プロジェクトT ( 始動編 )
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2015/08/30(Sun)
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夏の作業の間は大汗をかくので、Tシャツは毎日2~3枚着替える。
枚数がいるので、いつも買い足すのだが、意外に気に入るものが少ない。 先日も動物をキャラクターにしたTシャツを販売している店に立ち寄ったところ、 面白い“ヤギ”の柄はなかった。 このお店の方も当園のHPをご覧になったようで、 「アランちゃんのようなかわいいヤギの絵がなくてすみません」 と。 でも、自分でデザインしたものが作れると教えてくれた。 ―そんな絵心は持ち合せていないのですが。。。 近所のカラー農家の友人(銀行の同期でもある)とランチをしていた時に その話題になったら、「お客さんも買うと思うよ」 と言う。 ―えっ? 釣好きの彼は定宿のオリジナルTシャツは必ず買うそうだ。 常連同士がみんなで着ていると “何か盛り上がる” とも言う。 ちなみに彼は遊びに出かけるとついお土産を、キーホルダーとかも、 何か買いたくなってしまう性質(たち)らしいのだが。。。 でも、そうなんだ。 「自分たちでデザインして作ってみる?」 経営会議(夕食)でこの議題を数日間議論してきた結論、 「売れなければ自分達で着よ」 となったのである。 ( まずは、自分たちが気に入るものを by 農園主 ) |
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農を考える ( Give & Take について )
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2015/08/29(Sat)
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銀行でディーラーをしていた頃、数十社の国内外の証券会社とつき合いがあった。
相場情報をもらったり、投資商品の紹介を受けたりと。 しかし、実際に取引をする相手は数社であったと記憶している。 特に記憶に残っている営業マンは、口下手で、経験の浅い若い男だった。 酒も飲まないから接待も得意ではない。 相場観も見事なくらいに外すので、彼の話を聞きながらその逆の注文を出す時は とても“安心”できたくらいだ。 しかし、最終的には彼との取引量が群を抜いて増えることになる。 困ったときに相談すると、ややこしい問題に最後まで真剣に付き合ってくれたからだ。 社内でできることできないことを徹底的に交渉し、 その結論にいたった理由や経緯をいつもきちんと説明してくれた。 できない場合にはその代替案も持って。 難問になると平気で放置する担当者が多い中では、きらりと光る存在だった。 こういう仕事振りが重なると不思議なもので、 取引する時に相手がちゃんと収益を取っているかが心配になったりする。 「ちゃんと儲けてるよね?」と。 ちなみに、今や彼は結婚し、かわいいお嬢さんを連れて、 毎年当園にいちご狩りに来てくれている。 さて、改正農協法が成立した。 農協の事業目的に「農業所得の増大に最大限の配慮をしなければならない」との 一文が明記されたそうである。 ( Give&Give から始まる by 農園主 ) |
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秋風
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2015/08/27(Thu)
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涼しい日が続いている。
昨日までで日中の平均気温は3日連続で25℃を下回った。 この気温、イチゴにとっては重要なトリガーポイントになる。 “花芽分化”が誘引されるからだ。 これまでは、苗の生長点は葉芽を作り、旺盛な葉の展開が見られてきた。 しかし、ある時期から花芽が形成されるようになる。 “気温”と“日長”の変化に反応して。 君津の日長時間は9月にかけて13~12時間に短縮していく。 その上で気温25℃以下の条件が揃うと分化は誘引される。 そして、この条件が16~17日間積み重ねられると花芽は分化するのである。 ( 着地点を見据えて、仕事が始まる by 農園主 ) |
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ぶらっと房総 ( 刺身定食からの“とみうら元気倶楽部” )
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2015/08/26(Wed)
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高速館山道を使って農園から40分。終点の富浦ICを降りてすぐ。 まずは 「福喜庵(ふっきあん)」 の刺身定食をいただく。 日替わりで6種以上のネタを出してくれる。この日は9品種がてんこ盛りだ。 1,300円は奇跡の値段。 ![]() 満腹になったところで、「とみうら元気倶楽部」の風呂へ。ここもICからすぐ。 市営の入浴施設ながら(失礼)、清潔感あふれ、とても気持ちがいい。 夏休みの間は混み合うそうだが、それ以外は「静かよ」常連らしきお婆ちゃんたちが そう言っていた。いちご狩りシーズンはチャンスということである。 さっぱりしたら、のんびりと館山への海岸ドライブへ出かけるのもいい。 ![]() ( いいところまだまだ by 農園主 ) ※ 農園から車(高速利用)で約45分。 ※ 施設情報: http://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kaniHP/info.asp?uid=1263 |
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これ、いいね ( にんじんスープ )
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2015/08/22(Sat)
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最近、毎晩楽しんでいる。
にんじんジュースを使うので調理はいたって簡単。 ポイントは、宮本農業 の 「にんじんミックスジュース」 にある。 こだわりの人参にりんごをブレンドしているので、ジュースとしても美味しい。 その上、にんじんを摩り下ろしたような食感が残っているので、 これがスープになるととても活きてくる。 ![]() 玉ねぎとキャベツを炒めてからジュースと合せて温める。 オクラもあれば是非。 塩とコンソメを少し加え、最後に醤油をひとたらしして味を調えるだけ。 冷たいスープもいい。 今年のジュースは、また「格別の人参」 からつくったそうである。 ( 野菜、は美味しい by 農園主 ) |
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8月19日は「バイクの日」
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2015/08/19(Wed)
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そうは言っても、バイク乗りの平均年齢は今や51歳。
高速道路のSAで2輪車専用の駐車場をご覧になってほしい。 ヘルメットを脱ぐと白髪か、薄髪のオッサンだらけである。 自分もその一人であるのだが。。。 40~50代はバイクの黎明期に当たるバイクブーム世代なので、 根強い支持がある。 その一方で若者のバイク離れは、車離れの比ではない。 ちなみに、大学生へのアンケート(ヤマハ調べ)では、 オートバイに乗らない理由は「危ないから」だそうだ。 トム・クルーズ演じる“イーサン・ハント”は、 今回もスリリングはバイクチェースを繰り広げている。 確かに「危ない」運転であった。 しかし、それは乗ったことがあるからこそ分かることでもあり、 その魅力も体感しなければ分からないものだ、と思っている。 先入観から大事な経験を逃すのは惜しい。 そう言って、できるだけ挑戦するように自分を励ましている。 ( 人生に”ミッション・インポッシブル”はないはず、と by 農園主 ) |
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夏色から
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2015/08/14(Fri)
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暑い昼過ぎ。バタバタと飛んできて、顔に何やら当たった。
蝉の宴もそろそろピークを迎えたようだ。 そう言えば、朝晩の虫の声は「リー、リンリンリン」と主役は変わって来ている。 ![]() 農園周辺では、稲が黄金色に変わり、頭を垂れている。 この早生の出来は上々と聞く。 盆休み明けには、コンバインでたいそう賑わうに違いない。 ( 秋色へ by 農園主 ) |
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アスター その2
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2015/08/13(Thu)
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「お盆のころにね」
三郎さんの予言通り、 アスター が咲きそろった。 小ぶりながらも、色彩豊かなので想像以上の存在感だ。 調べたら花言葉は、色の多様性から「変化」だそうだ。 ![]() 変える勇気、変えない勇気。 どっちも持ち合せていたいと思う。 ガラケーのことではない。 生き様の話である。 しかし、これがキツい。 なぜならば、どっちにしても自分の立ち位置が求められるからだ。 ( ブレない軸があって、次がある by 農園主 ) |
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農を考える ( 流動性について )
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2015/08/12(Wed)
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相場ではポジションが「ロング」とか「ショート」という言い方をする。
「買い持ち」にしているのか「売り持ち」かという意味である。 相場の恐ろしいところは、この「ショート」ポジションだ。 自分が持っていないものを売ってしまうという行為である。 カラクリは簡単に言うと、他所の人から商品を借りてきて売る、のである。 従って、ショートする場合にはその商品はいつでも手に入るという“流動性”が求められることになる。 逆に言うと、流動性のない商品は手持ちの在庫分までしか売ることはできない。 持分以上に売ってしまったら、買った相手に商品を受け渡すことができなくなるからだ。 当園は臆病な農園と自覚している。 なぜならば、先日付けのいちご狩りの予約や宅配の販売予約を受けていないから。 経営者として売上げ向上という点では間違いなく失格だ。 需要があれば、どんどん取り込むのがセオリーであろう。 しかし、ひとつ自負していることは、在庫リスクを抱えていること。 その日に収穫した“いちご”に売れ残りが出た場合のことだ。 つまり、当園のポジションは、つねに「ロング」にしている。 理由は単純である。 先日付けの約束を必ず履行できる生産技術があればいいのだが、 イチゴの生育は、気候条件に寄るところが大きく見通しは容易ではない。 その上「ショート」を手仕舞う手段は、自分のいちご以外にないからである。 ( リスクフリーはない by 農園主 ) |
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アメ~
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2015/08/10(Mon)
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「今日は、降りそうだね~」。
朝一番、のぶ子さんは満面の笑みである。 朝方、君津でもようやく雨が降った。 日記を振り返ってみると、「晴れ」の文字のオンパレードの中、 「雨」は18日振りであった。 露地栽培の農家が熱望するのも無理はないのである。 ( 水気を含んで土の色も少し変わったようだ by 農園主 ) |
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アランのこと ( のぼり台改修 編 )
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2015/08/08(Sat)
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昨秋、アラン・フィールド内に のぼり台 を作った。
高い所が好きなので、当時は大そう気に入っていたが、 最近は時々しか上がらない。 そう言えば、農園内の土手を上り下りする時もジグザグに上がっている。 子供のころは駆け足で真っ直ぐ上がっていたのに。 体が大きくなったこととそれ以上に?重くなったのか。 そこでのぼり台のスロープを倍の長さに延長して緩やかにし、 上のスペースも倍に広げた。 「出来上がったよ。どう?」 声をかけると、ゆっくりとスロープを上がり、 上で「メェー」と雄叫びをあげた。 気に入ったようである。 ![]() ( 夏休みの工作 by 農園主 ) |
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水やり3年
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2015/08/06(Thu)
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師匠にそう言われて4年目になった。
残念ながら、コツが掴めたという感触はまだない。 苗たちに水をかければいいだけの作業なのだが、これが難しい。 例えば、この猛暑。 当然、土は乾きやすい。 その度に1日に何度も灌水できれば、楽なのであるが、 病気予防のためには苗自身や土の表面はできるだけ乾いた状態にしておきたい。 そのために、早朝の水遣り1回が勝負になる。 その日の天気、気温、風の強さと風向きを考えながら加減し、 土の乾き過ぎによって、苗を萎れさせないようにする。 毎朝、2時間の集中が日課である。 ( 修行僧のよう by 農園主 ) |
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やるっきゃない
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2015/08/04(Tue)
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千葉県茂原市に出掛けた。
圏央道が通ってからは君津から1時間かからない。 ここで直売を中心に栽培されている大先輩に毎年イチゴの話を聞きに伺っている。 就農する前からのつき合いになる。 物言いははっきりとしている方だ。 少々口が悪いところもあるのだが、ハッタリではない。 技術に裏打ちされているからこそである。 質問にも「それは初心者だな」とバッサリだ。 しかし、こちらは会社員のころには本やら灰皿やらが飛んでくる職場で鍛えられたので、 この程度は“屁の河童”である。 「摘花、摘葉、芽かき、これをやっている?」 ―シーズン通しては、なかなか。。。 「根を動かすこと、新葉の展開を早めること、それがイチゴのためでしょ」 ―そうなんですけど。。。 「やるっきゃないでしょ」 ( 基本に帰れ、なのである by 農園主 ) |
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小さなオアシス
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2015/08/03(Mon)
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![]() 「おっと~」 三郎さんが農園に植えてくれたアスター(エゾギク)が咲き始めた。 受付ハウスの前である。 輪郭は5㎝ほどの小さな菊であるのだが、 茹だるような暑さの中にあっては、気持ちを潤してくれる。 そして、次のつぼみには白や紫と様々な色が見えている。 ( 先行きが楽しみだ by 農園主 ) |
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