再検査
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2012/10/31(Wed)
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先日不合格だった消防検査の敗者復活戦。
前回は、暖房機の設置位置と灯油管の不備が指摘された。 今回は、施工業者だけでなく、暖房機メーカーも立会い、 万全の体制で臨む。勿論、指摘事項は改善済み。 甲斐あって、 「基準に適合している。」 お墨付きをいただけた。 ![]() あこがれのファイアーマンの仕事は、最後まで手抜きをしない。 灯油がこぼれた後もしっかり、臭い確認するのであった。 ( 流石だ by 農園主 ) |
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サンディ
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2012/10/30(Tue)
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ハリケーン「サンディ」が北米を襲っている。
NY証券取引所が、悪天候を理由に営業時間を短縮したのは、 ニューヨークが猛吹雪に襲われた1996年1月8日以来だそうだ。 不幸にも、その日は当地に居合わせた。 朝からの大雪。駅までいくのに難儀したが、幸い電車には乗れた。 と言うのも、後発の電車から電気系統の故障で、次々と途中で動かなくなり、 大勢の通勤客が車内に午後3時過ぎまで閉じ込められることになったからだ。 通勤の足が平常に戻るまでに1週間かかるほどのパニックであった。 その朝、ディーリングルームに出社していたのは、ほんの数人。 米国人にとっては、「会社よりも近所の雪かきの方が大事」と、後から聞いた。 長靴と防寒具に身を固めたボスが、 私の姿(スーツとネクタイ)を見て 「いいネクタイだ」とウィンクして帰って行った。 何やら、合点が行った。 台風や大雪の時、会社にいくべきか、休むべきか。 何を着ていくべきか。 簡単なことだった。何でも、自分が決めればいい。 それ以来、会社生活は変わったかもしれない。 電車に閉じ込められた方々には、申し訳ないが、 忘れられないパニックである。 ( 台風にも名前をつけたらどうだろうか by 農園主 ) |
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コルレオーネ
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2012/10/28(Sun)
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地域の交流会(呑み会)に誘われるまま顔を出した。
見渡すと、年齢は一回り以上も年上の重鎮ばかりだったが、 たいそうな歓迎をいただく。 その中に、イチゴの生育だけではなく、販売方法までも、 ずっと親身に心配してくれているなじみの農家もおられた。 80歳、いつも笑顔の野菜作り名人だ。 実は、ただ者ではなかった。 話をしていると、その間ずっと、悩み事を持ちかけてくる人が後を絶たない。 地域の水利のことやイノシシの保証のことなど。。。 次々、相談に来るのであった。 「ドン・コルレオーネ」は、地域の顔役として揉め事の仲裁を務め、 そして最後までファミリーを守る「ゴッド・ファーザー」として、 映画では描かれていた。 「大丈夫だよ、ポレポレ農園は。」 いつもの言葉が、今日に限っては響きが違った。 「おまえさんの農園は、なんとかするから。」 ( お願いしまっす by 農園主 ) |
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遊びの天才
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2012/10/27(Sat)
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農業へ入る契機を作ってくれたのは、
世田谷の「小泉農園」と埼玉県小川町の「風の丘ファーム」である。 サラリーマン時代、そこで週末研修をいっしょにすごした仲間が、 家族で農園に来てくれた。 当時、彼は金融関係のIT部門で働いていたが、 今は、有機野菜を宅配販売する会社のIT部門に勤める。 彼の5歳の長男と2歳の長女は、農園に来て 「イチゴ、まだないのぉ?」と青々した株だけのハウス内を 見てがっかりしていた。 ところが、イチゴはなくとも子供は楽しいらしい。 農園内の土手を駆け下り、ぬかった土で泥ハンバーグを作る。 ハウス脇の溝をスコップで掘り返し、ミミズを捕まえる。 草取りをし、テントウムシを捕まえる。 開園時には、竹馬やラジコンを用意しようと思っていたのだが、 大地そのもの、素が一番いいのかもしれない。 二人の遊びの天才が、そう教えてくれた。 ( それでもラジコンはほしい by 農園主 ) |
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「農」を考える
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2012/10/25(Thu)
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太古の昔に農耕が始まったのは、
狩猟生活から進化した結果とする歴史観が一般的である。 農耕開始が、定住を可能にし、貯蓄を可能にし、 そして安定した生活を実現したと考える。 違う見方もあるようだ。 狩猟生活は、「人口の増加と狩猟技法の向上」によって、少しずつ 移住から定住が始まったとする。 人が増えたので行動範囲が狭まり、狩りが上手くなったので遠出しなくなり、 そして定住が始まる。 その結果、余暇ができたので農耕が始まったという。 ( 「文明と戦争」アザー・ガット著 ) 人は、オン・オフが明確な狩猟生活を本当は続けていたいのだが、 渋々、毎日仕事がある農作業を始めたというのである。 なるほど、サラリーマンの頃の仕事は一瞬で大きな収益が上がることも、 たまにはあったから解かるような気がする。 それでも、コツコツと積み上げていく仕事にも、意外に、楽しいところもある。 ( 効率的な怠け者はあり? by 農園主 ) |
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ドーナツとコーヒー
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2012/10/23(Tue)
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「休みがないね。」
経営会議(夕食)で、時々提起される労働条件への指摘である。 原因は、はっきりしている。 自分たちの作業の手が遅いことと開園準備の仕事が重なっていること。 残念ながら、即効性のある解決策は今のところ見当たらない。 まるで、資本家にいいように搾取される労働者の典型のようであるが、 両者を兼ねる当園では、争議のやりようがない。。。 都内ホテルの客室稼働率(どれ位客室が埋まっているか)が、 80%を超え、震災前の水準まで戻ったと、今朝の日経新聞にあった。 被災地に残るガレキの山の映像には、ため息が出るものの、 震災直後には、客室稼働率が40%まで落ち込んでいたことを考えると、 消費者心理が回復してきていることは事実のようだ。 自粛を続けるにも、適度な休みや遊びが必要なのは、人として自然なのかもしれない。 今朝、葉かき作業が一巡したので、農園も午後から休むことにした。 定植終了後に半日のんびりして以来だから、半月振り。 「さぁーて、ドーナツとコーヒーと読書を堪能するぞぉ」 と意気込んだのだが、 夕刻には、やっぱりハウスにいた。。。 高設メーカーの方から、液肥の混合方法を教わったり、 内装屋さんと、建築中のトイレの打ち合わせをしたり。 ドーナツとコーヒーは、夕食後に変更となったが、 両者の融合した味は裏切らない。 ( ドーナツは、ポン・デ・黒糖と決まっている by 農園主 ) |
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閾値(しきいち)
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2012/10/16(Tue)
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「こんなに洗うの大変でしょ」
毎朝犬の散歩で通りかかる方から、声をかけられる。 育苗の時に使った「マジカルポット」を1つ1つ(計6000個)手洗いし、 殺菌剤に浸して消毒する。 ![]() ITや統計の分野では一般的な用語になっている「閾値」は、 そもそも生理学の言葉。 生体反応を示し始める刺激の境界値をいう。 植物は、様々な病原菌と闘っている。イチゴもそうだ。 しかし、無菌状態にすることは難しいので、発病を抑えることが最善の策になる。 やるべきことは、病原菌の数が閾値を超えないようにすること。 使い終わったポットの消毒は、来シーズンのために必要な作業なのである。 ( 年1回だからできる by 農園主 ) |
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アランのこと (誕生編)
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2012/10/09(Tue)
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昨日、茨城県の牧場でオスのヤギが、ようやく生まれた。
今年は、猛暑のせいで例年よりも秋口に生まれる頭数が、 少なかったらしい。 彼は、角を取る(除角という)手術の後、1ヵ月後には、 農園にやってくる。 動物を飼う大変さを覚悟の上で、決めたことである。 名前は、もう決まっている。 「アラン・グリーンスパン」という。 サラリーマン時代の古い友人の名を拝借した。 アランの役割は、 農園に来たお客様の接客とエンターテイメントが主担当になる。 それから、草刈りの補助も大いに期待している。 頼むぞ、マエストロ。 ( 彼とも濃いつき合いになるだろう by 農園主 ) |
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父帰る
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2012/10/05(Fri)
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父が、君津に長期滞在した。
定植の手伝いに来てくれたのだ。 幼少のころ、夏休みに田舎の畑仕事を手伝ったことがあるというが、 商社マンだった父は、実質、農作業は初体験である。 それでも、夜明けから暗くなるまでの立ち仕事を 初日から最後まで9日間フルに付き合ってくれた。 定植作業の手順は、苗の葉の選定をし、水を満たした高設ベッドに植える。 柔らかくなった土を掘って植えるから、力仕事ではない。 根元(クラウン)が埋まらないように浅植えにすることがコツ。 あとは、数をこなすことになる。 だから、結構、根気が要る作業である。 これを支えるのが、 イチゴの生態に興味を持って、観察する楽しみを持つこと、 単純だからこそ、作業手順の効率化を考え続けること、 そして、イチゴを食べてもらう人への思い。 途中、台風一過後の暑さで、体調が心配された父だが、 こちらが押されるくらいの仕事振りだった。多分、植えた苗数は一番多い。 「ずいぶん、穴掘って、埋めたなー」 全て植え終えた壮観なハウスを見て満足そうに、今朝、東京に帰った。 「楽しかったよ。イチゴのこともずいぶん解かったし、お客さんが喜ぶ顔が見たいね。」 そう言っていた。 ( この父の息子で良かった by 農園主 ) |
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やよいひめ
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2012/10/02(Tue)
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本来は、ずんぐりむっくりの苗なのだが、
ポレポレ農園では、大柄で健康な姫に育った。 育苗ハウスから本舗ハウスに運ぶ途中で、 葉数4枚の全てに副葉のある苗を見つけた。 期待ができそうな苗である。 ![]() 「やよいひめ」の植え付けを昨日から始めた。 この品種は、花芽分化の時期が遅いので、定植の順番は最後になる。 いよいよ、終盤に入ったということでもある。 その分、育苗ハウスでは、定植待ちで残っている苗数が、 目に見えて減ってきている。 ( うれしいような。。。 by 農園主 ) |
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