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教えて ( 子供たちからの質問 その6 )
2017/01/25(Wed)
「おいしいいちごの見分け方はどうしたらいいですか?」
(貞元小学校2年生)

 いよいよ本題という感じですね。
ヘタの下まで赤くなった完熟したいちご。
その糖度が高いのでそれを探してください、といちご狩りでは説明しています。
もう少し言うと、完熟が一段と進むといちごの実はヘタに向かって膨張し、
瓶やペットボトルの先みたいな形になります。
さらに膨張が進むと実が裂けて、ヘタの下に傷のようなものができます。
これを嫌がって避けるのか、挑戦するのか。
いちご狩りの分かれ道とも言えます。
ちなみに、リピーターの方々は、こういういちごを探しておられます。

【写真】ヘタの下部分がひび割れた完熟いちご

( 衝撃の出会いがあるかも by 農園主 )

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教えて (子供たちからの質問 その5)
2017/01/18(Wed)
「農園には12,000株の苗が植わっているそうですが、
 1つの苗からどれ位のいちごが採れるのですか?」
 (貞元小学校2年)

 またまた深い質問ですね。
1つの苗からシーズン中に花房が5~6回出現します。
花房には12~15粒の実が生るので掛け算すると合計で90粒くらい生る計算です。
しかし、育て方次第ではもっと増やすことも出来るし、
あえて減らす(摘花と言います)ことも出来ます。
冬に10粒程度、春には2粒まで摘花する生産者もいます。
実の数が少なければ養分を独占できるので、充実した果実になりやすいのですが、
一方で収量が減ることになるので、その点は消費者にとってマイナスです。
どこでそのバランスを取るのか、そこが大事ですね。
「充実した果実とたっぷりの収量」
皆が満足できることを追及することが、我々生産者の課題なのです。

( 永遠のテーマかも by 農園主 )

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教えて (子供たちからの質問 その4)
2017/01/09(Mon)
 「ハウスの温度はどうやって上げているのですか?」
 (貞元小学校2年生)

 天気が良ければ、ハウスの温度は冬でも30℃になります。
しかし、夜間や雪の日はそうはいかないので、暖房機を使って暖めます。
気温が8℃を下回るとセンサーが働いて、自動的にスイッチが入るのです。
もし、暖房がなく気温が下がってしまうとどうなるのか?
冬眠のように(休眠と言います)株が寝てしまいます。
根の動きや葉の展開が止まるので、次の花が咲く時期が遅れ、
そうなると、収穫やいちご狩りはお休みになってしまいます。
温度管理は大変重要なのです。

( 灯油代がスゴイけど by 農園主 )

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教えて (子供たちからの質問 その3)
2017/01/03(Tue)
  「ひりょう(肥料)はいつごろどのくらいあげるのですか?」
 (貞元小学校2年)

 肥料は植物の栄養のひとつ。みんなもお腹が空くよね。
イチゴもそれはいっしょ。だから毎日施肥をする。
大事なことは、栄養のバランスで、これもみんなと同じだと思う。
植物では「チッソ、リン(酸)、カリ(カリウム)」の3大要素を
与えればいいと思われがちだが、それでは足りないんだな。
マグネシウムやカルシウム、鉄分など13の要素を必要としている。
これらを偏りなく与えることが健康な葉や茎と果実を生成する。
しかし、その必要量は植物学的にも不明瞭な点が多い。ここが難しいところ。
イチゴたちは何をどれくらい食べたいと思っているのか、データを集めて調べ続けている。
また、生育状況を観察しながら判断することも大事なことだと思う。

 人間の大人は、すこしお腹が出てくるとすぐ “メタボ” といってお医者さんから
チクリと言われるのだけれど、これもシグナルのひとつである。

( バランスって、難しいね by 農園主 )

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教えて (子供たちからの質問 その2)
2016/12/23(Fri)
 先日、課外授業で来園した近所の小学生たち。
質問し切れなかったことがあったようで、後日、手紙をいただいた。

「しつもん聞きそびれたんですけど、1日何回水をあげてますか」
(貞元小学校2年男子)

 とても奥深い。
きっとこの子は、朝顔やヒマワリを育てた経験があるに違いない。
植物は水の加減でその表情がガラリと変わることを知っているのだろう。
人間の体内の水分量は、年齢によって異なるが70%前後だ。
植物の場合は80%、果実になると90%になる。
生命の源といわれる所以である。だから、水やりは難しい。

 特にイチゴはその中でも水分を欲しがる作目とされ、今の研究成果では、
1株当たり1日200㏄の水をほしがるとされている。コップ1杯分くらいだ。
しかし、これを天候によって濃淡をつけていく。葉色や草勢を見ながら。
寒い時期は天気によって30~50~100%と変化させているが、
正解はまだ見つけられていない。
そこで、日々、イチゴになって“感じてみる”ようにしている。
「この寒さだから、今日の水はカンベンしてよ」とか、
「昨日も晴天だったから、結構、ノドが乾いているよ」とか。
それが、いずれイチゴたちの声が聞こえるようになる近道だと思っている。

( よく観て聴くこと by 農園主 )

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