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カイゼン再開、急げ
2013/11/30(Sat)
 当園の大きな目標のひとつは、
お客様にリピーターになっていたたくこと。
意気込みだけは、あの東京ディズニーランドにも負けない。
しかし、農園内には至らない箇所が数多くあるので、
カイゼンはできる限りのスピードで進めている、
はずだった。

 着手したのは、雨よけアーケードの設置。
受付ハウスからトイレまで15mほどあるのだが、
雨の日は皆さまには走っていただいていた。
申し訳ない。。。

[写真]トイレまでの雨除けアーケード工事前の様子(受付ハウス脇・右手はブルハウス)

 10月に入って設置作業を始めていたのだが、
例の台風ハプニングで中断。
すでに2ヵ月近くが経ってしまい、明日からは師走だ。
シーズン突入も近い。
資材や設置方法を何度も相談したJOYFULL(ホームセンター)の方にも、
とっくに、会いづらい。

( まずは、土台作りから by 農園主 )


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CO2
2013/11/29(Fri)
 暖房機の代理店の方が、1年点検に来られた(そうだ)。
というのも、当方が不在だった夕刻に電話がつながらなかったので、
試運転をして帰られたという。勝手知ったるハウスである。
着信に気付いて折り返してみると、
「機械は問題ないです。
温風が葉に強く当たらないように向きを注意してくださいね。」

[写真]ポレポレ農園の暖房機兼二酸化炭素発生機

 オランダ製のこの機械は、暖房機、兼、二酸化炭素発生機でもある。
千葉県内のイチゴ農園で導入したのは、当園が初めてだ。
機械はメンテナンスが大事なので、故障した場合の対応に
実績のないものは敬遠される。
従って、農業用暖房機は、数十年前から変わらない
旧来型のイカツイ機械(日本製)が、ずっと幅を利かせている。

 「例の機械のアフターフォローはどうですか?」
他県のイチゴ農家からも質問をいただく。
光合成を活性化させて、少しでも味覚を向上させたい。
全国共通の思いである。

( 毎年の点検に期待 by 農園主 )

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下駄
2013/11/28(Thu)
 気温が下がってきた。
特に夜温は、ぐっと下がっている。
保温効果を高めるため、夜間はハウス内のカーテンを閉める。
暖房機もセンサーはON。8℃以下から稼働する。

[写真]内張りカーテンを閉めたブルハウス内の様子

 気象庁の3ヶ月予報によれば、
12月~2月の天候は、平年よりも晴れの日が多くなるそうだ。
気温は、平年より低くなる確率が40%、高くなる確率が20%、
平年並みの確率が40%、と発表されている。(11月25日付)
晴れてくれさえすれば、外気温が多少低くとも、
ハウス内の気温は十分上昇する。
 当たってほしいものだが、
明日や明後日の予報もおぼつかないのに、
3ヶ月予報とは予報官も荷が重いに違いない。
どんなシミュレーションをしているのか、
知りたいような、知りたくないような。

( 当たれ by 農園主 )

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農を考える ( 補助金について )
2013/11/27(Wed)
 減反政策の廃止が決まった。
合わせてコメ農家へ一律支給していた補助金(個別所得保障制度)もなくなる。
もともとこの制度があっても、補助金が農家の手許には何も入らない、
そういう声はよく聞かれていた。
流通する間になくなるという。
補助金込みの値段でコメが取引されるからだ。
 コメ取引をしたことはないので、確認はできないが、
本当ならば、補助金が本来の役割を果たされていなかったことになる。

 当園では、開園時のハウス建築の際に千葉県と君津市から、
補助金(個別補償とは別の制度)を費用の一部分にいただいた。
工事の請負業者の選定は、入札価格によって決定するので、
補助金の使われ方は、“手続き上”公平、効率的なはずである。

 しかし、もしである。
この価格が補助金を織り込んだ価格になっていたとしたら。。。
自費で全てを建設するのと何ら変わらず、
補助金分はどこかへ消えたことになる。
「補助金でハウスを作れば、そりゃ高いさ(値段が)」
普通に農家の間で語られることを、今は知っている。

 「農業の構造改革をし、産業競争力をつける」 安倍総理も力説する。
しかし、補助金万能主義の限界は見えている。
その他の産業と同じように、普通に競争を促し、
普通に農家が選択できるようにする。
それが最終的に農家の経費を下げ、収入を増やすことになる。
「補助金をいっそのこと止めたらどうか?」
他産業からすれば当然の声かもしれない。
それが消費者の利益につながるのなら、反対する理由はない。

( 目標地点はそこ by 農園主 )

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やさしい栄養学
2013/11/26(Tue)
 植物に欠かせない養分は17種類とされる。
窒素、リン、カリは3大要素として知られているが、
その他の多量要素には、カルシウムやマグネシウムがある。
また必要量が少ない微量要素としては、鉄、マンガンなどがある。
「17番目のニッケル」(「土は土である」 松中照夫著)が見つかったのは、
26年前だそうだから、この分野の研究はまだまだ進化の余地がありそうだ。

[写真]ポレポレ農園の液肥混入機

 当園の液肥混入機である。
灌水する時に、必要な要素を混入させる。
窒素はとりわけ、体内のタンパク質をつくるので最も重要な養分である。
窒素は、まず、根から硝酸イオンという形で吸収され、
葉でアンモニアからアミノ酸になり、タンパク質になっていく。
 このアミノ酸に成る過程で気になることがある。
植物体内の炭水化物(光合成で生成)が消費されるのである。
炭水化物は、果実の糖分やビタミンCなどに成るため、
うま味のもとになるので、できるだけ蓄積しておきたい。
したがって、この消費を抑えるために、
アミノ酸を直接的に付与するようにしている。

( やさしくない?栄養学 by 農園主 ) 

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脇芽(わきめ)かき
2013/11/25(Mon)
 本流の芽を残し、その脇から出てくる芽を取り除いていく。
トマトやナス、ぶどうやイチジクでも同じような作業はある。
栄養の分散を防ぎ、味覚を向上させるだけでなく、
風通しを良くして病気を防ぐ目的がある。

[写真]わき芽を掻いた後のおいCベリーの様子

 本流を見極めるのは難しい。
脇芽が大きくなると、しっかりとした太い芽になり、
どちらが本物かほとんど見分けができないくらいだ。
出世競争にありがちな話である。
そこは、プロ、瞬時に見極めてさっさと選別している、
と言いたいところだが、うーん、と唸ってしまうことも多々なのだ。

 イチゴの生命力からすれば、どちらでも元気に生長するはずだから、
悩む時間は、非効率的とも言える。
それでも、こだわってしまうのは、人間の勝手な思い込みのせいかも知れない。

( 生き残ったのが本流 by 農園主 )
 

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結実開始
2013/11/24(Sun)
 開花の早かった「おいCベリー」が結実を始めた。
この青い実がどんどん肥大化し、やがて大きな赤い実になっていく。
昨年は寒さと曇天の12月だったため、収穫時期は期待よりも遅れた。
時期を決めるのは、天の恵み、お天道様次第である。

[写真]おいCベリーが小さな青い実になりつつあるところ

 「かなみひめ」にも結実がちらほら。
例によって、個性的な形になりそうな予感が。

[写真]かなみひめの花びらが半分だけ落ちて独特の実の形になりつつあるところ

( ピース? by 農園主 )


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敵に塩?
2013/11/23(Sat)
 晴れの日には本当によく働く。
花の中をくるくると周回し、となりの花に飛び、またくるくると。
彼女たちは(働きバチは全員メス)、エネルギー源として花の蜜を集め、
タンパク源として花粉を集める。
 しかし、イチゴの花の蜜は少ないのでエネルギー不足になりやすい。
そこで、砂糖水を補給する。
1:1の配分で砂糖を水に溶かしたものだ。
整列するように並んで餌を巣に持ち帰っていく。
ちなみにこの砂糖水は、先日「ハチの一刺し」に遭った嫁が、
丁寧に溶かして作ったものだ。

[写真]巣箱の前に置いた砂糖水に群がるミツバチ達の様子

( ミツバチに砂糖 by 農園主 )


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ぶらっと房総 ( 鴨川館 潮騒の湯 )
2013/11/22(Fri)
 鴨川シーワールドの目の前にある温泉旅館である。
農園からは1時間ほど、日帰り温泉もある。
値段は少々高い(1800円入浴料と2000円の館内利用券がセット)が、
手入れの行き届いた館内と風呂にてゆったりとできる。

[写真]鴨川館・潮騒の湯の露天風呂の様子
 
 風呂は内風呂、外風呂が数種類あり、
社長のこだわりという箱蒸風呂が面白い。
木箱の中に座り、顔だけを外に出せるサウナだ。
サウナのムッとした蒸気を感じずに爽やかに汗がかける。
しかも箱の中にいると顔以外は自由が利かないせいか、
不思議な感覚になり、外界をいつもと違う視点で眺めることができる。
湯上りにビールが飲めれば、さらに夢うつつの空間になる。
泊まりがいいかもしれない。

[写真]鴨川館・潮騒の湯の箱蒸風呂の様子

( アワビも旨そうだから  by 農園主 )


※ 農園から車で約60分。  
※ 公式ホームページ : http://www.kamogawakan.co.jp/

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ランチの王様(イチジクとゴルゴンゾーラ のピザin 村のピザ屋カンパーニャ)
2013/11/21(Thu)
 こんな山奥のこんな辺ぴなところに。
最近はこういう場所の方が受けたりするとは聞くが、
この店も平日ながら結構な賑わいである。
君津インターから35分、農園からは45分の距離。
古民家をうまくリフォームした居心地のいい店内だ。

[写真]君津・村のピザ屋カンパーニャ 

 季節のPizzaをオーダー。
イチジクは糖度が最高のパナーネ、イタリア産ゴルゴンゾーラを使用。
はちみつを少しつけていただく。柔らかい生地に見事に包まってとろける。
ねぎマヨネーズのPizzaなどを合わせて注文すると、
甘辛の相乗効果を堪能できる。

 注文してからの焼き上がりが早いのもいい。
窯に入れれば2分かからないそうなので、
生地をのばす時間を入れても「5分あれば」という。
間延びのないテンポなのである。

( 遠くてもまた行きたくなる by 農園主 ) 


※ 農園から車で約45分。
※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1206/A120603/12001153/

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リサイクル
2013/11/20(Wed)
 ハウスのビニールはリサイクルできる。
正確にはPOと呼ばれるポリオレフィンという素材である。
これが、プチプチなどに再生される。

 農家が産業廃棄物としてコストをかけて処分しているものを
メーカーは「原料として売ってほしい」というのである。
再生事業はコスト高で宣伝効果だけ、と言われるが、
このビジネスは採算が取れている。

 課題もある。
POが土などで汚れた部分は再生が難しいという。
利用できる部分とそうでない部分を農家が分別する必要がある。
しかし、回収方法を含めたフロー作りができれば、
関係者は総ハッピー、不用品が宝の山になる。  

[写真]ハウスのビニールをリサイクル業者さんが回収しているところ

( 資源ごみの曜日をなかなか覚えられない By 農園主 )


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アランのこと ( 告げ口?編 )
2013/11/19(Tue)
 ハウスの再建工事で様々な業者が出入りしている。
こちらが黙っていても、細部までこだわった仕事をする職人から、
挨拶、後片付けすらできない、論外なプロ?も中にはいる。

 今朝も昨日の仕事内容を点検し、その責任者に不備を申し入れていた。
「ここは当初のプランと仕上がりが違うようですが?」
「この資材の使い方はもったいないですよね?」‥等。

 そこへアランが無邪気に近寄って来た。
口に針金をくわえて、得意げに見上げている。

「こういうものは必ず片付けてほしいとお願いしていたはずですがっ」
火に油とはこのことである。
アランは言葉がわかっているのではないかと思う節が時々ある。

[写真]の子ヤギ・アランの得意満面顔

( 都合が悪いときは知らんふりもできる by 農園主 )

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ハチの一刺し
2013/11/18(Mon)
 嫁がミツバチに刺された。上唇のすぐ上を。
古い防虫ネットを片付けているとき、
その中に紛れていたハチにうっかり触ったのだろう。
ただ、処置が良かったので腫れずに済んだ。
ミツバチは、大人しいハチなので、
手で払ったり、うっかり触ったりしない限り、
めったなことでは攻撃してくることはない。

 「ハ、ハチに、、、ここ刺されたかも。」
見ると針が刺さっていたので、それを丁寧に抜き取る。
傷口から毒を絞り出した後、水洗いして氷で冷やす。
口の周りでなければ軟膏を塗ればなおいい。
 
「ハチに刺されたらオシッコをかけろ!」
子供のころに聞いた。
昔は「アンモニアが効果がある」と医者のあいだでも信じられていたそうだが、
ハチの毒についての研究が進んだ今、この方法は実はまったく効果が無く、
かえって雑菌で化膿する可能性もあるという。

 ハチは一度刺すと命を失うと知られているが、他のハチは何度でも刺せる。
これはミツバチだけの話である。

( 決死の覚悟 by 農園主 )

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相撲サイズ
2013/11/17(Sun)
 結実してから実が肥大していくと、
自らの重みで茎(果房)が折れることがある。
「お相撲さんみたい~」
そう表現するお客様も昨シーズンおられた。

 この果房折れの防止のため、発砲スチロールのマットを
花が咲いているうちに、下敷きのように入れる。
さらにその下には「のの字」の針金を支柱として使う。
関取りの重さはあなどれないのだ。

[写真]果房折れ防止対策と施した白マルチの上に、覆いかぶさるように咲くイチゴの花達

( 横綱いちごにご期待あれ by 農園主 )


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冬支度
2013/11/16(Sat)
 高設ベッドにスカートをはかせた。
土の保温のために先日は白黒のマルチをベッドの上から被覆したが、
今回のスカートは、文字通り足元を覆う。

[写真]高設ベッドにスカートをはかせているところ(右側ベッドは作業済、左側ベッドは作業中)

 更に寒さが本格化してきたら、
今度はハウスのビニールを2重にし、暖房を入れることになる。
イチゴたちは、最低気温8度以上がご要望である。

( 本物の温室育ち by 農園主 ) 


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花びら何枚?
2013/11/15(Fri)
 イチゴの花びらは5枚が普通であるが、
それ以上になることはよくあり、枚数が多いほど大果になる。
生理的な実証は確認できないが、経験的な実感である。
10枚以上になることもある。

[写真]やよいひめの一番花

 「やよいひめ」の花がついに咲いた。
昨年と同じくらい、いやそれ以上の大果になりそうな期待を持たせる。

( 4品種揃い踏み by 農園主 )


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女王バチの子供たち
2013/11/14(Thu)
[写真]おいCベリーの花にとまっているミツバチの様子

 花数が増えて来たので、ミツバチの動きも活発になってきた。
ミツバチの寿命は約30日、新しい働き手を産み続けなければならない。

 女王バチは、初夏の最盛期には1分に1個のペースで卵を産み続けるという。
分蜂の時に巣から飛び出し、他の巣のオスと交尾して一生涯分の精子を受け取る。
そして、卵を産むときには、精子を分配して受精するか、しないでおくかを決める。
受精卵からはメスが生まれ、未受精卵からはオスが生まれるのである。

 興味深いのは、受精卵が働きバチになるか、女王バチになるかは、
待遇によって決まるということ。
 「女王バチになる卵は特別な部屋に産み付けられ、
 卵からかえると栄養価の高いいわゆるロイヤルゼリーをふんだんに与えられ、
 女王へと成長する道を方向づけられる」 (「ミツバチの会議」 T・シーリー著)
 
 運命を決めるのは餌なのであった。

( 働いてきたハチにこそ旨いものを by 農園主 )

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天敵カブリダニ
2013/11/13(Wed)
 今年も農園に投入する。
イチゴの葉をいじめるハダニを捕食する、天敵カブリダニである。

[写真]ハダニの天敵であるカブリダニを放飼したところ

 海外から空輸されてきた助っ人をおがくずとともに葉の上に振りかけていく。
例え、費用がびっくりするくらい高額であっても、頼りにしている。
昨年の貢献度が高かったからだけではない。
減農薬による安心安全のためには、できることはやる。
これは君津のイチゴ農園の先輩方から学んだ姿勢である。
頑張って、退治して来いっ。

( ゆけ、カプセル怪獣 by 農園主 )  

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これ、いいね ( 自然薯とろろご飯 )
2013/11/12(Tue)
[写真]君津・清和のじねんじょと缶ビール

 君津市清和地区の特産である自然薯、このサイズは短い方である。
皮付きのまますりおろすと風味がいい。
卵とめんつゆで味付けして、ご飯にかける、というより乗せる。
それほどのこってり感がある。
しかし、味はクリーミーでまろやか。とろろ特有の唇への刺激もない。
この時期は必ず食べたくなる。
まだ、2,3日食べられると思うだけで、うきうき。

( 幸せにするイモなのだ by 農園主 )  

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葉よけ 2013年
2013/11/11(Mon)
 葉よけの作業を昨シーズンよりも早く始めた。
株の勢いが旺盛で、大きい葉がばっさばっさと茂っているからだ。

[写真]イチゴの葉を押さえたワイヤーの下から、イチゴの白い花をつけた果房が伸びている様子

 エクセル線というポリエステル樹脂でできた黒いワイヤーを使う。
「紅ほっぺ」ならクラウン(根元)から15㎝くらいの高さに張り、
かき上げた葉を押さえる。
クラウン周辺の風通しをよくすることで、病害虫を予防する。
花もよく見えるので、ハチの往来も増えるに違いない。

( 仕様は師匠からの伝授 by 農園主 )


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再建へ その3
2013/11/10(Sun)
[写真]倒壊したハウスが無事再建された様子

 ハウスが再建された。
今回の失敗を糧に試みた新しい施策は2つ。
大口径のパイプをハウスの四隅に打ち込んだ。
杭のように内側から斜めに120cm打ち込み、外側に抜けるのを防ぐ。
さらに側面には、トンボと呼ばれる補強を入れた。
大口径のパイプを地中に這わせ、そこへスクリュー型のアンカーを2本打ち込む。
完璧ではないが、最善策ではある。
残った課題は、
ハウス内の風の流れと空気圧の調整について。
これからの研究テーマになる。

 修理はまだ続くが、ビニールが張られたので、
イチゴたちは安心しているはずだ
寒くなる前にかろうじて間に合った。
外に裸のままさらされて2週間。
心なしか、葉が硬くしっかりしている。
雨風で筋肉質になったかもしれないので、今後の生長が楽しみである。

 夕方になって大家さんから手料理をいただいた。
「お待ちどうさま」
いつもの優しい笑顔で配達してくれた。
再建祝いの宴が始まる。

[写真]大家さんからの再建祝いの差し入れ(手前から、ロールキャベツ、アジのお刺身、きゅうりのお新香、ちらしずし、イサキの魚)

( 明日からまた、頑張ろう by 農園主 )

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アランのこと ( 好き嫌い編 )
2013/11/09(Sat)
 焼き芋の季節になった。
近所の方々から「今、焼いたから」といただくことが増えた。
「べにあずま」から「安寧イモ」まで、おやつに嬉しい。

 彼も、サツマイモは大好きだ。
喉につまらせるのではと心配するくらいガツガツ食べる。

[写真]生サツマイモを食べようと首を伸ばすアラン
[生サツマイモを食べようと首を伸ばすアラン]

[写真]生サツマイモにかぶりつくアラン
[生サツマイモにかぶりつくアラン]

 これだけ好きなのに、意外にも焼き芋は苦手なのだ。
匂いを嗅いで、首を横に振る。
焦げがダメらしい。
それでも、甘い匂いもするのであろう。
何度も嗅ぎに近づいてくるのだが、
やっぱり首を大きく横に振って、
最後は逃げ出すのであった。

( 苦手なものもある by 農園主 ) 

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誤表示?
2013/11/08(Fri)
 告白しよう。
昨シーズンのことである。
「やよいひめ」が2,000株植わっていたハウスに
3株ほど「かなみひめ」が交じっていた。
育苗時に間違えて交じってしまったと思われる。

 最近の経営会議(昼食と夕食)でこの対処方法について
繰り返し議論がされている。
「誤表示」になるか、否か。
直売で品種を取り違えたことはない。
隣同士のハウスになる「やよいひめ」と「かなみひめ」は同時に
開放していたので、イチゴ狩りのお客様も常に両方食べていたが、
「やよいひめと思って食べたのに」
もし失望感があるとすれば、猛省しなければいけない。
ちなみに直売価格は「かなみひめ」>「やよいひめ」なので、
巷で騒ぎになっている誤表示とは少し違う。

 謝罪会見は誰が(どっちが)するべきか。
経営会議の熱い議論は、いつになく長びいている。

( 代表がすべきだ by 農園主 )



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かなみひめの開花
2013/11/07(Thu)
 おいCベリー、紅ほっぺが開花し、
かなみひめの蕾も開き始めた。

[写真]かなみひめの一番花が咲いている様子

 この品種は、病気に弱く、虫が付きやすいので手がかかる。
案の定、アブラムシが最近やって来た。
しかも結構な大群だ。
さぞかし葉はいい匂いがするのであろう。

 かなみひめは、背が低い割には葉も花も大きくなり、
それらが密集すると虫が付きやすく、見つけにくい。
「ずんぐりむっくり」は、イチゴにとっては理想的な体型ではあるが
こういう難点もある。
虫退治はつづく。

( あの味のために by 農園主 )


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再建へ その2
2013/11/06(Wed)
 農業を営む上で、自然の猛威は当然のリスクである。
だからこそ当園のハウスは強風に耐える設計をした。
しかし、台風26号で10棟の内、1棟が倒壊した。

 リスクとして予想していなかったのは、
ハウスのパイプが地面から抜けてしまったことである。
今回は、4連棟の東側のハウスが被害にあった。
北東角のパイプが抜け、北側の妻面(扉のある面)が持ち上がったことで
東側のパイプがほぼ全て抜けてしまった。
そして、持ち上がった妻面の重さで大口径のパイプも一部が曲がった。
風に押されてパイプが曲がったり、折れたりしたわけではないので、
その意味では、強度はあったと言える。

 パイプが抜けてしまった理由は何か?
① 抜けた箇所は、建築時に土の中に石が多く含まれていたため、
重機で一度掘り返してからパイプを刺して埋めた。そのため土が軟弱な状態であった。
② 北東角近くの排水口から雨水が溢れ、土の状態が一段と軟弱となった。
③ 破れたビニールからハウス内部に入った風の抜け道がなく、弱い箇所に負担がかかった。

 これから、それぞれに手を打っていかなければならない。
まずは、②の対策工事から着手。
排水口の場所を移動し、排水管と枡の容量も大きくした。

[写真]倒壊したハウスの北東角に、排水管と枡を設置する工事の様子

( 次の一手へ by 農園主 )


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ブン・ブン・ブン
2013/11/05(Tue)
 ミツバチが登場した。
開花から5月のシーズンまでの期間、養蜂屋さんから巣箱を借りる。
レンタルビジネスはここにもある。
1箱に8000匹入っているそうだ。

[写真]いちごハウスの入口に置いたミツバチの巣箱

 働きバチには、受粉を手伝ってもらうので大事なパートナーになる。
ちなみに働きバチは全てメスである。
5%程度しかいないオスは巣のための仕事は一切しないらしい。

「彼らはコロニー(巣のこと)でもっとも怠惰なハチである。
働きバチが巣の中の家事全般(巣房の掃除、幼虫への給餌、巣板作り、
峰蜜の熟成、巣の換気、門番など)を行うのに、雄バチは巣にいるときは、
暇な時間をのらくらと過ごし、ときたま貯蔵してある蜜を自分で食べに行くか、
姉妹である働きバチに食事をねだるだけだ。」
(「ミツバチの会議」 トーマス・シーリー著)

 彼らの役目は、他の巣の新女王バチと交尾することである。
種の保存と進化にとって重要な役割を果たしていることは間違いないが、
いちご屋にとっては、働かないオスは、、、ご遠慮願いたい。

( 羽音がシーズン到来を告げる by 農園主 ) 

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事実のパズル
2013/11/04(Mon)
 「わたしたちはもうダメだと思います。」
 (「世界がもし100億人になったなら」 S.エモット著) 
食糧、資源、農地全てが不足するという。今世紀末の予想である。
 科学者が予想する未来は8割ハズれるという統計があるそうだから、
鵜呑みにするつもりはないが、これまで見ないようにしてきた事実を
突き付けられる。
解決策は、「足るを知る」に収れんしていく。

 文章はリズミカルで、テンポのいいドラマのようだ。
クライマックスは圧巻。
写真やグラフが多く絵本のようであるが、テーマは深い。
本当の贅沢とムダとは何かを考えさせられる。

( わたしたちは決してダメではない by 農園主 )



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マルチング2013年
2013/11/03(Sun)
 寒さへの備えを始めた。
マルチング(通称マルチ)は、土中温度を保温するための作業である。
専用の薄いプラスティックフィルムフィルムを3枚使って高設の土を覆う。
ベッドの中央に黒色のフィルムを敷き、その両側は白色を使う。
白は光を反射するので、赤い実の色付きを早めるだけでなく、
葉の緑色とのコントラストが気持ちいいのである。

[写真]マルチング作業前の様子
[マルチング作業前]

[写真]マルチング作業後の様子
[マルチング作業後]

( さらに赤色が加わるとパラダイスになる by 農園主 )


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再建へ その1
2013/11/02(Sat)
 ハウスの建て直し工事が始まった。
この日は、曲がったパイプやハウス内の保温用カーテンを
全て撤去する。

[写真]倒壊したブルハウスのビニールを剥がしたところ

 残ったのは高設ベッドだけ。植わった株たちは落ち着かないことであろう。
野ざらしになってしまった風景は、
突然、丸裸にされたようで、何だか気恥ずかしい。
来週中には仕上がる予定である。

[写真]倒壊したブルハウスのパイプを取り外したところ(高設ベッドだけが残され、いちごの苗が風で揺れている様子)

( 当分は裸のままで我慢 by 農園主 )


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開花
2013/11/01(Fri)
 今年の一番花は、「おいCベリー」だ。
いたいけな白い花を見て、
シーズンが、無事に開幕できそうな予感がようやく生まれる。

[写真]今年一番最初に咲いたいちごの花(おいCベリー) 

 株の生育は順調である。
昨年の経験から、今年は寒くなる前に「しっかり」とした株に
仕上げることを意識している。
それが味覚と収量の向上につながると考えるからだ。
 徒長気味にただ背が大きければいいのではない。
横に大きく「しっかり」、ずんぐりむっくりにしたい。

( 花は、可憐がいい by 農園主 )


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