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ランチの王様 ( 冷やし中華 in ともちゃんらーめん )
2013/07/31(Wed)
 夏の定番メニュー、これまで方々で食して来た。
御茶ノ水にある「冷やし中華」発祥の店にも足を運んだ。

 その中でも "ともちゃん" のは、格別。
タレは、オリジナルの胡麻みそ。
麺は、ワカメを練り込んだ自家製のモチモチ麺。
薄いみどり色の麺が食欲をそそる。
たっぷりのカラシをタレに溶かしながらいただく、
玉子、ハムとキュウリのハーモニーは、
毎回、期待を裏切らない。

[写真]君津・ともちゃんらーめん の

 残念なのは、夏季限定なこと。
だから、いちご狩りのシーズンには注文できないのだが、
それでも、ご紹介したい一品なのだった。

( チャーシューも凄い by 農園主 )


※ 農園から車で約15分。
※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1206/A120603/12028155/

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帳尻合わせ
2013/07/30(Tue)
 サラリーマンであれば、いやでも仕事の目標が与えられる。
ディーラーなら月間および半期の目標収益があり、
常時、尻を叩かれまくる。だから、
「先月はやられた(損した)が、今月は何とか挽回しよう。」
そんなことを四六時中考えているものである。
この帳尻合わせ、生き物には通用しないから難しい。

 「例えば、生き物を容器に入れてそこに常時一定量の酸素を送るとする。
そのときにわずか数時間でも送るのを忘れてしまうと、その分の酸素を
後で送っても、生物は死んでしまう。」 (「原田正純の道」佐高信著)
 「忘れれば後で量を増やして、一日の平均供給量を満たせばいい。」
とする考え方を「平均値主義」といい、その誤りを説く。

 「水遣り3年」と師匠に言われている。
日々の気象状況の変化に合わせて、環境を一定にしてやる。
たかが水遣り、されど、なのだ。

( 当たり前で単純なことが一番難しい by 農園主 )

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エコピン
2013/07/29(Mon)
 土に還るエコな資材である。
子苗をポットに活着させるために使うランナーピン。
これは生分解樹脂でできているので、使用後は土壌の微生物が自然に、
炭酸ガスと水に分解するという。

[写真]土に還るエコなランナーピンでイチゴの子苗を留めた様子

 驚いたのは、この商品を持ってきたのが高校の同級生だからだ。
当時の彼は吹奏楽部、こちらは泥にまみれたラグビー部だったので、
ほとんど接点はなかったが、1ヶ月前の同窓会で再会した。

 化学メーカーに勤め、すっかり貫禄のついた彼は、農業資材も扱うと言う。
社交辞令だと思っていたが、君津の製鉄所への商談の前にわざわざ立ち寄ってくれた。
その心意気がうれしい。
 もともとは理系で商品の研究員、異動で営業マンになった経緯を聞いていた。
「販売だけじゃ生き残れない、回収もやる。農業の世界でもできることあると思うよ。」
元気ハツラツに軽快なフットワークで、超一流企業から農家までを同時にアプローチする。
仕事と会社を愛するサラリーマン、恰好いいじゃないか。

( トロンボーンだったかな by 農園主 )

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子苗を鋏む(はさむ)
2013/07/28(Sun)
 子苗を挟み始めた。
「おいCベリー」と「かなみひめ」からスタートしている。
ハサミで切り離すことをこの辺りでは「はさむ」と言う。
子苗の独り立ちの時期である。
親、兄弟からの栄養補給なく、それぞれが根をしっかり張って生きていく。

[写真]親苗から切り離されて独立した子苗(かなみひめ)の様子

 独立させ、これから約60日間かけて充実した苗に仕上げていく。
手間暇をかける理由は、実のできる枝である果房に3分枝を多く作りたいため。
普通は2分枝までなのだが、日数をかけて育てることでそれが実現できる。
その結果、大果がたくさん採れるのである。
いちご狩りに来て「わーっ」と喜んでほしいから。

( 今がある by 農園主 )


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クロちゃんです ( 散歩編 )
2013/07/27(Sat)
 顔を出してこちらの様子を伺う時間は長くなったが、
食事の様子は決して人には見せない。
そこは、相変わらずの孤高ぶり健在である。

 クロちゃんの水槽を洗っている間に、時々散歩をさせる。
本能的に水の匂いを感じるらしく、田んぼに向かって歩き出す。
これが結構な早足なのに驚く。
「イシガメおよびクサガメの歩行速度は、9.3~37.0cm/秒で、
 季節的には7月末にピークがある。
 歩幅は、10.0~17.7cmで、体重との関連は低い」
(京都教育大学理科教育研究年報)

[写真]カメのクロちゃんが顔をあげて歩き出そうとしているところ

 クロちゃんも20cm/秒以上のスピードで走るから、
少し目を離すと見失いそうだ。

[写真]カメのクロちゃんが急いで歩いているところ

( ウサギに勝つのもわかる by 農園主 )

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第2関門クリア
2013/07/26(Fri)
 「紅ほっぺ」の子苗の数も予定通り揃った。
聞くところでは、6月の猛暑の影響でランナーの出現が遅く、
子苗がなかなか揃わないところもあるそうだ。
当園が順調なのは、暑くなる前から飛ばし過ぎな位に、
親苗が大きくなっていたことにある。
「親苗の肥料と水の管理をいかに早くスタートさせるか」
それが、この時期の分かれ目になると師匠も言う。

 親株の根元を折って健康状態を診てみる。
イチゴにはタンソ病や菌核病という苗を全滅させかねない恐ろしい病気がある。
感染するとクラウン(根元)の中が黒くなってくる。

[写真]紅ほっぺの親苗の切り株

 きれいな切り株なので、ほっとする。
さて最終関門はあと2ヶ月、病気からイチゴたちを守ることも仕事だ。

( 高温多湿が敵 by 農園主 ) 

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身体検査
2013/07/25(Thu)
 あまり旨いものばかりを食べ過ぎてもいけない。
イチゴも同じなのだが、
この暑い時期に子苗をどんどん増やしてもらうためには、
肥料分(チッソ)を相応に与えることも重要になる。

 昨年は、チッソ不足になったので、今回は勇気を持って増やした。
今のところ、苗の生育は順調にいっているが、身体検査の数値は確認したい。

[写真]硝酸イオン濃度を測定する


 硝酸イオンメーター、植物体内のチッソ成分(硝酸態窒素)を測定できる。
葉をすり潰してそのしぼり汁を計測する。
肥料の主成分であるチッソ成分が、体内にどれ位あるかを測定することで、
肥料の吸収度合いを判断するのである。
 データでは、2000ppmを超えるとチッソ過多で病気になりやすい。
1300ppm程度を上限とし、600~800ppmの範囲ですることが理想とされる。

 測定結果は、昨年と同じ下限水準に近かった。
予想よりも肥料の吸収は少なかったということ。
肥料が抑制されながら、順調なランナーの発生があったなら合格だ。
 ちなみに次回データの収集は、来年まで待たなければならない。

( 一歩の時間が長い by 農園主 )


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ご褒美 ( 大吟醸 黒龍 )
2013/07/24(Wed)
[写真]黒龍酒造の大吟醸

 説明は要らない、かの「黒龍」大吟醸をいただく。
香りは桃のような甘い感じ。
しかし、口に入れるとまずは深みのあるガッツリした味わいがあり、
その後に、評判通りのフルーティな透明感が広がる。流石だ。

 開園祝いにいただいた一品。銀行にいた頃の後輩から贈ってもらった。
昨シーズンは、かわいい双子の娘さんと何度もイチゴ狩りに来てくれた。
今や、外国債券運用のスペシャリストである。
知り合ったのは15年くらい前だろうか。
当時、まだ相場の勉強中であった彼は、米国の経済指標や相場の予想を
先輩ディーラーにいじられながら毎日詰められていた。
しかし、その粘り強い(奥さんを口説き倒したように)相場と商品の研究は、
自分でも認める相場「フェチ」であった。

 利回りはいいが、金利が低下すると期限前償還が増えるモーゲージ商品と言うのがある。
金利低下局面は、本来は債券相場の醍醐味(価格が上昇する)であるのだが、
その局面で期限前償還が多発し、それを享受できないのがモーゲージだ。
 自分が主担当の時は、それがどうにも気に入らず全て売却したのだが、
数年後、彼の時代になってその商品ばかりになっていたのには驚いた。
しかも、運用実績は凌駕されていた。
勝利の秘訣は、企業秘密であろうが、多分、彼の生き様にあるのだろう。
緻密でしつっこい分析は、今も一層磨きがかかっているはずだ。

( 家族サービスも by 農園主 ) 

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テンション・メーター2号
2013/07/23(Tue)
 土中の水分状態は、できるだけ一定であることが望ましい。
乾燥と加湿が繰り返されると根が傷み、
生育への悪影響だけでなく、病気にも弱くなる。
しかし、これが地下の世界、見えないから苦労する。

 テンション・メーターを増やした。
育苗ハウス毎に状態を確認するためだ。
これで、土中の水分の状態を測る。
この測定器の原理は、簡単だから使いやすい。
計器の先についている素焼きのカップを土中に突き刺すだけ。
カップの水が小さくたくさん開いた孔から土の中へ
しみだしていこうとする力を圧力計で測定するのである。

[写真]育苗ポットに設置したテンションメーター2号

 目視、指の感触に加え、この計器も重要なツールだ。
竹村電機製作所、池袋のこじんまりした工場で作る。
技術は無論のこと、顧客サービスもアフターサービスも満足度は高い。

( 窓口の女性も機器に詳しい by 農園主 )

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ぼうそうシート
2013/07/22(Mon)
 アランに食べてもらうだけでは、
雑草の勢いにはかなわなくなって来たので、草刈りが忙しくなっている。
刈払い機で刈るのだが、ハウスとの際は機械では難しい。
ビニールをうっかり破ってしまうので、その部分だけは手作業での草抜きになる。

[写真]本圃ハウスと育苗ハウスの脇に防草シートを張った様子

 この仕事を軽減するため、際に防草シートを張った。
本舗ハウスから育苗ハウスまでの79m。結構、長い。
東側の道沿いなので、道行く方々が作業を見て声をかけてくれる。
「暑いから無理しないで」
「氷いる?」
ハウスをこの地に建てて一年、地元の方々の応援が汗とともに沁みる。

( 元気があれば、何でもできる by 農園主 )

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相棒
2013/07/21(Sun)
 例えば、マルチを張る仕事をする場合、
1人ではとても大変というか、無理だが、
2人でやれば圧倒的に仕事は早い。
2倍以上の効率になるというのが実感である。
だから、農業を新規に始める場合に、
「奥さんは賛成していますか?」という質問には意味がある。
物理的な協力だけではない、精神的な支えもあるかも知れない。
その点は、会社人のご夫婦でも同じだろうが。

 「魂のぶつかり合い」
大分県の椎茸農家に言われた夫婦のあり方へのアドバイスである。
本気なら自然とそうなると言う。
少しだが、意味が分かるような気がする。

( 覚悟は通じる by 農園主 )


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親苗からの独立
2013/07/20(Sat)
親苗プランターがなくなり、子苗ポットだけが並んでいる育苗ハウスの様子

 親苗のランナーを切り離した。
「紅ほっぺ」は苗数が揃う来週以降になるが、
それ以外の3品種は全て切り離した。

 ただし、兄弟はまだランナーでつながっているので、
長男の太郎苗を中心に末っ子までの面倒をお互いに見る。
 そして、最終的に独り立ちさせるのが7日~10日後になろうか。
今は、ソフトランディングさせるための移行期間なのである。

( 最後は独り by 農園主 )


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弁当肥
2013/07/19(Fri)
 親苗の切り離しを控えて、子苗たちに液肥を散布する。
親離れ直後に栄養不足になるのを防ぐためである。
養分は、葉の裏面から吸収するので、
裏を狙って、丁寧にたっぷりと噴霧機で捲いていく。

[写真]液肥を散布した後の子苗の様子

  独立が近いことを知ってか、葉先がピンと上向きになる。
「弁当持って、いざ出陣」という覚悟の佇まいである。

( 早弁用に2食作ってもらったものだ by 農園主 )


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参院選 2013年
2013/07/18(Thu)
 投票の権利は、必ず行使すると昔から決めている。
今回の投票日は、仕事が忙しくなりそうな予感がするので、
期日前投票を済ませてきた。
様々な論点があろうが、与党の対抗馬がほしいと考えると
選ぶ候補者と党には相当悩むことになる。

 テレビ報道で英国FT紙の記者が言っていた。
他国がとやかく言うことではないが、と前置きしながら、
「世界中が評価する憲法9条の誇り高い理念を日本人は捨ててしまうのですか」

 憲法に改正すべき点があるなら、
それは積極的に改善する気構えは、我々にはある。
ただ、その原動力が憲法の生い立ちにあるというなら不可思議だ。
すでに国の基本法として機能して来た実績があるからだ。
「それを現実的に改正したいので、
従来の手続きをさらに厳しくした上で、国民に問いたい」
そう言う話なら分かりやすい。

( 投票所の選挙管理委員は知り合いだった by 農園主 ) 


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親離れの時期
2013/07/17(Wed)
 イチゴの育苗時期は、3月から始まり、9月下旬までである。
 第一段階は、3月から5月。
まずは、親苗をしっかりと育てることがメインだ。
そうすることで、親苗からランナーを介して子苗が増殖する。
 第二段階は、6月から7月だ。
親苗から出たツル状のランナーで子苗が増えていく。
それぞれのランナーから太郎、次郎、三郎と兄弟を次々増やしていき、
必要苗数まで子苗を確保することがミッション。
今シーズンは、予備の苗を合わせて13,000株を揃える。
 そして、第三段階は、8月から9月。
子苗を個別に独立させ、60日間かけて本舗ハウスへの定植ができるように
丈夫な苗に生育させていく。

[写真]やよいひめの親苗から子苗に伸びるランナーの様子

 昨日で、子苗の数が大方揃った。第二段階の終盤に入ったということだ。
今週末には、「かなみひめ」「やよいひめ」「おいCベリー」の親苗を切り離す予定だ。
写真で見えるツル(ランナー)をすべて切っていくのである。

 そして、子苗毎に独立させるのは、その1週間先くらいになる。
一気に事を進めると、「ショックを受ける」ので、徐々に慣れさせるためだ。
兄弟のつながりは維持し、ショックを和らげるのである。

( いよいよだ by 農園主 )


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ゴール間近
2013/07/16(Tue)
 涼しい朝、ハウス内の気温は22度だ。
仕事日和である。

 本圃ハウスの土壌をこれから消毒する。
薬剤を使うわけではなく、熱消毒をするのである。
土に水を含ませた後、黒マルチで全ての高設ベッドを覆い、
天日にさらす。
イチゴの生育に障害のある菌がある場合には、
摂氏50℃~60℃の高温にして48時間の熱消毒をすることで、
効果があるとされる。

[写真]高設ベッドの上に、熱消毒用の黒マルチを覆ったところ

 手間暇がかかる作業で、何よりも暑いのが応える。
ただ、リスクヘッジに王道は、多分ないのだろうから、
やれることを地道に積み重ねていくしかない。

( ようやく周年の作業が一巡する by 農園主 ) 

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ワーク・ホリック
2013/07/15(Mon)
 夜明け直後と日暮れ前の涼しい時間帯が、
もっぱら仕事がはかどる「ゴールデン・タイム」である。
朝方は、子苗をポットに活着させるためにランナーピンで留める作業をし、
夕方は、本舗ハウス内にある高設ベッドの土を熱消毒する準備をしている。

 「まーだ、終わらないのかい?」
犬の散歩をする近所の方にも、夕暮れ時には心配される。
だから、いつも自分達よりも先にいて、後までいるカカシ達に
なんだか愛情が湧いて来たりする。

[写真]隣の田んぼで働くカカシ達

( お先ッス by 農園主 )

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ラジコン・ヘリ 2013年
2013/07/14(Sun)
 夜明けとともに出動した全長2mのラジコン・ヘリ。
田んぼの病害虫の防除のために、毎年この時期に薬を空中散布する。

[写真]農薬散布用のラジコンヘリが、ハウスの前に停まっているいる様子

 「1か月間限定のアルバイトですよ」
周辺地域を担当されたパイロットは、茨城県で米を作る農家の方だった。
ラジコンや模型マニアが多い中では珍しい。

[写真]農薬散布用のラジコンヘリを操縦している様子

 「農家ですから、散布すべきポイントはよく知っています」
確かにヘリの飛ぶコースとスピードには、無駄がないように見えた。
1千万円以上するヘリは、自前であることが常識。
贅沢なアルバイトなのである。

( アランも興味深々に見上げていた by 農園主 )

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ランチの王様 ( 皿うどん in 友里 )
2013/07/13(Sat)
 昭和40年、君津に製鉄所ができた時に、
北海道、東北、そして九州からいわゆる鉄の男たちが、この地に集結した。
その後、そのご家族たちがこの土地を気にいって住み続けているのが
この街の特長でもある。ちなみに、今年はその野球部が都市対抗に出場する。
その中で、いつも人でごったがえしている店がある。
特に、九州出身の人には人気があるという。

 「いーらっしゃい」長崎で修行された大将が、野太い声で迎えてくれる。
皿うどんは、細麺(ぱりぱりの乾麺)か、太麺(うどん麺)が選べる。
どちらも美味だからいつも悩むのだが、この日は細麺で。

[写真]君津・友里の皿うどん(細麺)

 野菜たっぷりのかけダレが、ぱりぱりの麺にしみて、
何ともいい柔らかさにじんわりと変わっていく。
その過程を味わうのが。。。うれしい。

( 暑い日でも、いけまーすっ by 農園主 )


※ 農園から車で約13分。
※ 公式 Facebookページ : https://www.facebook.com/kyushuraamen.yuri.honten

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熱中症
2013/07/12(Fri)
 農家の方がハウス内の作業中に救急車で搬送された、と
テレビ報道される度にご心配の電話やメールをいただく。
めまい、失神、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、
異常な発汗(または汗が出なくなる)などが症状だそうだ。

 「大丈夫ですよ、暑いのは得意ではないですから」と返答している。
高齢の農家が無理をして、と言うことは簡単だが、
幾つになっても、仕事には誰でも真面目である。

 今日中に水洗いしてきたスカート(保温用シート)を片付けてしまって、
次の仕事に入りたい。
だから張り切るのだが、シートは合計2.4キロの長さになるので容易ではない。
でも、終わらせたい。
なるほど、仕事への「熱中度合」がこの病気の原因なのかも知れない。

( 夏場の熱意はほどほどに by 農園主 ) 


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アランのこと ( ヒツジとの違い編 )
2013/07/11(Thu)
 マザー牧場で聞いたヒツジの鳴き声は、バリトンではなくバスの超低音の響きだった。
較べるとアランの鳴き声は、ボーイソプラノだ。「メヘェ~」。

 ヤギとヒツジの違い、実は食べ物の好みも随分異なる。
「ヤギは木の葉、ヒツジは牧草を好みます。ヒツジは草を地際まで食べますが、
ヤギがそれよりも長い草、高い部分が好きで食性の幅が広いようです。」
( 「ヤギ飼いになる」 ヤギ好き編集部編 )

 アランは、高い塀や電柱によじ登ろうとする。前脚を上げた後脚立ちスタイルだ。
この仕草は、高いところの木の葉を食べる練習なのである。
ちなみに、その勢いで登れるところには、とりあえず乗っかってしまうのも習性だ。

[写真]アランがベンチに登ろうとしているところ

 駆けっこも決して速くはない羊には、無理な芸当かも知れない。
両者は仲のいい関係なのだが、染色体の数が異なるので、
子孫はできないのだそうだ。

[写真]アランがベンチの上でモデル立ちしているところ

( ベンチに座っていると隣で髪を引っ張る by 農園主 )

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育苗の水
2013/07/10(Wed)
 「この時期は、夜明けとともに水遣りをした方がいいでしょ」
師匠の教えである。
湿度と気温が高い時は、根元(クラウン)を乾いた状態にすることが、
病気の予防になるので、できるだけ早い時間に水をたっぷり遣ることが
大事な仕事のひとつになる。
 眠い目をこすりながらも、土を触ると予想よりも乾きすぎている。
イチゴたちはよく眠れなかったかも知れない。
アランも小屋から「メ、メヘッ」と寝ぼけた小さな声を出している。

[写真]育苗ハウスでの親苗・子苗の様子(右側 かなみひめ、左側 やよいひめ)

 心配事はたくさんあるが、子苗の生育は順調だ。
猛暑の中、心配していたランナーの先枯れもない。
昨年は手を焼いた虫は「かなみひめ」に少しアブラムシが出た程度だから、
今のところは上出来である。
 子苗の数も、随分と揃ってきた。
「かなみひめ」と「おいCベリー」は予定数の9割程度まで増え、
そろそろ、ポットの席取りゲームは終盤に近づいている。
「やよいひめ」は案の定、急ピッチで追い上げ始めている。
「紅ほっぺ」がもう一息といったところだ。
水不足には、くれぐれも注意したい。

( 自分達自身も by 農園主 )
 
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スカート洗い
2013/07/09(Tue)
 人生初めての経験だ。しかも、はかせたままでの水洗いである。
イチゴの出来る冬場には、高設ベッドの裾を透明ビニールの
シートで覆う。培土の保温のためである。
これをこの辺りでは「スカート」と呼ぶ。

 本来は、気温の上がる4月以降には外すものであるが、
手が回らずにそのままになっていた。
師匠からも早期是正の「教育的指導」が入っていたのだが。。。
しかし、いざ水洗いをするとなると、
つけっぱなしの方が都合が良かったとも言える。(言い訳)

 シートの汚れは様々である。
砂埃、練乳が垂れた跡、イチゴが潰れた跡など。
これをハウス内で水洗いしていく。
巷では熱中症が騒がれている猛暑であるから、
作業は早朝と夕方の時間限定なのだが、
海パンとビーサン姿で水浴びしているせいか、
チューブの鼻歌も出たりする。

[写真]水洗いをしたスカート

( アランに水を飲ませながら by 農園主 )

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評判を気にする脳
2013/07/08(Mon)
 人からの評価を気にする行為は、何か度量が小さいような印象がある。
会社人のころは、「上司の評価より、自己実現」と意地を張っていた気もする。
今も、農園のイチゴに対する世間様の評判に一喜一憂することなく、
やるべきことをしっかりやり続けるだけ、そう考えている。

 人間の脳で、他人からの自分の評価が高かった時に反応する部位は、
「線条体」と呼ばれるそうだ。
この線条体は、金銭の報酬にも大きな反応を示すことが知られており、
脳内における意思決定メカニズムの中核をなしているという。
(「脳に刻まれたモラルの起源」 金井良太著)

 つまり、自分の評判と金銭的な損得勘定は同じ脳内組織で
判断をしているということだから、評判を気にすることは、
いわば、当たり前の思考回路ということになる。

 「イチゴの味は、いかがでしたか?」
皆様に聞きまわることは、決して恥ずかしいことではないのかも知れない。

( 褒められ過ぎもこわい by 農園主 ) 

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ご褒美 (美酒 高砂)
2013/07/07(Sun)
 開園早々に、高校時代の同級生である「マーコ先生」からいただいた。
静岡県の酒造好適米「誉富士」を100%使用、
富士山伏流水で仕込んだ本数限定の品だそうだ。
軟水だからか、いい舌触りである。。

[写真]純米生原酒無濾過

 マーコ先生は、現在エッセイを教えるクラスを運営する。
年配の方も多いという60人くらいの生徒の顔と名前を一回で覚えることは、朝飯前。
なぜなら、彼女は一流銀行の受付をしていた経験があるから。
 当時は、千人規模の行員の顔と名前を覚えていたそうだが、
これも努力と訓練の成果だと本人は言う。
 確かに、高校生の頃に抜群の記憶力があったという、記憶は。。。ない。
どちらかと言うと、世界史の試験前にいつも半べそかいていたことを鮮明に覚えている。

 だからこそ、勇気を人に与える。
昨シーズンは、おかげ様で沢山の方々にご来園いただいた。
皆さまのことを覚えたいが容易ではなかった。
しかし、今シーズンこそは、皆さまの顔と名前を覚えたい。
一段の努力をすること、そう決意を新たにしながら。

( 今宵も美酒に酔って、記憶が薄れていくことだろう by 農園主 )

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鎌(かま)とサイダー
2013/07/06(Sat)
 午後になって、育苗ハウス脇の草取りを始めた。
雑草に虫が付くとイチゴの苗にも寄ってくるので、
小まめに除草することも大事な仕事になる。

 「これ、使ってみなよ」
隣の田んぼで草刈りをしていたのぶ子さんが、
わざわざ家に帰ってまで新品の鎌を持って来てくれた。
一度使ったら、手放せないと言うくらいお気に入りの一品らしい。
形、長さ、持ち具合がいい塩梅だ。

[写真]草刈り用の鎌とミニ缶サイダー

 「土で手が汚れなくていいよ」
のぶ子さんみたいに、自分の手のようには中々扱えないが、
浅い根にも深い根にも、使い勝手は確かに良い。
どんな仕事でも仕上がりにこだわれば、
必然と道具選びにもこだわることになる。
 いっしょに頂いた飲物はいつものサイダーだが、
巷では見かけない少量入りのカンなのである。
「これ、飲み残しがなくて丁度いいでしょ」
確かにそうだ。

( でも暑い日は2本飲みたい by 農園主 )

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ゼロ・サム
2013/07/05(Fri)
 相場に参加している人間の勝ち負けは、全員のトータルではゼロになる。
つまり、自分の勝っている分は誰かが負けているということだ。
そこが、この世界の醍醐味ではある。
ただ、同業者間での仲間意識は生まれにくい。
常にライバルだから、手の内は見せないものである。

 「突然、すいません。」
午後に来園されたご夫婦は、香川県でイチゴを作っている苺ファーム森本の方だった。
聞けば、東京の有名フルーツ店に出荷する実力グループのメンバーである。
このグループ(KOKORO GROUP)はお互いに厳しい栽培ルールを課し、
品質を維持する努力をしているという。
守れなければ除名されるそうだ。。。

 お二人は、当園の風変わりな運営方針に興味を持たれ、
わざわざ訪問いただいたようである。
気持ちのいい会話と時間を過ごせたのは、相互に騙し合いがないからだ。
あるのは、互いに向上したいという強い思い。

( いい表情をされたご夫婦だった by 農園主 )

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ランチの王様 ( うなぎの蒲焼 in 津多屋 )
2013/07/04(Thu)
 土用の丑の日は少し先(22日)だが、
連日のハウスの大掃除にようやく目途がつき、元気をもらいに出かける。
鹿野山の上にあるこの店は、地元ではファンが多い。
当園からは、マザー牧場、神野寺への山道を登った道沿いだ。

 まずは、肝焼き。
この日は一本しか用意してもらえなかったが、噂通りの美味。
エネルギーが体中にしみ渡っていくのがわかる。

[写真]君津・津多屋の鰻の肝焼きと焼き鳥

 蒲焼。
店の桶にうなぎがいる。さばいたばかりの主役は肉厚で、
そこに何ともいい具合のタレがたっぷりかかる。
そして、下段のご飯もいい。君津産のコシヒカリだ。
お新香とご飯だけでもいけそう。
 2500円(梅)は納得プライス。
そう、五臓六腑にしみ渡るとはこのことなのだった。

[写真]君津・津多屋の鰻重

( 帰りは、元気ハツラツ by 農園主 )

※ 農園から車で約26分。
※ 店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1206/A120603/12019256/

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大掃除
2013/07/03(Wed)
 本圃ハウス内にあった株は、全て抜いて野焼きした。
ただ、ハウス内には株抜きした時に落とした葉っぱが、
大量にそこら中に散乱、乾燥してパリパリだった。
職場は、綺麗な方が気持ちいいに決まっている。

[写真]ベアハウスの大掃除が終わった様子

 ぶら下がっているのは、灌水チューブ。
これを株の根元に這わせて、点滴状に水を遣るのである。
だから、目詰まりしてはいけないので、
チューブ内部にスポンジを通して水洗いをしてある。
片づけは容易ではないが、清々とはこのこと。

( 掃きすぎて肘が痛い by 農園主 )

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甘やかし
2013/07/02(Tue)
 コガネムシが、いなくなってきた。
毎朝、夕方に、親苗の葉の裏表をチェックしてきた実感だ。
これまで、茶色のドウガネブイブイが食い荒らした後は、
緑色のカナブンが、葉をバリバリ食べていた。
無残な葉っぱも中にはある。。。
その度に捕獲を続けてきた。

[写真]順調に育っているイチゴの苗の様子

 面白い実験がある。
「カエデの葉を昆虫に食べさせると、防御本能であるフェノール化合物の
濃度が上がる」のだが、昆虫に食べられたカエデばかりか、
「その隣の食害に遭っていないカエデまでもフェノール化合物の濃度が増し、
昆虫に食べられにくくなった」というのだ。
 「植物もコミュニケーション能力をもっている」らしい。
(「すごい畑のすごい土」 杉山修一著)

 その正体は、「テルペルという揮発性物質(ガス)」にある。
「葉を食べられた時に揮発性物質が放出され、植物はそのガスを自らもつ
センサーで感知し、その情報を遺伝子に伝えて防御物質をつくり、
将来予想される食害に備える」というのである。

 良かれと思っていた毎日の捕獲作業は、
イチゴにとっては、自らの進化の阻害になっていたのかも知れない。

( 期待以上に頼もしいのだ by 農園主 )

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