達磨開眼
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2013/05/31(Fri)
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本日、最後の収穫を終えて、レジを完全に閉めた。
シーズンの営業終了である。 開園時の目標であった、 「二人で皆勤賞を取る」は達成できた。 ![]() 寒い冬の間、一度も風邪をひくことなく、 元気に乗り切ったので、プロとしての第一歩は 踏み出せたと思っている。 ( しもやけにはなった by 農園主 ) |
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日独伊の出会い
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2013/05/31(Fri)
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君津に移住した2年前からずっと気になっていた店だが、
訪れる機会がなかった。 「Silver Bird」 は、伊製のオートバイ(DUCATI)を扱う店だ。 通りすがりに展示車を遠目に眺めてはいたが、店の入り口がわからなかった。 先月から愛車のバッテリー交換をしたかったのだが、 この独製のバイクは、バッテリーがタンクの中に潜っているだけでなく、 その形状も特殊であり、自前では無理だ。東京まで持っていくか。。。 近所のホンダのバイク屋に相談してみたら、ここを紹介してもらえた。 ![]() ご主人は、29年前にこの店を始める前は、 フリーのグラフィック・デザイナーをしていたという。 無類のバイク好きが抑えられず、転身したという。 販売することよりも、創ることが好きだと言い切る。 だから、エンジン以外を自分でデザイン、設計、作成し、 オリジナルのバイクを創り上げる。 この筋では、有名人だった。東京、神奈川からはもちろん、 全国から飛行機に乗って訪ねてくるらしいのだ。 灯台下暗しだった。 ( 君津って、すごい by 農園主 ) |
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農家と2頭のオートバイ
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2013/05/29(Wed)
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農家とオートバイの相性は、よくないと言われる。
農家は、晴れの日は仕事で、雨の日は休みになることが多いが、 雨の日はオートバイにも乗れない、というわけである。 残念なことに、イチゴ農家はもっと悪い。 シーズン中はハウス内の仕事だから、雨だろうが大雪だろうが、 いつも仕事はできる。無休である。 だから、この半年はに乗れなかった。。。のである。 今日の午後、久しぶりにドキドキしながらエンジンをかけた。 「キュリュキュリュ、キュリュ」 「キュリュ、キュリュ」 心地いいトルク音が、何時までたっても聞こえてこない。 心配した通り、エンジンは休眠してしまったようだ。 仕方なく、JAFにバッテリーのチャージを頼むことに。 1150ccの大型バイクは、すぐさま息を吹き返したのだが、 もう1頭の250㏄のバイクは寝たまま。 明日、近所のバイク屋さんに連れていくことになった。 オートバイも、イチゴと同じように世話をしないとへそを大きく曲げる。 ( スマン by 農園主 ) |
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「農」を考える ( 値決めについて )
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2013/05/28(Tue)
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株式、為替相場が大荒れだそうだ。
目立たないが、債券相場も相当激しい。 「何をいくらで、どれだけ買うのか、売るのか」 ディーラーは常に判断を求められている。 きつい仕事に違いないが、 企業経営者は、比較にならないスケールの判断を要求される。 損失限度額やリスク保有量を自ら決めるからだ。 翻って、農家。 皆が個人事業主だから、同じことが求められているはず。 「イチゴをいくらで、どんな方々に買っていただくのか」 市場の価格は参考にするが、自分の生産コスト、労働力と利潤から値決めをする。 その努力を続けなければならない。 市場価格の商品はスーパーに並ぶ。それと何が違うのかが問われる。 価格の設定は、経営の意思表示でもある。 シビアだが、商人からすれば当たり前の話かもしれない。 ( 農家一年生の実感だ by 農園主 ) |
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サボテンの花
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2013/05/26(Sun)
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本日をもって、今シーズンのいちご狩りの営業を終えた。
昨年12月に初めてできたイチゴの赤い実を見た時は、 思わずグッとこみ上げるものがあったが、 それからあっと言う間の5か月間であった。 ![]() サボテンの花が咲いた。 開園祝いにBAHATI (バハティ) からいただいたものである。 「よく頑張った」と労ってくれているのかと思いきや、 花言葉は、「燃える心・秘めたる熱意」だそうだから、 「明日からは、来シーズンの準備に取り掛かれ」という意味のようだ。 ( 言われなくてもっ by 農園主 ) |
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5月の空と風
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2013/05/25(Sat)
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朝晩は涼しいが、すでに初夏の陽気を感じる。
日中のハウス内は換気をしていても暑い。 だからこそ、風が心地よい。 この時期は、ハウスの外にベンチを置いて、 外でいちごを食べてもらっている。 ![]() 「暑いねー」といちごを持ってハウスから出てきた家族が、 「甘ーい」と「涼しいー」になる。 小さなことが、ここでは幸せと感じることができる。 ( 5月の楽しみ方 by 農園主 ) |
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ランチの王様 ( 豚のスペアリブ in キッチン・オイシッタ )
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2013/05/23(Thu)
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スペアリブと言えば、トニーローマを思い出す。
タレで手がべたべたになるのだが、これがやみつきになる。 いかにもアメリカン・テイストであるが、 こちらは和風仕立ての一品だ。 ![]() 上品ながら輪郭のはっきりした味が、しっかり肉の中に浸み込む。 柔らかすぎず、硬すぎず、ころあいのいい焼き加減。 手で食べても汚れないところもいい。 オイシッタとは、「おいしいものを作るおじさん」という意味だそうだ。 シェフのことを、姪ごさんがそう呼ぶことに由来していると聞いた。 ちなみに、2歳の我が甥っ子は「いちごのおじさん」と呼ぶ。 ( そのままだ by 農園主 ) ※農園から車で約4分(徒歩約10分)。 ※店舗情報 : http://tabelog.com/chiba/A1206/A120603/12001116/ |
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続・モーニング苺
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2013/05/21(Tue)
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釣りとディーラー
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2013/05/19(Sun)
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「また、行きまーす」
相場関係者が、電話を切るときに決まって使う言い回しだ。 多分、ブローカーとのやり取りから始まった言い方だろう。 「また、電話します」という意味合いかと理解している。 証券会社にいた頃の後輩が来園、当日の朝にケータイが鳴った。 「すいません、渋滞で。。。遅れそうです。」 「了解。気を付けておいで」 「ありがとうございます。 また、行きまーす」 何年振りかに聞く懐かしいフレーズに、思わず笑った。 彼は、当時新人でチームに加わった。 寝ぼけた相場観を述べた後、上司の相場観を聞きながら、 居眠りをするタフ・ガイだったが、その一方で、財務分析の能力は秀でていた。 将来は、調査やリサーチの仕事が向いているかと思っていたが、 今や、バリバリの為替ディーラーになっているようだ。 「外にランチなんて、年に1度あるかないかですよ」 水を得た魚のような敏腕ディーラーのコメントだ。 今思えば、あの釣好きの性格はその片鱗だったのか。 ルアーを狙って投げ込む姿は、結構格好いいものがあった。 その彼、昼過ぎになっても来ない。「また、行きまーす」と言ったきりだ。 聞けば、アクアラインで事故渋滞があり、大そう難儀したそうだ。 その間、いちごを食べるため、アイスだけでしのいで来たという。 普段の昼抜きの成果がここで出た。 到着していちごをたっぷり食べ、アランと戯れる。 そして、やっぱり千葉の美味しい魚の店に寄りたいと、 二人で出かけて行ったのであった。 ( セリカの爆音とともに by 農園主 ) |
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「農」を考える (攻めの農業について)
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2013/05/18(Sat)
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安倍首相が成長戦略のひとつとして「攻めの農業」を公表した。
生産や輸出の拡大を進めるという。農業の活性化に異論の声はあるまい。 農業問題で必ず出てくる議論が、休耕地の有効利用であるが、 今回もこれらの農地を集約することが強調されている。 「大規模農家」を創出し、効率的な農業を目指そうというものだ。 耳障りのいい意見なのだが、農家として、どうも合点がいかない。 点在した農地を集約するのには意味があろうが、 短絡的な規模の拡大はどうなのか。。。 当園は2人で2反(2000㎡)のハウスを運営している。 師匠に言われた通り、マックスの広さを実感。 気を抜くとすぐに手入れが行き届かなくなるからだ。 一方で、来園者が増えるに従い、イチゴの実が足りないこともあった。 ならば、ハウスを増設する? 人を雇用し面積を拡大するという経営判断もあるのかも知れない。 しかし、たとえ人手を増やしたとしても、 自分達自身の目が行き届かなくなることは間違いない。 目の数は増やせないから、手抜きになる恐れがあり、 その先には、残念ながら品質の劣化が待っている。 農業の難しいところは、生産性の向上にありそうだ。 工場のように、あるいはレストランのように、 同じものが作れる機械やレシピがあれば増産は容易い。 企業の農業ビジネス参入が成功しないのは、この点にあるかも知れない。 日本の農作物の特長が、安心・安全で手の込んだ食味にあるのだとしたら、 農政の向いている方向は、反対のようで気になる。 ( 勝負するなら得意分野で by 農園主 ) |
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社員証
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2013/05/15(Wed)
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会社に入社した頃は、社員章が主流だった。
スーツの襟に付けるバッジだ。(これが何ともセンスのない代物だった) それがいつの間にやら、社員証になり、しかも磁気入りとなった。 ディーリングルームへの出入りも、それをかざさないとドアが開かない。 うっかり、机に忘れてトイレに出ようものなら席に戻れない仕組みだ。 ケータイで新人に「ヘルプッ」と連絡する。 彼らは、忙しくても走って開けに来てくれるから、 この瞬間は何とも頼もしかったものだ。 郵便局に不在連絡票を持って出かけた。 アマゾンで買った本の届け先を自宅ではなく、農園の住所にしていた。 仕事中で受付ハウスに不在だったのか、ポストもないため、 書籍は郵便局に戻ってしまった。 窓口で連絡票と免許証を出したが、 「免許証と住所が違いますので、ポレポレ農園の方だと証明できるものが、 何かありますか」 担当者にそう言われる。 先方は、間違いのないように本人に届けることが仕事なのだから、 ごもっともな話である。 「間違いなく農園の者なのですが(二人しかいない)、例えばどんな証明ですか?」 「そうですね、例えば社員証とかあれば。。。」 「。。。すいませんが、再配達をお願いしますっ」 ( ハウスの鍵は、つっかえ棒だ by 農園主 ) |
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ランチの王様 ( 大海老天丼 in おすしやさん魚忠 )
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2013/05/13(Mon)
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会社勤めのころから、昼飯は楽しみのひとつであった。
忙しくなると、サンドイッチをつまみながらの昼の会議が多くなったので、 その分、外で好きなものを食べられるのは、シアワセなのだった。 チームの若いメンバーに「今日は何を食べに行くか、決めていいよ」と たまには譲ると、「えー、何でもいいですよ」と大抵返ってくるのが、 不思議でならなかった。 君津に来て2年、昼ごはんの店はまだまだ未知の店が多い。 師匠の知り合いの方から紹介された店に寄ってみた。 「おすしやさん」という店名のお寿司屋さんである。 今回は二回目になる。 前回は、ランチメニューのネギトロ丼をいただいた。 味とボリュームに満足して帰ったのだが、 その時にメニューでちらっと見た「大海老天丼」が気になって、 今回は狙い打ち、張り切って出かけた。 ![]() 本当に大えび、ぷりぷり。 これが1260円。お値打ちだ。 普段のランチにしては少し高いが、東京駅界隈なら倍以上でもいい代物。 サラリーマンの行列が出来そうな一品だ。 満腹感で、うとうとする。 ( サラリーマン時代と同じ by 農園主 ) ※農園から車で約11分。 ※店舗情報 : http://r.gnavi.co.jp/d0b9eeu90000/ |
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大先生(おおせんせい)
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2013/05/12(Sun)
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君津市内に都内からの来院も多い動物病院がある。
大先生は、長野県から来られた初代の先生で、 市内の牛や豚やヤギのほとんどを診ていたそうだから、 当時の農家で知らない人はいない。 大先生は文字通り、引っ張りだこだったそうだ。 嵐の日、夜中に牛のお産で呼ばれたが、 物凄い雷で立ち往生したという昔話を懐かしそうにされた。 「それが今のポレポレ農園の前だったな」と笑って言われる。 ヤギで心配な病気に「腰麻痺(ようまひ)」がある。 蚊を媒介して寄生虫が体内の神経を侵す。 歩行困難になり、生命の危険がある。 この病気からアランを守らねば。 しかし、普通の動物病院ではヤギは診てもらえない。 犬猫の小動物ではないからだ。 大先生が、その予防薬を持って来園してくれたのであった。 近所ののぶ子さんの紹介だ。 二人がアランの命の恩人ということになる。 感激のついでに、大先生に聞いてみた。 「アランは少し。。。太り過ぎですか?」 「この位は普通だよ」 大先生は深く頷いて言ってくれた。 ( 心配事が解消 by 農園主 ) |
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母の日の円安
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2013/05/11(Sat)
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日銀の「異次元緩和」を契機に円安が進行しているそうだ。
輸出企業は、突如として軒並み増益に転じている。 何かヒット商品が生み出されたわけではないらしいが、 兎も角、株高は演出され、にわかに熱狂的な雰囲気である。 明日の母の日は、子供たちが小遣いを握りしめて花屋に向かう日。 カーネーションの値段は2割高になっていると聞く。 半数は海外(主にコロンビア)からの輸入物だからだ。 それぞれにそれぞれの円安がある。 だから、浮かれてばかりもいられない。 持っていた外貨預金はわずかだったが、 安倍政権前に全額解約済みだ。 ( 。。。ショック by 農園主 ) |
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リアリティ
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2013/05/05(Sun)
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GWの連休を利用して遠方からご来園いただく方が多い。
泊まりがけでの関東満喫ツアーである。 昨日、新潟県から来られたご家族は、 なんと、ディズニーランドとポレポレ農園との組み合わせだ。 「楽しい思い出になりました」とメールをいただいた。 ディズニーランドは、言わずと知れたエンターテイメントの巨人。 その「ホスピタリティ(心からのおもてなし)」は一流であり、 スケールには少々、、、差があるものの、当園が学ぶところは多い。 思い切って、当園と較べてみた。 ビッグサンダー・マウンテン vs 竹馬 ジャングル・クルーズ vs カメのクロちゃん ピーターパン空の旅 vs シャボン玉 スペース・マウンテン vs 凧 ミッキー vs アラン ( ん、意外にいい勝負? by 農園主 ) |
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