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2人きりの農園
2023/02/15(Wed)
 「ここの“会社”の苺、毎週買ってます」

 味楽囲さだもと店で、
いつもの青いレインウェアを着て
苺パックを並べている自分に
女性が声を掛けてくれた。

― ありがとうございます。

 でも、「会社」 とは、少々照れる。
商品の全ての値札には、
生産者の名前が印字されていて、
当園の場合は「ポレポレ農園 代表」として、
自分の名前が書いてあるので、
会社組織と勘違いされたのかも知れない。

 本当は、嫁さんと2人きりの小さな農園。
ご存知ない方は必ず驚く。

 しかし、ちょっと固い話をすると、
農業はそもそも会社形態には、
不向きな業種である。
なぜなら、「株式会社」の目的は、
集めた資金にレバレッジを
効かせて(梃の原理)、
利潤を最大化することにあるが、
残念ながらイチゴが生成できる収量には、
一定の限度があり、また、栽培の管理上、
面積と比例するものでもないからだ。

 さて、冒頭の女性は多分、“信用がある”
という意味で言われたのだと思う。
でも、夫婦2人だからこそ、
徹底した品質管理ができるという側面もある。

【写真】赤く熟した大粒2つが実っている紅ほっぺ

(零細農家の極意 by 農園主)




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月曜日の雨
2023/02/13(Mon)
 冷たい雨の中、今朝も多くの方に
開店と同時にお買い上げいただき、
本当に感謝いたします。

「 富津市(隣町)から来るのだけど、
 ないとねショックなの。
 だから、今朝は一番で来たの」

 自分たちのできる皆さまへの
小さな恩返しは、こうして毎朝、
苺を欠かさず並べることだと思っている。
「いつ行っても、売り切れて、ないから」
(本当はそんなことはないのだけど)
ご不満の声は甘んじて受けなくてはいけないが、
解決策は、栽培面積の拡大と人の雇用、
ひいては教育という難問に至るので、
容易なことではない。

 そういう意味で、唯一できることは、
「朝イチいけば、いつもあるからね」
皆さまから信頼をいただくことかと。
それが、夜中からの仕事の励みに
なっている。

(肩こりでバキバキ by 農園主)


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耳と舌
2023/02/01(Wed)
 人は年齢を重ねれば、
自然と耳が聞こえにくくなる。
そういう自分は、耳はまだ大丈夫だが、
眼鏡なしでは、新聞は読めない。

 昨日、「味楽囲さだもと店」へ
追加の出荷をするために入店したところ、
“ポレポレ苺”の売り場前で、
ご高齢の女性とその娘さんが話をしていた。

「 お母さん、この前買ったけど、
 どうだったの?また買う?」(大きな声)
「、、、、、」

 お母さまは何と言うのか、
ドキドキしながら、耳をそばだてていたが、
「、、、、、」 無言のままだ。

 すると突然、忍者のようにサッと、
通称“丸パック”を手にされた。

(緊張のリピート by 農園主)


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“やよいひめ”の収穫
2023/01/30(Mon)
 混み合った先週末の
「味楽囲さだもと店」 店内でのこと。
追加の納品をするために、
苺の入ったケースを何段も抱えて、
売り場に行くと、

「“おいCベリー”ありますか?」
― 今、持ってきましたよ。

 苺パックの並んだケースをお見せすると、
隣からも手が出てきて、空になる。

 続いて、

「“やよいひめ”あります?」
― え~っと、その品種は、
   朝一番だけの納品でして、、、
  (商品棚を見まわしたが)
  もう、ないですね。ゴメンナサイ。
  最近は狙い打ちをされる方が
  おられるので、早めのお時間に是非。

【写真】収穫用ケースに並んだ“やよいひめ”

 ちなみに、朝(夜中)に収穫したばかりの
“やよいひめ”。
とってもいい輝きでしょ。

(好みは人それぞれ by 農園主)

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仕事始め
2023/01/04(Wed)
【写真】艶やかに色づく“おいCベリー”の赤い実

 明日から“味楽囲さだもと店”が
正月休み明けで開店する。
初売りにポレポレ苺も
末席に寄せていただく。

 好天が続いている恩恵で、
果実の“照り”が示す通り、
イチゴの風味は充実している
と思うので、
きっとご満足いただけるはず。
ただ、少量につき、お早めに。

(売り切れ御免なさい by 農園主)

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