かなみひめ
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2012/09/30(Sun)
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半年前から、育苗ハウス1号で育ててきた苗が、定植を迎えた。
じゃじゃ馬娘の「かなみひめ」 が、一人前のイチゴになるステージへ上がる。 苦労してきた分、感激はひとしおだ。 スタイル抜群の美人になったと自負している。 全て師匠のおかげである。 ![]() この姫は、病害虫に弱く、大変手がかかる。 定植後も、それは変わらないから、最後まで気は抜けない。 みんなが喜ぶ実を是非、つけてほしい。 目的は、はっきりしている。 だから、やるべきことも明快だ。 ( 手を抜かない by 農園主 ) |
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脱・自分本位
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2012/09/28(Fri)
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イチゴたちは、気付いているような気がして「ハッ」とする。
「何か、この数日愛情が薄くない?」と言われているような。。。 本舗ハウスに苗を植え替える定植作業の真っ最中だ。 いつも通り(のつもりで)朝の水やりをし、順番に植え替えていく。 植え替えの時、イチゴは根元の湿気を嫌うので、深植えは禁物。 ならば、どこまで浅くするのがいいのか。 イチゴにとって、心地のいい植え方、環境を考えている(つもり)だが、 本数が多いせいか、つい気が急いてしまう。 だから、冒頭の声が聞こえるのかも。 ( 愛情を込めて by 農園主 ) |
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自我の覚醒
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2012/09/27(Thu)
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高校時代、国語の授業で記憶に残っている言葉である。
「舞姫」(森鴎外)の小説のあらすじは、今となっては曖昧だが、 「本来の自分に気付く」という小説のテーマに、強く興味を持った。 最近になって、ようやくその意味を実感している。 わが国の周辺で、俄かに領土問題が緊迫しているようだ。 同胞の冷静な対応には誇りを持つが、 我々は、本来は人一倍愛国心が強く、同胞を大切に思う国民である。 それをそっと秘めてきたところがある。 それが、周辺国の不遜な振る舞いで覚醒した気がしている。 ( ペイトリオッツ by 農園主 ) |
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いざ、定植へ
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2012/09/24(Mon)
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何とか明日からの準備が整い、
休憩ハウス内で、ほっと一息。 すがすがしい。 ![]() しかし、さっきまで悪戦苦闘していた隣の本舗ハウスでは、 こぼれた土や肥料や、それらの袋が散乱し、 その散らかり様は、見せられたものではない。 ( どちらも現実である by 農園主 ) |
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ヘッドライト
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2012/09/23(Sun)
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車のライトではない。文字通り、頭につけるライトを買って来た。
明後日から定植をスタートさせる予定だが、ハウスが広くて、 予想以上にセットアップに時間がかかっている。 このライト、LED使用で照射距離が77メートルとある。 確かに、ハウスの端(57メートル)が照らせたから、驚きだ。 文明は農家の深夜残業を可能にする。 ( 感謝すべきか迷うところ by 農園主 ) |
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足が棒
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2012/09/22(Sat)
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夜明け前から、いそいそと定植の準備をしていた。
すると、7時ころ、草刈り機を乗せた軽トラックが集合し始める。 こっちに5台、あそこに5台、向こうに5台。 もしや。。。 案の定、道普請の日( → 7月22日記事) であった。 「今日は、ちょっと。。。」 言いかけると、 「いいさ。自分の仕事しな。いつも草刈ってるの知ってっから。」 とのお言葉に甘えさせてもらった。 その後は、終日、高設ベッドに置肥や土の補充や潅水やら、 農園の仕事に没頭し、行ったり来たり。 気がつくと夕方、足が棒なので、 ふと、ケータイに万歩計がついていることを思い出して見たくなった。 見ると、12,000歩を少し超えたくらい。。。 ビミョー、というか、自己満足するには中途半端な数字であった。 余計に疲れが出たような気もする。 ( 億歩計もあるらしい by 農園主 ) ![]() |
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夜にイチゴが教えてくれたこと
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2012/09/20(Thu)
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耐え切れないほど、悲しいことやつらいことだってある。
その時は、我慢しなくていい。 声を出して泣いたっていい。 そばにいるのは、家族だけではない。 振り向けば、友がいる。仲間がいる。 それに師匠たちがついていてくれる。 ( 何も心配しなくていいから by 農園主 ) |
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ロッソ・マサイ
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2012/09/19(Wed)
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ケニアへの買付け大旅行から帰って来た2人。
「バハティ」の双子姉妹が、2ヶ月振りに無事帰国した。(→ 6月2日記事) 現地では、店の10周年パーティーもあったようだ。 農園のために、マサイクロスの買付けをお願いしていたのだが、 2人のセンスの良さは期待以上、いい物を仕入れてくれた。 ![]() このマサイ族の眩しい色彩は、屋外で映える。 フェラーリに代表されるイタリア車の美しい赤色(ロッソ・フェラーリ)と通じる。 ポレポレ農園の白い休憩ハウスを明るい雰囲気に仕上げていきたい。 ( 巻き付けてジャンプしたくなる by 農園主 ) |
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虹
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2012/09/18(Tue)
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白いハウスは、受付と休憩用のスペースになる。
来園した方が、ゆったりとくつろげるようにしたい。 完成は間近だ。 今朝、ポレポレ農園の上空に綺麗な虹が半円を描いた。 ![]() 「いいものができたじゃない」、そう言いながら見に来てくれたようだった。 ( うれしくて、涙が止まらない by 農園主 ) |
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電柱工事 2本目
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2012/09/15(Sat)
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東京電力、木更津支店の担当者から慌てた様子で電話が来た。
「も、申し訳ありません。私と作業現場の連絡ミスです。 すぐに、始めますので。すいませんでしたっ。」 2日後には、農園の傾いていた電柱はまっすぐになった。 農園内で2本目の電柱工事である。(5月11日 電柱工事 1本目) ![]() 4ヶ月前になるが 農園内の電柱が少し傾いていた(30センチ位)ので直してもらえないか、 相談したら、「お客さんの安全のために」と了承してくれた。 しかし、その後は、なしのツブテだったので、聞いてみたら、 冒頭の顛末になったのである。 確かに、失念していたことには、最初はムッとさせられたが、 自らの誤りを素直に認めて、即座に善後策を打つ対応は、大変気持ちが良く、 だから、「誰でも間違いはありますから」と言えた。 さて、「原発ゼロ」の議論が始まっているようだ。 地震国である我が国では、そもそもその建設自体が間違いだったことは、 はっきりした。 にもかかわらず、電柱の担当者のような役割を誰も担わない。 知らんふりのまま、話が進められようとしている。 ( 電柱作業はいつも荒れ模様になる by 農園主 ) |
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将来はイチゴ屋さん?
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2012/09/12(Wed)
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県の確認検査の日。
先週の市の検査に続くもので、これが最終検査になる。 2時間をかける充実した検査内容だった。 そして夕方5時、「問題ありません」とお墨付きをいただけた。 検査は、君津市役所の会議室で書類確認から始まる。 県からは、課長さんと担当者2名、市からは担当者2名が出席。 主検査官の課長さんが、書類の日付から細かく確認を始める。 そして、入札の手続き過程(業者の選定理由、入札金額)や 工事請負契約書などをしっかり見ていく。 高設栽培システムのメーカー選定理由は、ひときわ質問が多かった。 「製造メーカーは何社あるのですか?」「なぜ、このシステム?」 「どこが優れている?」。。。 1時間後、農園での実地検査に移る。 ハウスの検査を一通り終えると、再度、高設設備に質問が続く。 「給水はどういう仕組みですか?」「液肥の混合は?」 「培土の中身は?」。。。 ( 定年後は、いちご屋志望とみた by 農園主 ) |
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健さん
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2012/09/09(Sun)
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NHK番組「プロフェッショナル」に俳優の高倉健が出演していた。
81歳、存在感は健在だ。 番組でお決まりの「プロフェッショナルとは?」との問いには、 「生業ですかね。」と奇をてらわないところも、いかにもであった。 この取材では紹介されていなかったが、有名な撮影秘話がある。 「幸福の黄色いハンカチ」でのこと。 出所してすぐ、街の食堂でラーメンとカツ丼を食べるシーンがある。 その時のおいしそうな表情に、山田洋次監督が感心して尋ねたら、 「2日前から、何も食べていません」と答えたそうだ。 プロは最高のパフォーマンスのために最高の準備をする。 そのために「手を抜かない」ということなのだ。 いつか自分の出番が来たら、そう答えようと勝手に決めている。 ( プロジェクトXも好きだった by 農園主 ) |
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いじめを考える
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2012/09/08(Sat)
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「それは、絶望のせいだった、とぼくは信じている。
彼らは、自分たちに本当の未来を見ていなかったし、 周りの人たちから受け入れられていないと思っていた。 彼らは、自己嫌悪に陥った。 周りにいる人たちを嫌い始めた。 そして、怒り、暴力的になった。」 1999年米国コロラド州のコロンバイン高校で、生徒2人が銃を乱射し、 生徒13人の命を奪い、犯人は自ら命を絶った事件があった。 亡くなった生徒たちだけでなく、犯人とも友人関係にあった生徒が、 当時のことを著している。 (「コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー」 ブルックス・ブラウン著) 普通の家庭で育った普通の生徒が、いじめに合い、先生に見て見ぬふりをされ、 警察にはウソをつかれたとある。米国も同じだ。 「自分の夢は絶対に実現しないし、 世界は絶対によくならないと信じさせられてしまっていた。 これが、多くの高校生たちが共有している絶望。」(同書) いじめの対策は、生徒間相互の監視や先生の監視に流れやすいが、 実は全く正反対の間違った考え方であることがわかる。不信を助長するだけだ。 もし、学校や職場に希望が満ち溢れていれば、 人をいじめたり、いじめられたりするヒマはないのかも知れない。 著者は最後に書いている。 「ドント・ギブアップ・ホープ」(希望を捨ててはだめなんだ。) ( 大人だって by 農園主 ) |
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ホームゲーム
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2012/09/06(Thu)
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ポレポレ農園の建設事業(補助金交付事業)が竣工し、
君津市役所による確認検査が行われた。 検査には、農協と工事関係3社が顔を揃える。 ハウス、高設栽培設備、暖房機等の仕様説明をする都度、 市の担当者は、寸法や型番などが申請通りのものか確認し、 時折、質問を交えながら写真を撮っていく。厳粛だ。 しかし、こちら側のあげ足を取るようないじわるな姿勢はない。 これまで1年間、苦労していっしょに事業の申請・承認手続きを進めてきたので、 信頼関係は十分にある。 だから、検査の雰囲気は決してアウェーではなく、あくまでもホームなのであった。 最後に担当者が言った。 「来週の県の検査でも、仕様内容を本日のようにわかりやすくご説明ください。 我々も参加しますし、問題はないかと思います。」 ( 若き精鋭たちがサポーター by 農園主 ) |
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カモ?
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2012/09/04(Tue)
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工事は大詰めだ。いよいよ、明日が第1次工期の最終日になる。
(第2次は受付・休憩用ハウスの建設、第3次は駐車場の整備に入る。) 1次工事は補助金をいただけるので、農協に県指定の「決済用普通預金口座」を 受け口として3ヶ月前に作った。 その口座に自己資金分を、そろそろ入金しておかなければいけない。 なけなしの貯金を方々から、かき集めている。 君津のゆうちょ銀行へも残高の送金をしに出かけた。 先の自分名義の農協口座へ振込みをお願いする。 窓口は年配の女性だった。 暗証番号を入力して、しばらく待っていると、 「お客様、申し訳ありません。手違いで番号を消してしまいまして、再入力ください。」 (仕方ないな。) 再び、待っていると、 「お客様、金額が大きいので、再入力を。。。」 (そんなに、大金でもないけど。) 「お客様、つかぬことですが、オレオレ詐欺とか。。。ではないです。。よね?」 (そんなにカモっぽいかな?それに送金先は、自分名義の口座だけどっ。) ( わずかな資金移動も大仕事である by 農園主 ) |
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マスコミ(大衆伝達)
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2012/09/03(Mon)
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「東日本大震災は、第二の敗戦とも言われるが、これはマスコミにこそ良くあてはまる。
先の大戦で戦争遂行に加担をし、大本営の走狗と化した新聞は、 戦後、縷々反省を綴り、真実の報道への決意を新たにしたはずだ。 ところが、今度は、原子力をめぐって安全神話構築のお先棒を担ぎ、あるいは黙過した。」 (「日本の聖域 偽装の国」 選択編集部 編) 随分前から、新聞はそういうものだと思って日々読んできたが、 テレビもまともに観なくなって久しい。 多くの人が、ツイッターやフェイスブックに時間を割いているという。 「友達」の投稿やコメントには、鮮度と公正な価値があるように感じる。 「これいい」とか「役に立つ」と感じたことは、純粋に人に伝えたくなるから、 そこには、主観があるだけで、ウソや打算はないのだ。 だから、人はSNSに自然と集まってくる。 ( いいね! by 農園主 ) |
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流れ者
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2012/09/01(Sat)
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高設ベッドに土入れを始めて4日目になる。
当初は、臨時に人を雇用し、3日間で終わらせる予定と聞いていた。 遅れているのは、厳しい残暑以外に、アルバイト事情もある。 初日に、アルバイトにきてくれた3人のうちの1人に、 「国はどこ?」と質問した。 外国人を雇用したと聞いていたからだ。 中国か?モンゴルか? 「いや、流れ者なもんで」 どうやら、30歳台の男性は邦人だったようで、 「故郷(クニ)はどこ?」に対する答えだった。 この彼は、スタートこそ猛ダッシュの張り切りぶりだったのだが、 2時間でバテ、その後は車の中で昼過ぎまで休憩。 翌日は、午前中遅刻。 そして、3日目には、ついに逃亡した。 ( こうして、土入れは明日も続くのであった by 農園主 ) |
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