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三郎畑 その3
2013/10/31(Thu)
 キンセンカの苗が植わった。
夕方にしおれるが、「朝露でピンとなるから大丈夫」と三郎さん。
真っ直ぐな性格の通りに苗が植わっている。
後は、寒くなる少し前に追肥をしておけば、うまく育つはず。

[写真]ベアハウス奥に耕した花畑にキンセンカの苗を植えたところ

 休憩のお茶を飲みながら、
「うちにも昔はヤギがいてね。乳をよく飲んだよ」
― この辺りのお婆ちゃんが皆そう言いますね、懐かしいって。
「ブタもいたよ。遠くまで逃げ出してさ、夕方家まで連れて帰ったよ」
― この近所にうろうろしていたら、びっくりですね。

 でも、楽しそうだ。
君津は今以上にのんびりと幸せな風景だった。
わずか60年ほど前の話。

( 進化や変化がなくてもいい場合がある by 農園主 ) 


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催促
2013/10/30(Wed)
 蕾(つぼみ)がちらほら見られる。
開花はもうじきだ。
花芽分化の順番からすれば、
「おいCベリー」「紅ほっぺ」の開花から始まり、
「かなみひめ」「やよいひめ」の順となる予定である。

[写真]蕾がでてきた紅ほっぺの苗の様子

「お伺いしたいのですが、、、苺はもう買えますか?」
女性から電話での問い合わせだ。番号は隣町の方である。
― すいません。まだできてないんですよ。
と言いますか、蕾なんです。赤い実は12月になると思います。
「そうでしたか。おいしかった苺をまた食べたかったので。」
― ありがとうございますっ。もう少し、お待ちください。

( 嬉しすぎる by 農園主 )

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のの字
2013/10/29(Tue)
 針金を丸く曲げている。
よく見かける緑色のフェンスに使う針金だから太い。
これをのの字というか、ゾウの体のような形状に曲げていく。

[写真]果房折れ防止用の針金を曲げて作っている様子

 イチゴの実がぶら下がっている茎(果房)が折れないように
発砲スチロールのマットで下から支えるのだが、
その支柱になるのが、「のの字」である。
 
 曲げ方の角度が鋭角過ぎると、果房は折れる。
イチゴの実は大きく重いので、折れてしまうのだ。
逆に角度がフラット過ぎると朝露の水が溜まってしまう。
昨シーズンの反省から、絶妙なカーブを見つけた(つもり)なのである。

( コの字もある by 農園主 )


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てかてか
2013/10/28(Mon)
 青空のもとで葉が光っている。
健康状態はすこぶる良好、昨年の同じ時期よりもずっといい。
課題はもちろん様々あるが、何とか食らいついている。

[写真]葉っぱがツヤツヤしてきた”やよいひめ”の様子

 先月の定植後に、師匠が当園の苗を見て、
「これは楽しみだ」と言ってくれたのだが、
その意味を今、実感している。

 今年は、食味だけでなく、収量の向上も目標。
多くの方に来園して楽しんでいただきたいからである。
年明け以降の実を想像しながら、どの程度追肥を今入れるべきか、
考えるところはたくさんある。
 足元でこなさなければならない仕事と、先行きを見据えた仕事を両立させる。
会社人であっても、農家であっても忙しいのは同じである。

( 少しでも先を by 農園主 )

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修行農
2013/10/27(Sun)
 2週間振りの青空。
中断していた育苗用ポットの洗浄を再開した。
水で洗浄した後、殺菌剤を溶かした水に浸して消毒する。
漬けて、洗って、浸す。
今年の洗浄は、昨年のスポンジでの手洗いから、
高圧ノズル洗浄に少し進化している。

[写真]育苗用ポットを洗浄している様子

 今シーズンの育苗は、病気にならずに元気に育ってくれたが、
病原菌は自然界に潜在しているものであるから、
たまたま発病する境目である閾値(しきいち)
越えなかっただけと考えるべきである。

 来季も無事に苗が育つことを念じながら、
13,000ポットをひたすら修行のように洗う。

( 時々「アラーン」と呼びながら by 農園主 )


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天と地の間で
2013/10/26(Sat)
 皆様からご心配をいただいている。
近所の小学校の先生や市内の肉屋さんからも
「(ハウスが壊れて)大変でしょうけど」と声をかけられる。

 今日は、東京・銀座のワインと花の店(CORK)からシャンパンが届いた。
「アントル シエル エ テール」
天と地の間で、という意味だそうだ。
農園の仕事は、まさに天から恵みを受け、そして試練も受けるのである。

[写真]CORKからの贈り物・フランスのシャンパン ”アントル シエル エ テール”

「今一番のおすすめ。ポレポレ苺と相性良しと思います。」
と、添えられたメッセージカードにあったが、
苺は待ちきれないので、今晩早速いだだくことにした。

( 人情が心に沁みる by 農園主 )


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農を考える ( 出発点について )
2013/10/25(Fri)
 コメの価格が4割下がるという試算があるそうだ。
減反政策の見直し論議が俄かに本格化し始めた。
合わせて補助金の廃止も検討するという。
減反政策とは、農水省が毎年のコメの需給を予想し、
自治体から農家に生産数量が割り当てられるもの。
生産調整により、コメの価格は維持されるため、
コメ農家の収入が確保される仕組みだ。

「減反や補助金をなくせば米価が暴落しかねない。理想論にすぎない。」
「零細・兼業農家の新陳代謝を促し、大規模化を促すのが狙いである。」

 何のために減反を止めるのか、どうして大規模化を促すのか。
農業政策の議論はいつも空回りする。
この違和感は、議論の出発点が消費者の視点からではないためだ。

 チャーハン、牛丼には安いコメでもいいかもしれない。
一方で、旨い(安心は当たり前)「ご飯」を食べたい時もある。
ここ君津産の同じコシヒカリであっても味の差は驚くほどある。
「ご飯」だけで食べても旨い、それが兼業農家のお米であったりする。
4倍の値段が付いても買いたくなる。

( 全てはお客様が決めるもの by 農園主 )

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クロちゃんです ( そろそろ眠い? )
2013/10/24(Thu)
 動きが鈍い。餌も残している。
試しに彼の桶に枯草を入れてみたら、潜りこむような仕草をする。
寝る準備を始めているようだ。

[写真]水槽に入れた枯草の下に潜り込んでじっとしているカメのクロちゃん

 カメは、平均気温が20℃を下回ると食欲が減退していく。
まさに今の時期だ。
そして、15℃以下になると完全に食欲を無くし、10℃以下で冬眠に入る。
そろそろ秒読み段階のようである。

( 布団が気持ちいいこの頃である by 農園主 )

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ウェーブ
2013/10/23(Wed)
 天気予報が分刻みで気になる。
言うまでもない、2つの大きな渦が接近しているからだ。
 倒壊したハウスの補修工事を急ピッチで進めてもらった。
曲がったパイプを下からジャッキで上げ、支えを入れる。
抜けてしまったパイプを杭でとめる。
曲がったパイプの上からビニールを張り、雨風に備える。

[写真]台風で曲がってしまったハウスを直しているところ

 一時しのぎとは言え、大仕事になったので、
気が付けば、真っ暗になる寸前だった。
出来上がったハウスは、曲がりくねったパイプの形で、
微妙な波を描いてはいるが、今できる最善策を結集した作品である。
外観は、未来の東京オリンピック会場のような流線形に見えなくもない。

( やるべきことはやった by 農園主 )


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カーリング
2013/10/22(Tue)
 ハウスの補修が始まった。
まずは、ビニールが破れた2棟の張り替えである。
ハウスの屋根のてっぺんは高さ4mを越えるが、
職人はビニールを背負って軽々とパイプ1本の上を歩く。
午後に風が少し出たが、作業は順調に進んだ。

[写真]ブルハウスのビニール張替作業の様子(ハウスの尾根をビニールを持ちながら軽々と歩く職人さん)

 ここまでは一安心なのだが、
天気図を見ると大きな渦が2つ迫って来ているではないかっ。
壊れたハウスの補修(というか建て直し)は、来週になるから、
苗を守るための当面の応急措置が必要になる。
時間はない。
明日が勝負だ。

( 2つがぶつかって消し飛ぶといい by 農園主 )


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偉大なるムダ
2013/10/21(Mon)
 「野球はやってもやらなくてもいいこと。はっきり言えばムダなんです。
これだけ多くの人に支えられているわけですから、ただのムダじゃない。
偉大なるムダなんです。」
(「弱くても勝てます 開成高校野球部のセオリー」高橋秀美著)

 合同練習は週1回、守備の練習はしない、ひたすら打撃練習をする。
東大野球部出身で同校野球部監督の言葉だ。
「社会人になればムダなことなんてできません。
今こそムダがいっぱいできる時期なんです。」
ドサクサの乱打戦で、都予選ベスト16までいったりするとは聞いていた。

「すべてがムダだから思いっきりバットを振る。
どのみちムダだから遠慮はいらないのである。」(同著)

 我が母校はエリート校ではなかったが、
風変わりな先生は大勢おられた。
「勉強したい人だけ授業を受ければいい」
放任主義とも言えるが、自我のない生徒(自分を含め)は、
とことん怠けることになる。
しかし、後悔がないのは、そこで「自己責任」は覚えさせられたからだ。
多分、負け惜しみではなく。

( さーて、思いっきりバットを振っていこう by 農園主 )


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雨ニモマケズ
2013/10/20(Sun)
[写真]壊れたハウスの中で、雨にも負けず頑張っている”紅ほっぺ”の苗の様子

 壊れたハウスの「紅ほっぺ」は、昨晩からの雨でびしょ濡れだ。
ビニールは来週初めには資材が入るというが、
パイプは2週間かかるそうだ。
なんとものんびりした優雅な仕事ぶりには驚くばかりだが、
苗にビニールを直接被せるわけにもいかず、今は見守るしかない。
歯がゆい思いをしながら、雨を見上げている。

「決して怒らず いつも静かに笑っている」
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

( 遥か遠い境地である by 農園主 )


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三郎畑 その2
2013/10/19(Sat)
 三郎さんのキンセンカの苗は、台風の後でも無事だった。
ホッと一安心。
先日、鍬で耕した畑予定地の土が少し流されていたので、
土手の下からいっしょに土をスコップで上げた。
そのすぐ脇では破れたハウスのビニールがヒラヒラしている。

[写真]ベアハウスの奥に耕したキンセンカの花畑予定地の様子

 畑に肥料を蒔いて、手押しの耕運機で三郎さんが再度耕す。
「苗は2週間くらい後で植えっから」
軽トラから手を振って満足そうに帰って行った。

( 着実に進行中 by 農園主 )


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直球勝負
2013/10/18(Fri)
[写真]葉かきを終えた紅ほっぺの苗の様子

 葉かきが一段落した。
と言っても、まだ定植後の最初の葉かきに過ぎない。
この作業はシーズンを通して続く。
発根を促すため、そして葉が過繁茂になることを避けるために、
古くなった葉を根元から剪定していくのである。
作業後は、株が清々して見えるから達成感がある。

 さて、ハウスの件。
倒壊の原因をまず分析しなくてはいけない。
そうでなければ、次の工事に生かせないからだ。
施工した孫請けの業者からは直接考えを聞けたが、
元請け、下請けからは何もない。
世間ではこれを「丸投げ」と言うのだろう。
会社人からすれば、最も未熟な仕事のやり方とされる。
投げるべきは、顧客ニーズへのど真ん中の直球であるはず。

( マー君並みに by 農園主 )


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テバテバ
2013/10/17(Thu)
 終日かけて全ての苗の葉を消毒した。
ビニールが破れたハウスや倒壊したハウスでは、
昨日の雨風で葉が土で汚れたり、擦れて黒くなったりしている。
そこから病気にならないとも限らないので、
殺菌剤を葉に散布しておくのである。

[写真]風でこすれて黒ずんでしまった紅ほっぺの葉

 しかし、心配をよそに、どの品種もその葉の面積が
グングン大きくなっているから頼もしい限りだ。

 さて、倒壊したハウス。
昨日に続き、連日で施工した業者が現場確認に来ている。
2日間になるのは元請けと下請けがあるからだ。
このスピード感は有難い。(他業界では普通のことだろうが)
ただ、こちらが気を揉んでいる施工スケジュールについては、回答待ち。
どれだけ、さっさと仕事をやってもらえるのか。。。
こういう時こそ、彼らの真価が問われる。

( テバテバやんべさ、ここではそう言う by 農園主 )


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2013年 台風26号
2013/10/16(Wed)
 ご心配の電話やメールを多数いただいたことに感謝、多謝。
おかげ様で、農園一同含むアランとクロちゃん、皆元気である。
 
 ただ、ハウスには多少の被害が出た。
10棟のハウスの内、ビニールが破れたハウスが4棟、
そのうち1棟は骨組みから倒壊した。
水の被害はないが、風に。。。
苗は無事であったのが救いだ。

[写真]北西の風に煽られて倒壊してしまった本圃ハウス

 「ハウスが大変ですよっ」
元消防署に勤めていた近所の方が、早朝に知らせに来てくれた。
ハウスは北側からめくれていたので、
台風が接近してくる時の南東の強風ではなく、
その後の返し(北西の風)に煽られたようである。
気が滅入る光景だが、風が治まるまで、全くの無力であった。

 君津市では甚大な被害が出ている。
川沿いのカラー(花卉)のハウスの多くが水没している。
イチゴのハウスもある。
苗が水に沈んでいると思うと、心臓が痛い。

 あの津波の後、東北の方々が言っていた。
「できることから、やるしかない」
農園のこと、仲間のこと、
途方に暮れている暇はない。

 アランは、少し長くこちらを見つめ、
「メヘェ~」といつもより野太い声で鳴いた。
「イモくれ~」とせがむ。

[写真]おやつをねだって近寄ってくるアランのアップ顔

(「頑張ろう、君津」と聴こえた by 農園主 )



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三郎畑
2013/10/15(Tue)
 「キンセンカを植えてみようと思って」
農地の地主である三郎さんは、子供のころに育てた「芯黒(しんぐろ)」が
綺麗だった思い出があり、それを農園に植えたらどうかと言う。
花びらの黄色と芯の黒色、そのコントラストが映える。
開園当初から花畑は目標のひとつだったが、
手が回らずにいたので、飛び上るほど嬉しい提案だ。

 苗は、すでに三郎さんが仕立ててくれている。
大型台風に備えて小さい苗たちをトンネルで覆ってある。

[写真]キンセンカの苗を、ビニールのトンネル入り口からのぞいた様子

 「お客さんが喜ぶといいね」
そう言い合いながら、鍬でえっさえっさと土を畝っている。

( 開花は3月 by 農園主 )

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ハウスの上から
2013/10/14(Mon)
[写真]本圃ハウスの上からの眺め

 3連棟ハウスの谷(つなぎ目)からの眺めだ。
地上から2mほどなのだが、慣れないと意外に高い。
雨どいが20センチ幅あるので、歩くのには不自由しないが、
下が透けて見えるので、スリルはある。
台風前に点検、補修をしておくことも仕事だ。
ただ、ハウスのてっぺんの尾根は更に高く、倍くらいになる。
師匠はいとも簡単に歩くのだが、
これは。。。無理をして真似をしないことにしている。

( 写真は撮れない by 農園主 ) 


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リザーブ(補欠)
2013/10/13(Sun)
 定植してから2週間。
新葉が次々と展開しているので、順調と言える。
もちろん、課題もあるので100点満点とはいかないが。

[写真]定植後の育苗ハウスの様子(奥に予備苗、手前は空ポット)

 育苗ハウスでは、予備苗がスタンバイしている。
予定苗数の20%前後をこうして準備しておく。
定植した後で、苗によっては元気に根付かないこともあるからだ。
また、不時出蕾(ふじしゅつらい)から新芽の展開が止まることもある。
これは、育苗期の水不足やチッソ不足で時期尚早の花が咲くことを言い、
ストレスが原因とされる。

 今のところ、リザーブの出番はないが、勿体なくはない。
いざという時のために準備することが役割なのだから。

( 念入りのアップはもう少し続く by 農園主 )


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ぶらっと房総 ( 亀山温泉 湖水亭嵯峨和 )
2013/10/12(Sat)
 例えば、ランチに温泉の入浴がサービスで含まれていたら?
ここの黒湯はヨード分が多く、肌のすべすべ感が実感できる。
それを食事の前でも後でも楽しめる。

[写真]亀山温泉 ”湖水亭 嵯峨和” の岩風呂

 ランチメニューは鶏、鮎、鴨、筍ご飯と選択肢は広く、
どれもボリュームたっぷり、満足度は高い。

 農園から房総スカイラインを使って車で50分の距離。
紅葉シーズンは混雑するので予約が要るそうだが、
それを避ければ、静かな時間を堪能できる。

( 二度おいしいランチ by 農園主 ) 


※ 農園から車で約50分。
※ 公式ホームページ : http://www.sagawa-kameyama.com/


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これ、いいね ( レトルト・カレー )
2013/10/11(Fri)
 カレーは、日本人の平均並みかそれ以上に好物だ。
君津にもインド人が調理するインド料理店があるので、
美味しいインドカリーはナンとともに楽しめるのだが、
趣きの異なるカレーを食べようとすると、
東京まで出かけなくては有り付けなかった。

 しかし、先日近くのスーパーで面白いものを見つけた。
かつて足繁く通ったあの玉ねぎとろとろの味が再現されている。
東京半蔵門にある欧風カレー専門店「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」
と銘打ったS&Bのレトルトカレー(中辛)だ。
これが馬鹿にできない。

[写真]S&B噂の名店シリーズ”プティフ・ア・ラ・カンパーニュ 欧風ビーフカレー”

 ご飯にチーズを少しのせた上にカレーをかける。
じゃがいもバターがいっしょにあると尚いい。
ついリピーターになってしまう。

( 店名は何度行っても覚えられなかった by 農園主 )



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次の一手
2013/10/10(Thu)
 ピカピカした新葉が次々と展開している。
「かなみひめ」「やよいひめ」はハダニの防除に奮闘中だが、
それ以外はまずまず順調、のはずだった。
ところが、これまで全く手がかからなかった「おいCベリー」に
数日前から異変だ。

 古い葉の葉脈間に、なにやら黒ずんでいるところが見られる。
「えっ、変な病気?」
あわてて師匠のハウスへ向かう。
「どれっ」
忙しい中、すぐに足を運んで見に来てくれた。
「新葉は大丈夫だから、病気ではなさそうだね。」
それを聞いてほっとする。
「苦土(マグネシウム)欠乏の可能性がある」との指摘だ。

 マグネシウムは、葉緑素の構成成分であるから欠乏すれば黒褐色になる。
また、移行しやすい要素であることから、
古い葉からマグネシウムが生長の盛んな部位に移行し、
症状は古い葉から生じるのだそうだ。

 解決策は簡単ではない。
補充すれば解消するわけではないからだ。
土壌中にたっぷりとマグネシウムが含まれていても、
カリウムやカルシウムが過剰であれば、吸収を阻害する。
他の要素とのバランスで根が吸収できないこともあるのだ。
 さて、どうやって吸わせようか、葉から吸わせるべきか。

 農業事務所(普及センター)の指導員も飛んできて調べてくれた。
「深刻ではなさそうだから、次の展開を見てみましょう」と。
「あまり、考え過ぎないことだよ」師匠にそう言われた。

( そういう師匠が一番考えている by 農園主 )


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農を考える ( ”仕方がある” について )
2013/10/09(Wed)
 農家の人が新聞やテレビのメディアに登場する機会が増えた気がする。
テーマは2つに大別される。
TPPの影響もあるのだろう。
新規参入の農家が海外に売りに行って来た話。
もうひとつは、関税撤廃に「何を信じたらいいのか」と途方に暮れる農家の話。

 サラリーマンの方はきっと違和感を持って見ていることだろう。
自分の会社の商品を必死で売り歩くのは当たり前。地の果てまで行く覚悟だからだ。
そして、信じるのは「とことんまでやる自分」だと言うだろう。
他業界からすれば、農業界はその意味で、不可思議かつ未熟な世界と映る。

 「人生にはどれだけ頑張っても“仕方がない”ことがある。
 でも“仕方がある”こともいくらでも残っている。
 努力でどうにもならないことは確実にあって、
 しかしどうにもならないことがあると気づくことで
“仕方がある”ことも存在すると気づくことが財産になる。」
(「諦める力」 為末大著)
 
 農業は天候に左右される仕事なので厳しい。
これは”仕方がない”ことかもしれない。
しかし、世間が優しく見守ってくれるのは、
そこまでと自覚しなければいけない。

( 伸びしろの大きい業界 by 農園主 )


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アランのこと ( 1歳の誕生日編 )
2013/10/08(Tue)
 近所の方が、なんと誕生日を覚えていてくれて、
りんごのプレゼントをいただいた。
ヤギの寿命は10年位と言われるので、
1歳は、人に例えると少年というところだ。

[写真]近所の方から頂いたアランへの誕生日プレゼントのリンゴとメッセージカード(後ろではリンゴを頬張るアラン)

[写真]誕生日プレゼントのリンゴをかじろうとするアラン

 好物のりんごを必死で頬張る。
この姿は、これから幾つになってもこのままなのだろう。
お客様、近所の方々、登下校の子供たち、みんなに大事にされ、
人が大好きな愛嬌のあるヤギに育っている。

( 幸せモン by 農園主 )

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ランチの王様 ( 焼きあなご重 in 大定 )
2013/10/07(Mon)
 農園から富津岬に向かい、車で15分くらい。
富津市では、”はかりめ丼”と称するアナゴの丼ぶりが名物のひとつだが、
ここのは、丼ではなく重箱に入ってくる。

[写真]富津・大定の焼きあなご重

 うなぎよりも淡白で香ばしく、そこがいい。
美味しいお米を使っているので、タレといっしょにサクサクいける。
「アジのナメロウもください」
つい追加注文してしまうのである。

( 今、お腹が鳴った by 農園主 )


※ 農園から車で約17分。
※ 公式ホームページ : http://www5a.biglobe.ne.jp/~daisada/

 
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嬉しいような
2013/10/06(Sun)
 灌水チューブを定植した株の間に2本這わせた。
点滴状に水が根元に落ちる仕掛けだ。

[写真]高設ベッドに植えたイチゴの苗の間に、灌水チューブ2本を這わせた様子

 2,000㎡あるハウスを4つに分割し、タイマーで順番に灌水していく。
自動灌水なので助かるのだが、ポンプからの距離によって、
計算以上に水量に差が出たことが昨シーズンの反省だ。

 今回は、一株に300㏄の水が灌水できるように、
4つの系統ごとの水量を事前に実測してみた。
「スイッチいれたよ、流れた?」
「少し出てきたけど、バケツはまだ一杯になってない」
ケータイは便利である。

 これまでの育苗期間の6か月間は手で灌水してきた。
今夏の暑さで土の乾きは大変早く、3時間×2人の日もあった。
土の乾き具合、各ポットへの水の入り具合を見ながら水遣りをしていると、
途中で休憩が要るくらいだった。
それからようやく開放されることになったのだが。

( 少し。。。 by 農園主 ) 

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これ、いいね ( 小糸在来 )
2013/10/05(Sat)
 君津の在来種である大豆だ。
大豆になる前の若い豆が、枝豆。 これを知らない人は意外に多い。
 「幻の枝豆」と言われるこの枝豆は、
収穫時期が遅い品種なので秋の味覚になる。
その香りと甘みは格別で、食べ始めると止まらない。

[写真]君津在来種

 今年の初物をいただいた。
まだ、少し小ぶりなのだが、味は期待を裏切らない。
来週には実も大きくなっていることだろう。

( 止まらない。。。 by 農園主 )


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ハダニ再会
2013/10/04(Fri)
 イチゴに限らず、植物なら何でも来いの「ハダニ」。
葉の養分を吸いつくし、次々と新葉に移っていくので、
油断しているとイチゴの株は委縮し、いい実はできなくなる。
 体長は0.5ミリ、ペンで書いた点くらいの大きさである。
見えなくもない(年齢による)が、確認するにはルーペが要る。
 
 これまでは何とか抑え込んで来たが、
今朝、「かなみひめ」と「やよいひめ」で初期の生息を発見。
予定していた全ての仕事を後回しにして、慌てて防除に入った。
昨シーズンは、とにかく手を焼いた相手であるから。

[写真]高設ベッドの下側からイチゴの苗を眺めた様子(ビニールハウスの天井越しには、青い空と白い雲)

( 彼らが見上げる景色はこんな感じか by 農園主 )


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クロちゃんです ( 幻のカメ編 )
2013/10/03(Thu)
 最近、食欲がなく、元気がない。
夏の間はこちらの気配を感じると、
桶の中でわさわさと盛んに手足を動かして餌を求め、
手から直接食べるようになっていたのだが。
最近は、桶の前で呼んでも、餌をあげようとしても、
首を半分出したまま、ボーッとしている。
日中のぞいてもこの体たらくだ。

[写真]カメのクロちゃんが、手足を伸ばしてのびのびしている様子

 定植作業の忙しさで、しばらく構っていなかったせいで、
もしかして不機嫌?と心配したりしていたのだが、
聞いたところによると、どうやら冬眠の準備に入っているらしい。
気温が20~15℃ほどになってくると、カメはだんだん食欲が落ちる。
そして、11月から3月までは冬眠に入るそうだ。
 えっ、来園したお子さんたちが喜ぶと期待していたのに。
まさにイチゴのシーズン中に、寝るってことである。

( 寝過ぎだが、春には会える by 農園主 ) 


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定植のその後
2013/10/02(Wed)
 「定植後は、葉水かけ」 師匠の教えである。
植えたばかりの苗がしっかりと根を出し、新しい土に活着するために
1週間ほどは葉から根元にかけて毎朝灌水する。
定植前から土には水分をたっぷりと含ませてあるのだが、
それでも水分をしっかり土に含ませることが、この時期は必要になる。

[写真]葉っぱがお椀のように上向きなった

 そして、数日後には根が土の養分を吸い始め、
葉がお椀のように上向きになっていく。
こうなると一安心である。
最初に植えた「おいCベリー」と「紅ほっぺ」は、
すっかり新しい環境に馴染んできている。

 「いい色の葉になってるね」
手伝ってくれたお母さんたちが、嬉しそうにのぞいていた。

( おかげさまで by 農園主 )


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