縄張りの縄
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2018/10/31(Wed)
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どこの業界にもあると思う。
メーカーが販売網を構築する時に そのエリアに代理店を置いていく。 珍しい話ではない。 しかし、もし最終消費者が その代理店では不満と言ったときに メーカーはどうするのか。 「このエリアではそこの店でしか 当社の資材は購入できません」 ―他の代理店からは買えませんか? 「できません。」 ―えっ? 農園の開園準備を進めていた7年前に 実際にあった話である。 消費者よりも代理店が大事なのだそうだ。 理由は、直接仕事をもってくるのが 代理店だから。 施主がいるのに? この手の勘違いというか、 方向音痴な仕事をする会社や 会社人は不思議と少なくない。 どこを見て仕事をしていくのか、 そういうことが共有できる人と 仕事をしていきたいと思う。 (縄を切り放つために by 農園主) |
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オールブラックス戦に向けて
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2018/10/30(Tue)
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日本開催のラグビーW杯まで
1年を切った。 桜のジャージーの実力は 順調に仕上がってきている。 6月のイタリアとのテストマッチは 1勝1敗ながら、その内容は攻守ともに とても充実していたと思う。 前回W杯で日本代表の躍進を導いた エディ・ジョーンズ氏の後に就任した ジョセフHCは、当初はキックを多用する 戦略を好んだことで、ジャパンの強みが 消えているとハラハラしたファンも 多かったはずだが、徐々に修正されてきた。 従来のつなぐプレーが主軸になり、 パワーとスピードは、 日本史上最強レベルにある。 あとは我々の最大の武器である 執拗なタックルと、最後まで 走り切る粘りが備わってくれば、 頼もしいチームになる。 エディの言う「サムライと忍者の融合」 である。 来週3日は、あの世界ランク1位の ニュージーランドと一戦交える。 W杯はこの2回連続して優勝している 最強国である。 これまでの対戦成績は5戦全敗。 圧倒的劣位は間違いない。 直近では2013年に6-54で敗れている。 1995年W杯では、21トライを奪われ 17-145という歴史的な大敗を 喫したこともある。悪夢だった。 これまでは、大人と子供以上の開きが あったのは事実。 しかし、今回はひと泡吹かせることが できるものと信じている。 (W杯の成功のためにも by 農園主) |
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10月の夏日
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2018/10/27(Sat)
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スカートを着けている。
高設ベッドの土の温度を保温するための ものである。 今日は午後から夏日のような暑さになったが、 週明け以降は、一気に夜温が下がっていく 予報である。 アランやポールの冬毛のように、 早めに準備しておくことが大事なのだが、 いつも駆け足になっている。 ![]() (彼らは悠々と昼寝中 by 農園主) |
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壁の先
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2018/10/26(Fri)
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「自分の限界は、自分が決めてしまっている」
一流アスリートからよく聞かれる言葉だ。 「もうだめだ」そう思った瞬間、 体は動かなくなるからだそうだ。 仕事の限界、キャパシティという意味では どう考えたらいいのだろうか。 会社にいれば、業務がオーバーフローに なっている人が必ずいるものである。 決して能力が劣るわけではない。 いや、それどころか、できる人だからこそ、 仕事が集まっているところもある。 上手く業務を回せない理由があるとすれば、 多分、時間の管理であろうか。 優先順位をつけることができれば、 「時間を支配する」ことができる。 何を大事に思っているのか、 譲れない信条はなにか。 「やりたい、やりたくない」 そう単純化してもいいのではないかとも思う。 (殻を破るチャンスなら by 農園主) |
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ぶらっと房総 (成田ゆめ牧場)
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2018/10/25(Thu)
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![]() ヤギが80頭もいる牧場がある。 しかもとても人懐っこいヤギばかり。 「成田ゆめ牧場」 である。 歴史は130年になるという老舗で、 とても素朴な雰囲気であるが、 本当にヤギたちが愛らしく育っている。 飼育員の方々の愛情が 注がれている証拠だと思う。 お話を聞いているうちに、 爪の切り方まで実演していただいた。 ヤギをうまく動かないようにするコツである。 大収穫であった。 (ヤギ好きにおすすめ by 農園主) |
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出蕾
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2018/10/24(Wed)
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![]() “紅ほっぺ”の蕾(つぼみ)が出てきた。 いよいよである。 定植からちょうど1か月なので、 順調なスケジュールである。 今年は、残暑がなく一気に気温が 下がったので、花芽分化のタイミングは 揃ったとされる。 開花時期もきっと揃うものと思う。 (1週間後くらいかな by 農園主) |
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一流への条件
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2018/10/23(Tue)
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一年ぶりに旭市の名人の圃場を
見学させていただいた。 今回は個人的にではなく、 (株)ジャットの勉強会だったので、 大勢の方々といっしょに。 さすが素晴らしい生育状態。 見事である。 葉やクラウンが隆々としている。 でも聞けば、 「この前の台風で、 あちこちビニールを切られてね。 その修理はボチボチやりますよ。」 ご苦労があるはずだが、いつも通りに 淡々と笑顔で話をされる。 それでも、苗はこうしてきっちりと 最高の状態に仕上げておられる。 胆力というか、本物の強さを 持ち合わせていなければ、 名人の領域には、 とても届かないのだと思った。 (同時に謙虚でおられる by 農園主) |
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脳は正直
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2018/10/22(Mon)
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「脳科学的に言うと、
脳は他人のために何かをすることと、 自分のためにすることをほぼ同じように うれしいと感じます。」 (脳科学者 茂木健一郎氏) 先週末、市内で秋の花火大会があった。 農園の駐車場からよく見える ということで、地元のお客様から、 車を駐車させてほしいと頼まれ、 それならばと、近所の方々にも声掛けをして、 駐車場を開放させていただいた。 「近くで見られて楽しかった。」 「子供たちが走り回って喜んで、ありがとう」 1時間の花火。盛大というには ほど遠かったかもしれないが、 それでも懐かしい顔が、 暗がりの中で笑顔になっておられた。 (とても楽しい夜であった by 農園主) |
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自家苗への挑戦(かなみひめの危機から)
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2018/10/20(Sat)
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~その6 決意編
種苗会社からの“かなみひめ”の親苗提供は 残念ながら、来春で終了する。 正式に決まったことが通知された。 自家苗の栽培について、 これまでの調査から、ウィルス病のリスクは、 将来的に排除できないが、 タンソ病のリスクは、それ自体で 高まるものではないことがわかった。 あの“かなみひめ”を皆様に今後も 楽しんでいただくために、 できるだけの努力をしてみようと思っている。 他人には頼らず、もがいてみようと。 「最終的に信用できるのは、 自分で育てた苗」 そう信じて。 (つづく by 農園主) |
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植物ホルモンの不思議
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2018/10/17(Wed)
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関東各地で、ちらほらと
サクラが咲いているそうだ。 読売新聞の記事が報じている。 サクラは7~8月に花芽をつけ、冬を越す。 寒い時期は、休眠し、春になると、 花芽が生育し、出蕾、開花となる。 ところが、あの台風で塩害となった葉が 次々と散ってしまったことで、 サクラは冬が来たと誤解し、 そのうえ、気温は高いので、 同時に春が来たと開花のスイッチを 入れてしまった、というわけである。 植物に内在するセンサー(ホルモン)は 誤作動を含め、神秘的である。 実は、イチゴも似ている。 イチゴは9月に花芽をつけ、 寒い冬は同じように休眠し、 春に開花、結実する。 それが本来の生理で、 露地栽培ではそうなる。 私たちは、それをハウス内で栽培し、 暖房をすることで、イチゴに冬を飛ばして 一気に春を感知させている。 それが、冬から春まで 楽しんいただける理由である。 (正確には、生殖生長と栄養生長を 不断に繰り返すことが必要で、 ちょっとした秘訣もある。) (植物の奥深さ by 農園主) |
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あの時の自分と今の自分
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2018/10/16(Tue)
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毎年、定植後の少し落ち着いたころに、
船橋のいちご園を訪れる。 普通のサラリーマンがいちご農家に なれるのかどうか、不安に感じていた時に 背中を押してくれたご夫妻がおられる。 ご主人はエンジニアからの脱サラ。 奥さんは銀行勤めをされていた。 そこに8年前、定植の仕事を強引に 手伝わせてもらい、3日ほど通わせて いただいた。 しつこいほどに質問をしたと思う。 栽培技術、収支、労働時間。。。 「作れるようになるよ、きっと」 ご主人はそう言ってくれた。 奥さんも、笑顔で 「大変だから、考え直したら。ハハハ。 でも、頑張らないとね」 ポレポレ農園の事始めである。 ハウス内の空気感というか、 雰囲気というか、そういうものが、 将来の自分の仕事を 想像させてくれるもので、 現実感を味わわせていただいた。 お会いする度に、 当時の思いを思い出させてくれる。 故郷のような場所である。 (エネルギーが沸く by 農園主) |
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働く理由
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2018/10/15(Mon)
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“就活ルール”が廃止されると
報道されている。 就職活動の解禁時期がなくなり、 企業はいつでも採用できるようになる。 売り手市場の中、人気企業が青田買いを 早めることで、中小企業は増々、 人材の確保が難しくなると心配している。 学生はというと、その7割が “ルールはあった方がいい”と回答して いるそうだ。落ち着いて勉強ができない という理由である。 不安な気持ちはわからないでもないが、 企業はいつでもオープンなのだから、 自分の都合で門戸をたたくことが出来る という考え方もある。 「いついつから就職活動を始めて下さい」 そう言われないと動けないというなら、 それこそ指示待ちの人材と自白している ようにも感じてしまう。 自分の適性や夢、家族のことを考えて、 片田舎であっても地元の会社に就職する ことを決めた若者を知っている。 もがきながら、大志を抱いて。 (若い時の苦労は、、、 by 農園主) |
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選挙前
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2018/10/13(Sat)
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明日の君津市長選の投票日を前に
選挙カーが賑やかだ。 そうは言っても、都心に比べれば、 のどかなものかもしれないが。 ハウスの中で仕事をしていると、 選挙カーから 「〇〇候補は、“実行力のある”人です。」 と連呼する声が聞こえた。 確か、小学生のころ、 生徒会や学級委員の選挙の時に、 なぜその生徒がいいのか、推薦理由を 「みんなにやさしい」「明るく活発」 という、ありきたりの誉め言葉のあと、 「実行力がある」というのが、 決めの誉め言葉だったように記憶している。 その懐かしい“実行力のある”とは、 いったいどういうことを言うのだろうか。 何かをやり遂げるために、 周囲とうまくやる折衝力があるという ことなのか、あるいは、反対があろうとも ゴリ押しできるということか。 子供のころは深く考えていなかったが、 多分、大事なのは何をやるかを決めて、 それを実現するためのスケジュールを “管理できる”ということなのではないか と思う。 「言いっ放し」にしない、と。 その意味では、イチゴ栽培のポイントは、 適期を失わずに作業をすることにあるので、 常に細かく予定を管理している。 イチゴ農家はみんな“実行力がある” そういうことになる。 (最高の誉め言葉だと思う by 農園主) |
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ウキウキ
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2018/10/09(Tue)
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定植した苗は、あれからそろそろ
2週間になる。 順調に活着し始めている様子だ。 ![]() ここまで来れば、今シーズンも無事に 開園できそうで、ウキウキしてしまう。 そして、病気になることなく生育して くれたことに感謝する思いである。 自分たちの努力の成果だと思うことは、 さらさらない。 毎年、不思議な気持ちになる。 (このまま突っ走ってほしい by 農園主) |
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爪痕
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2018/10/05(Fri)
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都心でも塩害で停電が起きていると聞いた。
先日の台風の影響である。 千葉県内では、ハウスの破損等を 含め農林水産業の被害額は17億円になり、 借入金に対する県からの利子補給などの 補助が決まった。 予想以上の被害で、特に塩害の被害は、 海岸から離れた多くの地域でも広がっている。 露地栽培では、葉の一部が茶色っぽくなり、 生育に懸念が出てきている。 ここまで、丹精込めて育ててきた作物が、 と思うととても残念で悔しいに違いない。 「天候だから、仕方ないよね」 確かにそうなのだが、しかし、どうにか ならないものか。 (毎回やり切れなく感じる by 農園主) |
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のるかそるか
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2018/10/04(Thu)
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新しいことに挑戦する時は、
いつも怖さがつきまとうものだと思う。 しかし、それを上回るワクワク感が あれば、飛び込んでみたい。 そういう風に考えるようにしている。 勝算を様々な観点から検証することが、 大事なのは言うまでもないが、それでも、 最後は、直観的に心を揺さぶられるものが、 あるのかどうか。それに尽きると。 「キミに覚えておいてもらいたい ことがある。大きく分けると “人生には2種類しかない” ということだ。 “たくさんの経験をする人生”と “わずかばかりしか経験しない人生”だ。 安全ばかりを考えていては、 つまらない人生になるよ。 行動しなければ、何も起きない。」 (「大富豪からの手紙」本田健著) 規模がすべてではないが、 夢のある大きなプロジェクトを 進めることができる人もいる。 もし、ワクワク感を共有できるなら、 そこから逃げる理由はないのではないか と考えている。 (お客様が喜ぶなら by 農園主) |
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