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友人と海
2022/07/19(Tue)
 大磯海岸も3年振りの海開きだそうだ。
ただ、ゴミが多いとの残念な報道も。
食べ残し、ビニールシートの他、
マスク、抗原検査キットもあるとか。
ご時世である。

村上春樹氏は、
「長編小説を書いているとき、
 午前四時に起き、
 五、六時間ぶっとおしで仕事をする。
 午後はランニングするか、
 水泳するかして、雑用を片付け、
 本を読んで、音楽をきき、
 九時に寝る。
 この日課を毎日、変えることなく
 繰り返します。」
(「天才たちの日課」M・カリ―著)

 都内から田舎に引っ越し、
減量のために食を含め、
生活習慣を変えた時間を
過ごしているそうだ。
大磯に住んでおられるとか。

 “繰り返す”こと自体が重要で、
「 自分に催眠術をかけて、
 より深い精神状態にもっていく」 と。
でも、欠点があって、
「 人づきあいが悪くなること。」

 しかし、
“ 自分の人生で欠かすことの
 できない関係は、読者との関係 “
であって、
「 読者は僕がどんなライフスタイルを
 選ぼうが気にしない。
 僕の新しい作品が前の作品より
 よくなっているかぎりは。
 だったら、それが、
 作家としての僕の義務であり、
 もっとも、優先すべき課題だろう。」

 “読者” を “お客さま” に
言葉を置き換えたら、
どの仕事も(イチゴ農家も含め)、
見習いたい厳しい覚悟である。

(誰が海を汚すの? by 農園主)


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失敗がなんだ
2022/06/25(Sat)
「 知識は、
 無から出発するものでもなければ、
 観察から出発するのでもない。
 知識の進歩というものは、
 主として、それ以前の知識の修正に
 よって成り立つ。」
(「推測と反駁」 K.ポパー著)

 仕事でも勉強でも習い事でも、
きっと誰しもが、
上手くいかないことだらけ。
でも、それが当たり前と思って、
立ち止まることなく、
改善を探す。考えて、また探す。
そういう毎日にしたいと思う。

(明日も暑そうだね by 農園主)

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ゴルフとイチゴ
2021/11/15(Mon)
「 完璧だと思ったショットが、
 芝が削られたディポット跡に
 入ったり、泥まみれになったり
 することもあるし、突風に吹かれて
 池に入ってしまうこともある。
 はっきり言って、思いどおりに
 ならないことのほうが多い。」
(「彼方への挑戦」松山秀樹著)

 マスターズをアジア人で
初めて制した松山選手。
そのマスターズ4日間の
ストローク数は「278」。
ちなみに、
そのうち狙い通りの
ショットとパットは、
たった「20打」というから、
7%の確率である。

「 でも、うまくいかないから、
 うまくいったときが楽しい。
 うまくいかないから、
 うまくいった時を想像する。
 なぜ、うまくいかないかを考え、
 それを突きつめるのが楽しい。」 (同著)

 育苗で苦労したイチゴ屋は、
わずか10年間の経験ながら、
根底からやり直す覚悟をしている。
「楽しい」などという余裕はないが、
新しい発見をする度にドキッとする。
それが刺激的なことは、確かである。

「 挑戦は彼方へ続く。
 僕のゴルフは、これからも
 きっとうまくいかないから。」 (同著)

(だよね by 農園主)


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「心を強くする」
2020/09/13(Sun)
「 怒りという感情を、
 人は持て余すことが多い。
 だが、ときに怒りを覚えたからと言って、
 バツの悪さを感じたり、ましてや、
 恥ずかしがったりする必要は毛頭ない。
 たとえ、平静で温和な態度を保つのが
 美徳とされる仕事の環境にあっても、だ。」

 大坂なおみ選手の前コーチ、
サーシャ・バイン氏の著書にある。

 特に我々日本人には、
ゲーム中にラケットを叩きつける仕草は、
感情をコントロールできていないように映る。
しかし、そうではないそうだ。

「 ときに身を任せることが、
 問題解決の糸口になることもあるのだ。」
と、“控えめな” 大坂なおみ選手に
説いていた。

 ただし、条件があって、たとえ怒っても、
それを 「いつ、どこで発散させるか」
そのタイミングこそがすべてで、
「 ここぞと思うときに発散する、
それに尽きる。
と同時に心すべきことは、
いったん怒りを発散してしまったら、
すぐに気持ちを切り替えること。
ある一点で、怒りにストップをかける。
一度フラストレーションを解消したら、
すぐリセット・ボタンを押したほうがいい。」
(同著)

 “集中する”きっかけにする
ということであろうか。 
決勝でも、彼女はラケットを
投げつけていたが、
勝利後のインタビューでは、
「イライラを乗り越えられて 大人になった」
と澄んだ瞳で話していた。

(とても印象的であった by 農園主)

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演劇のはなし
2020/05/15(Fri)
 劇作家の平田オリザ氏、
「演劇の活動がコロナの影響で
 制約されてしまっているが、
 決してなくなる分野ではない。
 なぜならば、
 芸術は、“生命維持装置”だから。」
と述べていた。

 確かに、音楽、文芸、絵画、舞台、
映画など、この世になければ味気ない。
しかし、何もこの大変な時期に、、、
という意見もある。
それでも、衣食住と同じように
それらを愛し、大事にしている人もいて、
そういう人それぞれの多様性を
認めるという意味を含めて、
生命維持装置という言葉なのだと思う。

 平田オリザ氏の著書「演劇のことば」には、
「演劇は相変わらず貧乏で、
 私は団長として、半年に五回は
 劇団員から恋愛の悩み事や、妊娠の報告や、
 鬱病の薬の服用についての相談を受ける。
 そんなことをしていて、
 “知覚のままに表現する”なんて、
 できるはずがない。
 だが、できるはずのないことを
 やらなければ価値がない。
 いまもその苦労は続いていて、
 きっとこれからも続いていく。
 私もその営みを、ばからしいと思うが、
 このばからしい、若い営みを愛している。」

(この泥臭さが響く by 農園主)

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