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夢と現実
2018/08/31(Fri)
 このところ立て続けにイチゴ農家に
なりたい方からのご相談を受けている。
偶然にも、いずれも東京在住の
会社員の人たち。

 様々な心配事がある。
自分たちもそうだったから、よくわかる。
準備にすべきこと、研修先のこと、
収入のこと、技術習得のこと、台風のこと、
住まいのこと、農地のこと。。。

 始めるにあたって、一番大事なことは?
と問われれば、
「家族の理解と協力」であることは間違いない。
いちごの観光農園という仕事に限って言えば、
一人では決してできない。
多分、ご来園されたことのある方なら
よくご存じかと。

 人生設計というか、生きざまというか、
そういう価値観がご家族で共有されていれば、
心配事もきっと乗り越えられるものと思う。

(よく話しをすることが大事 by 農園主)


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自家苗への挑戦 (かなみひめの危機から)
2018/08/30(Thu)
~その5 アミ室の視察

 植物ウィルス病を排除するためには、
それを媒介する害虫を完全に
シャットアウトすることが必要になる。
いや、それがすべてである。
千葉市にある農林総合研究センターに伺って
実際のアミ室を見学させていただいた。

 鉄骨のビニー ルハウスに
細かい網目(0.4ミリ)のネットが
張りめぐらされており、地面はコンクリで
雑草が生えないようにしてある。
ドアは2重で、前室と呼ばれるスペースが
設置され、入室する場合は、
虫の侵入を防ぐために、
服や道具の取り扱いにも細心の注意を払う。
(虫には、アブラムシ以外に、
コナジラミ、アザミウマを含むが、
ハダニは媒介例がないそうだ。)
予想通り、厳しい基準が要求されていた。

 これを費用対効果の観点から
考えていかないとならないが、
同時に興味深い話を
研究者の方から聞けた。

「15年間イチゴの仕事をしていますが、実は、
イチゴのウィルス病を見たことはないのです。
他の野菜では、よくあるのですが。」
―えっ、なぜでしょうか?

「イチゴの場合、3種類のウィルスが判って
いますが、そのうち2種類に感染しないと
発病しないからかと考えられます。」
―そうなんですね。

(学士論文が書けそうだ by 農園主)

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季節の変化へ向かって
2018/08/29(Wed)
【写真】今シーズン最後の葉かきを終えた“紅ほっぺ”の苗の様子

 花芽分化前の最後の葉かき、
葉数を剪定している。
9月に入ると、花芽の分化を誘導する
時期になるので、今回が育苗期最後の
“かわいがり”である。
葉かき作業は、根張りを促進する
栄養成長のためであり、
花芽分化という生殖生長のためには、
こういった刺激は今後控えていく。
そして、気温の低下と日長の変化、
チッソ成分の低減と合わせて、
じっくりと花芽をつくる態勢へ向かう。

(そぉっと by 農園主)

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アランとポール (冬毛?編)
2018/08/28(Tue)
 アランとポールの毛が伸び始め、
冬毛に生え変わり始めている。
特にアランは、王様のような
貫禄ある毛並みに移っている。

【写真】冬毛がはえてフサフサの毛になったアランの後ろ姿

 しかし、この時期になってもまだ
この暑さである。。。
毎朝、こちらが汗だくになって
ブラッシングをしている。
いつもならほどほどで、2頭ともに
満足するが、しばらく目をつぶっている。
暑かろうに。

ただ、彼らは我々のように
突然寒くなったからといって、
上着を着るわけにはいかない。
そういう意味でしっかりとした
事前の備えが欠かせない。
それにしても、
今年の夏は本当に終わるのだろうか。

(ねぇ、アラン by 農園主)


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これ、いいね (苦手なものダブル)
2018/08/27(Mon)
【写真】黒大豆の酢納豆とビール

 納豆に黒酢をかけていただく。
色々試したところ、
黒豆納豆との相性が特にいい。
実は、この両者、子供の頃は
どちらも苦手な食べ物で、
克服したのは結構、最近のことである。
それが、今やビールとともに
堪能しているのだから、
味覚の変化は不思議である。
暑い時期には食欲増進になるだけでなく、
両者の組み合わせは、
視力の回復にも効果があるそうだ。

(最近、読書には眼鏡が欠かせない by 農園主)

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今、刈ってます
2018/08/26(Sun)
【写真】のどかな田園風景の中、稲を刈り取る様子

 稲刈りが真っ盛りである。
農園の店頭で大人気の「宝石のような粒」の
お米が順調に収穫期を迎えている。
時が止まったように昔のままの
こじんまりとした田園風景。
そこで親子四代がテンポよく、楽しそうに
コンバインでの収穫作業が続く。
今年は豊作予想なので、楽しみである。

【写真】田んぼの脇にある自噴する井戸水

 食味の秘訣は、ふんだんに溢れる湧き水。
近所の方々が汲みに来ると聞いたが、
なるほど軟水で美味しい。

 アランとポールと仲良しのショウちゃんは、
運転席に乗ってジジといっしょに手を振る。

(家族の愛情も秘訣である by 農園主)


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夏期講習中の受験生へ
2018/08/25(Sat)
【写真】高設ベッドに排水改善作業中の様子

 まさに地味な光景である。
高設ベッドの土の入ったシートを
はがすと下層には、排水シートがあり、
これを掃除し、排水を改善する。
そのためには、初めに土をすべて
堀り出さなければいけない。

 それなりに手間がかかるので、
一気にというわけにはいかず、
毎年少しずつ着手している。
「後でまとめて一気にやろう」
仕事のやり方のひとつであるが、
それがやれた試しがない上に、
往々にして労力は何倍にもなる。

 少しずつできる範囲で、
広い分野に手をかけ続けること
(例え浅くても) が、
総合力を高めるのだと思う。
きっと受験勉強もそういうもの。
だから、もうひと踏ん張り頑張ろう。
いずれ人生で必ず花開く。

(今は地味でも by 農園主)

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生存競争
2018/08/24(Fri)
 商業は、とても厳しい世界である。
農業が微風の日常的な世界だとすれば、
まさに台風の中にいるような別次元の
世界だと思う。

「農家には、国も県も優しいよね」
補助金など手厚いフォローがあるからだ。
商業は、自由競争なので、
介護などの一部を除いては、
文字通りの弱肉強食。
成功しているビジネスモデルは
瞬時にパクられ、しかも資金力があれば、
規模を上乗せして飲み込みに来る。
商機があれば、そのまま放置されることなく、
新規参入者が次々と駆け込んでくる。
効率的な市場と言われる所以である。

 農業はというと、
残念ながら利益率が高くないので、
商機という点で新規参入者に
魅力的に映らない。
また、「自然」というコントロールできない
リスクがあり、これも大きな参入障壁になる。
そして、規模(農地)を増やしても
比例して収益が上がるものではないことも
スケールメリットを生かせない要素になる。
企業の農業参入で成功例がないのは、
こういうところに理由がある。
その意味で、農・商業は全く別物であり、
同じビジネスモデルが通用しない。
これは両方を経験して強く実感することだ。
ただ、他を寄せ付けない圧倒的な
オリジナリティを持たなければ、
生き残りは難しいという点は
同じだとも感じている。
かつ肝心なのは、ハードではなく
ソフトの独自性である。

(真似できないレシピのような by 農園主)

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自家苗への挑戦 (かなみひめの危機から)
2018/08/23(Thu)
~ その4 白い騎士はいるのか?

 ウィルス・フリーの親苗を販売していた
種苗会社が、“かなみひめ”の取り扱いを
止めると一方的に通告してきた。
ことはそこから始まっている。

 フリー苗とは、植物ウィルス病に
かかっていないという意味であり、
生長点の培養によって育てた
苗(メリクロン苗)のことである。
イチゴ農家が恐れる菌の繁殖による
病気(タンソ病)とは別種の話である。
植物のウィルス病は、
イチゴに限ったものではなく、
どの作目にもある病気で、
アブラムシなどの虫を媒介する。
効果のある薬は今のところ存在しない。
少し専門的な話になるが、
生長点培養の苗が、ウィルス・フリーに
なる理由は、ウィルスに浸食された細胞の
増殖ペースよりも、新しい細胞の
誕生ペースの方が速いからだそうだ。
その意味で、生長点培養が有効とされる。

 それ以外にイチゴを守る手段が
もうひとつある。
虫がつかないように苗を守り続けることだ。
特別仕様の部屋(アミ室と呼ばれる)で
保存し続けるのである。
そうすれば、親苗の原種となる株を無病で
保持することができる。
相当厳重な管理が必要になるものと予想
されるが、調べてみる必要がありそうだ。
話はどんどん大きくなってきているような、
そんな気がしている。

(つづく by 農園主)

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プチ耕うん機
2018/08/22(Wed)
 久しぶりに本圃ハウス内での仕事をする。
高設ベッドの土は、梅雨明け直後に黒マルチを
かけて熱消毒をした後、雑草が生えないように
そのままにしてあった。
そのマルチシートを剥がして(畳んで来年も使う)、
耕うんしていく。土づくりの時期である。

【写真】本圃ハウスの高設ベッドを耕うん作業中のプチ耕うん機

 最初は浅い表面を耕し、徐々に深くしていき、
そして、ベッドの端の土も「天地返し」していく。
先行きは長い。。。
それにしても、今日のハウス内は暑かった。

(Tシャツが汗で重い by 農園主)

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土の乾き方
2018/08/21(Tue)
【写真】育苗ハウスでて灌水をしている様子

 毎朝、手灌水で苗に水やりをする。
嫁さんと半分ずつ手分けしているので、
6500苗ずつの計算になる。
所要時間は、約1時間半から3時間。
日によって大きく差が出るのは、
乾き具合が天候で全然違ってくるからである。

 涼しくても風が強い日はよく乾くし、
暑くても湿度が高い日は意外に乾かない。
それ以外にも、風向きやポットの位置だけでなく、
苗の大きさによって蒸散する程度も異なる。

 そんなことを考えながら、
ひとつひとつのポットに水を入れていく。
「水やり3年」と師匠に教わったが、
3年目から始まる、そんな気がしている。

(7年目の夏 by 農園主)


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アランとポール(気持ちいい~編)
2018/08/20(Mon)
【写真】朝のブラッシングで気持ちよさそうなアラン

 ブラッシングをしてもらっている時の
アランの顔。
ツボにはまったらしい。

 毎朝、小屋の掃除をした後に
2頭にブラッシングをする。
アランにつられて、ポールもすっかり
大好きになり、順番待ちするほどに。
「やるよ」と声を掛けると
登り台の上に駆け上がってくる。
かつては逃げ回っていたのに。
最近は大きなタワシが2頭ともに
お気に入りである。

(手のひら大サイズ by 農園主)


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実力の意味
2018/08/19(Sun)
 会社に入って少し慣れてくると、
徐々に周りが見え始める。
すると、何もしていない(ように見える)
オジサンが結構、偉い席に座っている
ことに気が付く。あれっ、なぜ?
答えは
「若いころはそれなりに頑張ったから。」
だと思う。

【写真】“紅ほっぺ”の子苗の様子

 イチゴの葉はどんどん展開していく。
放っておけば、簡単に10枚を超える。
しかし、光合成の働きをして一生懸命に
生成しているのは、若い3枚の葉が
その6割を占めている。
まさに主力であるので、育苗中の葉数も
そこに合わせて育てていく。
ちなみに、果実を生らせる時は
7~8枚が理想。
それ以上は、創造するよりも
自ら消費する方が多くなり、
摘葉することになる。
過去の栄光はここでは無意味であり、
純粋に実力主義である。

(自然界はとても厳しい by 農園主)

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小さい秋?
2018/08/18(Sat)
 湿度が低いため、この時期にしては
珍しく昼間は富士山が見えた。
夕焼けもとても色鮮やかである。

【写真】受付ハウス脇から見る夕焼け空

 盆休みも終わり、こころなしか
街中が静かに感じる。
当園にはそういう季節感はなく、
イチゴの生長に合わせた暦が
すべてを決めている。
ようやく、最初の葉かきが終わった。

(少し寒いくらいの帰り道 by 農園主)

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アランとポール(負けず嫌い編)
2018/08/17(Fri)
 カラッとした陽気が
とても爽やかで気持ちがいいのは、
アランとポールも同じ。
小屋の中で、2頭仲良く並んで、
のんびりとくつろいでいる。

【写真】小屋の中でくつろぐアランとポール

 涼しい夕方には、デザートのニンジンを
もらって、たいそうご機嫌になり、
ポールが「遊ぼうよ」とアランを誘う。
お腹のあたりをくいくいと
頭で突きながら。

【写真】アランの胸元を頭で押して遊んでもらおうとするポール

 そうして、相撲が始まる。
ポールの体が大きくなってきたので、
いい勝負になってきたとは言え、
まだまだ頭でのガチンコはアランの圧勝。
そこで、すばしっこいポールは、回り込んで、
アランのお腹を押し込んでみたり、
首の下にもぐり込んでみたり、
あの手この手を使う。
なかなかの試合巧者だ。
さらには、どさくさに紛れて、
アランの首の毛を噛んで引っ張るという
反則まがいの奥の手もある。
アランに小さなハゲがあるのは、
そのせいである。

【写真】向き合いながら前足を高くあげて遊ぶアランとポール

(明日も相撲日和のようだ by 農園主)

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自家苗への挑戦 (かなみひめの危機から)
2018/08/16(Thu)
~その3 学術的に次のピンチ

 親苗を自家栽培している熟練の農家で、
タンソ病の問題なく、育ててている方が
おられることは事実である。
それは偶然なのか、技術力なのか。
「自分で作る苗が、一番信用できる」
そう断言する生産者もおられる。

【写真】千葉県暖地園芸研究所の施設風景

 千葉県館山市にある
「暖地園芸研究所」を訪ねた。
県の機関で、イチゴの病気について
大変詳しい方がおられる。
数年前に県内でタンソ病が蔓延した時に
勉強会の講師をしていただいた経緯があり、
とても信頼している方だ。

“かなみひめ”の今般のあらましを説明し、
自家苗の栽培をする上で、
注意すべき問題点を相談した。

「ポレポレ農園さんの育苗ハウスは、
風通しや架台設備などの環境面は、
問題ないと思います。」

「また、定植後の健全な株のランナーから、
挿し苗をしていくのであれば、
(菌は体内から伝染することはないので)
タンソ病の問題はクリアできると思います。」

― 本当ですか。それは嬉しい話です。

「しかし、ですね。。。」

― しかし、ですか?

「はい、今後、毎年親苗をご自分で
栽培していくとなると、
ウィルス(植物性)による
病気のリスクが出てきます。
国内では、ウィルスによる発病の事例は
ほとんど聞かれなくなっているのですが、
アブラムシなどを媒介して
植物性のウィルスに感染すると、
枯れるまでにいたらなくても
年々、株に生気がなくなっていきますので、
注意が必要です。」

― そうでしたか。。。それは盲点でした。

 ちなみに菌とウィルスは異なるそうだ。
前者は細胞を持つ生き物だが、
後者は寄生しないと繁殖できない。
形がないだけに退治が難しいとも言える。

( つづく by 農園主 )

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葉っぱの数
2018/08/15(Wed)
 苗の切り離しを終えてから2週間がたち、
最初の葉かきを始めた。
この時期は1週間で1枚の葉が展開して
いくので、古い2枚の葉を剪定していく。

【写真】“おいCベリー”の子苗の様子

 “おいCベリー”の葉はまだまだ
小さくてか弱く見えるが、
根はしっかりと張り始めていた。

(いい調子である by 農園主)

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帽子を買いに行こう
2018/08/14(Tue)
 老舗の帽子店にお邪魔させてもらった。
川崎駅南口を出てすぐ、大通り沿いにある
1930年創業のお店である。
今のご主人が4代目になるそうだ。
実は、いちご狩りに何度もご来園
いただいているご家族のお店。
いつもおしゃれな方々と思っていたところ、
偶然、仕事の話になり、
「オフ・シーズンに伺いますね」と
約束していた。

 嫁さんは帽子が好きで、
仕事でも被ることが多い。
夏場は、つばの広い(半端なく)帽子が
気に入っていたが、年季が入ってきたので、
そろそろ新しいものがないものかと
長らく探していたのだが、
なかなか見つからなかった。

【写真】買ったばかりの黒のツバ広帽子

 あった。
在庫数は1万点を超えるそうなので、
店主からすれば、当たり前?
なのかも知れないが。
「メーカーと相談しながらつくった」
逸品だそうだ。

 かぶり心地は“最高”と嫁さん。
大きくても作業中にまったく
ストレスを感じないと
大喜びしている。

「お得意様の顔をひとりひとり
思い浮かべながら、
新商品を仕入れている」 そうで、
そういう丁寧な仕事は、
今や天然記念物のような
ものかもなのしれない。

(だから、居心地がいい by 農園主)


※店舗情報 :  辻野帽子店 ( http://hat-tsujino.com/index.html


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連投の汗
2018/08/13(Mon)
【写真】草刈り作業後の育苗ハウス周辺の様子

 草刈りをしている。
毎回、育苗ハウスの周辺から始めて
農園全体をぐるっと回っていくのだが、
3,4日かかる。
これを晩秋まで何度か繰り返すことになる。
何も生み出さない生産性ゼロの
仕事のように思えるが、
病害虫の予防になる大事な仕事である。

 それだけではない。
この作業は「農園保全」に欠かせない。
苗の葉かきをするのと同じように、
アランとポールのブラッシングと同じように、
小綺麗であることは、
健全性に直結するものと考えている。

 朝夕に大汗をかいて、
ぐったりしているので、
ダブルヘッダーで連投した
女子ソフトボールの上野投手が
ベンチで疲労困ぱいして
うなだれている様を見て、
とても同情してしまった。

(体、重いよね by 農園主)


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表と裏と
2018/08/12(Sun)
 苗たちは、数日で表情が変わるので
調子のいい時がずっと続くことはない。
今朝の水やりをしていたら、
「あれ?“やよいひめ”にアブラムシ?」
表面の葉はきれいでも、裏には、
そういうことがある。

【写真】“やよいひめ”の子苗の様子


 最近の虫退治は気門封鎖剤を使う。
簡単に言うと、虫にかけて物理的に
固めてしまうものだ。
紅バナやデンプンでできているので、
苗に優しいだけでなく、農薬のように
虫の抵抗性ができない。
「安全・安心」などとわざわざ謳う
ことなく、農家はみんな自然に
そういう作り方をしているものである。

(仕事ですから by 農園主)

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アランとポール ( お尻で御免 編 )
2018/08/11(Sat)
 遠目に見るとアランとポールを
見間違えるほどにポールが成長している。
華奢(きゃしゃ)で、食の細かった彼だが、
今やアランに追い払われながらも、
自分の好物は一生懸命に確保する。
口にくわえたまま、逃げるという手段で。
最近は2頭ともに、なにやら遊び感覚も
あるようだ。
「こらっ」
「おっと」
みたいなやりとりである。

 相変わらず、アランのことが
大好きなポールは、自分の小屋を出て、
いつもアランのいる小屋に入っていく。
出入り口からではなく、ちょっと変わった
ところから。
小屋の柵が古くなったせいか、
柵の一本が外れて、隙間が広くなった
箇所がある。
20センチくらいの幅であろうか。
幼かったころは、面白がってそこから
ポールはスイスイと出たり入ったりしていた。
しかし、少し前から食後にはお腹が
引っかかって動けなくなるようになり、
そして、最近はというと、
どうにも無理な感じに。

【写真】アランの小屋の柵の隙間から入ろうとするもののお腹が引っかかって入れないポール

 ちなみにアランは小屋の中で、
その様子を寝そべったまま眺めている。

(みんな元気である by 農園主)


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筋力アップ
2018/08/10(Fri)
 切り離した子苗たちは、
元気に独立の道を進んでいる。
根張りが弱いと切り離されたショックで
元気がなくなったりすることもあるのだが、
順調である。

【写真】真上から見た子苗の様子

 ここからは、栄養分をバランス良く
施肥をしていく。
固形肥料、液肥、葉面散布。
前者は、根から長期的に与える。
液肥、葉面散布は即効性がある。
葉の様子を見ながらコンビネーションを
考えていく。

 まだ、今は弱々しい苗であるが、
2週間もすれば、きっと筋肉が
つき始めているはず。

(ここから by 農園主)

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台風対策の仕事量
2018/08/09(Thu)
 おかげ様で無事に今年2回目の台風を
やり過ごせた。
しかし、普通の雨模様の夜であったので、
すっかり拍子抜けでもあった。
「たいしたことなくて良かったね」
周囲の方々と朝に言葉を交わす。
確かにその通りなのであるが、
何とか予報の精度が上がらないものか、
毎度のことながら、歯がゆい。

 金融のディーラーは、
「買うのか、売るのか、何もしないのか」
いつもその三択をする。選ばなければ、
意見を持たない「のっぺっらぼう」として、
席がすぐになくなる。

 台風が来る、という情報は、
「相場が動く」という事実であって、
その先を読んでこそ、初めて仕事と
呼ばれるのではないかと思う。。。

 アランとポールは、いつも通りに
黙って草を食べている。
余計なことは言わないのっ、
そう彼らに戒められているようだ。

【写真】久しぶりにアランフィールドの外で草を食べるアランとポール

(その通りかな by 農園主)

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スマートでなくても
2018/08/08(Wed)
「あるいは小説というものは、
多少文才のある人なら、
一生に一冊くらいは、わりとすらっと
かけちゃうものなのかもしれません。」
(「職業としての小説家」村上春樹著)

 しかし、小説を長く書き続けて生活をし、
生き残っていくことは“至難の業”だとも。

 書くという作業について、
面白いことを言っている。
頭の回転の素早い人、
人並み外れた知識を
有している人には向かないと。

「かなりの低速、ローギアで行われる
作業だからです。 実感的に言えば、
歩くよりはいくらか速いかもしれないけど、
自転車で行くよりは遅い、
というくらいのスピードです。」

 そういうペースが適している人と
そうでない人がいる。
金融市場では、効率的で合理的な判断
(少なくともその時点では)が瞬時に求められ、
そういうスマートな?ことが得意な猛者が
群がっているとも言える。
農業分野にもそういう要素を加味すれば、
生産性が上がるはずだという声は強く、
企業が参入する動機にもなっている。

「効率の良くない回りくどいものと、
効率の良い機敏なものとが表裏になって、
我々の住むこの世界は重層的に
成り立っているわけです。
どちらが欠けても
(あるいは圧倒的になっても)
世界はおそらくいびつなものに
なってしまいます。」

 人それぞれ、仕事それぞれに丁度いい
ペースがあるということであろうか。

(台風のニュースを見ながら by 農園主)

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もりもりの穂
2018/08/07(Tue)
【写真】農園前の田んぼの稲穂が風に揺れている様子

 農園前の稲穂の様子である。
生育が例年よりも早く、
随分と背丈が高い。
全国的にも収量が増えそうだという
予想が聞かれる。
猛暑で夏野菜が苦戦している中では、
いいニュースである。
しかし、台風がやっぱり心配。
背丈が高いと、風で倒れやすくなる。
周辺では、早生の稲の刈り取りが、
すでに終わっている田んぼもある。
この数年は、お盆明け後の長雨に
刈り取りのタイミングをはずされ続けて、
苦労されている姿を見てきた。
それもあって、早生を増やしてきたはず
なのであろうが、連続の台風だ。
「何ごともないといいけど」

(お互いに by 農園主)

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また一難?
2018/08/06(Mon)
【写真】切り離し作業が終わった育苗ハウスの様子

 ようやく子苗の切り離しがすべて終わった。
暑くてふうふう言いながらの作業であった。
何とか13,000苗が無事に揃ったので、
関門をまたひとつクリア。
生育もこの暑さで心配されたが、
悪い影響は今のところない。

 しかし、油断大敵。
台風がまたやってくる。
ハウスへの被害が心配なのは無論、
病気が蔓延するリスクを
実は考えておかないといけない。
数年前も全国的にそうだった。
強い風雨で苗が傷つくことが要因。
その時は、当園は無事に切り抜けられたが、
今年は接近する回数が特に多そうなので、
気が気でない。

(直撃の予報もある by 農園主)


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初心忘るべからず
2018/08/05(Sun)
 世阿弥の有名な言葉である。
しかし、いわゆる初心者の気持ちという
だけではない。
「時々の初心」そして「老後の初心」を
忘れてはいけないと説く。
「初心は、芸能者として未熟な年齢の者だけに
あるのでなく、各年齢にふさわしい芸を習得した
者にもあり、幾度も積み重ねられるものなのです。」
(「世阿弥」伊海孝充著)
そして、老境に至っても向上心を失ってはいけない。
そういう気概を持ちなさいと教えている。

【写真】宝生能楽堂の舞台

(どんな仕事にも通じそう by 農園主)

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得手
2018/08/04(Sat)
 “かなみひめ”の切り離し作業に入った。
例年、根の活着が遅いので、
一番最後に切り離している。
ところが、作業を始めてみると、
「おやっ?いつもと違うね」
根がしっかりと張っているではないか。
いつもは、ランナーがとても太くて、
そこまではいいのだが、
土への座りがよくないこともあって、
根張りに時間がかかっていた。
もしかして、スゴイ暑いのが得意だった?
この夏の新しい発見である。

【写真】切り離し作業を終えた“かなみひめ”の子苗の様子

(もう一息 by 農園主)



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ポレポレ部屋
2018/08/03(Fri)
 毎朝、水やりをしていると
ハウス越しに挨拶を交わす方々がいる。
ウォーキングをしていたり、犬の散歩を
していたりするご近所の方々である。
ほぼ、いつも決まったメンバーだ。
「おはよう、暑いねぇ~」
これが最近の定番だったが、今朝は犬を連れた方が
「もうそろそろ限界だよ~」
と言って犬に引っ張られておられた。

【写真】農園前から見る日の出の様子
(日の出直前の農園前の景色)

 子苗の切り離し作業も例年より
時間がかかっている。
暑くて日中はとてもハウスにいられない。
仕事は、朝は4時からと午後は4時から。
まるで相撲部屋の朝稽古、夕稽古のよう。

(昼寝で体重も増える? by 農園主)


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今年の「南部美人」
2018/08/02(Thu)
 岩手県北上市でいちご農園をしている
若い仲間が今年も遊びに来てくれた。
栽培のことから経営のことまで
悩みは多岐にわたる。

「品質を重視するのか、収量を重視するのか」
大きなテーマのひとつ。これを両立させることは、
実はとても難しい。
なぜならば、前者は消費者が評価することで、
後者は生産者の目線であるので、
そのバランスをとれる主体がないからである。

 若いので、野心もたくさんあろう。それでも、
「ブレてはいけないですよね」
答えはよくわかっている様子である。

(美酒をありがとう by 農園主)

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