をひとつひとつほぐして
いかなければならない。
取引コスト、法律的な根拠を相互に理解し
協力しながら解消していく。
海外とのやり取りもあり、
徹夜は珍しくなかった。
「相手がいることなので、
 交渉が上手くいかなくても当たり前。」
今はそう思えるが、
事前の準備を完璧にしている以上、
完璧な結果を求める。
これも当然のことである。

 この手のストレスは、
仕事を本気でしていると避けられないもの
かも知れない。
だから、諦めるのではなく、割り切る。
そして、また詰め直す。
この繰り返ししかないのだと思う。

(諦めたらそこでジ・エンド by 農園主)


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新しいハウスの考え方 その2
2019/11/27(Wed)
 絶対に壊れないハウスはない。
どうすべきか、との悩みに
鉄骨のハウスはどうか、との
ご意見を多数いただいた。(感謝)
確かに、鉄骨の三角屋根のハウスは
現在考えられる最強の仕様の
ひとつと思われる。
しかし、昨年の関西の台風では
最新の施設が倒壊し、
そして今回の15号では南房総市で、
それが基礎ごと抜かれて
ひっくり返っていた。
衝撃的な姿であった。
「運がわるかった」のかも知れない。

 もし、今後、例えば気象衛星の画像で、
とてつもなく大きい目を持った台風が
接近してくるとき、どう備えるのか。
「耐えられるかどうか、わからないけど」
「運」まかせで、巨大な目の台風に
真っ向から立ち向かうのが得策か、
ということである。
これは、近い将来、現実のものとなる。
それは異論のない現実であろう。
その前に備えを構築して
おかなければいけない。
ハウスがまた壊れる可能性が高いのに、
何も準備しないという構えはない。
それは、今回の教訓を生かしていないこと
でもあり、補助金をいただく資格が
問われることでもある。
では、最終手段はなにがあるのか。。。

(つづく by 農園主)

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新しいハウスの考え方 その1
2019/11/26(Tue)
 さて、台風15号で全壊した
ポレポレ農園のハウスを
どのような仕様で
これから再建すべきなのか。
9月9日以降、ずっとそれを
考え続けてきた。

 どんな台風にも耐えられる
強いハウスを作りたい、
当園のみならず
農家の自然な願いである。
台風の翌日、真っ先に思ったことは、
どこまで費用をかければ、
(例えば1億とか?)
強靭で壊されないものが
できるのか、ということだった。
しかし、調べれば調べるほどに
「絶対」壊れないというハウスはない。
なぜなら、「農業用施設」は
お天道様の光を享受しなければ、
意味がないため、外部資材は、
透明なビニール(フィルム)やガラス
でなければならず、ビルのような
壁を作るわけにはいかない。
そういう意味で「農業用施設」は、
強度という点では、
そもそも利用目的から生じる
決定的な弱点を内包している
ということである。

 では、どうしたらいいのか。。。

(つづく by 農園主)


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脳のリミッター
2019/11/25(Mon)
 茂木健一郎氏の寄稿記事を目にした。
少し長く引用させていただいたが、
興味深いテーマなので。

「何よりも心理的には“できない自分”が
“できる自分”になることが不安である。
人間には、“できる自分”になってしまう
ことから逃げる傾向があるのだ。
人間の欲求に階層があるという説で
広く知られるアメリカの
心理学者アブラハム・マズローは、
自分の能力を発揮することを恐れる傾向を
“ヨナ・コンプレックス”と名付けた。
旧約聖書の中で、自分の使命を
果たすことから逃げようとしてしまう
預言者ヨナにちなんで
この名前がつけられた。
“できない自分”でいることは
残念で困ったことのようだが、
一方で、安定、はしている。
“できない自分”が“できる自分”に
なってしまうと、世界が変わってしまう。
何よりも自分が変わる。
“できる自分”になって、
自分や世界が変わるのは不安だから
“できない自分”のままでいい。
そんなふうに現状維持をよしとする傾向が、
私たちの中にはある。」

 私たちの行動は利己的遺伝子に
支配されているという話である。
それに逆らうことは、
とても難しいことだと思うが、
それでも危機意識さえ持てば、
遺伝子の誘導は、今度は新しい挑戦に、
積極的に向かわせるのではないか、
とも思う。

(リミッターは自ら外せるということ by 農園主)


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“情報提供のお願い”の状況ご報告3
2019/11/24(Sun)
 皆さまにお願いをしてから、
ちょうど2か月になりました。
皆さまからの熱いご声援とご協力によって、
ハウス施工者8社からのご相談と見積りを
いただくことができました。
昨日までで、ほぼ出揃ったという感じです。
まだ、契約には至っておりませんが、
新生ポレポレ農園の仕様を近日中に決定し、
来年の6月までにはハウスを完成させる
スケジュールで進めております。
順調にいけば、なんとか来年の12月には
再び開園できる運びとなりそうです。
いや、やります、必ず。
埼玉県、群馬県、静岡県、
神奈川県、山形県、
県外の施工者からの
ご協力をいただいて、
ここまでたどり着けたことを
心より感謝いたします。

(皆さまの愛に by 農園主)

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雨の日にスッキリ
2019/11/23(Sat)
 雨の日でも仕事ができるというのが、
イチゴという施設園芸の利点である。
しかし、ハウスがなくなると、
雨の日は片付けもできず、
そういう日は、家の中で
再建ハウスの見積書を確認したり、
行政への申請書類などを
作ったりしている。
今日みたいな長雨になると、
今までできなかったことにも
挑戦をしている。
嫁さんが始めた「断捨離」である。
自分は捨てるのが苦手で、
ついつい思い出グッズが
溜まってしまうのが悪い癖なのだが、
嫁さんに触発されて、
ズバズバと処分を試みている。
「“過去への執着”と“未来への不安”
を手放せば、おうちも気持ちも
スッキリすると思います。」
ミニマリストの本にそうあった。
思い出グッズと同様に
“いつか使うかも”グッズが
家の中に放置されがち。
「自分と家族にとって本当に必要なもの、
必ず使うものしか持たない、買わないを
徹底しています」
(「ミニマリストな暮らし方」 すばる舎編集部)

 そんな簡単なことが、なぜできないのかと
我ながら呆れるくらい捨てるものが
出てくるのであった。

(特に衣類がすごい by 農園主)

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ゆっくり
2019/11/22(Fri)
 農園の前を通りかかる方々から、
時々、声をかけていただく。
この日は50㏄のオートバイに
またがった年配の男性。
ゆっくりとバイクを走らせながら
近づいて来られて、
「もう、やらないの?」と。
- やりますよ。でも、今年は休みますけど。
片付けをする手を休めてそう答えると、
「そう、休むの。。。
でも良かった。やるんだ。」

 微笑んで、またゆっくりと
オートバイで去って行かれた。

(しばしお待ちくだされ by 農園主)


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1袋50キロ
2019/11/21(Thu)
【写真】土が入った袋が高設ベッドの足下に並んでいる様子

 本圃ハウスの高設ベッドに入っていた
土を全て袋に詰め終えた。
もちろん、手作業である。
この土で7年間当園のいちごの
果実が育った、大事なものである。
1,000袋以上、いくつあるのであろうか。
というか、数えるのが怖いから
よくわからない。
なぜなら、これらを運び出して、
農園内の一角に運び出す仕事が、
待っているからである。
明日から。。。

 でも、大丈夫。
元気と時間があれば、
何でもできるのだから。

(元気ですかーっ by 農園主)

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自然薯とともに
2019/11/20(Wed)
 地元のいちご農家の大先輩が、
見舞いに来てくださった。
ご自分のハウスも被害があり、
定植が遅れ、忙しいさなかである。
数年前の雪害で、大きな被害を
受けた方だが、その後、見事に
再建された底力のある先輩である。

「いちごを作ることは楽しみだけれど、
 ハウスを守ることは苦しみだね。」

 その通りだと思う。
だからこそ、苦しまないような
ハウスの仕様を今回は作りたい、
そう思って試行錯誤している。

(苦しみながら? by 農園主)

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「パーフェクトに賛成」
2019/11/19(Tue)
 被災直後から励ましのメールを
送ってくれていた友人。
金融で仕事を始めたころからの
つき合いで20年以上が経つ。
「いつでも(転職して)来いよ」
彼が外資系証券のトップだった時も
熱くしつこい?声援をもらっていた。
そして、今回も
「パーフェクトに賛成。」
そう言って農園再建への考え方を
全面的に支持し、
応援をしてくれていたのだが、
そのメールから6日後、
病気で他界した。

 もっと相談したいこと、
もっと聞きたいことがある。
そして、再建した時には、
新生いちごの感想を聞きたい。

(ずっとそう思ってやっていく by 農園主)

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ピアニストからの励まし
2019/11/18(Mon)
「もんのすごく苦労して、
 もんのすごく努力して、 
 それが認められたんだなと
 嬉しいです。」

 フランスのロン・ティボーコンクール
ピアノ部門で12年ぶりに日本人優勝の
三浦謙司氏。そのインタビューを拝見した。

 鍵盤の前では、左右が同じようにしか
指が動かない自分にとって異次元の話だが、
文字通り、血のにじむ努力だったのだろう
と想像する。
同時に、そこまで言えるほどの
努力をしたことが、
自分の人生の中であっただろうか。。。
これからだっていいでしょ。

(みんなで、がんばりましょう by 農園主)


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白い壁
2019/11/17(Sun)
 岩手県釜石市の旅館の話。
この地域の海岸線には新しい防波堤が
高く白くそびえ立つ。
東日本大震災の後に新しくできたものである。
映像でしか見たことはないのだが、
その先に海があることを忘れるほどの
壁であると聞く。

 「壁は作らない。」
そういう結論を自治体との協力の結果、
導いたのが、宝来館の女将である。

 「浜辺の美しい景観を残したい。」
満月の夜には、静かな海面に月光の
白い道が現れるという。
防波堤を作る代わりに、
高所への避難道を整備する。
そういう代替策で対応することに
なったのだそうだ。

 震災で旅館だけでなく自らの命も
危機に瀕した経験のある女将から、
直接、話を聞いた友人が伝えに来てくれた。

(危機対応の答えはひとつではないと by 農園主)


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アランとポール(朝稽古編)
2019/11/16(Sat)
 本来のシーズンならば、
今頃はハウス内の冬支度の準備で
忙しいはずである。
高設ベッドには、保温のシートや
マルチを張って、果房が折れないように
マットを敷いて、暖房機の点検をして。。。
今年は、高設ベッドの解体作業、
やらなければいけない片付け仕事は、
まだたくさん残っているが、
忙しさは少し種類が違い、朝から
アランとポールに会いに行く時間がある。
“かなみひめ”の苗に水やりをする場所が、
アランフィールドに近いせいもある。
朝から2頭で頭突き相撲をして遊んでいる。
そういう光景をよく見かけるようになった。

【写真】朝陽の中で前脚をあげて押し相撲の立ち合い中のアランとポール

(共有の時間帯は嬉しい by 農園主) 


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農を考える(営農の現場とのズレ)
2019/11/15(Fri)
 直売ハウスも再建しなければいけない。
ご来園されたことのある方々はご存知の
あの白いハウスである。
これも全壊してしまった。
収穫したイチゴのパック詰めや凍りいちご、
苺ッスの加工作業をする大事な作業場であり、
同時に皆さまにそれらを提供するための
売り場も備えていた。
ちなみに、後方では機械や資材の
倉庫としても機能していた。

 台風で、この内部のものが被害に
遭ってしまったので、次に再建する時は、
これらを守れるものにしたい、
と思っている。頑丈な建物にしたいと。

 ただ、今回の被災支援の補助金対象には、
“販売施設”が対象にならない。
生産、加工施設に限られることになっている。
残念だ。お金の問題だけではない。
営農の現実と農政がまだまだ符合していない
と実感してしまったからである。
体験型、観光農園という農業の在り方への
理解が、開園当時より進んでいることは
間違いない。
しかし、自作のいちごを自ら販売し、
加工品を作り自ら販売する。
この自然な営農の姿を、
行政の施策と法律に“自然と”
落とし込んでもらえる時代に
早くなればいいと切に願う。

(訴え続けることが肝要 by 農園主)


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1,300年前からのお供えもの
2019/11/14(Thu)
 大嘗祭の供え物
(“庭積みの机代物”という)は、
各都道府県から3~5品、
計221品になるそうだ。
千葉県からは落花生、海苔などが
供えられた。
皇位継承一代一度の祭りごと。
秘儀の後、これらは土中に
埋めていたそうだ。
神様に帰すという意味である。
しかし、食品ロスが問われる昨今、
厳しい声もあり、対応に迫られている。
また、これらは献上ではなく、
宮内庁が買い上げるのだそうで、
費用の在り方にも様々な議論がある。

 ただ、農家から正直に申し上げると
作り手としては、献上したいと
純粋に思うのである。
これだけは、その生産者を
“羨ましいな”と思う。
なぜだろう?
多分、自分の作品が皇位とともに
後世に残るような、
そんな気がするからなのかも知れない。
なにせ、壮大な歴史の継承なのだから。

(桜を見る会がちっぽけに見える by 農園主)


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官と民の逆転現象
2019/11/13(Wed)
 農園を再建するためには、
まずは、その費用を試算しなければならず、
その上でできることとできないことを
決めていかなければいけない。
様々な業者の方々に見積りを
お願いしているのだが、
これが、大方の先からなかなか出てこない。
農家はみんな同じ状況なので、
見積り依頼が殺到していることは間違いない。
津田さん(安房竹材)も、
日中は補修の仕事に駆け回り、
夜は遅くまで見積りの作成に
追われているそうだ。もちろん、休日なし。
「仕方ないですよね。
みんな困っているんですから。」
そういう方ばかりなら我々は待つしかない。
しかし、「残業が厳しくなって。。。」と
言い訳するところもあると聞く。
ここで働き方改革?
確かに、自分の生活は大事、
守られるべきものである。
しかし、人生の中で無理をしなくては
いけない場面は何度かあるものと思う。
農業界に携わっている関係者にとって、
それが今でなくていつなのか。
ディーラーではないので
1分1秒とは言わないが、
各人の初動の遅れが重なって
日程はどんどん遅れてしまっている。
残念なことだ。

 そういう中にあって、
迅速な対応をしてくれているのは、
行政の方々である。
市役所、県庁(農業事務所)の
担当者方の感応度はすこぶる高い。
お願いしたこと、お聞きしたことが
翌日に回答されるのは普通である。
“お役所仕事”と揶揄されるが、
とんでもない。
本気の公僕は凄いのである。

(ホント頼もしい by 農園主)


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お化け屋敷
2019/11/12(Tue)
【写真】パイプが取り除かれたいちごハウスの跡

 壊れたハウスの片付けは進んで、
見た目はスッキリし、
部材が散乱しているものの、
悲惨な姿ではなくなっている。
当初は、曲がったパイプに
ビリビリのビニールがひらひらし、
お化け屋敷のようであった。
目の毒なので、それを早く片付けて、
近隣の方にも安らぎを、と
解体業者の方々には、急いでいただいた。
それでこうして見られる姿にはなった。

 しかし、今度は、
「なんにも、なくなっちゃたのね~」
隣町のお客様がお見えになって、
嫁さんの前で大泣きしている。

(ありがたいことである by 農園主)

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“かなみひめ”の今
2019/11/11(Mon)
【写真】朝陽を浴びた“かなみひめ”の苗の様子

 朝陽を浴びる姿は、
びっしりと朝露を纏い、青々している。
これからの試練など、つゆも感じさせない。

 気温が今後低下していく中で、
“原種”を保存していくことが使命である。
それは重々承知しているのだが、
上物が何もなく、野ざらし。
冬の足音が聞こえ、やがて
零下の日、雪の日がやって来る。
生命力の強い植物とはいえ、
その保護の方法をあれこれと
考えている。

(これも初めてのこと by 農園主)

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ステーキからの~ 栗
2019/11/10(Sun)
 津田さん(安房竹材)と
再建するハウスの仕様について
打合せをしている。
彼も大忙しで、日中は方々から
補修を頼まれ、夜は見積りの作成に
追われているそうだ。
もちろん、休みはない。
そういうわけで、メールや電話だけでは
こちらの意図がなかなか伝わらない
ところもあって、相互に仕事が終わった後、
夕食にステーキを食べながらの
打合せをする。
酒を呑む余裕はない。(残念ながら)

 強靭なハウスの作りと風からの逃げ方、
双方を併せ持ったハウスはないものか。
使う側と作る側の意見をすり合わせる。
分岐点は、なぜかいつも、
農家が「楽になるか、手間が増えるか」
というところに行きつく。
不思議なものだ。
でもその正解はないのだと思う。
それは仕事の流儀であり、
生き様の現れでもある。
当園の理想像は、彼との会話の積み重ねで、
おぼろげながらも見えてきたように思う。

 3時間を超えるディナー会議の締めは、
栗アイスのデザートで。

(頭使ったね by 農園主)

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つち
2019/11/09(Sat)
【写真】農園主が高設ベッドの土を掘りだしているところ

 高設ベッドの土を掘り出している。
せっせと。
ハウスはなくなったので、
次はその中身の整理である。
土の入ったシートや貯水シートに
傷がつき、破れたものは交換になる。
そのためには、まず土を掻き出すことから
手順が始まる。
土は袋に詰めて保管するが、相当重い。

 土がなくなったベッドは、
嫁さんがテキパキとスプリングをはずして、
シートを次々と剥がしていく。
がらんとした農園に残っていたベッド群が
ひとつひとつとなくなっていく。

(でも、まだまだあるぞ by 農園主)


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垣間見える本性
2019/11/08(Fri)
 当園だけでなく、壊れたハウスを
解体し、新しいハウスを再建する
準備を懸命に進めている農家は多く、
その情報交換を時々している。

「イチゴの高設ベッドは
 無事だったのに、
 これを全て壊さないと
 ハウスの再建ができない。」

 そう業者に言われた仲間が
頭を抱えている。
理由は、「工事の邪魔でやりにくいから」
だそうだ。

 仕事とは、そもそも無理難題を
やりくりして克服していくものだと思う。
それがプロだともいえる。
自分都合の決まったやり方しか
やりたくないから、そのツケを
施主(農家)に回す。
それが当たり前のように考えている
業者が少なくない。
この非常時だからこそ、
お互いの本性がよく見える。
じっくりと構えて、
将来に生かさなければいけない。

(次のために by 農園主)


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名人から大根
2019/11/07(Thu)
【写真】ののさんからいただいた大根

「わりかし、いい出来だよ。」
野菜作りの名人“ののさん”から
大根をいただいた。
葉っぱまでツヤツヤで旨そうだ。
台風の大雨の影響で、露地野菜は、
どれも生育がよくないと聞いていた。

「台風のあと、倒れた茎をおこして、
葉っぱの泥を一枚一枚落として、
畝を作り直して。
でもそれも百姓の仕事だよ。
おめーらとおんなじで、
“おえね~”なんて
(地元の言葉でキツイとかムリの意)
言ってられないよ。」

(今晩はブリ大根 by 嫁さん)

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アランとポール(このごろの午前中編)
2019/11/06(Wed)
【写真】アランの背中に頭をのせてスヤスヤ眠るポール

 ハウスの解体が終わって、
農園の景色はとても見通しが良くなった。
どこにいても、アランとポールの様子が
こちらからよ~く見える。
彼らからも同じだと思う。
そのためか、天気のためか、
いつも仲良く、気持ち良さそうに
安心して過ごしている。
ハウスの片付けをしながら、
遠目にその姿を見るとつい笑ってしまう。
アランにべったりのポールと
それを許しているアラン。
たとえアランが場所を移動しても、
また同じ体勢に戻るから不思議。
一方で、再建の準備に
“あくせく”している
せっかちな?自分のペースを
見透かされているようでもあり、
忠告をしてくれているようでもある。

(その通りかも by 農園主)


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房総へ、いらっしゃ~い
2019/11/05(Tue)
【写真】台風15号で被災した保田漁協直営食堂“ばんや”の屋根がブルーシートで覆われている様子

 保田漁港直営の食堂“ばんや”
戻ってきた。
台風15号で甚大な被害にあった人気店。
2週間前から、店舗の全てというわけ
にはいかないが、部分的に再開した。
「台風の朝は、店の窓ガラスが全て割れて、
店の中は雨風でめちゃくちゃになっていて」
お店の後片付けが大変だったそうだ。
ご自宅が強風に屋根が吹き飛ばされて、
命の危険を感じた方も。
それでも、「いらっしゃいませ~」と
元気な声で皆さまをお迎えする顔は、
とても溌剌でいきいきとしていた。

【写真】保田漁協直営食堂“ばんや”のカサゴのから揚げ

「カサゴのから揚げ」と
「金目鯛の煮付け」を嫁さんと
競うように?堪能させていただいた。
房総をもしもご心配いただけたら、
是非、足を房総に向けていただきたい。
それが復興への支援に直結するので。

(当園ものぞいてみて by 農園主)

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ユンボ大活躍
2019/11/04(Mon)
 ハウスの解体作業がほぼ終わった。
大型ユンボ(重機)の投入で
ペースが一気に上がり、
パイプは全て抜き終えた。
自分の手のように重機を扱う
70歳の社長には舌を巻いた。
若い衆の手際のよさをも誉めたら、
「まずは、朝一から仕事をする姿勢。」
それがないと「追い返す」と。

【写真】大型ユンボでパイプハウスを解体している様子

 今後は、解体資材の引き取りと
片付けをしていくことになるが、
結構な量である。
鉄、アルミ、ビニール、プラ、
電気コード。。。
あと1週間くらいできれいに
片付くといいのだが。
台風15号から2カ月が経とうと
している。

(肌寒くなってきた by  農園主)

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幸福な時間
2019/11/03(Sun)
 ラグビーの一流国同士の対戦では、
得てして、つまらない試合になりやすい。
実力は拮抗し、ディフェンスが互いに
しっかりしていると攻め手がなくなり、
キックの応酬での陣取り合戦と
なりがちだからである。
この決勝戦もそうなるのでは、
とちょっと心配だった。
せっかく、ラグビーファンが
これだけ増えたのに、最高峰の決勝戦で
ひたすらキックだけを見せられたのでは、
とても残念である。
しかし、パワーの南アフリカが
貪欲にトライを狙い、ランニングプレイを
展開してくれたおかげで、
最後の最後まで興奮させてくれた。

 南アフリカのエラスムス監督は、
勝利インタビューで、
「祖国では人種問題など、
さまざまな事件が起きているが、
ラグビーを見せることで
試合の80分間は幸福をもたらしたい
と思ってやってきた」と。

 ここまで人々を魅了することができる
根源は、ひたむきで激しいプレイが
チームメイトや祖国のための
献身的な姿勢から湧き出ている
勇気なのだと感じることが
できるからだと思う。
4年後の幸福な時間がとても待ち遠しい。

(農園もきっと再興している by 農園主)

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これ、いいね ( 海鮮ちゃんぽん )
2019/11/02(Sat)
【写真】CO-OP生協の海鮮ちゃんぽん(海老と帆立入り)

 ご近所の方からいただいた。
長崎県出身のご主人は、
地元の皿うどんが最高とおっしゃる。
それを堪能した経験はまだなく、
リンガーハットでも充分に
楽しんでいるのが
自分のレベルなのだが、
全く違うものなのだそうだ。
(食べてみたい。)
その方からいただいたのが、
これである。
もちろん、君津でも手に入る。

CO-OP生協の海鮮ちゃんぽん(海老と帆立入り)の調理後

 まいう~。
絶妙の海鮮のスープに
もちもち食感の麺。
それが温めるだけで
いただけるって、
うそでしょ。

(マジ、おかわり by 農園主)

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ダイエットの極意(教えたくないけど)
2019/11/01(Fri)
「私も最近ダイエットをして、
体重を四ヶ月で一割減らした。
やり方は簡単である。
毎食を半分にしただけである。
なにを食べ、なにを食べないか。
そんな厄介なことを考えたって、
実行できるはずがない。
出てきたものを半分だけ食べるだけ
というなら、きわめて簡単である。」
(「ぼちぼち結論」養老孟司著)

 数ヶ月前に珍しく減量をした。
忙しい時期に、体重が
落ちなくなったどころか、
ぶくぶくと太りだしたものだから。
嫁さんもいいペースで?
なぜかついて来る。
でも、好きなものは食べたい。
いつも通りに。

「どうして肥るか(ふとるか)
といったら、食べすぎるからに
決まっている。そうかといって、
絶食するわけにはいかない。
それなら食事量を減らせばいい。
論理的にはこんな簡単なことはない。
現代人はそれができない。
なぜなら、本気でないからである。」
(同著)

(万事その通りかも by 農園主)

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