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9月の勉強会
2023/09/11(Mon)
【写真】育苗ハウス内での勉強会の様子

 若手生産者が当園に集まった。
今回は「花芽分化」がテーマである。

「日長」、「気温の低下」、
「施肥の軽減」の3要素で
花芽分化は促進されるが、
リスクは、
「花芽が飛んでしまうこと」にある。

 分化が始まった時に、
高温あるいは多量の施肥によって、
生殖生長から栄養生長に逆戻りし、
分化が退化してしまうことで
花芽がなくなり、
12月から1月の収穫が消えてしまう。

 今年は猛暑が続いていて、
分化時期は遅れることが予想される。
大事なのは、その後の管理になる。

(易しい仕事はない by 農園主)


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視察勉強会
2023/08/04(Fri)
 君津イチゴ部会の
圃場視察会があった。
今年は、師匠の農園と
ポレポレ農園の育苗が
視察対象になり、部会の仲間と
千葉県の研究員が集まった。

 お互いプロ同士の中で、
自分の苗を見せるのは、
恥ずかしいものがあり、
その上、今回は師匠の苗と
比べられるわけだから、
気が重いのは間違いない。
でも、それから逃げるのは
もったいないことだとも思う。
何気ない仲間からの一言が、
ヒントになったりもする。
ましてや、君津のイチゴ部会は、
2代目の若い経営者が
主体になりつつある。
ベテランと融合されていくと、
地域の技術力は、ますます
向上していくはず。
そのためにも、「恥をかく」ことを
厭わない文化づくりが大事だと思う。

 でも、その前提には、
各人が真剣であること、
そして、ズルをしない規律が
求められる。

(それに背くことが“恥”かと by 農園主)


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勉強会の様子
2023/07/18(Tue)
 これから新規に就農する人と
最近就農した若い方々が
当園に集まった。
それぞれに作目は違う人たちだが、
農業事務所(普及センター)の
セミナーの一環で、
当園のこれまでの「苦労話」を
してほしいとのご要請だった。
でも、ご存知の通り、
そういうものは当園にはなく、
皆さまに助けられて、ヨチヨチと
歩んでいるだけだ。
皆さんと話をする機会があるなら、
双方に有効な時間にしたい。
セミナーの担当の方々と話をして、
各自の農園経営をする上で
お互いに気付きのある場にしようと
挑戦することになった。

【写真】千葉県主催の新規就農者研修会の様子

 90分間を終えて、
参加者の評価はわからないが、
個人的に嬉しかったのは、
「 失礼なことお聞きしますが、
 ロスはどの程度ありますか?」
という質問が出たこと。

 品質の高い作物を栽培することも
容易ではないが、売り切ることも
とてもハードルの高い仕事である。
農家は、丹精込めた作物を
処分しなければいけないことほど、
つらいことはない。
だから、この質問は、
実は“肝”とも言える。
しかも聞きにくいことでもある。
そういう意味で、双方に真剣でなければ
成立し得ない時間だったと思う。

(寺子屋? by 農園主)

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イチゴの勉強会
2023/07/04(Tue)
 若手の生産者と新規就農を
目指す人たち十数人が
当園に来られた。
名目は、
「先進農家の苗を視察し対話する」
ということなのだが、
たいした農園ではないので、
ざっくばらんに、
我々の考えていることを
伝えることしかできない。

【写真】当園育苗ハウスを視察している様子

 育苗を進めるに当たって、
仕事のやり方や資材の選定など
細かいことをたくさん判断して、
決めていくわけだが、
その判断理由を自分の中で
明確にしておかなければ、
振り返りも蓄積も難しくなる。

 ポレポレ流が正解だとは
毛頭思っていない。
毎日が修正の繰り返しなのだから。
でも、指針だけは、
はっきりさせている。

(どこに進みたいのか by 農園主)


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走ること、休むこと
2023/06/04(Sun)
 「はぁ~、つかれたね~」
毎日、帰宅して靴を脱ぎながら
同じことを嫁さんと言っている。

 「でも、仕事ができるって、
  本当に有難いことだよ」

 足の痛みで、先月手術をされ、
リハビリのために今シーズンの
イチゴ作りを休むという
苦渋の決断をされた先輩の言葉である。
40年以上続けてきた仕事を中断するのは、
さぞかし悔しく残念なことと思う。

 我々は2019年の台風の被害で、
1年間休園したことがある。
再建に当時は必死だったが、
振り返れば、先行きへの不安など、
精神的に負担はあったように思い出される。
でも、再建した暁には、
ハウスはパワーアップしたものにしたい。
そして、“あっ”と驚く苺を作ってみたい。
その一念であったと思う。

 彼の言葉通り、
「仕事があり、それができることの幸せ」
それをあらためて感じる。

(必ず復帰できることを信じて by 農園主)


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