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農を考える ( 価格再考 編 )
2019/01/09(Wed)
 サクランボ(佐藤錦)の初セリ価格が
昨年よりも2割ほど上昇したそうだ。
出荷量が3割増しになったにもかかわらずだ。
市場価格は、需給が全てなので
普通ならば暴落していても不思議でない。
背景は、直売所などの市場を経由しない
取引が普及したことで、
市場のプレゼンスが低下し、
それを回復しようとする仲卸の意志が
働いたものと言われる。
「市場だって頑張っている」 と。
これは、生産者にとってはいい材料である。
(もっとも、これまで市場価格が
 低すぎたという実証でもある 。)
一方の消費者には、小売価格が上がるので、
不利益を被ることになるが、消費者には、
ネットなどで生産者から直接買うことで、
気に入った品を納得した値段で買うという
選択肢がある。
そうすることで、努力している生産者の
商品は適性価格となる作用がある。

 全員の普通な行動が、
全員を幸せにすることができる。
価格形成のカラクリは、本来いたって、
単純なものであるはずだ。

(評価の結果である by 農園主)


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農を考える (損得勘定の外側)
2018/12/11(Tue)
 農地の貸借関係は、とても難しく見える。
地主は、自分が営農しない
(あるいはできない)とはいえ、
先祖代々の大事な農地には違いないので、
むやみに、素性のわからない人間に
貸すわけにはいかないという気持ちがある。
一方の借り手は、まとまった農地を借りたい。
効率的に営農をしたいからである。

 当園は、幸いにも地主の方々のご好意で、
何の心配もなく、安心して営農ができている。

 しかし、巷では苦労話が
多いことも事実で、
地主が条件の悪い農地を
誰かに押し付けたいと考えたり、
借り手が安易に面積を増やして、
農地の草刈りなどの
基本的な保全をしなかったり。

 邪心があれば、契約が長続きする
はずもなく、いずれ破綻することになる。
農地で耕作してもらう、耕作させてもらう。
互いの立場を尊重し、農地の名の通りに、
純粋に活用することを考えられれば、
本来は、とても単純な話なのだと思う。

(ギブ・アンド・ギブで by 農園主)

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農を考える (責任は何処へ?について)
2018/09/18(Tue)
 耕作放棄地の問題はとても根深い。
しかし、政府もその解決に向けて、
決して無策ではない。

 農地の貸借を円滑に進めるために、
県が(中間管理機構:園芸協会という名称)
地主から直接農地を借り受けて
営農希望者に貸し出すという仕組みがある。
大規模な農業を促す狙いもある。
とても“効率的”な政策であるはず
(自分もそう思っていた)だったのだが、
意外な落とし穴があった。

 そもそも地主は、たとえ営農が
できなくなっても、
「先祖代々の大事な」農地であり、
周辺の農家に迷惑をかけてはいけないので、
最低限の管理を続けようとする。
「お恥ずかしい限り」
そう言って草刈りをしてきたように。

 さて、新しい政策では、
県は、貸し出す農業者の営農計画を確認して、
信頼できると判断した先と貸借契約を結ぶ。
「ならば、安心」地主はそういうはずだった。

 しかし、その借りる側にも思惑がある。
企業の中には、農業に興味がある先もあり、
(多くはないが)、特に外食、小売り業には
自前で野菜を調達したいニーズがあると聞く。
そういう企業が農地を借り、
営農は提携した地元の生産法人に一任する。
(地代は安価なのでコストはかからない。)
しかも成果物の量に応じて
手数料を払うという契約ならば、
両者には「できれば御の字」。
できなくても損失コストは安いので、
営農に本腰を入れる姿勢とはなりにくい
実態が生まれる。

 ならば「信頼できる先」ではないので、
貸借契約を解消すればいい。
そういうはずだったのであるが、
後に続く次の借り手が出てこない。。。
その結果、今の借り手に足元を見られて
しまうという構図になっている。

 真面目にコツコツと営農を
昔から続けている周辺農家に
迷惑をかける結果になるならば、
本末転倒な“政策”になりかねない。

(修正はまだ間に合うと思う by 農園主)


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夏の勉強会
2018/07/31(Tue)
 君津いちご部会の勉強会があり、
千葉県の研究センターから先生方に
ご参加いただいた。
そこで、興味深いお話をうかがった。

 トマトの研究が長いという先生が、
“かなみひめ”の現状を聞いて、

「トマトは、種苗会社が
すべての品種を決めています。
繁殖は種子でしかできなく、
その種子を保存しているのが、
種苗会社だからです。
イチゴのように自家苗の可能性が
ないのです。」

― えっ? ということは、
品種の選択権を生産者は完全に
奪われているということですか?

「もちろん、現場の意見は
拾っていると聞いていますが、
“作りやすさ”に流れやすいことは
否定できないでしょうね。」

―消費者が美味しいと思うかどうかが
すべてに優先するのだと思うのですが。

「品種改良の難しさは、例えば、
病気に強いものを目指すと食味は落ちます。
これは、様々な作目に共通する傾向です。」

― 農家が作りやすいもの、
つまり、我々が楽をしようと思うと
残念な結果になるということなのですね。。。

 自然の摂理は、とても上手く帳尻が
合うようになっているようである。

(少しほっとする事実でもある by 農園主)


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農を考える (種の保存について)
2018/07/10(Tue)
 “かなみひめ”が存続の危機である。
大手種苗会社から親苗の生産を止める
という通告を受けて、何度か話し合いを
してきたが、その説得の甲斐なく、
来春の提供が最後になるそうである。
つまり、このままでは、
今シーズンと来シーズンは、
皆さまに楽しんでいただけるが、
その先はなくなるということである。

 皆さんの悲しむ顔が次々浮かぶ。。。
大変残念なことだが、この会社を
糾弾していても埒はあかない。
(ただ、経緯をHPあるいは、
書面にて公表してほしい旨、申し入れた。
社会的な説明責任は少なくとも果たして
いただきたい。)

 さて、当園とお客様の明るい未来のために
今後どうするか、を嫁さんと考えている。
選択肢はいくつかある。
① 代理で親苗を作れる企業はないのか。
② 自家苗として自分で作ることは可能か。
③ 代替できる品種はないのか。

 直観的にどれも簡単ではなさそうだ。
ウィルスフリー苗であることが不可欠である。
病気(タンソ病)を出していては、
本末転倒になりかねない。
しっかりと調査と研究を始めていこうと思う。

(喜んでいただけるように by 農園主)

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