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自家苗への挑戦(かなみひめの保存に向けて)
2018/12/05(Wed)
【写真】“かなみひめ”の挿し苗の様子

 かなみひめの挿し苗の今の様子である。
来年の親苗になる子苗である。
10月に挿した分は、発根量が多いが株は
こじんまりしている。
11月分は、発根がまだまだ少ないが、
意外に株はしっかりとしている。
後者は、挿し苗をした時のランナーが
太かったからだと思われる。
とすると11月分を選好すべきか。
しかし、11月以降は驚くようなこの暖かい
というか暑い天気が続いているので、
その影響は考えておかないと、
来年はまた異なった結果に
なるのかもしれない。

 先日、ハダニの天敵を提供してくれる
メーカーと話をしていたら、
今年は注文が多すぎて、
天敵のダニが足りなくなっているとか。
これも天候の影響といえそうだ。

(想定外からが仕事 by 農園主)

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自家苗への挑戦(かなみひめの危機から)
2018/11/18(Sun)
~その8 リスク分散編

 先月すでに一度挿し苗を試している。
根は順調にポットの下まで降りて、
無事に成育している。
11月になってから、再度、
ランナーからの挿し苗をした。

【写真】“かなみひめ”の挿し苗

 この時期の方が、太いランナーが出てくる。
株の成育状況がよくわかる時期でも
あるので、子孫の選抜がやり易い。
懸念のタンソ病の保菌リスクについては、
気温が下がっていることで
軽減されているものと推測され、
また、マルチをしていることから、
水跳ねがない点も病原菌が拡散しない
好ましい環境と言える。

 ただ、これから寒くなってくると、
根がしっかりと下ろしてくれるのかどうか
そこが心配ではある。
そういうわけで、時期を分けて
挿し苗をしてみたのだが、
さて、どういう違いがでるのか。

(暗中模索 by 農園主)

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自家苗への挑戦(かなみひめの危機から)
2018/10/28(Sun)
~その7 挿し苗開始編

 “かなみひめ”の来シーズンへの準備として、
親苗を試しに育ててみようと思う。
来年はまだ親苗の供給はあるのだが、
それが最後になるので、まずは試験的に。

【写真】かなみひめの挿し苗

 定植した苗から出てくるランナーの先端に
できる若い苗を選んで、挿し苗をする。
若葉の選定基準は、新葉の展開が2枚以内と
名人たちは口をそろえる。
タンソ病のリスクが小さいとされる。
ただ、学術的な根拠はないようだ。
ランナーを通じてタンソ病は伝染する
ことはないので、あくまでも、
保菌している可能性のある苗の中で、
成育する時間帯が短い方がリスクが小さい
という経験則に基づいてものである。

 ちなみに、ランナーの途中にある「節」で
病原菌は止まるというのは、“ただの伝説”
と研究員の方がおっしゃっておられた、

(同業の皆様へ念のため by 農園主)

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自家苗への挑戦(かなみひめの危機から)
2018/10/20(Sat)
~その6 決意編

 種苗会社からの“かなみひめ”の親苗提供は
残念ながら、来春で終了する。
正式に決まったことが通知された。

 自家苗の栽培について、
これまでの調査から、ウィルス病のリスクは、
将来的に排除できないが、
タンソ病のリスクは、それ自体で
高まるものではないことがわかった。
あの“かなみひめ”を皆様に今後も
楽しんでいただくために、
できるだけの努力をしてみようと思っている。
他人には頼らず、もがいてみようと。
「最終的に信用できるのは、
自分で育てた苗」
そう信じて。

(つづく by 農園主)

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自家苗への挑戦 (かなみひめの危機から)
2018/08/30(Thu)
~その5 アミ室の視察

 植物ウィルス病を排除するためには、
それを媒介する害虫を完全に
シャットアウトすることが必要になる。
いや、それがすべてである。
千葉市にある農林総合研究センターに伺って
実際のアミ室を見学させていただいた。

 鉄骨のビニー ルハウスに
細かい網目(0.4ミリ)のネットが
張りめぐらされており、地面はコンクリで
雑草が生えないようにしてある。
ドアは2重で、前室と呼ばれるスペースが
設置され、入室する場合は、
虫の侵入を防ぐために、
服や道具の取り扱いにも細心の注意を払う。
(虫には、アブラムシ以外に、
コナジラミ、アザミウマを含むが、
ハダニは媒介例がないそうだ。)
予想通り、厳しい基準が要求されていた。

 これを費用対効果の観点から
考えていかないとならないが、
同時に興味深い話を
研究者の方から聞けた。

「15年間イチゴの仕事をしていますが、実は、
イチゴのウィルス病を見たことはないのです。
他の野菜では、よくあるのですが。」
―えっ、なぜでしょうか?

「イチゴの場合、3種類のウィルスが判って
いますが、そのうち2種類に感染しないと
発病しないからかと考えられます。」
―そうなんですね。

(学士論文が書けそうだ by 農園主)

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