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ケータイ
2012/07/31(Tue)
 先週末にケータイを買い換えた。
スマホではなく、ケータイからケータイに。
職業柄、防水と防塵に強い機種に変えた。
このご時世になぜスマホではないのか、、、
必要な機能はあるから良しとする。

 それよりも、「ケータイ社会論」(岡田朋之+松田美佐編)にガッテンすることが書いてあった。
なぜ、電車内で他人のケータイの通話が、不快に感じるのか?その理由だ。

 客同士の会話は気にならないのに、なぜなのか常々疑問であった。
「都市空間には一定の秩序がある。電車内での会話についても暗黙の了解がある。
 乗客は自分たちの会話が周りに聞こえていることを前提に話さなければならない。
 また、周囲の人々は聞こえていても聞いていないふりをしている。」

 これを「儀礼的無関心」というのだそうだ。
乗客みんなが、この規範を社内で共有している。
だから、呼び出し音が勝手に鳴ったケータイに向かって話し始めると、
規範を無視したように感じるというのだ。
なるほどである。

( マナーモードは最近使わなくなった by 農園主 )


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独立へ
2012/07/30(Mon)
 子苗同士をつなぐランナーをはさみ(切り離し)始めた。
それぞれが自分のポットに根を下ろし、自分だけの根と葉で生きていく。

[写真]子苗が独り立ちしたところ

 「1日1000苗は、はさめるでしょ」
師匠は言うが、半分程度のペースが精一杯である。
ランナーをはさみながら、苗をじっくり観察。病害虫の確認をしながら健康チェックをする。
さらに下葉を掻く。葉数は今の時期、2.5枚から3枚にする。
これは発根を促すため。(小数点は、新葉は1.0以下のカウントになるから)

 苗の中には、兄弟とのつながりが切れ、ショックでしおれるものもある。
どの世界でも、独立には試練がある。

(若いからさすがにメタボは、いない  by 農園主 )




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月は東に 日は西に
2012/07/29(Sun)
 農家の場合、暑さを避け早朝から仕事をするのが基本。
もっとも、会社勤めでも早朝出勤は珍しくない。
会社に人が少ない時間帯は、つまらない電話や上司からの呼び出しもないため、
自分の仕事に集中できる。
だから、会社人のころは、毎朝6時には会社に入っていた。
さらに、昼休みは時間の制約があるのをいいことに会議を入れていたから、
夕方以降の集中力は続かない。。。
電池切れで、早く帰りたくなったものである。

 農家の夏は、「早朝から午前中までが仕事時間」と決めているのだが、
最近は、ハウス工事の打ち合わせが日中に度々あるため、
苗の世話を終えると日暮れ時となることが増えた。
「朝から遅くまで大変ねぇ」 周りから声をかけられる。

[写真]ポレポレ農園の夕暮れ(東の空)
〔ポレポレ農園 東の空〕


 しかし、最近知ったことがある。
午後4時から日暮れまでの時間は、土の冷却効果と南風が涼しく吹き、
畑にいると最高に気持ちがいいのである。
ゴールデンタイムだったのだ。

[写真]ポレポレ農園の夕暮れ(西の空)
〔ポレポレ農園 西の空〕

( 午後4時からも仕事がしたくなる by 農園主 )


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ビートル
2012/07/28(Sat)
 夕食時にどこから入り込んだか、食卓に飛び込んできた。
この夏、初めてのカブトムシの来訪だ。
よほど水分がほしかったのか、きゅうりの切れ端から離れない。
熱中症寸前だったのか。

[写真]きゅうりにしがみつくカブト虫(その1)

[写真]きゅうりにしがみつくカブト虫(その2)

[写真]きゅうりにしがみつくカブト虫(その3)
  

 テレビでは、知らぬ間に始まっていたオリンピックの開会式の様子が
ニュースで伝えられている。
ビートルズの名曲「HEY JUDE」をポール・マッカートニーが、熱唱していた。

( 夏は、やっぱりカブトムシ by 農園主 )


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57m
2012/07/27(Fri)
 茹だるような暑さが続く。
日中は11時までの仕事が限界。正午またぎはとても無理だ。
今朝も5時過ぎから1000㎡の3連棟のハウス内の草刈りを始め、
その後、刈った草を集めた。

[写真]ハウス内の刈った草を軽トラに積んだところ

 ハウスの全長は57m、とても手作業では収集し切れない。
草の山は、軽トラの荷台3回分にもなった。

 明日からは、高設栽培システムの組み立てが始まる。
まずは、ハウス内に防草シートを全面に敷くことになるので、
そのための事前準備である。
ちなみに、来月にも4連棟分の同じ仕事が待っている。

( 汗が、つくづくしょっぱい by 農園主 )


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真空管
2012/07/26(Thu)
 赤坂見附の駅から歩いて1分。わかりやすいところにある。
店に上る階段には、懐かしいレコードジャケットが並び、もう心が浮き立つ。
扉を開けると、イケメンたちが出迎えてくれる。
初めて来たはずなのに、すでに常連気分にさせてくれるから不思議だ。

 70年代、80年代の音楽を聴かせるこのBarは、高校時代の友人が経営する。
彼女は、自らのコンサルタント会社を持ち、様々な業界で社長業をこなしている。
いつ寝ているかは誰も知らないくらい、仕事に夢中になる姿勢は昔から変わらない。
人にパワーを与える。 しかも美人だからファンは多い。
店のスタッフの方達も彼女を慕っているからか、
店内では客と店員の区別がつかない程の連帯感が生まれている。
だから、この「親空間」の居心地がいい。
危うく、君津行きの最終バスに乗り遅れそうになった夜である。

( 人に自慢したくなる空間 by 農園主 )


真空管に行ってみたくなった方は、ホームページ をご覧ください。
 
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イチゴのようなトマト
2012/07/25(Wed)
 トマトベリーは、イチゴのように先の細い格好をした小玉トマト。
糖度は9度に達し、肉厚で食感がいい。
プチトマトとはまた違う新世界である。

[写真]トマトベリー

 これは、仲間のカラー農家からいただいたもの。
カラーの花は、夏場がシーズンオフ。
その時間を利用して様々な作目に挑戦している。
カラーの根は1年中が水中にあり、豊富な水が命。
一方で、水分を切って糖度を高めるトマトに挑戦しているからおもしろい。

( ハウスには西瓜もあった by 農園主 )


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「なぜか、晴れやか」
2012/07/24(Tue)
 年間200安打の連続記録が11年目で途切れた昨年、彼から出た言葉である。
200本を「特別な数字」とこだわり続けていたから、
さぞかし悔しい思いをしているだろうと想像したが、
出てきたのは、意外な心境だったことを覚えている。
それまでの偉業に対する達成感か、
あるいは、すでに次の挑戦が始まっていたからこそ出た言葉だったのか、
凡人には計り知れない。

[写真]ヤンキースの背番号51


 今回の移籍会見で彼に一段と魅かれたところがある。
背番号「51」を偉大な番号として遠慮した場面だ。
この番号は彼にも特別だろうが、君津の片田舎のファンにもそうなのである。
勝負強い巧打者の姿は、当時の思い出と重なる大切な記憶。
引退したバーニーの「51」は永久欠番になるはずだ。

( 偉大な番号を背負って草刈をする by 農園主 )



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大地は誰のものか
2012/07/23(Mon)
 ロシア政府から農地を安価で借りた中国人が、自前のトラクターで耕し大豆を播く。
半端ではない。100ha~5000haを耕す。
半年間を異国の掘っ立て小屋ですごし、朝4時から夜中の12時まで働き続ける。
収量を上げるだけが目的であるから、肥料と農薬を大量使用する。
「家族を養うためにどんどん面積を増やす」中国人同士が競って働く。
NHKのドキュメンタリー、ロシアの農地を耕す中国人の話である。

 我が国は、TPP対策として外国に対抗できる大規模農家(10ha以上)を
今後の担い手として農業の再生を目指している。
耕作放棄地を集約しようという狙いはわかりやすいが、規模で誰と何を競うのか。
桁が違うのは明白で、この競争では勝負はついているのである。

( 我々にしかできないことがある by 農園主 )



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道普請(みちぶしん)
2012/07/22(Sun)
 雨模様ながら朝8時に軽トラックが続々と集結する。
今日は、道普請と呼ばれる地区の協同作業の日である。

[写真]道普請に集まった軽トラたち

 そもそもは、普く(あまねく)人々に請う(こう)という禅宗の言葉で、
力を合わせて作業に従事するという意味。
そこから、集落で合意して作業に従事することを指すようになったそうだ。

 この日の作業は、農道を含む道端の草刈りであった。
ポレポレ農園の周囲は道路面が約300mある。
これをみんなに刈ってもらえるから、「助かるっ」という訳にはいかない。
それどころか、皆さんにご迷惑をかけてはいけないという思いで、
前日に慌てて、一気に刈り上げたのである。

(道普請は、プレッシャーでもある by 農園主 )


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新婚旅行
2012/07/21(Sat)
 内張りカーテンが仕上がった。
結婚式場を連想したのは、古い友人から結婚の知らせを
聞いたせいかも知れない。

[写真]内張りカーテンを取り付けたところ

 大学時代、この友人とは半同棲の間柄だった。。。
彼の下宿先に勝手に押しかけていたというのが正確か。
それ以来の付き合いになるから、兄弟が結婚するような感慨がある。
農園で結婚式とはいかないが、相手の方を連れて君津に来ると言う。

( 新婚旅行が君津とは乙なことをする by 農園主 )



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親苗をはさむ
2012/07/20(Fri)
 ハサミで切ることを「はさむ(鋏む)」と言う。
この辺りではよく使う言い回しである。少なくとも師匠の家ではそう言う。
勉強中だった昨年、「親苗をはさむよ」と言われ、「はて?」と思ったのが懐かしい。

 本日、ポレポレ農園では子苗とつながる親苗のランナーを全て、はさんだ。
親苗がいなくなった後がこの空間である。

[写真]親苗を挟んだところ


 これからは、子苗たちだけで生きていく。
そのために、この空間は様々な効用を生む。
日当たり、通気、灌水の条件が全て良くなるのである。

( 親苗の置き土産 by 農園主 )




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やよいひめ
2012/07/19(Thu)
 「やよいひめ」は名前の通り、春先の味がいい。
実は固め。トロピカルな感じ、と女性には人気だ。
性格は我慢強い。水不足にもじっと耐えるタイプである。
しかも病気に強いから育てやすい。
じゃじゃ馬娘の「かなみひめ」とはずいぶん違う。

[写真]やよいひめの苗が揃ったところ

 その「かなみひめ」に続き、こちらも子苗の株数が揃った。
それぞれの個性は、味に反映されて出てくるはず。
そのための育苗期間である。

( 好みは食べる人が決めるもの by 農園主 )




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スパイダーマン
2012/07/18(Wed)
 ハウスの天井に内張りカーテンを張る。
冬場の暖房効率を上げるためである。
高さ3.5mのハウスの天井より1m低い地点を頂上に
ハウスの谷1.8mまで山なりにカーテンを張るのである。
カーテンは、開けると頂上からそれぞれの谷に降りる。
カーテンの開閉は自動。タイマーで動く仕掛けだ。

 設置作業が始まった。
滑車にワイヤーが張り巡らされている様子は、クモの巣のようだ。
カーテン職人は千葉県の佐倉市から来た新部隊4人。
「やっぱり、ガリガリ君ですよね」
差し入れたアイスを汗だくになりながら頬張る。

[写真]内張りカーテンを張り始めたところ


 省エネを考えれば、カーテンの設置コストと労力を議論する余地は
地球人としてはない。

( 梨味よりソーダ味 by 農園主 )



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かなみひめ
2012/07/17(Tue)
 暑くなってくるに連れて、子苗の数が、ぐっと増えた。
この連休中に「かなみひめ」は、予定数の2000株に到達。
親苗の役割は終わり、親とつながるランナーは今週末にも切り離す。
つながっているのは子苗同士のランナーだけとなり、
太郎苗を中心に兄弟だけで生きていく。
そして、お盆前には全てのランナーを切り離し、それぞれが独立する。
その準備期間に入ったのである。

 「かなみひめ」は育てるのが難しい品種とされる。
味は確かにいい。「紅ほっぺ」とはまた違うコクと甘みがある。
しかし、珍しい品種となっているのは、そこに理由がある。
アブラムシ、ハダニ、うどんこ病、肥料、水加減。手を焼いているのは事実。
それでもここに来て、ようやく親苗の状態がいい感じになってきたが、、、。
子苗に世代交代である。

 ランナーの切り離し前には液肥の葉面散布をする。
「親からの栄養補給がなくなるので、子苗たちはショックを受ける。
それを和らげるためにお土産を持たせてやるようなもの」
師匠はそう説明する。
親苗に代わって餞別をおくるのである。
好物がいい。

( 師匠からいただいた北海道土産はバターサンド by 農園主 )



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間近
2012/07/16(Mon)
 早朝の雲は、低く早く流れていたが、昼前に景色は変わった。
梅雨明けは間近だ。蝉も頼りなげだが、鳴き始めている。

[写真]梅雨明け間近の三舟山

 ポレポレ農園から望む三舟山の麓では、稲が大きくなってきた。
「田んぼで稼いだ札(お金)はね、机の上で稼いだ札と色を変えるべきなんだよ。
使える価値を3倍にするとかね。」
立川談志師匠は、こういう極端なことを言うから嫌われる。
しかし、続けてこうも言っていた。
「どんな豪邸に住もうとも、自前の田んぼを持つ贅沢にはかなわない。」

( 豪邸も田んぼも当分、先だな by 農園主 )




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松本ピアノ
2012/07/15(Sun)
 君津で1991年まで製造されていたピアノ。
戦前は山葉(ヤマハ)と並ぶメーカーだった。
製造中止後も保存会がかつてのピアノを使った演奏会を定期的に開いている。

[写真]松本ピアノ

 今回は80年前のピアノを使ってのコンサートだった。
「指に吸い付くような鍵盤。音の伸びはなくなっているが、音色はとてもいい。」
奏者が演奏後に感想を話されていた。
まことに素晴らしい空間で、その心地よさから眠気に誘われるのだが、
偶然に最前列に座れたところに、これまた偶然にテレビ局の取材が入っていた。
寝ている人がいては映像的に絵にならないだろうと気を使ったが、
居眠りから何度か必死に起死回生する観客が映ってしまっただろうと反省している。
フジテレビ「千葉の贈り物」9月23日8:55~9:00 放映予定だそうだ。

( 次の公演はイチゴ農園で、とアンケートには書いてきた by 農園主 )


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ヘリのパイロット
2012/07/14(Sat)
 田んぼの病害虫防除のため、農協が取りまとめて、希望者の水田に農薬散布をする。
散布は無人ヘリを使う。ラジコン・ヘリコプターである。

[写真]ラジコンヘリが散布しているとこと

 全長2メートルのラジコンを操作するのは、
農業機械メーカー(ヤンマー)との専属契約パイロット。
ポレポレ農園の地域担当は、宮城県からの方だった。
「この時期だけ仕事がある。青森から千葉まで農薬を散布して回ります。」
噂では、それ以外の時期のパイロットは、ラジコン大会で腕を磨いていると言う。
確かに、当人も「遊んでいますよ」と言っていた。

[写真]ラジコンヘリを操作しているところ

 君津出身の元日本チャンピオン(どんな大会かはよく知らない)が散布するときは
その手の野次馬が集まってくるらしい。
ちなみに、1機1千万円するこのヘリは自前だそうだ。
色んな仕事がある。

( 空中転回は見られなかった by 農園主 )



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ミニヤギ
2012/07/13(Fri)
 ポレポレ農園のHPを見て遊びに来た友人の子供たちから、
「ヤギはいないの?」とこっそり聞かれる。
近くの牧場から譲ってもらうつもりでいたのだが、簡単ではない。
当方は気にしていないのだが、病気になった場合の瑕疵責任を心配する人もいる。
しかし、大人の都合で子供たちをがっかりさせてはいけない。
あちこち調べた結果、茨城県の牧場を見つけた。

 世の中にはそもそもミニヤギという品種はなく、あくまでも小型の山羊。
トカラ山羊、シバ山羊など小型種の山羊の総称なのだそうだ。
山羊の出産は夏と秋の年2回。
9月か10月に無事出産されれば、譲ることはできるとの朗報だ。
ところが、いざ飼うとなると、本当に大丈夫なのか心配になる。
餌の草だけは農園にあきれるほどあるが、
ヤギ小屋の環境はどうするのか?病気になったら?ストレス耐性は?
糞の始末は?体臭は?角は大丈夫か?鳴き声は?
当方が、飼い主たりえるのか、その資質を問う必要がありそうだ。

 「植物と動物は、ウソをつかないからいい」
立川談志師匠が言っていた。
実現できれば、イチゴとヤギ。正直者が集う農園になる。

( 紙を食べると腹をくだすらしい by 農園主 )



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人間の証明
2012/07/12(Thu)
 農園に向かう途中で、カウボーイ風の麦わら帽子をかぶり、
草刈りをしている方を見かける。黒色の帽子である。
格好いいな、と思っていたが、
だからと言って、帽子を普段から愛用しているわけでもないので、
夏に向けた被り物をわざわざ買いに出かけてはいなかった。

 「暑いでしょうよ。」
のぶ子さんが、にこにこして持ってきてくれたのが、
黒の麦わら帽子カウボーイ風!

黒の麦わら帽子(カウボーイ風)

のぶ子さんは、農園の隣で田んぼ仕事や大豆作りをする働き者のお母さんだ。
いつも笑顔で、とても明るい人である。
何かと気にかけて、3時のお茶だけでなく、野菜や煮た大豆などを差し入れてくれる。

 「ありがとう」
いつものように遠慮なくいただく。
しかし、どうして?この辺りで流行っているのか?

 「もらいものだけどね。」
のぶ子さんは、笑いながらそう言っていた。

( 飛ばしてなくさないようにしよう by 農園主 )



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トイレ請負人
2012/07/11(Wed)
 トイレのことで悩んでいる。
農園内に設置する件である。(7月8日記事 トイレどうする?
リフォーム業者なら、と検索してみた。
こういう仕事は、後々の修理もあるので地元に限る。

 「イチゴ農園の者です。お客様用のトイレを農園に造りたいのですが」
君津・木更津市の業者を調べ、片っ端から電話してみた。
 「はあ?それはちょっとやったことがないので。。。」
大半の反応だ。そうでしょうとも。
 
 「観光イチゴですか、いいですね。」
大量のカタログとともにすぐに訪ねてくれたのが工藤さん。真っ黒に日焼けしている。
こちらからの我がままな要望を受け止め、
 「やってみましょう。農園ですから、あたたかみのあるものに仕上げたいですね。」
青森の実家では、りんご農家を営んでおられるそうだ。
トイレ・プロジェクトの始動である。

( りんご作りよりは易しいはずだ by 農園主 )



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丁張り(ちょうはり)
2012/07/10(Tue)
 先週、地ならしを終えた場所に「丁張り」を行った。
ここに、4連棟が建つ。
間口6m×長さ41mのハウスを4棟並列したものである。

丁張りをしているところ

 季節外れの餅つきのようであるが、
建てるハウスの向き、縦横の角度、高低さを測量した後、
杭を打ちつけ、糸を張って建てる位置を確定させる作業である。
丁を区分けする(一丁目、二丁目)、というのが語源だそうだ。

 職人さん達は広い四角形の中を走り回る。
二人がペアで、杭と木槌を持って小走りに移動する。
そして餅をつく。また走る、餅をつく。
息は、ぴったりである。

( 半か丁か、ではなかった by 農園主 )



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初心
2012/07/09(Mon)
 かつての職場の仲間が「手伝いに行くよ」と言ってやって来た。
ゴルフクラブを数本持って現れたところを見ると、どうやら、
その気は毛頭なかったようだが、それでも、
イチゴの苗の世話を強引に手伝ってもらった。

 水が足りずにイチゴの苗がしおれかけた時の話をすると
「イチゴがしおれるのは、何かをアピールするためのサイン?
 いや、意思はないから、子苗を生存させるために図体が一番大きい親が、
自らしおれるのか?」
と、昔と変わらないユニークな視点で自問自答している。

 同期入社の仲間たちは、皆それぞれの分野で踏ん張っていると聞いた。
もちろん、本意でない役割を担わされていることもあるだろうし、
中間管理職として苦労と我慢の連続であることは想像に難くない。
それでも、長いものには巻かれるどころか、細かく切り刻んでいるはずだ。
初心をなかなか忘れられない愚直さが、我々の取り柄なのだから。

( その先は、ずっとあおぞら by 農園主 ) 



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トイレどうする?
2012/07/08(Sun)
 ポレポレ農園の経営会議(夕飯)で、トイレを熱く議論している。

和式ではトイレができない子供が多い。
なんと言っても、女性は清潔感が第一。
清潔に保つためには、時間をかけずに掃除ができる仕様が必要。
臭い、音はシャットアウトしたい。
シーズンは冬から春なので、暖房便座ならうれしい。

 要望はキリがないが、現実にはハードルがある。
農地に建築物は建てられない(農地法)ことになっているからだ。
仮設のトイレを設置する農園が多いのは、ここに理由がある。
しかし、正確にはこれも永続的に置いておくと建築物と認定される。
農地という立地にどこまで快適なトイレが造れるのか、
実は、大きなテーマなのである。

( やっぱり、冬は暖房便座 by 農園主 )




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地ならし
2012/07/07(Sat)
 ハウス工事は順調に進んでいる。
心配された梅雨の影響は今のところなく、職人さん達は休む暇もない。
現在は、いちご狩りをする本舗ハウスを建てている。育苗ハウス1号の目の前だ。
幅6m×長さ57mのハウスを3棟並列し(3連棟と言う)、広さは1000㎡になる。
骨組みがおおよそ出来てきたので、次の準備にかかり始める。

地ならしをしているところ

 地ならしをしてもらった。3連棟の北側に建てる4連棟の準備である。
広さは同じ1000㎡になる。
3連棟とは用水路を隔てた場所になり、2つは、受付ハウスを挟む格好で建つ。
ポレポレ農園HPの絵がわかりやすい。
地元の方々も、「まだ建てるのっ?」とうれしそうに驚き、
「イチゴ待ってるよ」と言ってくれる。

( 半年も先だが、心強い by 農園主 )



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精進
2012/07/06(Fri)
 羽生棋聖が、歴代最多のタイトルを獲得した。
彼が著書「判断力」で面白いことを書いていたを思い出す。

 「将棋のプロは、たくさんの手が読め、先のすべてを見通して、
一手一手指していると思われがちだが、実際にはそうではない。
十手先の展開も読めない。そういう五里霧中のなかで1つ1つの
決断をしていっている。」

 1つの局面で、80通りくらいの指し手があるそうだが、
そこから選択する時、長考しても迷う。
「最後には、どうにでもなれ! という心境で、決断することも
結構ある」と彼は書いている。
天才棋士でも「えいっ、やー」なのだと知って、
ディーラーという仕事をしていた当時、とても親しみを感じた。

 昨日のインタビューでは、こう答えている。
「序盤の作戦は日進月歩だし、そういうものを追いかけるのは、
何年やっても面白い。」


( 一流への道は果てしない by 農園主 )


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仕事の資質
2012/07/05(Thu)
 例えば、宇宙飛行士に求められる資質は何か?
「ストレスに耐える力」
「リーダーシップとフォロワーシップ」
「チームを盛り上げるユーモア」
「危機を乗り越える力」

「宇宙飛行士選抜試験」(光文書新書)にある。
決して特別な条件ではなく、普通のサラリーマンと共通している。
もし、違いがあるとすれば先にある「夢」の普遍性かも知れない。
宇宙戦艦ヤマトは、地球人の夢なのだから。

 ちなみに、宇宙飛行士には、少し変わったストレスがあるそうだ。
騒音。船内の機械音は終日やかましく、難聴になるほど。耳栓がいるらしい。
そして、臭い。風呂に入れない。体臭とトイレの臭いと機械の臭いが融合している。
帰還してハッチを開けると整備担当者は鼻が曲がるらしい。
ヒーロー達も結構、苦労しているのだ。

 ( 周りで、牛糞肥料が臭うことはある by 農園主 )



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善次郎
2012/07/04(Wed)
 ポレポレ農園の近くに日本酒と焼酎の酒造会社がある。
酒蔵を見学し、試飲することができるので、
観光バスが、盛んに立ち寄るところだ。
 店のご主人が、
 「ポレポレ農園をツアー会社に紹介できるよ」
と言っていると聞いたので、早速、伺った。
 
 ご主人は、東京、神奈川の旅行会社に直接営業して、
ツアー内容も企画している。
シーズンには、いちご狩りのリクエストが多いとのこと。
 「君津で、お客様が喜んで遊んでくれるのが一番」
元市会議員の熱い経営者である。


焼酎「善次郎」の写真

 「善次郎」は、この店の芋焼酎。
名前の由来は、君津に初めてさつまいもを導入した方の名からとったと言う。
安政のころの話だそうだ。
実は、ポレポレ農園の地主の先祖でいらっしゃる。
不思議なつながりである。

( 今時分は冷たいお茶割りがいける by 農園主 )



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鶺鴒(セキレイ)
2012/07/03(Tue)
 白黒ツートンの愛嬌のある小鳥である。
田んぼの周りで結構見かける。水辺に多く生息するらしい。
チチン・チチンと鳴きながら、波長を描いて低空飛行するが、
その時に、尾を細かく上下させながら飛ぶのが特徴。
波長が合ったのか、突然ハウス内に飛び込んできた。
まだ、子供のようで色がはっきりしていない。
苗の様子をじっと見渡した後、無言で、ハウスから真っ直ぐに飛び去った。

育苗ハウスに遊びに来たセキレイの写真


 千葉周作(北辰一刀流)の有名な剣の構えに、
竹刀の剣先を常に揺らして変化にいつでも対応できるようにする、
「鶺鴒の尾」がある。全日本選手権でも見かける基礎的な構えだ。
イチゴの育苗にもこの構えで臨めってことか。

( 冬の稽古がつらくて、長続きしなかった by 元小学生剣士 )



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沖縄の海
2012/07/02(Mon)
[油絵]沖縄の海

 
 君津市の油絵同好会の一枚。
市立図書館のエントランスに展示されていた。
大変気に入ったので、了承をいただいて写真を撮らせてもらった。

 学校での美術の成績は、5段階の「3」にずっと安定していたので、
特別絵心があるわけではないのだが、この絵は特別だ。
海水の温度や質感、潮の香りまでして来そうなリアリティは、
君津にいながらフェルメールを観賞した気がする。特に光の加減。
作者の女性は、この構図の絵を描くのは3回目だそうだ。
「毎回少しづつ、水の表現が変わってきており、その度に良くなっている。」
絵の仲間の評価であった。

 本人があいにく不在で話ができなかったが、是非、お聞きしたいことが2つある。
「今回の絵は、満足ですよね。それとも4回目がありますか?」
それから、
「モデルは、どなた?ご本人。。。ですか?」

( 気になって仕方がない by 農園主 )




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