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黒いニンニク
2016/10/31(Mon)
 「熟成にんにく」とも「発酵にんにく」とも呼ばれる。
ニンニクを低温で長時間熟成させたものだ。(炊飯器の保温状態で2週間)
これは、酵母菌などによる発酵ではなく、メイラード反応と呼ばれるものだそうで、
ニンニクに含まれるアミノ化合物と糖質が化学反応を起こしたもの。
特有の臭いはなくなり、ドライフルーツのような甘い味になる。

【写真】クリームチーズと黒ニンニク

 「足が痛いって聞いたから」
ご近所の方が貴重なものをわざわざ持ってきてくださった。
疲労回復や抗酸化作用の効果が高まるだけでなく、抗がん作用をも強める。
魔法の黒い粒なのである。

( 塩とチーズとワインと by 農園主 )

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ぶらっと房総 ( 九十九谷公園の雲海 )
2016/10/30(Sun)
【写真】君津・鹿野山九十九谷公園から望む九十九谷の雲海

 「山並みは幾重もの襞(ひだ)を見せて、遙か遠くへ続いていた。
冬枯れの山肌は、沈鬱な茶褐色の、それ自体は捉え難い色であるが、
折からの夕日に彩られて、明るい部分は淡紅色に、影は青紫色にと、
明暗の微妙な諧調を織りまぜて静かに深く息づいていた。
その上には雲一つ無い夕空が、地表に近づくにつれて淡い明るさを溶かし込み、
無限のひろがりを見せていた。
人影の無い山頂の草原に腰をおろして、刻々に変ってゆく光と影の綾を私は見ていた。」
( 「冬の山上にて」 東山魁夷 著 )

 この公園から見晴らせる景色は、東山魁夷の出世作“残照”のモデルとなったそうだ。
天候、時間帯でその表情はどんどん変化するが、いつまでもゆったりと腰を下ろして、
眺めていたくなるところである。

( たまには時を忘れて by 農園主 )


※ 農園から車で約25分。
※ 君津市役所ホームページ : http://www.city-kimitsu.jp/kanko/spot/manabu/99tani-unkai.html 

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三郎畑 ( ネギの世話 )
2016/10/29(Sat)
【写真】三郎さんがネギを土でくるんでいるところ

 「ネギをくるむよ」 三郎さんがそう言う。
土上げのことである。 根元に鍬で土をかぶせる。
こうするとネギの白い部分が長くなり、ネギは背を伸ばしていく。
今年のネギは良さそうだ。素人めにもそう見える。
葉の張りがとても生き生きしているからだ。
早く食べてみたい。 湯豆腐か鍋か。。。 太くてトロトロのヤツを。

( 年末が待ち遠しい by 農園主 )

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苦手な筋トレ
2016/10/28(Fri)
 少し早いが、保温のための“スカート張り”の準備を始めた。
寒さは駆け足でやってくるので、時間が空いたら少しでも早く次の仕事の準備をと、
昨年からこの時期に開始した。
ただ、マルチ張りを含めて保温作業はあまり急がない方がいいという面もある。
地温が高くなりすぎると、花芽の生育よりも株自身の生長が優先されるからである。

【写真】保温用のビニール“スカート”を高設ベッドの足下に取り付けた様子

 立ったり、しゃがんだりを続ける作業(スクワット)なので、
すでに太ももの前と裏ともに筋肉痛がひどい。。。

( わなわな by 農園主 )

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これ、いいね (枝豆ごはん)
2016/10/27(Thu)
【写真】小糸在来の枝豆ごはん

 今ごろ、枝豆?
当地発祥の“小糸在来”種はこの時期に収穫できる。
知る人ぞ知る、人気の枝豆である。
のぶ子さんから「茹でたの、持って来たよ」
手間いらずのものをいただいた。
酒と塩を少々入れてごはんを炊いてから、枝豆と 檸檬オリーブオイル を合えるだけ。
呑んだ後には、本当にすすむ。

( おかわりっ by 農園主 )

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アランのこと ( 秋の夕焼け編 )
2016/10/26(Wed)
 夕方5時前(4時52分日没)には、すっかり暗くなる。
午後の仕事時間は必然的に短くなってくる季節である。
昨日から津田さんが本圃ハウスのビニール張り替え工事に入っている。
風はなく順調な様子であったが、それでも終わるころには真っ暗だ。
アランもしばらくはつき合っていたが、
日没前には不安げに小さな声で呼ぶ。「メへェ」

【写真】日暮れ寸前の夕焼け空の下で草を食べているアラン

( 帰ろうか by 農園主 )

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“働く”ことの意味
2016/10/25(Tue)
 アランは、毎日懸命に草を食べている。健気なくらいである。
しかし、動物の世界には“とりあえず必要”とされる以上の
仕事をするということはないのだそうだ。

 「どうして人間は、“とりあえず必要”である以上のものを作る気になったのだろう?
おそらく“とりあえず必要”じゃないものは“誰かにあげる”以外に
使い道がなかったからである。
人類の祖先たちは作りすぎたものを“誰か”にあげてみた。
そしたら“気分がよかった”のである。あるいは“気分がよい”ので、
とりあえず必要である以上のものを作ってみたのかもしれない。」
( 「知に働けば蔵が建つ」内田樹著)

 誰しもが合理的な言葉でうまく説明ができない“働く”ということの意味は、
そういうところにあるのかも知れない。

( そう思うと進む方向は自ずと見えてくる by 農園主 )

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これ、いいね (ガパオライス)
2016/10/24(Mon)
 「ひと皿にガパオ7枚」、そういう黄金律があるそうだ。
とにかく、クセになっている。
鶏もも肉を細かくして、パプリカと玉ねぎを唐辛子とナンプラーで炒めたうえに、
ガパオの葉(茎は使わないそうだ)を合わせる。
これが絶妙の風味なのである。

【写真】生のガパオの葉入りのガパオライス

 “ガパオ”は地元の「グリーンファームかずさ」のもの。
こちらでは、このほかに“ルッコラ”や“パクチー”など珍しい野菜を作っている。
近所の直売所(味楽囲)ではいつも完売になる人気の野菜である。

( 今までのとは明らかに違うから by 農園主 )

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葉っぱの機嫌
2016/10/23(Sun)
 新葉が、どんどん大きく伸長し始めた。
根が活着したことを示している。
ここ数日は陽を浴びて、色と照りが良くなって来ている。

【写真】太陽の光を受けているいちごの葉っぱ

 ひと安心だが、不安はまだまだ続く。
今年は育苗期の長雨で全国的に苗の病気が蔓延していると聞く。
イチゴ農家にとっては受難の年である。
しかし、当園のイチゴたちはいつも通りに元気ハツラツに生長してくれている。
“普通”であり続けることはとても難しい。 

( 自分たちの仕事を信じて by 農園主 )

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アランのこと ( 秋味編 )
2016/10/22(Sat)

【写真】小屋の中でくつろいでいるアランの様子

 白クマではない。アランの後ろ姿である。
夏場に心配していた背中のハゲもすっかり完治。 いい毛並みをしている。
先日、立ち寄ってくれた大先生も、「すこぶる調子がいいね」 と太鼓判である。
イモづるや小糸在来の枝豆の葉など、食欲の秋に、機嫌も “すこぶる” いいようだ。

( いい季節だね、アラン by 農園主 )

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ぶらっと房総 ( 濃溝の滝 )
2016/10/21(Fri)
【写真】fourdirectionさんのInstagram“濃溝の滝”
出典:https://www.instagram.com/p/9LFjuRKEjV/?taken-by=fourdirection

 インスタグラムに投稿された写真が、
“この世のものとは思えない絶景” と話題になっているそうだ。
以前に近くの温泉(千寿の湯)に訪れたことはあったが、まさかこんな滝があったとは。
灯台下暗しである。
今や、“都心から1時間で行ける秘境”と紹介され、観光バスも押しかける。
あまりの混雑ぶりになかなか近寄れなかったのだが、意を決して?早朝5時半ころに行ってみた。
すでに写真愛好家が何人も長靴をはいて陣取っている。
そんな中、撮れた写真はこれ。うーん。。。

【写真】スマホで撮った“濃溝の滝”の写真

 最高のスポットに陣取っていた地元の写真愛好家らしき方に聞いたら、
「7時くらいが光の具合がいいかな。でも天気次第。昨日、一昨日は今ひとつだったよ」
例のショットは簡単には撮れるものではないようだ。
ちなみに、ここは洞窟を掘って作った人工滝。
かつて大きく迂回していた川を人工洞窟の中に通したのだそうだ。
にしても、奥に見える緑が神秘的な構図であるのは間違いない。
「紅葉のころがすばらしい」とも愛好家は言っていた。

( 秘境の地、君津へようこそ by 農園主 )

※ 農園から車で約45分。
※ 君津市役所ホームページ : http://www.city.kimitsu.lg.jp/contents_detail.php?frmId=10779

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華麗なステップ
2016/10/20(Thu)
 あまり整理がつかない。
彼の存在の大きさに。
相手はこちらのことを知るはずもないが、いやになるくらいの存在だった。
走力、キック力、判断力、どれをとっても美しかった。
しかも男からみても男前。文字通りのスターだった。
妬ける。憧れる。その繰り返し。
彼のステップワークを何度イメージトレーニングしていたことか。

( 真似しなかったのはヒゲだけだ by 農園主 )

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男の買い物(その2)
2016/10/19(Wed)
 「自分ではタバコ以外に買い物をしない(できない)」
という年配の男性は、結構多いそうだ。 特に田舎ではよく聞く話である。

 近所のスーパーへ嫁さんと出かけた。
マイバックを持つことが、自分の担当になっている。
平日の夕方、混みあったレジをようやく過ぎると、
買い物袋を詰め終えたご年配夫婦が目の前を通り過ぎた。
真面目そうなご主人がぎこちなく?奥さんに声をかけている。
「それ、持とうか?」
―えっ? 大丈夫ですか? ちゃんと持てますか?
そんなに難しい仕事ではないであろうから、自分の方が少しはマシかと思ったのだが、
自宅に着くと、車から台所までは嫁さんが買い物袋で手一杯になっていた。

( やっぱり、大差ないようだ by 農園主 )

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管理課のひと
2016/10/18(Tue)
 当園の目の前の通りで大掛かりな道路工事が始まった。
雨や雪の日にご来園されたことのある方々はご存知かもしれないが、
道路のくぼみに大きな水たまりが道路にできる。
その排水のために側溝を作るという工事である。

【写真】農園前の道路工事の様子

 1年ほど前になろうか、市役所の黄色い自動車が道路のくぼみを調べていた。
定期的に市内を巡回して道路の状況を調査しているという。
当地のくぼみは認識しており、地元の車も大雨の後はよけて通るくらいなので、
水利組合からも改善の要望があることも知っているという。
ただ、大通りの下水道まで配管するには、予算がかかりすぎるので無理だと。
―そこに地域の田んぼの水と雨水を流す溝がありますよ。
当園の土手の間を指差すと、
「そうなのですか?知らなかったです。それなら早速、検討してみます。」

 そうは言うものの、正直あまり期待はしていなかった。
すると先月のこと、電話があった。
「予算は確保しましたから、今、図面を引いているところです。
10月ころには工事を始められそうです。ただ、予算の都合で溝がどこまで延ばせるか。。。」

 道路工事の優先度は、政治的なものと勝手に思い込んでいたが、
どうやら勘違いだったようだ。足りないところは、翌年の予算に盛り込みたいとも。

( 迅速でフェアな仕事ぶりが眩しかったのである by 農園主 )

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根元へ
2016/10/17(Mon)
【写真】葉かき作業中の本圃ハウスの様子

 定植してから2週間がたった。
晴れ間の少ない日が続き、例年と比べると根の張り方が遅いようだ。
したがって、この時期の“葉かき”作業がなおさら大事になってくる。
古い葉を取りはがすとそこから発根が促進されるからである。
また、灌水の量にはいつも以上に気を配る必要がありそうだ。

( 頑張れ、イチゴたち by 農園主 )
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ダメを知る
2016/10/16(Sun)
「 ある日、アインシュタインがとうとう、
 統一場のアイディアは“ダメだ”とわかったと述べるくだり。
 アインシュタインは、ニコニコしていたそうだ。
 いままで自分にわからなかったことがわかった、
 統一場理論はダメだということがわかった、それがうれしいと。」
「 あることが実現されるということがわかることと、
 あることが実現されないことがわかることは、ふつう反対の意味で受けとられる。
 しかし、これまでわからなかったことがわかるという一点に目を向けると
 それは同じことである。」  ( 「僕が批評家になったわけ」 加藤典洋 著 )

 イチゴを育てていると、ままならない事ばかりである。
しかし、負け惜しみではなく、失敗をすることで知ることもある。
漫然と仕事をしていくと何も残らないが、その都度振り返れば、
きっと大きな財産になるものと信じる。
問題は、年に1回しかつくることができないことだ。
自分の経験の積み重ねでは限界があり、必然的に他人の経験を辿ることも重要になる。

( 失敗は成功のもと by 農園主 )

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コツコツと
2016/10/15(Sat)
【写真】育苗ポットを片付けた育苗ハウスの様子

 育苗ハウスの片づけが一段落した。
育苗用のポット全てを洗浄し終えて、カバーをかけた。
次にここで仕事をするのは6ヶ月後だ。
次の親苗が来る時までしばし、お休み、と思いきや、
「床の土を掃除しておかないと」
嫁さんはまた腕まくりをしている。

( 見えない小さなことから by 農園主 ) 

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ブロンド・オン・ブロンド
2016/10/14(Fri)
 エリック・クラプトンがボブ・ディランとの出会いをその自伝で書いている。
1965年、レコードの収録で初セッションとなった時のことである。
「これが生涯のつきあいの始まりになった。」

 「私にとっては、ディランはフォーク・ミュージシャンだった。
なんで騒がれるのかわからなかったし、まわりの人間全員が彼のことを
ちやほやしすぎているようにも思えた。(中略)
ディランが誰かに話しかけた記憶はないから、
たぶん私と同じように恥ずかしがりなのだろう。
セッションのことはよく覚えていない。 
どの曲も完成したとは思えなかったのに、ボブは急に消えてしまった。 
誰かが行く先を聞くと、「マドリッドに行ったよ」と教えられた。
しばらくはボブ・ディランのことはあまり考えなかったが、ありがたいことに
『ブロンド・オン・ブロンド』を聞いて、やっと彼のよさがわかった。」

【写真】エリッククラプトン “I STILL DO” のアルバムジャケット

 5か月前にリリースされたエリック・クラプトンの新譜には
ボブ・ディランの楽曲が収録されている。
さて、天才たちは今回の受賞の後、どんな言葉を交わしているのか。
聞いてみたい。

( ロッカールームで by 農園主 )

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三郎畑 ( トラクター初登場 )
2016/10/13(Thu)
 カチカチに固かった土を、三郎さんが鍬一本で開墾して来たおかげで、
今では一年中、野菜が出来ている。ナスとピーマンはつい最近まで。
その畑が少しずつ広くなり、3年目になった。
今年もそろそろブロッコリーとサヤエンドウを植える時期である。
いちご以上に?楽しみにしているお客様も多い、アレだ。

 手作業での耕耘はちょっときつい面積になったので、
今回は近所の方にお願いしてトラクターで畑を耕耘してもらった。
珍しい機械の登場にアランも遠くから見つめていたが、
「あっ」という間の作業であった。 流石、機械のパワー、文明の利器だ。
「助かるね~」三郎さんと何度も頷いたのだった。

【写真】三郎畑をトラクターで耕耘している様子

( 土はふかふか by 農園主 )

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農業エキスポ 2016
2016/10/12(Wed)
 幕張メッセで毎年開催され、国内最大規模の展示会イベントである。
農業資材、機械、包装資材、生産システムにいたるまで730社が出展している。
今年は「6次産業化」のコーナーが広いスペースを占有していた。

【写真】幕張メッセで開催された農業エキスポの様子

 そこに興味深いブースがあった。
“イチゴ農家にケーキを作らせる”というコンセプトのオーブンを作っているメーカーだ。
「いちごタルト」「いちごロールケーキ」「いちごムース」を農家に作らせる。
詳しく話を伺ったところ、愛知県での実績があるそうだ。
厨房と販売店舗の建設からアドバイスし、ケーキの焼き方の講師まで派遣してくれる。
至れり尽くせりなのである。
当園は、イチゴを育てる以上の資力も労力もないので、別世界である。
6次産業化には、直観的に抵抗感がある。餅は餅屋だと思うからだ。
もちろん、農家でできることはどこまでもやるべきである。
しかし、ケーキを作るためにイチゴを育てることになりはしないか。

( 落とし穴はそういうところにある by 農園主 )

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手綱(たづな)
2016/10/11(Tue)
 我慢して、我慢して、押さえている。 今年は。
定植後の苗たちの走りをである。
チッソ(肥料分)を施肥して一気にダッシュさせることもできる。
例年どちらかというとそういう手綱になりがちだった。
寒くなる前に苗を大きくして置くと安心感があるからだ。
確かに1~2月は驚くほどの果実が鈴なりになるのだが、
しかし3月には収量が減る傾向となる。
体力が切れて“中休み”と呼ばれる現象が起きるのである。
改善のための最善のペース配分はどこにあるのか。。。
イチゴの生理上、“中休み”は不可避とも言われる。
それでも、シーズン中のイチゴの出来は、質・量ともにいつでも、
お客様が満足するものにしたい、そう思っている。

【写真】本圃ハウスの様子(紅ほっぺ)

( 成果を期待して by 農園主 )

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男の買い物
2016/10/10(Mon)
 「自分ではタバコ以外に買い物をしない(できない)」 という年配の男性は、
結構多いそうだ。 特に田舎ではよく聞く話であり驚く。
 先日、いつもの靴屋さんに出かけた。
半年ごとに2割引きのセールというDMを送ってくれるので、
その度に仕事用の作業靴を購入している。
いつもの靴が並ぶ棚を見ていたら、
隣で腰が少々曲がったお婆ちゃんが店員に話しかけている。
「すみません、男性用の靴ありますか?サイズは24で、1,000円くらいのもので」
事情は定かではないが、もしかしたらここのお爺さんも。。。
自分の方が少しはマシかな?と思ってふと脇を見たら、
嫁さんが自分に合うサイズをせっせと探してくれていた。

( 大差ないようだ by 農園主 )

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カンフル剤
2016/10/09(Sun)
 突然の豪雨。 荒れた天気が続く。 せっかくの連休なのに。
それを何やら予感させるような朝焼けであった。
それでも、お天道様は美しく、やる気を奮起させてくれる。

【写真】受付ハウスの上に広がる真っ赤な朝焼けの空

( 今日もやるぞぉ by 農園主 )

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アランのこと ( 4歳の誕生日編 )
2016/10/08(Sat)
 「もしもし、今、農園に来ています」
昼ごろに激しい雨になったので自宅で待機、うとうとしていたら電話が鳴った。
すっかり雨は上がっている。湊くんご家族が東京から来園。
アランの誕生日に会いに来てくれたのだ。好物のニンジンとリンゴを持って。

 アランは待ってましたとばかりに湊くんと押し相撲を始めるが、
あれだけしつこかったのに(何時間も挑むこともあった)、
早々に切り上げて皆の輪の真ん中に座った。
どっかりと王者の風格を漂わせて。オッサン?になったってこと?
我々からのプレゼントは、いつもの芋づるで。。。

【写真】大好きな芋づるを食べてご機嫌なアラン

( 忘れてたわけではないからね、アラン by 農園主 )

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ステージの変化
2016/10/07(Fri)
 苗の根が順調に活着し始めたので、自動灌水をスタートした。
タイマーで指示した時刻に指示した時間(分数)だけ水を流してくれる。
チューブから点滴のようにポタポタと水滴が落ちる。
これを見ると肉体的な解放感を実感する。
6ヶ月の育苗期間は毎日、手灌水をしてきたからだ。

【写真】いちごの株元に灌水チューブからの水滴が落ちている様子

 ただし、全て自動制御といいたいところだが、指示するのはこちら。
天候とイチゴと土を見比べながら灌水量を決めていく。

( それでも少し遅起きができそうだ by 農園主 )

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三郎畑 ( 紅あずま )
2016/10/06(Thu)
【写真】三郎さんが鍬で掘ってくれた紅あずま(さつまいも)

 雨の多い気候でイモはいいものができていないとぼやく声を周囲から聞いていた。
しかし、この通り今年のサツマイモ初収穫。
薄く切ってからオリーブオイルで揚げると、ビールに本当によく合う。

( とったどぉ by 農園主 )

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何でもできる
2016/10/05(Wed)
 「勤め人でありながら学問をすることもでき、
 主婦でありながら小説を書くこともでき、
 学生でありながら蓄財や世界旅行をすることもでき、
 その反面、名刺と肩書きのない時間が急速に伸びつつあるのが、
 現代の人生なのである。
 これは、人生を横に区切る力が弱まったということであり、
 その分だけ、人生を縦に貫く時間の糸が明瞭に見え始めたということであろう。
 私たちは、青春のなかにすでに老化の影があり、
 中年の再出発がありうることに気づいたのであって、
 生涯のどの時点をとっても、自分の演ずべき役割はひとつではない、
 ということに気づき始めたのだといえる。」
 ( 「自己発見としての人生」 山崎正和 著 )

 “ 将来の夢は?” 幼い子どもたちに聞くように、自分自身にもよく問いかけている。
その度にいろんな妄想が浮かぶ。
嫁さんに話したら、“ 忙しいから、無理でしょ ” と
きっと言われるに決まっていることばかりである。
それでも、いつか “ それやろうよ ” と縦の糸が見える時が来るはず。

( 再スタートはいつからでも by 農園主 )

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えいさっ、えいさっ
2016/10/04(Tue)
 定植してからもうすぐで1週間になる。
おかげ様で順調に葉たちは元気に立ち上がっている。
この時期は土に水をしっかりと含ませておくことが大事。
本圃ハウスでは自動灌水ができるのだが、定植直後は手で水遣りをする。
土の状態、苗の様子を1つ1つ確認しながら。

【写真】定植後の本圃ハウスの様子

 ただ、灌水用のホースを引っ張っていくのがひと苦労である。
50mの長さのハウスを何往復もする。
しかもホースに水が入っていると相当重い。男でも。
嫁さんは毎朝、前方斜め45度に体を傾けながらこのホースも引いている。
つんのめりそうになりながら。

( あと数日である by 農園主 )

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次いこう
2016/10/03(Mon)
 定植が終わって、本当はひと休みしたい。
嫁さんも黙ってはいるものの、多分そうに違いない。
しかし、暗黙のうちに育苗の片付けを始める。育苗ポットの消毒である。
13,000ほどの数を手洗いしてから、消毒液に浸していく仕事だ。
病原菌を低減させ、来シーズンの苗作りの無事を祈る大切で時間のかかる作業である。

【写真】ジェットノズルから出す水で育苗ポットを洗っている様子(右側は白い消毒液で育苗ポットを浸しているところ)

 きつい仕事はとっとと終わらせるに限る。
先延ばしにしていいためしはない。会社人20年間で学んだことのひとつである。
明日は好天予報だ。終日洗いものになろう。

( 二人で修行僧 by 農園主 )

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不安、信頼
2016/10/02(Sun)
【写真】新葉がすっくりと立ち上がっている様子

 新葉がツンと立ち上がっている。
苗を寝かせるように定植しても、翌日にはこうなる。
そして、5日も経てば古い葉も含めて苗が全体的にしっかりと起き上がってくる。
そのころには根の伸長も5㎝を越えているはずだ。
植えた後は、イチゴたちの生命力に委ねるしかないのである。

( 底力を信じて by 農園主 )


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