白い息
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2016/11/30(Wed)
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![]() 家の前のイチョウの木である。 神宮外苑の並木も美しいが、寒い朝に見上げるこの大木もいい。 大家さんがこの銀杏を毎年採って分けてくれる。 これが大粒で旨い。焼いても煮物に入れても。 ちなみに外苑のイチョウは雄の木。 だから実も生らず、臭いもしないというわけである。 さて、葉が全部落ちるころには、イチゴは赤くなっているだろうか。 ( 季節は進行中だ by 農園主 ) |
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意識の方向
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2016/11/21(Mon)
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“震災のとき、「自分が失ったもの」を数え上げ、それを「返せ」と言い立てる人たちと、
「自分にまだ残っているもの」を数え上げ、それをどれくらい有効利用できるかを 考えた人に被災者はわかれた。 危機を生き延び、すみやかにそのダメージから回復できたのはもちろん後者である。 危機のときに「失ったもののリスト」を作る人間には残念ながら未来はない。“ ((「邪悪なものの鎮め方」内田樹著) 仕事には失敗はつきもので、上手くいかないことの方が多いのかも知れない。 その時に思考が停止してしまったり、マイナス方向に意識が向かってしまうことは よくあることで、結果は上述されている通り、明るいものではない。 「今できること」に固執する。 そういう意識の方向が、その後に踏み出す最初の一歩を決める。 どっちを向いているのか。 ( 人生の分かれ目である by 農園主 ) |
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農を考える ( リターンの源泉について )
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2016/11/16(Wed)
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政府(規制改革会議)から農業分野への提言が公表されている。
先週の第4回会議では具体的な施策が示され、とても興味深い。 全農の改革案2点である。 まず、仕入。 全農が肥料や農薬の仕入れ当事者になって 固定律手数料をメーカーと生産者から二重で徴収するのは止めて、 第三者として農家へのコンサルタント機能を果たすべき。 (固定手数料だから、販売単価は高い方が収益貢献する、というカラクリを指摘) そして、販売。 農家が生産した作目の販売はこれまで委託販売とし、 売れ残った分は生産者に返し、売れた分だけ手数料を徴収してきた。 これを全て買取り販売とすべき、と。 収益は、付加価値を含む仕事の質と量の対価であることは周知のこと。 独自性のあるインフラを構築することなく、無リスクで手数料を取っているのであれば、 それは世の中では“ピンハネ”と呼ばれる。 今回の提言の本質はそこにある。 現場では、“農家のために”と働いている方々も大勢いるのであるから、 早く汚名をそそぐべきである。 そして、その前提として我々農家は自立を強く求められている。 ( 楽な仕事は、存在しない by 農園主 ) |
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ぶらっと房総 ( “酪農のさと” )
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2016/11/14(Mon)
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千葉県嶺岡(みねおか)に「白牛(はくぎゅう)」がいる。
ホルスタイン種のような白黒のまだら模様でなく、全体的に白い大きな牛。 耳が大きく垂れ下がり、首の後ろにコブがあるのが特徴である。 酪農発祥の地としてのシンボルである。 徳川吉宗の時代に白牛が3頭インドからこの地に輸入されたのが、 日本酪農の始まりとされる。(ちなみに今いる白牛は後年新たに輸入されたもの) ![]() この“さと”には、広い急斜面にヤギが20頭ほどいる。 それだけだが、ヤギ好きには面白いところである。 しかし、ヤギのいるエリアでは遊歩道しか歩けないので、 必ずしもヤギが近くに寄ってくるとは限らない。 この日も急な坂の下から何度も呼びかけたのだが、上の方でみんな座ったままだった。 ところが、ラッキーなことに、たまたま飼育員の方が餌を持って上がってきたので、 一斉に ドドドッ と駆け下りて来るシーンに出くわした。 あっと言う間にヤギの群れに囲まれ、それはそれはとても迫力があり、 感動的な光景であった。 おかげで多くの個体とじっくりと触れ合い、個性の違いをつぶさに観察できた。 そして、アランがどれだけ人懐っこく、言葉を認識しているかを理解できたことも収穫だ。 繰り返しになるが、我々のようにヤギ好きにはとてもお薦めのスポットだ。 ただ、施設の方にうかがったところでは、“大勢のヤギの迫力”に 一気にヤギ嫌いになるお子さんもいるそうなのでご注意を。 ( わかる気もする by 農園主 ) ※ 当園から車で約55分。 ※ 公式ホームページ : http://www.e-makiba.jp/index.html |
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開花
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2016/11/10(Thu)
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白い小さな花が咲き始めた。
“紅ほっぺ”の花である。まだ開ききってはいないが。 新葉は順調に展開してきたので予定通りである。 ![]() 栃木県産のパックがスーパーで出始めたからか、 「イチゴもう出来た?」 当園を通りかかった方々が身を乗り出して聞いてくれる。 ―まだ、花が咲いたところです。 ( 直売の開始はクリスマス頃だろうか by 農園主 ) |
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農を考える ( 選択の自由について )
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2016/11/06(Sun)
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「農研機構の推計によれば、2060年には東北地方の平野部でリンゴの栽培が
困難になる。 温州ミカンも、現在の主産地の多くで 栽培できなくなる恐れがある」 今朝の新聞記事(日経)である。“地球温暖化”の影響で様々な産地で、 栽培品種を変えたり、新たな作目の栽培を始めたりしているそうだ。 具体的には、 青森県の津軽地方ではリンゴからモモへ。 愛媛県ではミカンからブラッドオレンジやアボガドへ、と。 とても遠い将来を見据えた戦略であり、 先見の明があると評価されるべき行動力かもしれない。 しかし、正直、違和感を感じるところもある。 まず、“温暖化”のこと。 時間軸の区切り方によっては“寒冷化”にあるという研究も根強くあり、 正解は分からない。 通説の咀嚼は一様ではない。 もし、その前提条件が正しいものだったとしても、 自分の作る作目を変えるという選択肢と同時に、 自分の生産する場所を変えるという選択もあるのではないか。 当園でいうなら、千葉県以外で新たな農園を開園するということだ。 ( 発想は凝り固まらないようにしたい by 農園主 ) |
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Consistency(一貫性)
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2016/11/03(Thu)
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当園によく通ってくれる肥料メーカーの営業の人から、
“名人”と呼ばれる方々の最近のイチゴの様子を見せてもらった。 ツヤのある葉が生き生きとしていて、流石であった。 しかし、こういう方々でも今年の夏場の育苗は天候不順で苦労したそうである。 栽培のポイントを聞いてみると、答えは意外にも簡単だった。 葉かきをすること、灌水量、遮光時間を天候に合わせること、だそうだ。 それなら、当園でもやっていることであり、どの農家でも同じである。 しかし、写真を眺めながら感じたのは、 イチゴだけでなく、畝の作り方、ハウスの整備にいたるまで、全てが美しいこと。 きっと、ひとつひとつ手を抜かないのであろう。その積み重ねの成果である。 ( これが一番難しい by 農園主 ) |
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出蕾 2016
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2016/11/02(Wed)
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![]() いよいよ、蕾が出て来た。 まずは“紅ほっぺ”と“おいCベリー”から。 順調に新葉が展開し、予定通りの出現である。 ここまで来れば、あとはイチゴたちに任せるばかりだ。 ( きっと、いい花を咲かせてくれるはず by 農園主 ) |
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追肥エンジン
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2016/11/01(Tue)
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ここ最近の短日と低温から、2番花の花芽分化を終えた時期である。
そろそろ、追肥を入れてギアを上げるタイミングでもある。 今年は、バチルス菌(納豆菌の仲間)を含む有機質の肥料を投入。 この菌が繁殖すると、病害虫の予防に効果があると言う。 正確な検証結果はないそうだが、何やら効きそうな気がする。 ( なんたって、“臭いがすごい” by 農園主 ) |
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