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新学期
2019/08/31(Sat)
 9月になる。
夏休みが終わり、
2日前から学校が始まった。
農園の前を小学生たちが
久しぶりに登校する。
「おはようございま~す」
―おはよう。 宿題やった?

 近所のおじちゃんは、
つい加藤茶になってしまう。
「はーい。やりましたー。」

 学校が始まると調子が悪くなる
子供もいるとかで、みんなの顔を
じっくり眺めて見送るが、
大丈夫、元気そうだ。

 会社に夏休み明けで出勤するのは、
確かに憂鬱だったけれど、
子供のころは、久し振りに友達に
会うのが楽しみだった。

(おい―ッスって言いながら by 農園主)

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自分目線
2019/08/30(Fri)
 どのような仕事であっても、
利益は必ず求められるものである。
サラリーマンであれば、給料や
ボーナスをいただくためであり、
自営であっても生活のためには
欠かせない。
確かにそうなのだが、
「人に寄り添った仕事」
というものもあると思う。
お客さまの希望を実現することで、
結果的に利益が生まれる。
そういう理想的な仕事の循環が
あってもいいのではないか。
ただ、ここで難しいのは、
万人に共通した理想形はありえないこと。
だから、“自分の考える”理想像を
提供することから始めなければならない。
「これがお客さまにとって、一番いい」
そういう発想を積み重ねていくことが
最終的には、多くの人(みんなではなく)が
幸せになれる道筋かと。
とある営業担当の方と接して、
あらためてそう感じた。

(自分ならどう思うか by 農園主)


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覆面品種の様子
2019/08/29(Thu)
 今年もこっそりと?新品種を
試験的に育てている。
今月初旬に親苗を入手したことを
お知らせ したが、
その後、採苗を始めたものの、
あまり進捗がよろしくない。

【写真】覆面品種の子苗の様子

 後方の“おいCベリー”群との
差は、一目瞭然である。
2か月遅れなので、
致し方ないのだが、
もう少し増えてくれないと、
試験にもならないので、
ちょっと心配している。

(まずは食べてみたいから by 農園主)


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アランとポール(ポールの成長期)
2019/08/28(Wed)
 ポールの体の大きさが
アランに近づいている。
この2週間くらいで、またぐっと
大きくなったように見える。
兎に角、食欲旺盛。かつてのように
のんびりと食べてはいない。
歯が弱いのかな(歯並びが悪いので)と
心配したころもあったが、
最近はアランに負けないくらいのペースで
ガツガツ草を食べる。

【写真】上り台の下に立っているアランと登っているポール

 ポールの体格は、腰高で肩が盛り上がり、
細身で足が長いので、スタイルはいい。
短足で骨太なアランとは少し異なる。
来シーズンにご来園されたら、
きっとポールの成長に驚く人が多いと思う。

(あと4か月くらい先 by 農園主)

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かなみひめの今
2019/08/27(Tue)
【写真】太陽の光を浴びている“かなみひめ”の苗の様子

 結論から申し上げると、
ようやく、いい感じになってきた。
写真からでもきっとお判りになるかと。

 異例だったが、追加で葉かき(剪定)を
した効果はあり、葉面積が拡張されて
根張りが発達し、一気にクラウンが
がっしりして来た。
こういう風に応えてくれることが、
堪えられない喜びになる。

(生き物たちとのつき合い by 農園主)

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刈り取りの季節
2019/08/26(Mon)
【写真】農園前の田んぼの垂れた稲穂の風景

 朝晩の気温は下がり、
過ごしやすくなってきた。
農園の周りでは、稲刈りが
真っ盛りである。
大きなコンバインが往来している。
収量は、心配されていたほど
悪くはないようだが、
長梅雨による日照不足で、
減りそうだという農家の声も聞かれる。
ただ米価は上がっているので、
掛け算すれば何とかなりそうだとも。
安心である。

(今朝は20℃を下回った by 農園主)

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試み
2019/08/25(Sun)
 今さらだけど、
ラグビーの「トライ」って
どういう意味、語源なんだっけ?
ラグビーは陣取り合戦のゲームで、
相手陣内に攻め込んで、
インゴールエリアに、
ボールをタッチダウンすることで、
“トライ”として5点、
その後にトライ地点の延長線上から
ゴールキック(2点)を追加で
狙うことができる。
で、“トライ”って何?

 ラグビー黎明期のルールでは、
“トライ”だけでは得点とは認められず、
その後のゴールキックが決まって
初めて得点とされたそうだ。
だから、得点への“試み”ということ。
そうだったの?
きっとかつてのラガーメンは
聞いたことがあるはずだが、
多分忘れているというか、
もはや知らないのでは?
テニスの“サーブ”(奉仕)の由来のように。
(召使いが最初にボールを投げ入れるから)

(チコッた? by 農園主)


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水の行き先
2019/08/24(Sat)
【写真】掘り出した培土を袋に詰めて、排水修理作業中の高設ベッドの様子

 高設ベッドのメンテナンスに着手。
これまた地味な作業である。
いちごが生っていた昨シーズン中に、
排水が気になっていた列を
今のうちに修繕する。
まずは、土をスコップで袋に
小分けにして全部掘り出す。
掃除をして、排水をスムーズに
するためにシートの傾斜を直していく。
水は高いところから低いところに
流れるのだから、当たり前のことなのに、
だからこそ、誤魔化しがきかない
という面もあり、毎度、苦労する。
しかし、畑に溜まった水を鍬一本で
いとも簡単に排水路を掘って
水を逃がしてしまうお婆ちゃんもいる。

(手品みたいに by 農園主)


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労務管理のお勉強
2019/08/23(Fri)
 働き方改革が世の中の主流であろう。
農業事務所の主催で勉強会があった。
残業時間の短縮や有休の取得促進、
そして、各種保険の費用を企業が負担する。
こうしたコストが人件費として収益を
圧迫させている。
勿論、使用者と労働者の双方が納得し
満足できる雇用契約が望ましい。

 ただ、“農業”はこうした労基法の
適用から除外されている。
時間や曜日で仕事を管理できる
仕事ではないのは確かである。
イチゴは生きているのだから、人間都合の
「日曜日なので休みます。」とか、
「有休まとめて消化します。」ということは
残念ながらありえない。
それを仕事として、“ありえない”
と考えるなら、“その通り”
としか言いようがない。
でも、自然とそうしている人間が
いることも知ってほしい。

(充実のブラックもあると by 農園主)


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ずんぐりむっくり
2019/08/22(Thu)
 子苗たちは、随分と調子を上げて来て
いるが、それでも品種の差が出ている。
“かなみひめ”と“やよいひめ”が
まだ徒長気味であり、
再度、葉かき(剪定)をしてみた。
もうちょっと、ずんぐりむっくりに
仕立てたいと考えているので。

 この時期に手を入れるのは、
今までで初めてのことではあるが、
スケジュール調整をしながら、
やれることは、やってみようと。

(きっと応えてくれるはず by 農園主)

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耕す
2019/08/21(Wed)
【写真】高設培土を耕うん中のプチ耕うん機“みのるくん”

 本圃ハウスの土壌を
熱消毒するために覆っていた
黒マルチを片付け、耕うんを始めた。

 さすがに土は固くなっている。
これが突然、ふわっふわの土壌になるはず
はないので、これから少しずつ手を入れて
いくことになる。まずはその第一歩。
定植まで、もうあと1ヶ月となったので、
土壌環境を整えていく時期になった。

(夏休みも終盤である by 農園主)


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評価の真偽
2019/08/20(Tue)
 甲子園ではいい熱戦が続いている。
星稜高校の奥川投手が圧巻だ。
すぐそばにいる監督から、
「末恐ろしい」と言わしめるほどの
将来が楽しみな逸材である。

“「僕は高校3年のとき、
プロに行くという明確な目標を
立てて過ごす覚悟を持っていました。
そこで最後の夏の愛知県予選で
打率10割の目標を立てました。」
イチローらしい話である。
結果を聞くと
「6割8分で終わりました」と言う。”
(「プロ野球もうひとつの攻防」井箟重慶著)

 打ち損じの内、三振はというと
「三振は3回です。
でも、全部見逃しです。
全部ボールでした。」(同著)

 誤審とは言わないが、
自分は見極めたということ。
彼は高校生のときからすでに
“イチロー”であったことが
よくわかる逸話だ。
しかし、ドラフトでは、彼は、
オリックスから4番目での指名であり、
当時の球界では、それなり
という評価だったわけである。

(人の評価はそんなものである by 農園主)


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なしの季節
2019/08/19(Mon)
 梨は好きな果物のひとつであるが、
東京に住んでいたころは、
品種については疎く、
なんとなく食べていた。
しかし、千葉県は梨の産地であり、
近隣でも有名な生産者は多数おられる。

【写真】お客さまに差し入れていただいた木更津・矢那の梨“幸水”

「暑いでしょ。
“幸水”買ってきましたよ」

 地元のお客さまから
嬉しい差し入れをいただく。
梨の代表格は“幸水”と“豊水”があり、
前者は小ぶりでシャリシャリ感が強く、
後者は大ぶりで甘味が強い。
どちらも美味であるが、
前者の収穫時期は10日ほどなので、
よくご存じの地元の方々は
この旬を決して逃さないのである。
長梅雨で生産者は甘味を心配して
おられたという話も聞いたが、
いえいえ、とても美味しくいただいた。

(歯ごたえもいい by 農園主)

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農を考える (大事なお金だから)
2019/08/18(Sun)
 君津の近隣である袖ケ浦市で就農をしたい
と考える人が増えている。
栽培施設への助成金(補助金)が多いという
理由からである。
そもそも千葉県は、県が主体となって
その制度を支えており、
これは全国的にも恵まれた制度であるのだが、
加えて市町村が上乗せして助成をしてくれる。
その金額が大きく異なっている
ということである。
財政状況や農業政策によって、
市町村の対応は異なることは理解できるが、
これが現実である。
トマトやイチゴの施設は、
相当な費用がかかるので、
新しくビジネスを始めたい人には、
当然の経済的行動だと思う。

 そもそも補助金制度の在り方は、
税金の使い道なので、
色々な意見があるところで、
まず落札価格が適正かどうかという点は、
ゼネコン業界の談合がなくならないように
永遠のテーマであろうか。
その手続き方法の証左は、
役所にお任せするしかないのだが、
ちょっと視点を変えると、
「施設の建設後のメンテナンス対応に
満足していますか?」
そういう質問を過去の事例の農家に
追っかけ質問をしたみたらどうだろうか。
それができていない業者は
“やりっぱなし”の無責任体質なので、
入札価格も手続きも怪しいものであり、
果たして今後も大事な税金を支払うに
値する業者なのかどうか、
疑問のある人たちという判断もできる。

(これまでの経験から by 農園主)


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あと35日
2019/08/17(Sat)
 ラグビーWカップ開幕が近づいている。
日本代表は大会前のテストマッチ3戦で全勝。
順調な仕上がりにとても期待感が高まっている。
ランキングは9位に上がった。
一次リーグを突破して、ベスト8入りが
現実的になって来たように見える。
ディフェンスが圧倒的に強化され、
戦術もキックからつなぎ中心になったことで
ジャパン得意の走るプレイが
機能しているので、観ていて楽しい。

 さて、本大会。
来月20日のロシア(20位)戦を皮切りに、
アイルランド(3位)、サモア(16位)、
スコットランド(7位)と一次リーグで戦う。
ロシアとサモアからの2勝は必須、
アイルランド戦は正直あのパワーには厳しい。
なので、一次リーグ突破は必然的に
スコットランド戦(10月13日)次第となる。
ちょっとマジな話になるが、
課題は、ディフェンスが強化された分、
モール(密集)への対応が遅れていることと
相手からのキック処理が単発すぎること。
これをスコットランドに突かれたら怖い。
もう一段階上の仕上がりに期待。

 そして、最大のリスクマネジメントは、
日本の至宝、田村選手に怪我をさせないこと。
選手起用と出場時間を試合展開次第で
どこまで柔軟にできるか。

(勝ち残るために by 農園主)


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曇り時々強風
2019/08/16(Fri)
 君津では台風の被害はなかったが、
西日本では農作物やハウスに被害が
あったことと思うので、他人事ではない。

 君津では朝から風は強くなり、
こういう日の苗への灌水は
とても神経を使う。
南側と東側は風の方向なので
とても乾く。
さらに配置されたポットが
外側か内側かによっても、
程度は異なる。
乾きすぎて苗をしおれさせてはいけない。
同時に、加湿になってもいけない。
じゃー、どうすりゃいい?

【写真】受付ハウス前から見る三舟山と曇り空

(そういう日である by 農園主)

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馴染み
2019/08/15(Thu)
 津田さん(安房竹材)が、
ハウスの補修工事を
連日してくれている。
盆休み返上で、
この暑い中、暗くなっても、
突然のどしゃぶりの雨に降られても。

 今日は少し早めの19時前に
彼が片付けを始めていたら、
アランがそばに寄って
じ~っと見ている。
頭を撫でてもらえると、
プリプリッと
しっぽを振って喜んでいる。

 毎年の少しずつのメンテナンスが、
農園の設備を最低限維持する
ためには欠かせない。
開園当初から津田さんに
お世話になっているので、
アランとも顔なじみである。
まだ幼かった頃は、
我々の姿が見えなくなると
不安でよく鳴いていたのだが、
そこに津田さんの姿が見えると
安心して普通に草を食べていたっけ。

(それも農園の歴史である by 農園主)

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小屋が安心
2019/08/14(Wed)
 西日本で心配される台風10号の影響で、
君津でもこの数日は、時おり、
スコールのような激しい雨が降る。
今日の昼ごろもアランとポールに
ブラッシングをせがまれて
(特にポールが好き)
汗をかきながらゴシゴシと
「ココ」「ソコ」と顎で指示されるままに
嫁さんと手分けして
タワシでこすっていたら、
“ポツポツ。。。“
アランとポールが「来たっ?」
とばかりに顔を見合わせるやいなや、
ジャンプしながら小屋に駆け込む。
我々はその反応を見て
大慌てで受付ハウスに
ダッシュで戻るのであった。

【写真】小屋で雨がやむのを待つアランとポール

(タワシを手にしたまま by 農園主)

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先手必勝
2019/08/13(Tue)
【写真】1回目の葉かき作業を終えた“おいCベリー”の苗

 いつもより少し早いのだが、
子苗の葉の剪定を始めている。

 長梅雨で根張りが例年より弱いので、
根に刺激を与えて発根を促すためである。
徒長気味で、ひょろ長い葉を
剪定していくことで、
苗全体の背丈が均一化され、
日当たりや通風の環境が改善される。

(いい感触 by 農園主)


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これ、いいね (木の実のカンパーニュ)
2019/08/12(Mon)
【写真】かさりんごの“木の実のカンパーニュ”

 “ズッシリした”このパンが好きである。
25センチくらいの長さながら、
油断すると肩が抜けそうな?
それは冗談だが、こんなに重量的にも、
味覚的にもズッシリしたパンはないと思う。

“かさりんご” の「木の実のカンパーニュ」。
(レーズン、クランベリー、カレンズ、
 オレンジピール、クルミ入り)

 いつも店主の方に
1センチの厚みで切っていただく。 
このサイズがそれぞれの
味わいを引き立たせる。
甘味と酸味と苦みと、
そしてパンのほどよい硬さと
弾力感が、奇跡のハーモニーを作り出し、
「あと引く味とは、こういうものか」
と感心しながら、また口に運ぶので、
あっと言う間に嫁さんと
いつも食べきってしまうのである。

(止まらない by 農園主)


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農を考える ( 最先端技術と経験 編 )
2019/08/11(Sun)
 一般企業が農業に参入できる
ようになって、10年になるそうだ。
農地法の改正がきっかけで、
その間に参入した企業数は、
3,000社。(日経新聞)
あれ? 決して多くはない?
課題は収益性にあるのだという。
6年前に参入したスーパーの
“いなげや”では、
「現時点で黒字化のメドは立っていない」
そうだ。
また、昨年のデータによれば
“植物工場”で黒字化できているのは、
わずかに31%。厳しい実績である。

 大量生産によってコストを下げ、
価格破壊によって、市場を寡占していく。
従来の小売業の戦略が機能していないのは、
農作物は、いつも同じ規格のものができず、
したがって、面積と比例して生産量が
増えるものではないからである。

 では、どうすべきなのだろうか?
正解をここで示すほどの大胆さは
持ち合わせていないが、
ただずっと気になっている言葉がある。
地元の大先輩が新人の我々に
いつも声をかけてくれる。
「作物はね、人の足音を聞かせて
あげなければダメだよ。」
そこにヒントがあるような気がしている。

(多分 by 農園主)


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強がりの楽観論
2019/08/10(Sat)
“何とかなるでしょ”
新しくイチゴ農家になりたい
という人には、禁句である。
なぜなら、何とかならないからである。
そういう気持ちで準備をしていると、
必ず失敗する。それも多分、致命的に。
楽観的なことは、度量が大きいように
見えるが、それは緻密な精査の上に
根拠のある判断を積み重ねた結果、
最後に残ったどうにもならないリスクを
享受するという意味においてのみ、
成立することだと思う。
そうでないなら、ただの世間知らず
と言われても、仕方がない。
決して失敗しないために、
取れるリスクとそうでないリスクを
どこまで認識できているのか、
営農開始後にその差はどんどん大きく
なっていくはずである。

(悲観的でいい時もある by 農園主)

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8月の朝焼け
2019/08/09(Fri)
【写真】早朝四時半の朝焼けの風景

 早朝に、この薄紫色の
荘厳な空が眺められると、
なんかいいことが
起こりそうな気になる。
まだまだ気温は高い日が続くが、
そういう日もあっと言う間に
過ぎるのだろう。
せいぜい楽しもうよ。

(汗だくで何が悪い~♪ by 農園主)

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9センチの世界
2019/08/08(Thu)
【写真】9センチ四方のポットで育っている“紅ほっぺ”の子苗

 子苗のポットは、9センチ四方のサイズ。
13,000個並んでいるが、全て独立しており、
相互に補完できないのが、
育苗の難しいところ。
今日から元肥(固形肥料)を1粒ずつ
入れ始めたが、見落とせば
肥料分はゼロとなる。
灌水も同じことで、それぞれの9センチに
入れなければ、水分はゼロである。
育苗の仕事は、十把ひとからげ、
とはいかない。
そういう部分を緻密というか細かいとして、
苦手という農家も多いのだが、
苗の個々の表情を日々探っていくことは、
我々の楽しみである。
なぜなら、シーズンが始まれば、
イチゴを介してお客さまとの空間は、
どんどん広がっていくので。

(無限に by 農園主)

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何もない?
2019/08/07(Wed)
【写真】草が刈られたアランフィールドの外に出てウロウロするアランとポール

 アランとポールが、唖然としている。
「あれ?昨日までたくさんあったのに」

 農園周辺の草刈りを始めた。
苗の作業にかかりっきりになっている間に
草がぼうぼうに伸びてしまった。
草刈りは、生産性のない作業に見えるが、
不可欠なものであることは間違いない。
例えば、育苗ハウス周辺に雑草が多ければ、
害虫の侵入が増えるし、草の体内に
病原菌が生息している可能性もある。
そういうリスクを排除するために
大事な仕事であり、マイナス要素を
消していくという点では、
生産性はプラスになるとも言える。
嫁さんがしている育苗ハウスの掃除も
同様である。

(無駄な仕事は一切ない by 農園主)

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“かなみひめ”の今
2019/08/06(Tue)
 今年の子苗の“切り離し”作業が、
ようやく終わった。
丸7日間かかったのは、初めてだ。
例年はこの時期、涼しい日もあり、
仕事がサクサク進むこともあるのだが、
今年は連日の“危険”な暑さに難儀した。

 苗の状態は、総じて長梅雨の影響で、
根の張り方は弱く、徒長傾向にある。
特に“かなみひめ”は、
案の定、根が弱々しい。
ここから2カ月が踏ん張りどころ。
まだまだこれからである。
余裕ある快適な空間が、
苗の気分と生長を改善してくれるはず。

【写真】切り離し作業が終わった“かなみひめ”の子苗

(いくぞ~ by 農園主)

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本能だから
2019/08/05(Mon)
【写真】アランとポールが舐めている岩塩

 暑さ対策だけでなく、
日常の塩分補給は、我々にとっても、
山羊にとっても、もちろん大事なこと。
アランもポールも誰に教わるでもなく
ちゃんとミネラルを含む岩塩(牛用)を
日に何度も舐めている。
ただ、ポールの塩好きは半端なく、
舐めたところが丸くえぐれるほど。
真四角の新品と比べるとびっくりだ。
そして、仕舞いにはこれを枕に
寝てしまうので、ひげや頬が赤く染まり、
酔っ払いのような顔になってしまう。

【写真】岩塩を舐めようとしているポール

 それでも、水分も塩分も日陰での休憩も、
アランに指示されるまでもなく、
自己管理ができている。

(たいしたものだ by 農園主)

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覆面品種
2019/08/04(Sun)
 イチゴの新品種を九州の農研機構から
取り寄せてみた。
試験的に栽培するためである。
実は、昨シーズンも、新しい品種を
とある種苗会社から入手し、
直売専用のハウスで育てたのだが、
残念ながら、皆様にはお目見えどころか、
試食もかなわなかった。
当園のお客さまは、味覚に大変詳しいので、
生半可なものは、お出しできない。

 品種には、アンテナを張っていて、
生産者仲間や様々なメーカーからも
情報を取っているが、生産者側から
好まれるのは、作りやすいとか、
収量が取れるとか、病気に強いとか、
そういう品種である。
それらももちろん大事な要素だが、
決定打にはならない。 
肝心なのは、皆さまが「美味しい」
と言ってくれるか、である。
これは綺麗ごとではなく、
どんな作目でも着地点は
ここにあると思う。

 食味は、作ってみなければ
判断できないので、まずは嫁さんと
「旨いっ」と合意してから、
店頭に並べることになる。
ちなみに、昨年の品種は、
評判通り甘味は強かったのだが、
それ以上のものはなく、
“紅ほっぺ”で口直しをしたくなった。。。
イチゴの「美味しさ」は、とても奥深い。

(今年のはちょっと期待 by 農園主)

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17時15分の男
2019/08/03(Sat)
【写真】夕方17時15分の西日が射し込む育苗ハウスの様子

 「そろそろ時間、かな?」
夕方の西日の傾きを見て、
1日の後片付けを始める。
この時間からぐっと涼しくなり、
もう少し仕事を続けたいところだが、
長丁場なのでここは無理をせず、
さっさと仕事を上がる準備に入る。

 アランとポールも小屋に帰りたくて、
そわそわしている頃である。

(リズムが大事 by 農園主)

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開放感
2019/08/02(Fri)
 猛暑の中、子苗の切り離し作業を
進めている。 
3日目になるが、まだ折り返し地点までも
到達していない。
ランナーがこんがらがって、
子苗たちが窮屈そうになっているので、
できるだけ早く開放してあげたいと、
根を詰めているのだが、
さすがにお昼から3時までは、
自宅待機をせざるを得ない。
とてもハウス内で仕事はできない暑さである。
しかし、それ以外の時間は、
朝から日が暮れるまで、大汗を流している。
苗が清々としていく姿は見ていて、
とても気持ちがよく、
我々が仕事のあとにシャワーを浴びた後と
同じような爽快感を感じているのではないか
と思っている。

(明日も by 農園主)

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