春も冬も
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2021/01/19(Tue)
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 “やよいひめ”がとてもいい状態に なってきていると思う。 試食する度に嫁さんと顔を見合わせては、 「これは今まで(8年間)にないね」 と驚いている。培地加温の効果だと思う。 “やよいひめ”は、低温が苦手なので、 冬の時期になかなか期待した食味を 実現できず、毎年「今年で最後にしよう」と 嫁さんにぼやいていた。 しかし、春には目を覚ましたかのように 本領を発揮し、いちご狩りに来園された 皆さまを魅了する。 “やよいファン”の皆さまの声に 支えられて栽培を続けてきた。 「もう一年、やってみよう」と。 (我慢してよかったと思う by 農園主)
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自然と人のハーモニー
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2020/12/20(Sun)
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 寒い朝が続く。 育苗ハウスに残っていた苗たちの葉は 赤や黄色に紅葉している。 露地栽培のイチゴはこのまま、 活動を休止(休眠という)して、 気温が上昇する春になってから、 内在している花芽を出現させ開花する。 それまでは、じっと寒さに耐える。 イチゴの生理とは本来そういうもの。 施設栽培では、ハウスと暖房機で、 今年からは、培地加温(地中加温)も使って 春を演出し、イチゴたちに 舞台に立ってもらっている。 一方で、一定の低温によって、 花芽を次々と分化させることで、 長期間、花を咲かせることも大事である。 冬と“疑似的な”春の繰り返しが、 イチゴ栽培の面白さである。 (協演 by 農園主)
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大果の予感
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2020/12/11(Fri)
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 イチゴの白い花。 花びらの数は、5枚が普通であるが、 その枚数が7~8枚、 時には10枚になることもある。 こういう場合は、大きな果実になる。 この話をいちご狩りの時にすると、 大人から子供まで一斉に 花びらを数え出す。 「これ、すごいよ~」 となるのだが、 それを食べられる人は、 1ヶ月先の来園者、になる。 それでも、イチゴの花をしっかりと 見てくれることはきっといい体験に なっていたものと思う。 こうした光景は、 当分先になりそうだが、 充実した青い果実は、 順調に肥大化している。 (もう一息 by 農園主)
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本と脇
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2020/12/09(Wed)
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「わき芽」とは、 葉や茎の付け根から出てくる芽のこと。 「本芽」に対する言い方で、 あくまでも脇なのだが、 花芽はちゃんとつくので、 放置しておけば花数は増えて、 必然的に果実数も増えることになる。 ならば、わき芽はどんどん増やした方が いい?と思うかも知れないが、 そうもいかない。 果実は“数と味覚が反比例する” 関係にあるので、摘果や摘花には そういう理由である。 イチゴのひとつの株から果実に 配給できる栄養分には限界があるので、 芽数は管理する必要がある。 ちなみに、今の時期は “ひと芽”管理が基本。 <芽かき作業前・四芽>  ↓ <芽かき作業後・ひと芽>  (2ヶ月先を想像しながら by 農園主)
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おいCベリーの様子
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2020/12/06(Sun)
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 背丈は、大き過ぎず、小さ過ぎず、 順調なペースで生育していると思う。 果実の肥大化の時期に入っている。 ハウスに入った人の中には、 「もう美味そう」という人も。 葉先に露出する“葉水”が しっかりと見られるので、 根から水分と栄養分を休むことなく 吸い上げていることがわかる。 この葉先からの「蒸散作用」は、 イチゴの体内で循環させるために 必要なことであり、健康体の ひとつのバロメーターとも言える。 これからの厳冬期にもこの様子が 続くためには、今ままでに根量をいかに 増やしてきたか、にかかっている。 (土中を想像しながら by 農園主)
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