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休憩時間
2014/09/30(Tue)
 修行のような仕事をしている。
使い終わった育苗ポットの洗浄である。
水洗いをしてから消毒液に浸す。12,000個。
2人で1日3,000個少々の進捗だから先は長い。

 いいところもある。
濡れないように上下ウィンドブレーカーを着ているので、
躊躇せず草の上に寝転がってアランと遊べること。
一息ついて、いつもと違う目線で彼を見上げると、
鼻の穴が、、、デカい。

[写真]アランのアップ顔

( それでも男前 by 農園主 )

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見にくいけど
2014/09/29(Mon)
[写真]農園西側の空を飛ぶヘリコプターの隊列

 農園の西側から、30機以上のヘリコプターが隊列をなして飛来。
隣町の木更津には陸上自衛隊の駐屯地があり、第1ヘリコプター団の拠点になっている。
今朝のニュースで、御嶽山の登山者を“自衛隊”が空中から救助するシーンに
何か頭が下がる思いだった。

 疑問に思うことは、どうして彼らの活躍はいつも“自衛隊”と一括りに報道されるのか。
師団や部隊名がある。
それをはっきりさせることで、本人達の士気が上がるだけでなく、
周辺地域の住民も誇らしく思うのではないか。
山頂でのロープを使った救出には、どれだけの訓練があったのだろうか。
命がけである。

( プロフェッショナル by 農園主 )
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お久し振り
2014/09/28(Sun)
 昼食後、午後の仕事に向かうとアランの小屋の前に懐かしい顔がある。
開園当初から何度もいちご狩りに足を運んでくれるご家族だった。
半年ぶりに会ったアランも興奮して、はしゃぎまわる。

 定植したばかりの苗が並ぶ本圃ハウスに入ると、
「おいCベリーはどれ?」
開口一番の質問であった。

[写真]定植してから1週間が経ったおいCベリーの苗の様子

 植えてから1週間。
すでに肥料分を吸収し始め、葉がつややかになって来た。
昨年よりも随分といい状態である。

( 今シーズンも人気が出そうだ by 農園主 )

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三郎畑 ( 開墾プロジェクト その3 )
2014/09/27(Sat)
 三郎さんが、耕耘機を軽トラに積んでやって来た。
鍬で開墾した土地をさらに柔らかくするためである。

[写真]三郎さんが耕耘機で畑を耕しているところ

 田んぼの上に川砂をいれた土地なので、まだまだ痩せた土地なのだが、
手入れのおかげで、先月植えたネギはすくすくと太ってきている。

― 広げた畑には何を植えましょうか?
「お客さんが自分で収穫できるといいよね」

 三郎さんの視点もポレポレ目線である。

( お楽しみに by 農園主 )

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シャイなもので
2014/09/26(Fri)
[写真]本圃ハウスの高設ベッドの上で、葉柄が赤くなっている紅ほっぺの様子

 “紅ほっぺ”の葉柄が赤くなっている。
定植後には必ず見られる光景だ。
育苗ポットから本圃ハウスの高設ベッドに植え替えられたことで、
環境の変化を敏感に感じ取っている。
これをストレスという人もいる。
しかし、数日すればさっと色が引くので、実はただの“照れ”ではないかと思ってしまう。
名前の通り、恥ずかしがり屋ということなのかも。

( 本圃ハウスへようこそ by 農園主 )

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ぶらっと房総 ( 館山温泉 “花海の湯” )
2014/09/25(Thu)
 房総南端の館山市までは高速なら45分。
君津から意外に近いので、足を延ばすのも苦ではない。
定植の疲れを癒しに、休暇村ホテルの日帰り温泉を訪ねた。
予想以上にと言っては失礼だが、小綺麗である。
そして、露天風呂からは穏やかな館山湾が一望できる。
市内で房州寿司をいただいた後ならば、ほとんど極楽である。

[写真]休暇村 館山温泉 “花海の湯”

( 束の間の休息 by 農園主 )


※ 農園から車(高速利用)で 約60分。
※ 公式ホームページ : http://www.qkamura.or.jp/tateyama/
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祭りのあと
2014/09/24(Wed)
[写真]定植作業が終わり、さびしくなった育苗ハウス内の様子

 終わった。 3日半の定植作業が。
昨シーズンよりも半日の短縮である。
今朝一番で、“かなみひめ”の花芽分化を確認してくれたのは、
君津農業事務所(普及センター)。このサポートは大きい。

 手伝ってくれたお母さんたちの腕も一段と上がったので、
来年はもっと早くなることだろう。

「みんな、ありがとね。来年も頼みますよ」

そう声をかけると、予想通りの返答が笑顔で帰ってくる。

―  生きてたらねっ

( 多分、一年後はあっと言う間にくる by 農園主 ) 

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朝日に輝く
2014/09/23(Tue)
 さっき布団にもぐり込んだはずなのに、
あっという間に起きる時間がやってくる。。。
でも、足がつらずに眠れたのは例のおかげだ。

[写真]水遣り作業を終え、朝日が差しこんできた本圃ハウスの様子

 早朝、定植した苗に水遣りをして回る。
機械での自動灌水も本圃ハウスでは可能ではあるが、
このひと手間を“最低1週間は続けることが大事”と師匠に教わった。
植えた苗の土の渇きを確認するだけではない。
環境の変化に対応できていない苗はいないか、見て回るのである。

( みんな順調な経過だ by 農園主 )

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ピキピキッ
2014/09/22(Mon)
 “紅ほっぺ”は植え終えた。
元気な4人のお母さん達のおかげで、定植は順調なペースで進んでいる。

[写真]定植作業が終わり、夕日が射しこんだ本圃ハウス内の様子

 皆が帰った後に後片付けをしていると、ハウス内に夕日がさしこんで来る。
暗い内から職場に入って、暗くなってから帰る。
サラリーマンなら普通の生活かもしれない。
でも、太ももの裏がツリそうにはなるまい。
長さ40mと50mのハウスを何往復したことか。

( バンテリンどこ? by 農園主 )

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定植スタート
2014/09/21(Sun)
 花芽分化が確認できたので、12,000株を速やかに植えたい。
放っておくと花芽が退化してしまいかねない。
 今年も強力な助っ人を呼んだ。
そう、昨年も大活躍してくれた近所のお母さん4人衆である。
地元では最強メンバーの呼び声高い面々。
普段から農作業をしているから、勘どころが良く、
植え方を少し変えた今年も問題ない。呑みこみが早いからだ。
おしゃべりも作業の手と同じくらいよ~く回る。
ハウス内には、笑い声と青々したイチゴの葉が溢れ、
一気に息を吹き込まれたように明るくなる。

[写真]おいCベリーの苗が整然と一列に並んだ本舗ハウスの様子

 「初日から期待以上のペースだったよ」 帰り際にそう言うと、
 「まだまだ~」

 疲れを知らない人達なのである。

( 明日も頼みます by 農園主 )


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植えるぞ
2014/09/20(Sat)
 花芽分化が確認できた。
いよいよ定植の開始である。
“おいCベリー”と“紅ほっぺ”は期待通りの時期となった。結果的に。
というのも、これは技術というよりは、8月下旬からの低温が主な理由だからである。
それでも、このまま順調に行けば例年よりも早いシーズンのスタートとなりそうなので、
今から心は弾む。
もうひとつ嬉しい誤算は、あの晩生の“やよいひめ”も分化したことである。
開幕からスタメンもあるかも?楽しみなことが多いシーズンとなりそうだ。

[写真]本舗ハウスの高設ベッドに植えられたおいCベリーの苗

( 残るは“かなみひめ” )

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アランのこと ( 食欲の秋編 )
2014/09/19(Fri)
 有難いことに、美味しい物をたくさんいただく。
農園のハウスの入口や家の玄関前にそっと置いてある。
新米、かぼちゃ、なす、オクラ、ししとう、イチジク、、、。
まるでどこからかお地蔵様が持ってきてくれたよう。

 アランにもいただく。
お米(売り物にならなかった)、ワラ、枝豆、、、。
彼はいつでも食欲全開だが、増々食べる。

[写真]草を食べているところで名前を呼ばれ、顔をあげるアラン

[写真]名前を呼ばれてこちらに近づき、カメラに顔を近づけるアラン

( お互い幸せだな、アラン by 農園主 )


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“かなみひめ”がピンチ
2014/09/18(Thu)
 大きさ0.5㎜の大敵に攻め込まれている。
葉の裏側について養分を吸い取るハダニである。

 「かなみひめ」は、葉が大きくて固い。凹凸もあるので彼らは隠れやすいようだ。
その点では、“紅ほっぺ”や“おいCベリー”は葉が柔らかいので防除は楽と言える。

 「かなみひめ」に罪はない。
言われるまでもなく、手入れが出来ていない我々の責任である。。。
しかし、まだ定植までには少し時間がある。本舗ハウスには持ち込まないために、
最後の退治へ。

[写真]上から眺めたいちごの苗の様子

( いざ by 農園主 )
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覚悟
2014/09/17(Wed)
 まだ、行ったことはないのだが、風変わりなBARの話。
場所は池袋、一人で切り盛りする店。ここまでは珍しくない。
「繁盛しないことが目標」(「減速して自由に生きる」高坂勝著)という店だそうだ。
週休3日、ランチはやらない、正月と夏休みは9日ずつ必ず休む。
新規開店の飲食店の80%が3年以内に廃業する(総務省統計)ことを考えれば、
強気な?営業姿勢とも言える。
しかし、店主の発想はとてもユニーク。
自分の生活に必要な収入を決めて、日々の売り上げと入店者数を逆算する。
それ以上は稼がないというのである。“スモールビジネス”というらしい。
「常に忙しかったら、いつお客さんと会話するのでしょうか、
 それにヒマなときに本を読んだり、居眠りしたりできなくもなります。」(同著)

[写真]大好きな草の上でゴロ寝を楽しむアランの様子

 サラリーマン当時、会社の業績目標の根拠を深く考えないまま働いていた。
どうして“前年比増収”にこだわっていたのか。
それが当たり前とされていたから疑問を差し挟む余地はなかったのだが。

 当園も経営会議(農園の行き返りの車中)で、目標の達成について議論する。
「お客様をどれだけ驚かせ、喜んでもらえるか」
―自分達だって、2回行くレストランは多くないよね。
―ましてや、友達に勧めるって、相当なレベルでないと。

( まずは3シーズン目を迎えられることに感謝 by 農園主 ) 
 
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2回目の検鏡
2014/09/16(Tue)
 「花芽分化」の確認は顕微鏡で行う。
イチゴの生長点が、葉から花の形成に変わるとき、
その形状が変化して出現する。
ゴツゴツした山脈からプルンとした丘に変わる感じ。
ただ、針先で行う細かい作業だから、容易ではない。
肝心なところを、うっかりと切り取ってしまいかねない。
と言うか、今年もスパッとやってしまった。。。

 今回は、モニター付きの顕微鏡で農業事務所の方に
ライブで解説してもらいながらの検鏡で、理解は深まった。
結果は、「未分化」。
もう少し先になりそうである。20日前後だろうか。

( 手技は毎年少しずつ by 農園主 )

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三郎畑のキンセンカ (2014年その1)
2014/09/15(Mon)
 昨シーズンは、暖かくなった春にキンセンカの花摘みをしてもらった。
いちご狩りの後のお楽しみとして、予想以上に喜ばれた。
三郎さんもそれを聞いて、とても喜んでくれ、
来シーズンも植えてくれることになった。

[写真]花畑に植える予定のキンセンカの苗

 9月に入って種が発芽し、かわいい苗作りが始まっている。
三郎さんはとても仕事が丁寧なので、「あの人は花作りが上手」と近所でも評判だ。
半年後の皆様の笑顔のために、今から着々と準備中なのである。

( お楽しみに by 農園主 )

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視点
2014/09/14(Sun)
 1969年アポロ11号が月面に着陸し、人類が初めて月の土を踏んだ。
世界中が歓喜に沸いている中、コラムに山本夏彦氏はこう書いたそうだ。

“何用あって月へ?”

 「山本翁の真骨頂の名文だった。」(「許す力」伊集院静著)と言う。
その通り、今でも心に響く言葉である。

 周囲の反応、声の大きい人の意見、そしてマスコミからの騒音。
人に流されない視点を持ち合せた人間でありたい。

 ( なぜ?と聞く勇気 by 農園主 )

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ランチの王様 ( 房州寿司 in 白濱屋本店 )
2014/09/13(Sat)
 房州の寿司は、「いなか寿司」とも呼ばれ、大きめの寿司として知られる。
いなり寿司くらいの大きさなので、“粋”を自認される方からすれば、
「田舎モンの寿司」と言われるかもしれない。

[写真]館山・白濱屋本店の房州寿司

 しかし、その大きさを飽きさせない理由がある。
「シャリが勝負だから」とご主人が言う通り、新鮮な地魚といっしょに
シャリが優しく口の中でほぐれて、とけて、何ともいい具合になるのである。
確かに大きめなので、少しの時間だけ“品位”には目をつぶって、
頬張るくらいに一口で食べる方が旨し。それが田舎流。
夏の間はやはり鯵、「冬場は平目」ご主人はそう言う。

( 待ちきれない by 農園主 )


※ 農園から車(高速利用)で約55分。
※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12002726/
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そろそろ
2014/09/12(Fri)
[写真]農園近くの畦道に咲いた彼岸花の様子

 彼岸花が咲き始めた。
葉がなく開花するので、前ぶれもなく突然咲いたように見える。

 毎年、彼岸のころにいっせいに咲き出す印象があるのは、
「すべて同じ親を持つクローン」だからで、
「原産地は中国の揚子江付近であり、そこから日本に伝来した
わずかな株がもとになって、日本中に(球根を通じて)広がった」ためだそうだ。
( 「身近な雑草のゆかいな生き方」 稲垣栄作著)

 この花にこだわるのは、イチゴの花芽分化のシグナルになるからだ。
ただ、農園周辺でも彼岸花は500m離れていると、その開花時期は10日前後異なることも。
それでもシグナルになるのは、個性が引き継がれているからで、
早く咲く場所はいつも早く、遅いところは遅いのである。
当園のイチゴの花芽分化時期は、これまでの経験で遅い場所の花と符号する。
ちなみに、昨日の検鏡(分化を顕微鏡で確認する作業)結果は、やはり「まだ」だった。

( 焦るな by 農園主 )

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立ち止まってはいないか
2014/09/11(Thu)
 文章の書き方の本を時々読む。
行き詰るとこの手の本を読むのだが、
作家先生たちはその産みの苦しみからか、言葉に重みがある。

 「0と1の間には、宇宙間ワープほどの距離がある。
0とは、何もないということ。何も動かない、何もしない。
1とは、何かするということ。ほんの少しの動きでもいい、
ただ、それは10にも100にも繋がっていく。
0と1の間は大きいが、1と2、1と100の差はさほど大きくはない。
やる、か、やらない、かは、まったく違う次元に生きることである。」
(坂東眞砂子)

 「今は忙しい」とか「時間がない」と言い訳して、
実践できていないことが山ほどあることに、はっとさせられる。

 同氏は作家を目指す人にこうも助言している。
「才能とか運とかさまざまな条件差はあるにしても、
私と彼らとの原初的な違いは、最初の小説をひとつ書いたか否かだ。
やる、か、やらないか。1か0か。
差はほんの僅かではあるけれど、そこには人生を変えてしまう力が潜んでいる。」

( 行動あるのみ by 農園主 ) 
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ジャッキ上げ
2014/09/10(Wed)
[写真]高設ベッドのパイプをジャッキで上げているところ

 高さ90㎝の高設ベッドの下に潜り込む。
水平を直すための作業である。
地盤が柔らかい箇所は、ベッドの土の重みでパイプが沈むので、
それをジャッキで持ち上げていく。
文字通り、地に這いつくばった地味な仕事であるが、
きれいにレベルが取れて仕上がると、整然として気持ちが良くなる。
ただ、直す予定のなかった隣のベッドまで気になり出すのは余計だ。

( 仕事がどんどん増える by 農園主 ) 

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爽快な時
2014/09/09(Tue)
[写真]青い空と白い雲と緑の芝の間に建つ白い受付ハウス

 今年初めての秋晴れ。
久しぶりの太陽光と爽やかな風に、仕事もはかどる。
本圃ハウスの高設ベッドへ土を補充し、いよいよ苗の定植準備を終えた。
 ほっとして風呂から上がると、身体のあちらこちらに筋肉痛が出てくる。

( それにしても綺麗な月だ by 農園主 ) 

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ペイ・パー・ビュー
2014/09/08(Mon)
 有料番組のことである。
マイク・タイソンのボクシング試合だから、随分前のことになる。
王座奪還戦をどうしてもライブで観たくて、当時米国で20ドルを払ってTV観戦をした。
1ラウンド90秒ほどで勝負は決まる。TKO勝ちだった。
あまりにもあっけない幕切れに、もう少し楽しませてほしかったと思った。
この寂しい思い出が“有料”のトラウマになったようである。

 歴史的快挙となったUSオープンテニスの準決勝は、気になりながらも、
深夜1時のスタートでは翌日の仕事に支障がある、と諦めたのだが、
本当は、例のトラウマが二の足を踏ませたような気がしている。
大丈夫、神は次のチャンスをくれた。

( まだ間に合う、wowowへ by 農園主 )

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“おいCベリー”の今 (2014年9月)
2014/09/07(Sun)
 昨シーズンから始めた品種が、期待以上のご好評をいただいた。
気を良くして、今年は少しだが本数を増やす予定である。
育苗は順調、この品種は病害虫に強く本当に手がかからない。
優等生なのである。

[写真]おいCベリーの苗の副葉を手のひらの上で示しているところ

 副葉が葉枝の真ん中に出ている。
良好な栄養状態を示す「福葉」のサインである。
若い新葉は、気持ちがいいくらいにいい色をしている。

 ただ、これからにひとつ悩みがある。1番花房と2番花房の間隔が開くことだ。
これは、果実の収穫時期が開くことになるので、
「えっ?今日もないの?」というお客様の声につながってしまう。
師匠と相談して、この間隔を狭める方策を思案している。

( 楽しみな苗である by 農園主 )

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ランチの王様 ( 刺身定食 in 福喜庵 《ふっきあん》 )
2014/09/06(Sat)
 館山市の入口である富浦ICからすぐ。
刺身のネタは6~8種類と聞いていたが、10種類もあり。
ボリュームは噂通り、ネタは注文されてからさばくと言うからプリプリだ。
房総に来たことを実感させてくれる。
しめ鯖の塩加減にもウットリさせられた。

[写真]富浦・福喜庵の刺身定食

 ちなみに三色丼(ウニ、いくら、ネギトロ)も捨てがたい逸品。

[写真]富浦・福喜庵の三色丼

( 高速を使えば近い by 農園主 )


※ 農園から車(高速利用)で約40分。
※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12016595/

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農を考える ( Seeについて )
2014/09/05(Fri)
 今さらだが、仕事は厳しいものである。農に限った話ではない。
仕事の進め方は、その基本を会社人の時に学んだ(つもりだ)。
「Plan、Do、See(本当はCheckのC)、Act」
 しかし、教科書通りに実行している先輩を見かけたことはなかった。
計画を立てたり、それを実行することまでは、大抵の人ができるが、
それを振り返った上で、問題点を白日の下にさらし次に進んでいる人は少ない。
会社組織の企画部門から、5カ年計画やら中期計画が出ては消える。
言いっ放し、やりっ放しは当たり前のように横行する。
なぜなら、計画通りにできなかった理由や実行後の効果を検証する作業は、
とても重いからである。

 今年2月に北関東を襲った雪害に対し、国から農家に補助金が支給されることとなった。
大変有難い施策である。
しかし、それだけに気になることが多い。
 「パイプハウスの資材価格が、軒並み1.5倍になっているらしい」
 「人足が全く足らない。集まっても人件費が高騰しているらしい」
 「農家の希望の施工? 聞いている暇はないって言われるらしい」
いずれもオリンピック需要の影響で仕方ない、と片付けられそうな勢いだから
不安を感じる。

 再建費用の上昇は、そのまま補助金(税金)の負担を増やすことになる。
簡単に、「あ、そうですか」というわけにはいかなくなる。
ここは、行政に期待したいところなのだ。
彼らに価格と質の両面で“See”を行ってもらえば、大方の心配事は解消される。
 まず、竣工後、数年に渡って農家に経過報告をさせる。
補助金をいただいているので当然の責任である。
「建てたハウスの状態はどうか、手抜き工事はないか」
「機械の状態はどうか、メンテナンスサービスは充実しているか」
 さらに、行政はそのネットワークを生かして地域間の資材コストや人件費を
比較してみてはどうか。

 “入札”を実施すれば、全てが効率的に運営されると信じたいが、
現実が理想通りに必ずしもいかないことは、歴史が示している通りである。
農協改革ばかりが、農政のテーマではない。
業界に不真面目な輩がいるならば、必ず淘汰される仕組みも必要である。

( 行政には”See“の達人であってほしい  by 農園主 )

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これ、いいね ( イカメンチ )
2014/09/04(Thu)
 メンチと言えば、東京神楽坂の大野屋のものが好物だった。
高価な肉を使ったものではなく、普通のメンチの安い方だ。
肉とキャベツがあっさりした衣に包まれて、
ご飯にも麦酒にも相性は抜群であった。
だから、この手のものには少々こだわりがある。
「イカメンチ?ありえないでしょ」と思いきや、

[写真]富浦・釜新肉店のイカメンチ

 あれっ?ビールに合う?キャベツとソースと。
“釜新肉店”は南房総市富浦のお肉屋さん。
近くの道の駅“枇杷倶楽部”ではこれを挟んだバーガーもあるそうだ。

( 食わず嫌いはもったいない by 農園主 ) 

※ 農園から車で約50分。
※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12023318/
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天地返し
2014/09/03(Wed)
 プチ耕耘機の“みのる君”を使って培土を耕しているが、
全面というわけにはいかない。
ベッドの端までは刃がとどかないからである。
従って、ここは手作業での天地返しになる。 往復2,400m。

[写真]高設ベッドの右端側の天地返しが終わったところ

 手を土の中に突っ込んで、表面と奥の土をガバッと入れ替える。
やっかいなのは、土で鼻の孔が真っ黒になるだけではない。
使用している培土には軽石が含まれている。
水と肥料の緩衝材なのだが、天地返しの作業中は少々痛い。
厚めの農作業用手袋では、すぐに指先が破れる上に、
手の甲も擦れてヒリヒリする。

 しかし、探せばいいものが必ずあるのが、今の世の中。
海産業務用という手袋は、貝と牡蠣を扱う漁師向けというから即買い。
確かに頑丈だが、蒸れるのが玉にきず。。。

( 秋風に吹かれて by 農園主 ) 
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みのる君、ご無沙汰
2014/09/02(Tue)
 久し振りに本圃ハウスでの仕事に入る。
梅雨明け以降、育苗の作業一辺倒だったが、
苗の花芽分化を待つ間に、定植の準備を始める。
苗を植える高設ベッドの培土を、
根にとって“気持ちいい”状態にするのである。

 まずは、専用の耕運機で土を掘り返していく。
“みのる君”は年間で4日程度の登板しかない。
しかし、先陣を切って土と格闘する仕事振りは、頼もしい。

[写真]ブチ耕うん機 みのる君が、高設ベッドの上に設置したところ

( 満を持しての登場 by 農園主 )

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Xデ―
2014/09/01(Mon)
[写真]最後の葉かき作業を終えた育苗ハウス内の様子

 育苗期最後の葉かきが終わったので、
後は、静かに花芽分化を待つことになる。
「花芽分化」とは、(植物生理学的に)
植物の生長点が栄養生長から生殖生長に転換し、
葉を分化していたそれまでの状態から、
花芽を形成し始める段階に移行し始めること、と定義される。
平たく言うと、花が咲く芽が出たということだ。
これが最初の果実になり、ひいては開園時期を決めることになる。
クリスマス?大晦日?
だから、イチゴ農家には注目のXデーなのである。

 花芽が誘導される条件は、25℃以下の低温と短日(13時間前後)、
その両立する日数の積み重ねで分化する。
最近のこの涼しさで時期が早まるのでは、と気持ちはハヤるが、
バランスを最終的に取るのが、自然の摂理か。
そんな気もしている。

( 例年は9月20日前後だが、さてさて by 農園主 )

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