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まだまだ暑い
2015/08/31(Mon)
[写真]天地返しをしたばかりの高設ベッドの培土の様子

 培土の土をひっくり返している。天地返しである。
土をほぐし土中に空気の隙間をつくり、ふわふわにしたい。
しかし、高設ベッドの端は機械が入らないので、手作業になる。
土には軽石も含まれ、厚手のグローブの指先が破けてしまう。
1,200mを往復すると手は擦り傷だらけだ。

 長雨で涼しいとはいえ、汗がびっくりするほどしたたる。
土に落ちる汗をみながら、こんなに塩分含ませて大丈夫かな、と思ってしまうほど。

( ここだけ残暑みたいだ by 農園主 )

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プロジェクトT ( 始動編 )
2015/08/30(Sun)
 夏の作業の間は大汗をかくので、Tシャツは毎日2~3枚着替える。
枚数がいるので、いつも買い足すのだが、意外に気に入るものが少ない。
先日も動物をキャラクターにしたTシャツを販売している店に立ち寄ったところ、
面白い“ヤギ”の柄はなかった。
このお店の方も当園のHPをご覧になったようで、
 「アランちゃんのようなかわいいヤギの絵がなくてすみません」 と。
でも、自分でデザインしたものが作れると教えてくれた。
 ―そんな絵心は持ち合せていないのですが。。。

 近所のカラー農家の友人(銀行の同期でもある)とランチをしていた時に
その話題になったら、「お客さんも買うと思うよ」 と言う。
 ―えっ?
釣好きの彼は定宿のオリジナルTシャツは必ず買うそうだ。
常連同士がみんなで着ていると “何か盛り上がる” とも言う。
ちなみに彼は遊びに出かけるとついお土産を、キーホルダーとかも、
何か買いたくなってしまう性質(たち)らしいのだが。。。

 でも、そうなんだ。
「自分たちでデザインして作ってみる?」
経営会議(夕食)でこの議題を数日間議論してきた結論、
「売れなければ自分達で着よ」 となったのである。

( まずは、自分たちが気に入るものを by 農園主 ) 

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農を考える ( Give & Take について )
2015/08/29(Sat)
 銀行でディーラーをしていた頃、数十社の国内外の証券会社とつき合いがあった。
相場情報をもらったり、投資商品の紹介を受けたりと。
 しかし、実際に取引をする相手は数社であったと記憶している。
特に記憶に残っている営業マンは、口下手で、経験の浅い若い男だった。
酒も飲まないから接待も得意ではない。
相場観も見事なくらいに外すので、彼の話を聞きながらその逆の注文を出す時は
とても“安心”できたくらいだ。
 
 しかし、最終的には彼との取引量が群を抜いて増えることになる。
困ったときに相談すると、ややこしい問題に最後まで真剣に付き合ってくれたからだ。
社内でできることできないことを徹底的に交渉し、
その結論にいたった理由や経緯をいつもきちんと説明してくれた。
できない場合にはその代替案も持って。
難問になると平気で放置する担当者が多い中では、きらりと光る存在だった。
こういう仕事振りが重なると不思議なもので、
取引する時に相手がちゃんと収益を取っているかが心配になったりする。
 「ちゃんと儲けてるよね?」と。
ちなみに、今や彼は結婚し、かわいいお嬢さんを連れて、
毎年当園にいちご狩りに来てくれている。

 さて、改正農協法が成立した。
農協の事業目的に「農業所得の増大に最大限の配慮をしなければならない」との
一文が明記されたそうである。

( Give&Give から始まる by 農園主 )

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構いすぎない
2015/08/28(Fri)
[写真]葉かき作業後の育苗ハウスの様子

 育苗期の最後になる葉かき(摘葉)を始めた。
葉かきは発根を促すので、いわば“栄養生長”を刺激する作業である。
自らが大きくなろうとするイチゴの生長活動だ。
しかしながら、すでに花芽分化(“生殖生長”)が視野に入っている時期。
来月中旬ころを想定しているので、苗をいじるのは今月一杯までが限度になる。
9月からは静かに切り替えができるように。

( そっとしておいて by 農園主 )

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秋風
2015/08/27(Thu)
 涼しい日が続いている。
昨日までで日中の平均気温は3日連続で25℃を下回った。
この気温、イチゴにとっては重要なトリガーポイントになる。
“花芽分化”が誘引されるからだ。
これまでは、苗の生長点は葉芽を作り、旺盛な葉の展開が見られてきた。
しかし、ある時期から花芽が形成されるようになる。
“気温”と“日長”の変化に反応して。
君津の日長時間は9月にかけて13~12時間に短縮していく。
その上で気温25℃以下の条件が揃うと分化は誘引される。
そして、この条件が16~17日間積み重ねられると花芽は分化するのである。

( 着地点を見据えて、仕事が始まる by 農園主 ) 

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ぶらっと房総 ( 刺身定食からの“とみうら元気倶楽部” )
2015/08/26(Wed)

 高速館山道を使って農園から40分。終点の富浦ICを降りてすぐ。
まずは 「福喜庵(ふっきあん)」 の刺身定食をいただく。
日替わりで6種以上のネタを出してくれる。この日は9品種がてんこ盛りだ。
1,300円は奇跡の値段。

[写真]富浦・福㐂庵の刺身定食

 満腹になったところで、「とみうら元気倶楽部」の風呂へ。ここもICからすぐ。
市営の入浴施設ながら(失礼)、清潔感あふれ、とても気持ちがいい。
夏休みの間は混み合うそうだが、それ以外は「静かよ」常連らしきお婆ちゃんたちが
そう言っていた。いちご狩りシーズンはチャンスということである。
さっぱりしたら、のんびりと館山への海岸ドライブへ出かけるのもいい。

[写真]富浦・元気倶楽部の入浴施設

( いいところまだまだ by 農園主 )

※ 農園から車(高速利用)で約45分。
※ 施設情報: http://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kaniHP/info.asp?uid=1263
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爽快に
2015/08/25(Tue)
[写真]防草シートを張り終えたばかりの雨よけアーケードの様子

 アーケードのシート張りがほぼ完成した。
簡単そうに見えるが、ただシートを留めればいいのではない。
地面にはパイプがあったりブロックや排水管などの障害物が多く、
その度に“切り貼り”が必要になるので、器用さと根気が求められる。
数年前にハウスの施工業者にやってもらったら、目も当てられない惨状となったことも。
当園のシート張り職人(嫁さん)曰く、今回の仕事は「まぁまぁ」とまんざらでもない。
もう少し手直しを入れてから仕上げるらしい。

( ご来園の上、感想を by 農園主 )

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ランチの王様 ( 日替わり魚料理 in モンペリエ )
2015/08/24(Mon)
 営業40年を超える君津の老舗フレンチ。
ご夫婦でやっておられる。
店内に古さはなく、親近感のある伝統すら感じる。
手入れが隅々まで行き届いているからこそだ。
いつ訪れても店内もシルバーもピカピカである。

[写真]君津・モンペリエの日替わり魚料理

 料理はとても丁寧で期待以上だから、いつも人で溢れている。
個人的には魚のコースが好み。ワクワクさせてくれるから。
ご夫婦は、高校野球のファンで地元の贔屓の高校が勝ち進むと、
店が臨時休業になることもあるくらい。

( ここにもこだわりがある by 農園主 )

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トンチン
2015/08/23(Sun)
 受付ハウスの脇に雨よけのアーケードがある。
お客様がトイレに濡れずに移動できるように昨年作ったもの。
意外な副産物は、ここが人気の憩いの場になったことだ。
この通路は風が通ってとても涼しいのである。
ただ、砂ぼこりが立ったり、雨水がしみて足下がぬかるんだりすることもあった。
そこで、カイゼン。 防草シートを張ることにした。

[写真]雑草をすべて刈り取ってむき出しの地面となった雨よけアーケードの様子

 まずは草をきれいに刈った。
これから地面を均し、シートを“綺麗に”張っていく。
これまで何度かの経験から、上手にピン止めができるのは嫁さんである。
「腕が鳴るな~」
相当、張り切っている。

( 頼むよ by 農園主 )

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これ、いいね ( にんじんスープ )
2015/08/22(Sat)
 最近、毎晩楽しんでいる。
にんじんジュースを使うので調理はいたって簡単。
ポイントは、宮本農業 の 「にんじんミックスジュース」 にある。
こだわりの人参にりんごをブレンドしているので、ジュースとしても美味しい。
その上、にんじんを摩り下ろしたような食感が残っているので、
これがスープになるととても活きてくる。

[写真]宮本農業のにんじんジュースで作ったにんじんスープ

 玉ねぎとキャベツを炒めてからジュースと合せて温める。 オクラもあれば是非。
塩とコンソメを少し加え、最後に醤油をひとたらしして味を調えるだけ。
冷たいスープもいい。
今年のジュースは、また「格別の人参」 からつくったそうである。

( 野菜、は美味しい by 農園主 )

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初穂刈り
2015/08/21(Fri)
 お盆明け以降、秋雨前線の影響で雨が降ったり止んだりの冴えない天気続きだった。
地団駄を踏んでいる音が方々から聞こえる。
雨が降ると稲穂は湿り、コンバインの機械の中に巻き付いてしまうそうだ。
刈るに刈れないのである。

[写真]農園前の田んぼで稲刈り作業の待機をしているコンバイン

 農園前の田んぼでは、今朝からようやく稲刈りが始まった。
収穫時期が遅れると米粒が白く濁ったり、ひび割れが入ったりすることもあると聞くが、
いちごのように過熟になることはない。
そこは穀物の強みかも知れない。

( 新米いよいよ by 農園主 )

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みのる君登場
2015/08/20(Thu)
 土の準備を始めた。
苗を定植するのは来月下旬なのでまだ先になるが、
その前に専用の機械で土を耕耘していく。

[写真]プチ耕耘機“みのる君”を高設ベッドにセットしたところ

 今年は梅雨明けの熱消毒の時にたっぷりと水分を土に含ませておいたので、
古い根の分解が予想以上に進み、例年よりふわふわになっているようだ。
機械を引っ張る負荷はいつもより軽く感じたが、それでもたっぷりと汗はかく。
表面近くにはまだ細かい根が残っており、耕耘しながらそれを浮き上がらせて
取り除いていく。準備はまだまだ続く。
これから土壌の天地返しをし、元肥を含ませて再度耕耘していくのである。

( 居心地をよくするために by 農園主 )

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8月19日は「バイクの日」
2015/08/19(Wed)
 そうは言っても、バイク乗りの平均年齢は今や51歳。
高速道路のSAで2輪車専用の駐車場をご覧になってほしい。
ヘルメットを脱ぐと白髪か、薄髪のオッサンだらけである。
自分もその一人であるのだが。。。
40~50代はバイクの黎明期に当たるバイクブーム世代なので、
根強い支持がある。
その一方で若者のバイク離れは、車離れの比ではない。
ちなみに、大学生へのアンケート(ヤマハ調べ)では、
オートバイに乗らない理由は「危ないから」だそうだ。

 トム・クルーズ演じる“イーサン・ハント”は、
今回もスリリングはバイクチェースを繰り広げている。
確かに「危ない」運転であった。
しかし、それは乗ったことがあるからこそ分かることでもあり、
その魅力も体感しなければ分からないものだ、と思っている。
 先入観から大事な経験を逃すのは惜しい。
そう言って、できるだけ挑戦するように自分を励ましている。

( 人生に”ミッション・インポッシブル”はないはず、と by 農園主 )

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突然の訪問者
2015/08/18(Tue)
[写真]草刈りを終えたばかりの駐車場近くの芝生の様子

 夕方、駐車場周りの草を刈っていたら、
少し離れたところで小学生の女の子がこちらに向かって何か言っている。
草刈り機のエンジン音で聞こえない。
耳に手を当てると、駆け寄って近づいて来たのでエンジンを切る。

 「あのー、すみません、いちごは今どうなっていますか?」
かわいらしいサンダルを履いた元気な女の子である。
ジュースを買いに行く途中で立ち寄ったのだそうだ。
今は苗を育てていること、実が生るのは12月ころであることを話すと、
「そうですか、はぁ~。でも、お友達にも教えてあげます。さよなら。」
そう言って、また元気に走って行った。

( チビッ子が待っていてくれる by 農園主 )

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地味だけれど
2015/08/17(Mon)
 高設ベッドの補修をしている。
「この中はどうなっているの?」
いちごが生っている時は、マルチシートに覆われているため、
土も見えない状態に来園されたお客様は不思議がる。

 ベッドの中は2重構造になっている。
土が入っているシートの下に貯水シートが張ってあり、
排出口を開閉することで貯水と排水ができるように作ってある(はず)。
ただし、水は低きに流れるものだから高低差が逆転している場合は、
排水がうまくできないことになる。
 昨シーズンの途中に排水の具合が良くないベッドに気付いたが、
応急手当でなんとか乗り切り、ようやくの補修開始である。
過湿は根腐れを起こすので禁物だ。

[写真]本圃ハウスの高設ベッドの土を取り出しているところ

 土を全て取り出して袋に詰める。
ベッドの水平とシートの高低差を測りながら張り直す。
水を流してみてから、再修正していく。
単純な仕事である。だからこそ、緻密でなければいけない。
仕事の成果ははっきり出る。

( 流れるか否か 農園主 )

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これ、いいね (いかしゅうまい)
2015/08/16(Sun)
 シュウマイは好物のひとつであるのだが、
肉汁たっぷりの大きなシュウマイもいいし、
オーソドックスなグリンピース乗せの小ぶりももちろんいい。

 少し、変化球で昔からのお気に入りは「いかしゅうまい」。
“ふわっふわ”と“プリプリッの”食感は、いかす。

 かつては青山ベルコモンズ内にあった中華店のそれが好きだったが、
今やベルコモンズ自体がなくなってしまったのは残念だ。
しかし、これに近いものが冷凍食品でいける。
「函館タナベ食品」。君津のスーパーでも手に入る。

[写真]函館タナベ食品のいかしゅうまい

( ホントいかす by 農園主 )

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ハツラツ
2015/08/15(Sat)
 摘葉を一通り終えた。
それぞれの品種ともに順調な生育である。
心配していた“かなみひめ”もその気になってきたようだ。
溌剌としている。

[写真]摘葉を終えたばかりの“かなみひめ”の苗の様子

 「作りづらいったらありゃしない」
“かなみひめ”を作ったことのある農家は必ず言う。
病気に弱い、虫にも弱い。
その上、育苗期には肝心な根の活着が遅いときている。
しかし、気まぐれ娘は一度ギアが入れば、どんどん走り出す。
ただ、飛ばし過ぎに気を付けなければいけない時期でもある。
1ヶ月先の花芽分化がすでに視野に入って来たからだ。
分化を促すためにはチッソ分(肥料分)のバランスが求められる。
チッソ分を軽減していくことで適度なストレスを与えていくのである。

( 次のステージへ by 農園主 )

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夏色から
2015/08/14(Fri)
 暑い昼過ぎ。バタバタと飛んできて、顔に何やら当たった。
蝉の宴もそろそろピークを迎えたようだ。
そう言えば、朝晩の虫の声は「リー、リンリンリン」と主役は変わって来ている。

[写真]農園前の田んぼの稲穂が垂れている様子

 農園周辺では、稲が黄金色に変わり、頭を垂れている。
この早生の出来は上々と聞く。
盆休み明けには、コンバインでたいそう賑わうに違いない。

( 秋色へ by 農園主 )
 
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アスター その2
2015/08/13(Thu)
 「お盆のころにね」
三郎さんの予言通り、 アスター が咲きそろった。
小ぶりながらも、色彩豊かなので想像以上の存在感だ。
調べたら花言葉は、色の多様性から「変化」だそうだ。

[写真]受付ハウス前の花壇に咲いた色とりどりのアスター

 変える勇気、変えない勇気。 どっちも持ち合せていたいと思う。
ガラケーのことではない。 生き様の話である。
しかし、これがキツい。
なぜならば、どっちにしても自分の立ち位置が求められるからだ。

( ブレない軸があって、次がある by 農園主 )

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農を考える ( 流動性について )
2015/08/12(Wed)
 相場ではポジションが「ロング」とか「ショート」という言い方をする。
「買い持ち」にしているのか「売り持ち」かという意味である。
相場の恐ろしいところは、この「ショート」ポジションだ。
自分が持っていないものを売ってしまうという行為である。
カラクリは簡単に言うと、他所の人から商品を借りてきて売る、のである。
従って、ショートする場合にはその商品はいつでも手に入るという“流動性”が求められることになる。
 逆に言うと、流動性のない商品は手持ちの在庫分までしか売ることはできない。
持分以上に売ってしまったら、買った相手に商品を受け渡すことができなくなるからだ。

 当園は臆病な農園と自覚している。
なぜならば、先日付けのいちご狩りの予約や宅配の販売予約を受けていないから。
経営者として売上げ向上という点では間違いなく失格だ。
需要があれば、どんどん取り込むのがセオリーであろう。
 しかし、ひとつ自負していることは、在庫リスクを抱えていること。
その日に収穫した“いちご”に売れ残りが出た場合のことだ。
つまり、当園のポジションは、つねに「ロング」にしている。
理由は単純である。
先日付けの約束を必ず履行できる生産技術があればいいのだが、
イチゴの生育は、気候条件に寄るところが大きく見通しは容易ではない。
その上「ショート」を手仕舞う手段は、自分のいちご以外にないからである。

( リスクフリーはない by 農園主 )


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一歩先を見て
2015/08/11(Tue)
 摘葉を始めた。
古い葉をクラウンに沿って剥くように取っていくため、
“葉かき”と呼ばれる作業である。今は2~2.5枚で管理していく。
葉かきをするとそこから発根が刺激され、
クラウンが大きくしっかりとした苗に成長するので、
将来の果実は大果で豊富な収量が期待できる。
それは昨シーズンに実感したことだ。

[写真]1回目の葉かきを終えたやよいひめの子苗の様子

 葉かき後の“やよいひめ”のコンディションがすこぶる良い。
葉が大きく伸長している。
まだまだ果実の姿までは見えて来ないが、
1.5ヶ月先の定植時期のイメージは湧いてきた。

( ワクワクである by 農園主 )

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アメ~
2015/08/10(Mon)
 「今日は、降りそうだね~」。
朝一番、のぶ子さんは満面の笑みである。

 朝方、君津でもようやく雨が降った。
日記を振り返ってみると、「晴れ」の文字のオンパレードの中、
「雨」は18日振りであった。
露地栽培の農家が熱望するのも無理はないのである。

( 水気を含んで土の色も少し変わったようだ by 農園主 )

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能を“舞う”
2015/08/09(Sun)
[写真]宝生能楽堂での舞囃子“雲雀山”

 「初心忘るべからず」
よく知られたこの言葉は能の大成者、世阿弥(ぜあみ)のもの。
今は「初めの志を忘れてはならない」と言う意味で使われているが、
鎌倉時代に世阿弥が意図したところは、少し違うそうだ。
「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、
すなわち、試練を乗り越えていく時の考え方を意味するという。
「初心を忘れるな」とは、人生の試練の時にどうやってその試練を乗り越えていったのか、
その経験を忘れるな、ということなのだそうだ。

 さらに世阿弥は続ける。
「老後の初心忘るべからず」
老齢期には老齢期にあった芸風を身につけることが「老後の初心」である、と。
老後になっても、初めて遭遇し、対応しなければならない試練があり、
歳をとったからといって、「もういい」ということはなく、
いつでも、初めて習うことを乗り越えなければならないと説くのである。

( 人生、稽古の上に稽古なのだ by 農園主 )

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アランのこと ( のぼり台改修 編 )
2015/08/08(Sat)
 昨秋、アラン・フィールド内に のぼり台 を作った。
高い所が好きなので、当時は大そう気に入っていたが、
最近は時々しか上がらない。
そう言えば、農園内の土手を上り下りする時もジグザグに上がっている。
子供のころは駆け足で真っ直ぐ上がっていたのに。
体が大きくなったこととそれ以上に?重くなったのか。
そこでのぼり台のスロープを倍の長さに延長して緩やかにし、
上のスペースも倍に広げた。

 「出来上がったよ。どう?」
声をかけると、ゆっくりとスロープを上がり、
上で「メェー」と雄叫びをあげた。
気に入ったようである。

[写真]改良されたのぼり台を颯爽と降りてくるアラン

( 夏休みの工作 by 農園主 )

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メタボ
2015/08/07(Fri)
[写真]真上から見たおいCベリーの苗の様子

 “おいCベリー”の葉にツヤが戻りつつある。
先月、ハダニの被害に遭ったが徐々に回復して来ている。
施肥後チッソ分の吸収を始め、葉自身が奮闘しているようだ。

 しかし、もしチッソが過多になってしまうとこれも問題が出て来る。
葉が軟弱になり、病害に弱くなるからである。
「抵抗性に関与するフェノール化合物が減少する」のが理由だ。
(「ミネラルの働きと作物の健康」渡辺和彦著)
どんな生き物にとっても、栄養の過剰摂取は禁物なのである。

( どきっ by 農園主 )

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水やり3年
2015/08/06(Thu)
 師匠にそう言われて4年目になった。
残念ながら、コツが掴めたという感触はまだない。
苗たちに水をかければいいだけの作業なのだが、これが難しい。
 例えば、この猛暑。 当然、土は乾きやすい。
その度に1日に何度も灌水できれば、楽なのであるが、
病気予防のためには苗自身や土の表面はできるだけ乾いた状態にしておきたい。
そのために、早朝の水遣り1回が勝負になる。
その日の天気、気温、風の強さと風向きを考えながら加減し、
土の乾き過ぎによって、苗を萎れさせないようにする。
 毎朝、2時間の集中が日課である。

( 修行僧のよう by 農園主 )

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猛暑日更新中
2015/08/05(Wed)
 こう暑くては、鰻でも食べなければやってられない。
千葉県下でも有名な市原市の鰻屋さんにまで初めて足を延ばしてみた。
11時の開店前から並ぶと聞いていたが、11時半に到着すると平日にもかかわらず、
40~50台ほどすでに駐車されていた。
しかし、店内は広いこともあって、あまり待たずに鰻重に有りつけた。
鰻は旨い。さすが人気店。タレは少し甘口だが、ハマる人が多いのは分かる。

[写真]市原・八幡屋の鰻重

 店内で目にした鰻の話。
「昔は“かば焼き”とは言わずに、食べたらバカに旨いので最初は“ばか焼き”と言った。
それが逆さになって、かば焼きになったという。
なぜ逆さになったか。 
“ひっくり返さないと焦げちゃうから” 」
お後がよろしいようで。

( 明日はまた暑くなるらしい by 農園主 )

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やるっきゃない
2015/08/04(Tue)
 千葉県茂原市に出掛けた。
圏央道が通ってからは君津から1時間かからない。
ここで直売を中心に栽培されている大先輩に毎年イチゴの話を聞きに伺っている。
就農する前からのつき合いになる。

 物言いははっきりとしている方だ。
少々口が悪いところもあるのだが、ハッタリではない。
技術に裏打ちされているからこそである。
質問にも「それは初心者だな」とバッサリだ。
しかし、こちらは会社員のころには本やら灰皿やらが飛んでくる職場で鍛えられたので、
この程度は“屁の河童”である。

「摘花、摘葉、芽かき、これをやっている?」
―シーズン通しては、なかなか。。。
「根を動かすこと、新葉の展開を早めること、それがイチゴのためでしょ」
―そうなんですけど。。。
「やるっきゃないでしょ」

( 基本に帰れ、なのである by 農園主 )

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小さなオアシス
2015/08/03(Mon)
[写真]受付ハウス前の花壇に咲いたアスター(エゾギク)

 「おっと~」
三郎さんが農園に植えてくれたアスター(エゾギク)が咲き始めた。
受付ハウスの前である。
輪郭は5㎝ほどの小さな菊であるのだが、
茹だるような暑さの中にあっては、気持ちを潤してくれる。
そして、次のつぼみには白や紫と様々な色が見えている。

( 先行きが楽しみだ by 農園主 )

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ご近所づき合い
2015/08/02(Sun)
 東京に住んでいるころには、ほとんどなかった。
終日オフィスにいたので、さみしいと思う暇もなかったかも知れない。
君津では、人の気持ちを心強く感じる。

[写真]宮崎県・黒木本店の米焼酎 “野うさぎの走り”

 「お疲れ様ね」 (嫁さんの怪我も回復して良かったね) と、
いただいたのは、宮崎県の黒木本店の米焼酎「野うさぎの走り」。
黒木本店と言えば、「百年の孤独(麦焼酎)」が人気であるが、
この米焼酎も相当なもの。
名前の通り、飛ばしすぎてしまいそうだ。

( 夏バテも飛ぶ by 農園主 )

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