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メガ盛り
2023/05/15(Mon)
【写真】メガ盛りチキンで作ったタンドリーチキン

「 これ、グラム単価は
 とってもお得なんです。
 でも、ちょっと量が多すぎるかも
 知れないので、何日かに分けて
 お使いいただければ。
 でも、、、
 無理して買わないでくださいね、、」

 先日、スーパーの精肉売り場でのこと。
鶏肉売り場を見ていたら、
女性スタッフの方が、
声をかけてくださった。
「おすすめは、
買うことにしていますので、
ひとついただきますね。」
と言ったものの、ずっしりと相当な重さ。
その晩は、肉厚のタンドリーチキン、
翌日は、チキンたっぷりのグリーンカレー。
充分堪能させてもらった。

 その時ちょっと感心したのは、
スーパーで女性スタッフさんが
積極的とまでは言わないが、
営業を「自分なりに」されていたことである。
男性の社員の方がマイクなどで店内で
宣伝している姿は見かけるが、
珍しいと思った。
でも、だからこそ効果もあろうかと。
女性目線で、いいと思ったモノを
伝えてくれるのは、説得力がある。
もちろん、言わされているかどうかは、
消費者は瞬時に見分けるので、
その場合は逆効果にもなり得る。
本気で思って、言っているのかどうか。

生産者の立場で語れるのは、
我々の大きな強みである。

(毎日、味見をしているのだから by 農園主)

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旬を大事にする
2023/05/02(Tue)
 数日前に、テレビのニュースで
イチゴ農家のインタビューが流れ、
「暖かい日が続き、前倒しで苺が
熟したことで、肝心のGWに実が少ない」と
嘆く報道があったそうだ。
(最近はテレビをみていないのだが)
確かに、いちご狩りの来園者数は、
3月の春休みまでは多く、
4月にはめっきり減る傾向にあり、
GWに最後のヤマが来る。
生産者の嘆きの理由はよくわかる。

 でも、それは自己都合であり、
イチゴからすれば知ったことではない。
お客さまも「生り物の宿命」を
よくご存知であるからこそ、
「旬」を楽しむのだと思う。

 さて、生産者の立場に戻ると、
「収穫量」の平準化が難しいなら、
「販売量」の平準化を図れば
いいのではないかと思っている。
つまり、苺ができている時に(旬なときに)
お客さまに買っていただけるようにする。
あるいは、いつでも来園して
いただけるようにすることが解決策かと。
とても高いハードルであることは
間違いないが、その努力が、
我々の「仕事」とも言える。
「まだあるなら買いたいな」とか、
「開園して空いているならチャンス」とか、
お客さまにそう思っていただけるために
何をしたらいいのか。

(考え続けたい by 農園主)


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「顧客最優先主義」の意味
2023/04/25(Tue)
 “ガリガリ君アイス”が好きである。
安価なのに美味しい。
ちょっと昭和っぽいところもいい。
先日、製造社の赤城乳業(埼玉県深谷市)が、
新聞の一面広告を掲載していた。
「当たりくじをやめるのをやめました」
コロナ禍で、食べ終わった後のアイスの
当たりくじを交換するのはどうか
という議論の末、
お客さまは当たりくじを楽しみにしている。
ならば、その代わりに洗って乾かせてから
交換に来てください、
とお願いしようとなったそうだ。

 顧客最優先主義とは、
お客さまのことを売り手(提供側)が、
一方的に考えるということではなく、
消費者の皆さまといっしょに、
その商品を育んでいく。
“ガリガリ君”はそう教えてくれている。

 無論、ことはそう簡単ではない。
そこには、双方の「たゆまぬ対話」の
積み上げが必要だから。
でも、逃げたらダメなのである。

(自戒をこめて by 農園主)


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走りがい
2023/04/20(Thu)
 暑いハウスの中で、
イチゴの手入れをしている。
この時期は暖かさで生育は旺盛になり、
ランナーは伸び放題、葉はどんどん増え、
背丈もぐいぐい伸びるので、
例年ジャングルのようになっていく。。。

 しかし、昼過ぎまでは、
出荷の準備にてんてこ舞いであり、
午後から時間を割いて、
手入れをするのがやっとである。
なんとか、イチゴ達の生育ペースに
ついて行きたいのだが、
理想からは日々離されていることは
否めない。
それでも、諦めずに続けている。
例え、周回周遅れになろうとも。

 世代のヒーロー“キング・カズ”
(サッカーの三浦知良選手)は、
ポルトガルリーグで
新たな挑戦をしている。
試合出場どころか、
ベンチ入りも厳しい環境だそうだ。
「残りの人生、失敗などない」
先日のインタビューでの言葉である。
諦めて足を止めない限り、
たとえ理想通りにいっていなくとも、
“失敗”ではなく、
まだ努力継続中ということなのだと思う。
かつてそういうことを言っていた友人
(今は大学教授)がいたな。

(カズは“生きている実感”と by 農園主)

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生き方のスイッチ
2022/11/14(Mon)
【写真】“紅ほっぺ”の一番花

 “紅ほっぺ”の大輪が次々と
咲いている。初めて試した夏の
育苗方法は上手くいったように思う。

 温暖化によって、
「葡萄」の色付きが早く進みすぎ、
ワインの味わいに影響が出たため、
サントリーは葡萄の栽培方法を
“副梢(ふくしょう)栽培”に
変えてきたという報道を目にした。
もう30年前から始めているのだそうだ。
従来の方法では葡萄を生らすための
大事な“新梢”。これを切り落とし、
その後に発芽する“副梢”を
生育することで1ヶ月半ほど、
収穫時期を遅らせることができたそうだ。

 同じ仕事のやり方では、
もはやこの厳しい環境の変化には、
対応できなくなっていることは確か。
イチゴ農家も痛感する。
でも、植物は手を入れさえすれば、
自助努力で抜群の適応力を発揮してくれる。

(頼もしい生命力 by 農園主)


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