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白い息
2016/11/30(Wed)
自宅前のイチョウの大木が色付いている様子

 家の前のイチョウの木である。
神宮外苑の並木も美しいが、寒い朝に見上げるこの大木もいい。
大家さんがこの銀杏を毎年採って分けてくれる。
これが大粒で旨い。焼いても煮物に入れても。
ちなみに外苑のイチョウは雄の木。
だから実も生らず、臭いもしないというわけである。
さて、葉が全部落ちるころには、イチゴは赤くなっているだろうか。

( 季節は進行中だ by 農園主 )

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積み重ねの先に
2016/11/29(Tue)

 “かなみひめ”の葉かきと脇芽取りをしている。
どの葉や芽を取り除くべきか、その見分けを迷うことは少なくなった。
これは経験の積み重ねであり、その意味では慣れれば誰にでもできるようになる。
イチゴから聞きたい言葉はその先のことだが、対話の実現はまだまだ遠い。

【写真】葉かき作業中の“かなみひめ”の根元の様子

 先日、絵本作家の甲斐信枝氏のインタビュー映像を見た。
“雑草のくらし”や“たんぽぽ”などの絵本はロングセラーであるので、
子どものころに見た方も多いかも知れない。
御年85歳の彼女は、今でも天気が許せば近くの農家の畑に出かけて、
雑草を写生しているそうだ。 毎回6時間ほども。
その膨大な写生記録から絵本ができ上がる。
インタビューで “野草から教わったこと” があると言っていた。

「安住せよ、時間がちゃんと解決してくれる」

 彼女の言葉の本質を理解するには、もう少し時間がかかりそうだが、
ただ、少し感じるものもある。

( まずは足元をみること by 農園主 )

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やよいの花
2016/11/28(Mon)
【写真】いちご(やよいひめ)の花が咲いている様子

 咲き乱れている。
大輪もあり、果実は期待できる。
毎年、ファンの多い品種であるが、
シーズン中の食味が一定しないので、作り手としては苦労する。
特に、寒い時期には。
しかし、春には本領を発揮し、独特の味を出す。
その中でも“当たり”を引いたら、必ず虜になる。

 ちなみに、昨シーズンの今頃はすでに結実していたので、
今年のペースは少々スローであるが、慌てても始まらない。

( イチゴ成りで by 農園主 )

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ボッチ2016年
2016/11/27(Sun)
 のぶ子さんたちの“ボッチ”が今年も出来上がった。
大豆の入った枝を刈り取って、束にして、タワーにして、日干しする。

【写真】隣りののぶ子さんの畑に作られた小糸在来(大豆)のボッチ

 先日の雪とか雨とか、天気は日替わりで仕事の段取りはきっと大変だったと思う。
作業中に声をかけたら、
「雪が積もらなくてほんと助かったよ。」
“適時”の仕事を決して怠らない。
そこは厳しいが、いつも優しい笑顔ののぶ子さんなのである。

( 不思議と肩の力が抜ける by 農園主 )

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お待たせの手入れ
2016/11/26(Sat)
 ようやく葉かき(古葉の剪定)を始めた。
天敵(チリカブリダニ)を放した後、2週間ほど手入れを控えて来た。
彼らが株に定着し増殖するのを待つためである。

【写真】葉かき作業後の本圃ハウス(紅ほっぺ)の様子

 気になっていたモサモサの古い葉や脇芽を取り除くと、小ざっぱりする。
また、じっくりと個別の株を観察できる時間でもある。
面白いくらいに表情が違う。
総じて、生育は順調だが、思っていたよりペースが遅いかも知れない。

( しばらくは一対一の会話が続く by 農園主 )

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アランのこと ( 王者の対決 編 )
2016/11/25(Fri)

 JAFの会員になっているので、定期的に会員向けの冊子が送られてくる。
その表紙が毎回とても味のある動物写真で楽しませてくれる。
今回は、ホワイトライオンの居眠り?
動物写真の肝は、“眼の中の光”と言われる。
そういう意味ではこれは掟破りだが、とてもいい表情をしている。

【写真】JAFの情報誌(12月号)の表紙 “ホワイトライオン(横を向いて目を閉じているところ)”

 さて、当園のホワイトヤギ。
今朝、小屋に入ると鼻をグシュグシュさせている。
あれ?風邪ひいた?
昨日の雪は想定外、油断したようである。
しかし、昼ごろには暖かい陽を浴びてこの表情。
負けない位の王者の風格だ。

【写真】ヤギのアランが横を向いて目を閉じているところ

( 本当は脇の下をくすぐられている by 農園主 ) 

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54年振りの雪でも
2016/11/24(Thu)
 雪が降っても、ハウス内では普通に仕事が出来るところが、
この仕事の強みであり、つらいところでもある(寒かったぁ)。

【写真】地面のシートを剥がして、いちごハウス通路の補修作業をしている様子

 ハウス内の通路にデコボコしている箇所がいくつか出来ている。
いちご狩りに大勢の方が歩くからということもあるが、
モグラがシートの下を掘るのが大きな原因だ。
ガクンと足を捻挫したり、お子さんが転んだりしてはいけないので、
毎年少しずつ補修をしている。
今回は、ハウスの端の通路を大掛かりに均した。
お得意様はこの通路がお気に入りの方が多いようである。

( 理由? 秘密だと思う by 農園主 )

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クロちゃんです ( 冬眠編 )
2016/11/23(Wed)
 寒くなって来た。
明日の最高気温は4℃止まり、雪の予報もある。
クロは水中でジッとして、すでに眠そうだ。
若いトラはまだキョロキョロしているが、明日は流石に眠たくなるはずだ。

【写真】クロとトラの桶を一輪車で育苗ハウスまで運ぶところ

 南側の育苗ハウス内にクロ・トラの桶を移動させ、越冬の準備をする。
水が凍りにくいようにたっぷりと入れて、水面をワラで覆い、
さらに桶の上にシートを被せておく。 これで万全。
ゆっくり、お休み。

( 来春まで by 農園主 )

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ミツバチたち 2016年 (本当の花の香りと色について)
2016/11/22(Tue)
 ハウス内の室温を少し上げて25℃程度で管理を始めた。
そろそろ葉の草勢を強めたいからである。
ミツバチの活動にも快適な気温なので、せっせと花に飛来する。
葉の陰に隠れた花々もちゃんと見つけられているだろうかと心配するが、
ミツバチたちはちゃんと見つけている。

【写真】ミツバチがいちごの花の受粉作業をしているところ

 ミツバチは主に嗅覚、そして視覚で花のありかを見つける。
イチゴの花の香りは我々には全く感じられないが、どんな匂いがしているのだろうか。
また、色覚は他の昆虫同様に紫外線を見ることができるので、
我々の見ている視界とは全くの別世界なはずである。
イチゴの白い花はどんな色に映っているのだろうか。
同じ対象物への感覚なのに何とも不可思議なことである。

( 想像は膨らむ by 農園主 )

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意識の方向
2016/11/21(Mon)
  “震災のとき、「自分が失ったもの」を数え上げ、それを「返せ」と言い立てる人たちと、
「自分にまだ残っているもの」を数え上げ、それをどれくらい有効利用できるかを
考えた人に被災者はわかれた。
危機を生き延び、すみやかにそのダメージから回復できたのはもちろん後者である。
危機のときに「失ったもののリスト」を作る人間には残念ながら未来はない。“
((「邪悪なものの鎮め方」内田樹著)

 仕事には失敗はつきもので、上手くいかないことの方が多いのかも知れない。
その時に思考が停止してしまったり、マイナス方向に意識が向かってしまうことは
よくあることで、結果は上述されている通り、明るいものではない。
「今できること」に固執する。
そういう意識の方向が、その後に踏み出す最初の一歩を決める。
どっちを向いているのか。

( 人生の分かれ目である by 農園主 )

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三郎畑 ( サヤエンドウの芽 )
2016/11/20(Sun)
【写真】サヤエンドウが芽をだした三郎畑の様子

 可愛らしい芽が次々と出て来た。
これが春には背丈ほどの高さになり、たわわに実が生る。
そして、恒例の “詰め放題祭り” となるのである。 今シーズンもお楽しみに。

 畑の奥にころがっているのは、掘り出したばかりの里芋だ。
「今年は実が小さい」と三郎さんは言うが、煮物にしたらとても美味い。
(甘煮ではなく、少し酢を入れると格別である)
里芋を皆様にお分けできないのが残念であるが、
その奥に青々と育っているネギは、正月からお分けできそうである。
太くて柔らかいヤツを。

( 三郎さんも自信満々の草勢である by 農園主 )

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初心の白で
2016/11/19(Sat)

 受付ハウスの白いビニールを交換することにした。
上に登って見たら天井のビニールが劣化し始めていたので、
早めに交換することにした。
ここが破れては仕事にならないからだ。
こういう仕事は、津田さんにお任せしている。

【写真】快晴の空の下で、津田さんが受付ハウスの白いビニールを張り直しているところ

 毎年、何かを作ってもらったり、補修してもらったりしている。
丁寧で手抜きがないので信頼できる。
下からアランが見上げて心配していたが、
昨日は、風のないとても穏やかな日であったので、
張り替えには打ってつけの天気であった。
順調に作業は進み、真っ白なシートが眩しく見えた。
しかし、終わるころにはやっぱり真っ暗。
そして、スポットライトをつけて残業するのもいつものことである。

( シーズン入りへ向けて by 農園主 )

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“竹串”と“への字”
2016/11/18(Fri)
 イチゴの葉をかきあげると、根元には陽が当たり、風通しが良くなる。
こういう空間がイチゴ達は居心地がいいと感じる。
葉の高さにワイヤーを張り、それを“への字型の針金”と“竹串”で支えていく。

【写真】への字型の針金(緑)と竹串で支えたワイヤーの内側に葉をよせ、花房を外側にだしたところ

 こういう環境作りをしながら、思ったことがある。
果実を生成するこの時期だけでなく、
育苗のときももっと環境を整えるべきではなかったのかと。
いや、育苗の時こそ神経質にならなければいけないはずである。
苗八作なのだから。

( 次の課題なり by 農園主 )

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アランのこと ( ギザギザ編 )
2016/11/17(Thu)
 “オニノゲシ”という野草がある。
たんぽぽのように黄色の花を咲かせ、背が高い。
葉先がギザギザしており、触ると痛いくらいである。 名の通り鬼っぽい。
これが、大好きなのである。
特に今の時期は青々とした野草が減ってくるので、とても喜ぶ。
のぶ子さんの畑との境に多く繁殖しており、嫁さんが痛がりながら毎日刈り取ってくる。
どうしてアランは口にしても痛くないのか、本当に不思議なのであるが。

【写真】オニノゲシをくわえてこちらを見る“ドヤ顔”のアラン

( いつものドヤ顔である by 農園主 )

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農を考える ( リターンの源泉について )
2016/11/16(Wed)
 政府(規制改革会議)から農業分野への提言が公表されている。
先週の第4回会議では具体的な施策が示され、とても興味深い。
全農の改革案2点である。

 まず、仕入。 全農が肥料や農薬の仕入れ当事者になって
固定律手数料をメーカーと生産者から二重で徴収するのは止めて、
第三者として農家へのコンサルタント機能を果たすべき。
(固定手数料だから、販売単価は高い方が収益貢献する、というカラクリを指摘)
そして、販売。 農家が生産した作目の販売はこれまで委託販売とし、
売れ残った分は生産者に返し、売れた分だけ手数料を徴収してきた。
これを全て買取り販売とすべき、と。

 収益は、付加価値を含む仕事の質と量の対価であることは周知のこと。
独自性のあるインフラを構築することなく、無リスクで手数料を取っているのであれば、
それは世の中では“ピンハネ”と呼ばれる。 今回の提言の本質はそこにある。
現場では、“農家のために”と働いている方々も大勢いるのであるから、
早く汚名をそそぐべきである。
そして、その前提として我々農家は自立を強く求められている。

( 楽な仕事は、存在しない by 農園主 )

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モミガラの山
2016/11/15(Tue)
 仲間の米農家からモミガラを分けてもらった。
埋もれてしまいそうなくらい山積みになっている。(まだまだ出るそうだ)
来シーズンの親苗のプランターに使うためである。
彼は大学を出てすぐに実家の米農家を継いだ。
地元の休耕田を一手に引き受け、大規模に稲作を展開している。
大きな倉庫や大型トラクターなどの設備投資もしてきた。
最近では、「米一本では不安なので、次の柱も考えていかないと」
他の作目にも積極的かつこれまた大規模に挑戦している。
人手が必要になることもあるそうだが、
「売上げや収益から逆算していくと当然のこと」と厭わない。
イチゴとは栽培や経営形態は異なるが、見習うべきは、向上心だけでなく、
それをすぐ実行に移す行動力である。
閑話休題。
大袋にモミガラを5袋ほどいただいた。
軽いはずのモミガラを詰め込む。
袋一杯になると何やら、ずっしりと重くなった。

【写真】モミガラの山を崩してモミガラをスコップで袋に詰めている様子

( 誰だってもがいている by 農園主 )

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ぶらっと房総 ( “酪農のさと” )
2016/11/14(Mon)
 千葉県嶺岡(みねおか)に「白牛(はくぎゅう)」がいる。
ホルスタイン種のような白黒のまだら模様でなく、全体的に白い大きな牛。
耳が大きく垂れ下がり、首の後ろにコブがあるのが特徴である。
酪農発祥の地としてのシンボルである。
徳川吉宗の時代に白牛が3頭インドからこの地に輸入されたのが、
日本酪農の始まりとされる。(ちなみに今いる白牛は後年新たに輸入されたもの)

【写真】千葉県酪農の里の白牛3頭が並んで立っているところ

 この“さと”には、広い急斜面にヤギが20頭ほどいる。
それだけだが、ヤギ好きには面白いところである。
しかし、ヤギのいるエリアでは遊歩道しか歩けないので、
必ずしもヤギが近くに寄ってくるとは限らない。
この日も急な坂の下から何度も呼びかけたのだが、上の方でみんな座ったままだった。
ところが、ラッキーなことに、たまたま飼育員の方が餌を持って上がってきたので、
一斉に ドドドッ と駆け下りて来るシーンに出くわした。
あっと言う間にヤギの群れに囲まれ、それはそれはとても迫力があり、
感動的な光景であった。
おかげで多くの個体とじっくりと触れ合い、個性の違いをつぶさに観察できた。
そして、アランがどれだけ人懐っこく、言葉を認識しているかを理解できたことも収穫だ。
繰り返しになるが、我々のようにヤギ好きにはとてもお薦めのスポットだ。
ただ、施設の方にうかがったところでは、“大勢のヤギの迫力”に
一気にヤギ嫌いになるお子さんもいるそうなのでご注意を。

( わかる気もする by 農園主 )

※ 当園から車で約55分。
※ 公式ホームページ : http://www.e-makiba.jp/index.html


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マット隊
2016/11/13(Sun)
【写真】白マルチの下に果房折れ防止用のマットを敷いた高設ベッドの様子

 白マルチの下に薄いマットを入れている。
花房折れを防止するための発砲スチロール製のクッションである。
嫁さんと並んでせっせと差し込んでは留めていく。
花房が折れてしまうと果実に養分が届かず、食味は耐え難いものとなってしまう。
大果になると自らの重みでそうなることがあるので、大事な作業であるが、
マルチに隠れているので、お客様の目には見えない仕事のひとつである。
こういう仕掛けは、やっていて結構楽しい。

( まさに裏方仕事 by 農園主 )

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頼みの味方
2016/11/12(Sat)
 天敵を放した。
悪さをするハダニを捕食する天敵 “チリカブトダニ” だ。
おがくずの中にいる。これを葉の上に振りかけていくのである。

【写真】紅ほっぱの葉の上にチリカブリダニ入りのおがくずを振りかけたところ

 ハダニは年々手強くやっかいになっていると、先輩方も口を揃える。
繁殖力、生命力はどんどん増強しているようだ。
当園でも育苗期から手を焼いて来ているので、
例年よりも早めに助っ人に登場してもらった。
今年は天敵が移動しやすいように、
葉かきを控えて葉の数を多くしておいたので、
自由奔放に退治してもらいたい。
葉がモサモサになっているのが、これも戦略の内。
サボっているわけではない。 念のため。

( いけ、天敵たち by 農園主 )

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苗半作
2016/11/11(Fri)
 「キンセンカが植わったね」
のぶ子さんが通りがかりに軽トラから声をかけてくる。

【写真】三郎さんが受付ハウス正面の花壇にキンセンカの苗を植えているところ

 今年も三郎さんが植えてくれた。いつもの農園入り口前と駐車場の花壇に。
約束通り「今年は自信作」とニンマリ顔である。
昨シーズンは花数が少なかった(そんなこともなかったのだが)と
三郎さんは気にして、ずいぶん前から「今年は絶対いい苗をつくる」と意気込んでいた。
天候不順もなんのその、素人目にも明らかに生きのいい苗に仕上がった。
これなら間違いない。
イチゴも苗の仕立て次第なので、三郎さんのこだわりはよく理解できる。

( どんな花が咲いてくれるだろうか by 農園主 )

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開花
2016/11/10(Thu)
 白い小さな花が咲き始めた。
“紅ほっぺ”の花である。まだ開ききってはいないが。
新葉は順調に展開してきたので予定通りである。

【写真】2016-17シーズン初 “紅ほっぺ” の一番花

 栃木県産のパックがスーパーで出始めたからか、
「イチゴもう出来た?」
当園を通りかかった方々が身を乗り出して聞いてくれる。
―まだ、花が咲いたところです。

( 直売の開始はクリスマス頃だろうか by 農園主 )

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ぶるっ
2016/11/09(Wed)
 冷たい北風が吹いている。
寒さ対策のマルチ掛け作業ももう一息である。
暖房機の試運転も終え、冬支度は少しずつ進んでいる。

【写真】メンズ用のふわもこ靴下(ブルー&イエロー、レッド&グレーのボーダー2足)

 自分の寒さ対策には“ふわもこ靴下”を買った。
嫁さんが履いていたのを見て、履きはじめたら緩くて楽、しかも暖かい。
足がつりやすいのは、冷えるせいもあるのでとても重宝している。
そして、ついにメンズが登場した。
これまでは、近所のイオンモールの靴下専門店でも女性ものしかなく、
その店で買う時は、女性ものの下着を買うような何やら気恥ずかしさがあったのだが、
今回は胸を張ってレジに向かえたのであった。

( 相場は何やら冷え込みそうだが by 農園主 )

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これ、いいね ( ルッコラ )
2016/11/08(Tue)
 イタリア料理の食材としてパスタやピザでは定番であり、
最近では、サラダ野菜としてもすっかり定着してきている感のあるルッコラ。
香りがよく、ほどよい辛味と苦みがある。
特に “グリーンファームかずさ” さんのは味が濃いので、
おすすめは、チーズをパラパラとかけていただく。
そうすると味が一層引き立つ。

【写真】ルッコラとチーズのサラダ(ミニトマト入り)

 食卓にルッコラ・サラダが登場すると、
呑みかけのビールを一気に空けて、ワインをいそいそと注ぐ。
このカルテットを是非、ご賞味あれ。
近所の直売所「味楽囲」でお求めできる。
ただ、午前中の内に完売することもあるのでご注意。

( “美味い”葉っぱである by 農園主 )

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ミツバチと七夕
2016/11/07(Mon)
【写真】養蜂屋さんに届けてもらったミツバチの巣箱

 今年のミツバチがやって来た。
毎年イチゴの花が咲き始める11月に養蜂屋さんから巣箱を借りている。
お会いするのは、昨シーズンの巣箱をお返しした5月以来なので、
半年ぶりの再会になる。
我々が夏場の育苗期に、長雨で苗つくりに苦労している間、
蜂屋さんも今年は大変だったと聞いた。
雨だとハチは巣から出ない(働かない)ので、巣箱内には栄養分が蓄えられず、
ハチの数がなかなか増えなかったそうである。
しかし、そこはプロ。 きっちりと仕事は仕上げてくる。

 考えてみると、不思議な関係である。
この時に照準を合わせて、半年間それぞれに自分の仕事をする。
苗を育て、ハチを育てる。
そして、お互いの苦労を労いながら再会するのである。
イチゴ屋にとっては、かけがえのないパートナーである。

( 織姫と彦星のように by 農園主 )

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農を考える ( 選択の自由について )
2016/11/06(Sun)
 「農研機構の推計によれば、2060年には東北地方の平野部でリンゴの栽培が
 困難になる。 温州ミカンも、現在の主産地の多くで 栽培できなくなる恐れがある」

 今朝の新聞記事(日経)である。“地球温暖化”の影響で様々な産地で、
栽培品種を変えたり、新たな作目の栽培を始めたりしているそうだ。 具体的には、
青森県の津軽地方ではリンゴからモモへ。
愛媛県ではミカンからブラッドオレンジやアボガドへ、と。
とても遠い将来を見据えた戦略であり、
先見の明があると評価されるべき行動力かもしれない。

 しかし、正直、違和感を感じるところもある。
まず、“温暖化”のこと。 
時間軸の区切り方によっては“寒冷化”にあるという研究も根強くあり、
正解は分からない。 通説の咀嚼は一様ではない。
もし、その前提条件が正しいものだったとしても、
自分の作る作目を変えるという選択肢と同時に、
自分の生産する場所を変えるという選択もあるのではないか。
当園でいうなら、千葉県以外で新たな農園を開園するということだ。

( 発想は凝り固まらないようにしたい by 農園主 ) 

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マルチ2016
2016/11/05(Sat)
 マルチ張りを始めている。
今後の寒さに備えて培土の地温を保つためである。

【写真】高設ベッドにマルチを張ったところ

 イチゴの株を挟んで黒マルチと白マルチで覆っていく。
ツレれないように気を付けながらホッチキスで留めていく。
名人のように仕上がりは美しくしたいから。
しかし、この仕事も5回目になるが、毎年数日しかしないこともあって、
なかなかそうもいかない。
調子が出て来たころには、いつも終わりになる。

 広いハウスに“カチカチ、カチカチ”という音がのんびりと響く。
アランは外で残り少なくなってきた草をせっせと食べている。

( 小春日和である by 農園主 )

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クロちゃんです ( 眠い?編 )
2016/11/04(Fri)
 クロ、トラともに食欲が細ってきた。動きも緩慢である。
朝晩の気温が下がり、15℃を下回る日が続いているからだ。
そろそろ眠る準備に入ったようにも見える。
ただ、近くに寄ると、クロは顔を出して、じっと見つめてくるし、
トラは水中に潜っていることが多いが、ヨイショと上がってくる。
もう少し遊んでいたいようにも見えるのである。

【写真】日向ぼっこをしていたクロと水中にいたトラが石の上にあがってきたところ

( 10℃以下が節目 by 農園主 )

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Consistency(一貫性)
2016/11/03(Thu)
 当園によく通ってくれる肥料メーカーの営業の人から、
“名人”と呼ばれる方々の最近のイチゴの様子を見せてもらった。
ツヤのある葉が生き生きとしていて、流石であった。
しかし、こういう方々でも今年の夏場の育苗は天候不順で苦労したそうである。

 栽培のポイントを聞いてみると、答えは意外にも簡単だった。
葉かきをすること、灌水量、遮光時間を天候に合わせること、だそうだ。
それなら、当園でもやっていることであり、どの農家でも同じである。
しかし、写真を眺めながら感じたのは、
イチゴだけでなく、畝の作り方、ハウスの整備にいたるまで、全てが美しいこと。
きっと、ひとつひとつ手を抜かないのであろう。その積み重ねの成果である。

( これが一番難しい by 農園主 )

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出蕾 2016
2016/11/02(Wed)
【写真】紅ほっぺの出蕾の様子

 いよいよ、蕾が出て来た。
まずは“紅ほっぺ”と“おいCベリー”から。
順調に新葉が展開し、予定通りの出現である。
ここまで来れば、あとはイチゴたちに任せるばかりだ。

( きっと、いい花を咲かせてくれるはず by 農園主 )

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追肥エンジン
2016/11/01(Tue)
 ここ最近の短日と低温から、2番花の花芽分化を終えた時期である。
そろそろ、追肥を入れてギアを上げるタイミングでもある。
今年は、バチルス菌(納豆菌の仲間)を含む有機質の肥料を投入。
この菌が繁殖すると、病害虫の予防に効果があると言う。
正確な検証結果はないそうだが、何やら効きそうな気がする。

( なんたって、“臭いがすごい” by 農園主 )


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