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農を考える (強風を聞きながら)
2019/10/12(Sat)
 農業界に見識のある方から
メールをいただいたので、
その一部をご紹介。

「今又19号台風が来ています。 
尋ねたところ、埼玉は(ハウスの)
屋根を剥ぐ方はいません。
茨木の鉾田は70%ぐらいの方が
掛けたまま。
栃木県の二宮は70%以上の
面積で外したようです。
昨年の関空対岸のカゴメの
トマトハウス7町歩は倒壊し
廃棄です(再建しても採算取れず)。
天災でやられても、やられても
立ち向かうのが農の生きざまです。
東北の津波、関東の大雪、
熊本の地震、千葉の15号台風、
泣くのは農家、笑うのはハウス業者、
此れが現実です。」

 当園は、15号の経験があるので、
今回、もしハウスがあったならば、
苗が植わっていても
ビニールは全て巻き上げるか、
切るか、剥ぐか、をすると思う。 
そういう意味では、
ハウスのあるべき姿は、
密閉して耐える場合と
巻き上げて逃げる場合と
両方に対応できる仕様が
求められるのではないかと。
それができれば、
農家とハウス業者と関係者みんなが
ハッピーな農業になるはずだと感じている。
そのためには、今を生きる我々が
”本気で考える”ことが未来のために
大事な作業だと、四国の方々から教わった。

(皆さまの無事を祈りながら by 農園主)


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農を考える (大事なお金だから)
2019/08/18(Sun)
 君津の近隣である袖ケ浦市で就農をしたい
と考える人が増えている。
栽培施設への助成金(補助金)が多いという
理由からである。
そもそも千葉県は、県が主体となって
その制度を支えており、
これは全国的にも恵まれた制度であるのだが、
加えて市町村が上乗せして助成をしてくれる。
その金額が大きく異なっている
ということである。
財政状況や農業政策によって、
市町村の対応は異なることは理解できるが、
これが現実である。
トマトやイチゴの施設は、
相当な費用がかかるので、
新しくビジネスを始めたい人には、
当然の経済的行動だと思う。

 そもそも補助金制度の在り方は、
税金の使い道なので、
色々な意見があるところで、
まず落札価格が適正かどうかという点は、
ゼネコン業界の談合がなくならないように
永遠のテーマであろうか。
その手続き方法の証左は、
役所にお任せするしかないのだが、
ちょっと視点を変えると、
「施設の建設後のメンテナンス対応に
満足していますか?」
そういう質問を過去の事例の農家に
追っかけ質問をしたみたらどうだろうか。
それができていない業者は
“やりっぱなし”の無責任体質なので、
入札価格も手続きも怪しいものであり、
果たして今後も大事な税金を支払うに
値する業者なのかどうか、
疑問のある人たちという判断もできる。

(これまでの経験から by 農園主)


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農を考える ( 最先端技術と経験 編 )
2019/08/11(Sun)
 一般企業が農業に参入できる
ようになって、10年になるそうだ。
農地法の改正がきっかけで、
その間に参入した企業数は、
3,000社。(日経新聞)
あれ? 決して多くはない?
課題は収益性にあるのだという。
6年前に参入したスーパーの
“いなげや”では、
「現時点で黒字化のメドは立っていない」
そうだ。
また、昨年のデータによれば
“植物工場”で黒字化できているのは、
わずかに31%。厳しい実績である。

 大量生産によってコストを下げ、
価格破壊によって、市場を寡占していく。
従来の小売業の戦略が機能していないのは、
農作物は、いつも同じ規格のものができず、
したがって、面積と比例して生産量が
増えるものではないからである。

 では、どうすべきなのだろうか?
正解をここで示すほどの大胆さは
持ち合わせていないが、
ただずっと気になっている言葉がある。
地元の大先輩が新人の我々に
いつも声をかけてくれる。
「作物はね、人の足音を聞かせて
あげなければダメだよ。」
そこにヒントがあるような気がしている。

(多分 by 農園主)


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農を考える ( 担い手保護の観点から )
2019/07/06(Sat)
 農地の貸し手と借り手の希望を
マッチングさせることは容易ではない。
それを結びつける役割として、
農地バンクと呼ばれる中間管理機構が
県(園芸協会)にあり、信用力を背景に
農地の流動化が進むものと期待されている。

 しかし、話は簡単ではない。
実際の農地プランを策定し、
(これは大変な作業)
事業を推進するのが、
市役所を中心とした
地元の自治会となるからだ。
つまり、貸借契約の当事者とは異なる。

「貸借契約の件で、、、」
と県にお聞きすると、
「それは市が推進した案件ですので」
となり、市に聞けば、
「契約の主体は県になりますので」
となる。
もし、そうならば、農地の担い手は、
怖くて契約などできるはずがない。
農地に何がしかの瑕疵があった場合に、
その交渉をする当事者がいないのだから。

 きっと県の立場は、案件を全て網羅する
人的パワーがないということであろうから、
いっそのこと、市にその契約権限を
委譲すればいいのではないか、
と思ってしまう。

(逃げるが勝ちにしないために by 農園主)

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農を考える ( 価格再考 編 )
2019/01/09(Wed)
 サクランボ(佐藤錦)の初セリ価格が
昨年よりも2割ほど上昇したそうだ。
出荷量が3割増しになったにもかかわらずだ。
市場価格は、需給が全てなので
普通ならば暴落していても不思議でない。
背景は、直売所などの市場を経由しない
取引が普及したことで、
市場のプレゼンスが低下し、
それを回復しようとする仲卸の意志が
働いたものと言われる。
「市場だって頑張っている」 と。
これは、生産者にとってはいい材料である。
(もっとも、これまで市場価格が
 低すぎたという実証でもある 。)
一方の消費者には、小売価格が上がるので、
不利益を被ることになるが、消費者には、
ネットなどで生産者から直接買うことで、
気に入った品を納得した値段で買うという
選択肢がある。
そうすることで、努力している生産者の
商品は適性価格となる作用がある。

 全員の普通な行動が、
全員を幸せにすることができる。
価格形成のカラクリは、本来いたって、
単純なものであるはずだ。

(評価の結果である by 農園主)


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